鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2129~きのこの自然誌①

2022-08-31 12:56:08 | 竹鶴
今回のお気に入りは、「きのこの自然誌」①です。

世界一きのこに詳しい伝説のきのこ博士の名著で、著者のフィールドノートの一部をカラーで掲載している、という紹介文に惹かれて購入しました。
本書は今年1月に発行されましたが、冒頭の著者による「新装版によせて」は25年前の日付でした。
著者が昨年亡くなったことから、四半世紀を経ても色あせない名著を復刻して多くの方に読んでいただきたい、という出版社の熱い気持ちが伝わります。
著者のことは知りませんでしたが、牧野富太郎氏のきのこ版をイメージしつつワクワクしながら読みました。

まずはAMAZONの内容紹介を引用します。
=====
著者のフィールドノートの一部をカラー口絵で掲載
「世界中の誰よりもきのこに詳しかった"伝説のきのこ博士"の名著」藤井一至氏(土の研究者)推薦!
「地上に平和をもたらしたのは、きのこだったのだ」小倉ヒラク氏(発酵デザイナー)推薦!

ひそやかに光るきのこ、きのこ毒殺人事件、ナメクジは胞子の運び屋…
きのこ学の第一人者による魅惑のきのこエッセイ。

つくばの研究所に向かって下駄をはいて自転車をこぐ白髪頭の姿が度々目撃され、世界中の誰よりもきのこに詳しかった。
筆力の高さに定評があり、ときには筆をとってニコニコときのこの絵を描いていた。
知る人ぞ知るきのこ界のスーパースターの著書をはじめて文庫化。

■内容
新装版によせて
1きのこの形、きのこの成長
雷の落とし子/天地無用/ユダの耳/きのこに根はあるか/異常気象とショウゲンジ/マツタケ前線は南下する
2毒きのこ、薬になるきのこ
ひそやかな光/笑うきのこ/きのこ殺人事件/聖なるきのこ/ものは使いよう/ありがたいきのこ
3胞子の世界
産めよふやせよ/ひと夜の命/くさい奴/運び屋のナメクジ/お腹を空かしたチップモンク/ブタの好物
4菌糸・菌根のこと
城をきずく/山が吹く角笛/生きている化石/靴のひも/ぶくりょうつき
5きのこの栄養のとり方
シメジあれこれ/ランに食われる/落葉を食べる/由緒正しいヒラタケ/居候/きのこ糞尿譚
6きのこの分布・きのこの生態
きのこ狩り/コスモポリタン/追われるハツタケ/ヒョウタンから駒/クリのポックリ病
おわりに―きのこと菌類学
解説 藤井一至

■著者について
小川 真(おがわ・まこと)
1937年、京都生まれ。
1962年に京都大学農学部農林生物学科を卒業、1967年に同大学院博士課程を修了。
1968年、農林水産省林業試験場土壌微生物研究室に勤務、
森林総合研究所土壌微生物研究室長・きのこ科長、関西総合テクノス、
生物環境研究所所長、大阪工業大学客員教授を歴任。農学博士。
「森林のノーベル賞」と呼ばれる国際林業研究機関連合ユフロ学術賞のほか、
日本林学賞、日経地球環境技術賞、愛・地球賞、日本菌学会教育文化賞受賞。
2021年、没。
=====

読み始めて早々に知ったのはきのこの登場がそれほど古くないという事実です。
樹木が生い茂るようになった時代に倒木を分解して自然に還すという重要な役割をもって登場したのがきのこなのだそうです。
なるほど。
必要は発明の母、自然界が物質循環の必要性からきのこを生みだしました。

一番最初に登場するきのこはエノキダケ。
とても身近なきのこですが、軸だけでもとても太いものから細いものまで生育環境に応じて様々なのだそう。
一定の品質で出荷できる技術を開発した方も紹介されていました。

次は傘が天に向くことについての実験。
キノコは胞子を雨に濡らさずに放出するために傘を天に向ける努力をします。
徐々に傾けると軸をねじって対応し、それが何度も繰り返されると傘が溶けてしまったそうです。
胞子を放出できないと判断したのでしょう。
興味深かったのはサルノコシカケ。
このように軸が無いキノコを逆さまにした場合はどう対応したと思いますか?
木の反対側から新たに反対向きのキノコを出したそうです。
自身が動けない以上、これしかないのは確かです。
キノコ(子実体)は植物でいえば花であり、植物の本体にあたるのは木の中の菌糸です。
菌糸は子孫を残すため、雨に濡れると胞子を放出できないキノコを捨て、逆向きにキノコを生やす選択をしたのです。

