鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその974~火山科学館

2014-11-06 12:38:43 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、火山科学館です。

多くの犠牲者を出した御嶽山の噴火から1か月が過ぎました。
北海道の活火山についてもっと知りたいと考えたときに「有珠山」が思い浮かびました。
有珠山は物心ついてからだけで1977年と2000年の2回噴火しています。
1977年の噴火では直線距離で80kmも離れた札幌の我が家にまで火山灰が降りました。

という訳で行ったのは洞爺湖温泉町立「火山科学館」。
悪天候が予想される中を強行軍で行きましたが、予想外に日差しがあって暖かかったです。
館内には限られた予算の中で精いっぱいの展示物が収められていました。

被災した実物が提示されており衝撃的でした。
・道路に突き刺さっている大きくて鋭利な火山岩
・火山の隆起によってぐにゃりと曲がったJR室蘭本線のレール
・火山の隆起によって壊れた舗装道路

映像や音響、その他の展示も素晴らしかったです。
・噴火から避難に至るまでを体験できる部屋
・重低音と3つのスクリーンで映像記録を学習できる映画館
・避難所生活の大変さを実感させる動く紙芝居

火山科学館のすぐ裏には被災施設や噴火口が続きます。
・被災した町営住宅や温泉保養施設がそのまま保存されています
・そのすぐ脇には90mも流されてきた巨大な橋が横たわっています
・歩いて20~30分の距離に有くん・珠ちゃんという愛称の2つの噴火口があります

雨の後で足元が泥で滑りやすかったので手前の珠ちゃん噴火口だけを見てきました。
珠ちゃん噴火口に溜まった水が黒く見えたのは光の関係でしょうか?
解説にはエメラルド色に見えると書いてありましたが、それは有くん噴火口だけなのかな?
それとも雨の後は濁っているとか、季節によって違うとかの別の理由によるものでしょうか?
その疑問は、噴火口登り口の案内のオジさんたちに聞きそびれて未確認で終わってしまいました。

聞きそびれたのには理由があります。
噴火口への道の途中に熊の糞らしきものがあり、それに関する話に集中したものですから。

その糞は舗装道路の中央にありました。
直径は40㎝ほど。
まるままのドングリなどが混じっていました。
こんなに大きな糞は熊以外に考えられないので、熊出没の情報提供をしようと、帰り道に案内所のオジさんたちに話しかけました。
するとこんな答えが返ってきました。

・この辺りには熊はいない。
・その糞はタヌキの貯め糞(同じところで繰り返し糞をする)に似ている。
・ただし最近はタヌキの代わりにアライグマが住み着いている。
・アライグマの習性はほとんどタヌキと一緒。

つまり結論はアライグマの貯め糞だそうです。
ヘー、と驚きながら我々夫婦は帰路につきました。
今思えば噴火口の水の色の話を聞き忘れていました。
残念。

最後は銘菓「わかさいも」を買いがてら2Fの食堂で洞爺湖を眺めながら昼食を食べて帰ってきました。
ん10年ぶりの洞爺湖。
さらっと満喫できて満足の一日でした。



コメント
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