その次はキクラゲ。
中国では木耳といい、ヨーロッパではユダの耳またはユダヤ人の耳というそうです。
乾燥キクラゲの作り方が興味深かったです。
木から収穫し乾燥させるより、木に付いたまま乾燥させる方が断然早く乾燥するそうです。
これは乾燥に菌糸も協力するからだとか。

このようなキノコについての小知識が次々と登場します。

最も興味深かったのは毒キノコのお話。
ワライタケは本当に笑ったり歌ったり踊ったりするそうです。
またベニテングタケは猛毒というほどではなく、試食は美味しかったそう。
ある人は楽しい幻覚を、ある人は苦しい幻覚を、ごく一部の人は中毒による不調を訴えたそう。
またウサギやブタはこの毒を分解することができるので平気で食べるそうです。
さらに人が美味しく食べるキノコでも昆虫が食べると死ぬものがあるとのこと。
毒とは何とも不思議で奥が深いものだと思いました。

前半はここまで。
後半については改めて書きます。




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お気に入りその2128~Prime Reading

2022-08-29 12:24:28 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、Prime Readingです。

AMAZON Primeの会員として書籍・雑誌の送料無料に魅力を感じています。
テレビでPrime Videoを観ることができるようになってから、妻は多用するようになりました。
私も無料で視聴できる映画やアニメを時々観ています。
今度はPrime Readingで無料の読書を体験してみることにしました。
Prime Videoほどの品ぞろえはないようですが、いくつか興味深いタイトルがあります。
最近読んだのは次のコミック3作品です。

①毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
アスペルガー(AS)学習障害(LD)注意欠陥多動障害(AD/HD)な作者のにぎやかな毎日。
大注目の作家が「おとなの発達障害」を笑い飛ばす!
=====

②不浄を拭うひと

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
山田正人、39歳。
彼が脱サラしてはじめたのは、孤独死などの変死体があった屋内外などの原状回復をサポートする「特殊清掃」の仕事だった。
彼は、さまざまな状態で死を迎えた人びとの「生活の跡」を消しながら、故人の生前のくらしに思いをはせる……。
電子書店で大人気の話題作、待望のコミックス第1巻!
=====

③カルト宗教やめました。

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
幼いころに母親がエホバの証人に入信したため、2世として25年間エホバの証人の教えを信じてきたたもさん。
ひとり息子の病をきっかけに、エホバの証人を脱会することとなったのですが、もちろん一筋縄ではいかず…。
母との確執、一般の人との距離感、慣れない一般の人たちのルール…実際に信仰を捨てたら、こんなことが起きました!
『カルト宗教信じてました。』待望の第2弾!!
=====

どれもこれもなかなか体験できないけれど、とても大切なことが描かれています。
一冊目は世の中が発達障害の方からどう見えるのかを知ることができました。
二冊目は孤独死した方が必ずしも不幸でなかったことを知ることができました。
三冊目は今問題になっているカルト宗教の内幕、特に宗教二世の置かれる状況を知ることができました。

こんなに為になる本が無料で読めるなんてラッキー。
それに味をしめて、Yahooプレミアムで雑誌の無料購読をするようになりました。
Newsweek、エコノミスト、モノ・マガジン 、サライ、週刊ポストが読めるのです。
これは本当にお得。

ところでAMAZON PrimeとYahooプレミアムはどちらもいつ会員になったのか記憶がありません。
気が付いたら会員になっていました。
無料購読や無料視聴という魅力的なオマケがあるので文句はありませんが、ちょっと気になります。




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お気に入りその2127~捕まえて、食べる

2022-08-26 12:36:36 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「捕まえて、食べる」です。

「捕まえて、食べる」という本を見かけました。
猟師や漁師なら当たり前のタイトルですがどうやらそうではないようです。
内容紹介にあった椎名誠・高野秀行・小泉武夫の三氏の評を読めば誰でも気づきます。
もしかしたら「ゼロからトースターを作ってみた」的な面白プロジェクト体験記なのかもしれない・・・。
カスタマーレビューは賛否両論。
どうやらなかなか自分で出来ないことをやってくれた貴重な記録らしいので読むことにしました。

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
椎名誠さん 「読んだらすぐに自分でもやりたくなった」
高野秀行さん 「爆発する「夏休み感」にやられた! 」
小泉武夫さん 「狩猟本能×料理奔放×賞味悦楽=この本、である」
……担当編集者 「何度読んでも笑えます」

「無免許捕食の達人」が挑戦する、ザ・狩猟&料理。
冒険は身近にあり!

え、埼玉でスッポン!?
臭~いエイの発酵物体ホンオフェに鼻をつまみ、透明でかわいいホタルイカになごみ、多摩川の野草でなんちゃって節約ライフ。
近くの川、山、海へゴー!
この経験はお金じゃ買えない。
都会では、シンプルなことほど冒険になるのだ。
山頂で味わう珈琲のごとく、毎回最後は、味わい深~くごちそうさま。

標本1 世界で二番目に臭い料理、「ホンオフェ」をエイから作りたい
標本2 富山湾の「ホタルイカ」を網で掬って食べたい
標本3 干潟にて「アナジャコ」を筆で釣って食べたい
標本4 穴に塩を入れて「マテガイ」を捕って食べたい
標本5 天麩羅の高級ネタ、「ギンポ」を針金ハンガーで釣りたい
標本6 「ヒラツメガニ」を捕まえて手作り麺でラーメンにしたい
標本7 日本海の離島、粟島の「タコ」を捕まえる大会で優勝したい
標本8 麗しの野草マニアから、多摩川で食べられる「野草」を教わりたい
標本9 長野で「ザザムシ」を捕って食べる文化を体験したい
標本10 高級食材の「スッポン」を捕まえて鍋にしたい

column1 私の「捕まえて食べる」流儀
column2 「捕まえて食べる」ことの経済学
column3 干潟の靴は地下足袋がベスト!
column4 マグロだって釣れるのだ
column5 「いつかは! 」のターゲット

捕まえて食べられるリスト

あとがき的なもの
=====

実に読みやすいというより、著者の体験談を聞くが如く、パラパラとページが進みます。
そのため著者の体験をスムーズに疑似体験できます。
特に最初に登場した「ホンオフェ」はインパクトが強い食品。
自分で獲ったエイを塩漬けし常温で保存することで発酵させ、世界で二番目に臭い食品を作り、河原で仲間と試食会を開催してひとりひとりの感想も知ることができました。
知れば知る程、紙上の疑似体験だけで済ませたい食品です。
著者とお仲間のみなさんが代わりに体験してくれて良かったです。

それに比べ、ホタルイカ以降は疑似体験だけでは足らずぜひ実際に体験したいと思いました。
特に美味しいホタルイカ・マテガイ・ギンポなどはヨダレが出ました。

ザザムシはさすがの著者も見た目、味わいともにパスのようでした。
読んでいる私もチャレンジしようという気が湧きませんでした。
ちなみに私の父母が山形県の出身のため子どもの頃にイナゴの佃煮を食べたことがあります。
姿かたちに抵抗感がありましたが、サクサクとした食感と甘じょっぱい味付けは良かったです。
母は子どもの頃にイナゴ3匹で卵1個分の栄養があると教えられ田んぼでイナゴ獲りをさせられたと言っていました。
昆虫食がブームになりつつある今、昆虫食の栄養価についてはあちこちで紹介されています。
正しくはイナゴ6匹で卵1個分だそう。
母は多少盛って教えられていたとはいえ、意外と栄養があるものです。
将来来るであろう食料危機の解決策として注目されている昆虫食。
見た目さえ何とかすれば味と栄養価は合格点であることは体験済みです。

本書最後はスッポン。
美味しいのは誰もが知るところ。
わざわざ本書で取り上げなくても良かったのではないでしょうか?
お仲間がチャレンジしたミシシッピアカミミガメの食レポの方が魅力的だったと思います。
美味しかったとしか書いていませんが気になります。

本書はあっという間に読み終えてしまいました。
タイトル通り、捕まえて食べる、身近な冒険の記録でした。
期待ほどではありませんでしたがまあまあ満足しました。
何だかんだ書きましたが自分でチャレンジできないことをやってくれているので、続編が出ていないかが気になります。
AMAZONで検索すると「捕まえて食べたい 捕まえて食べる」という続編があるではありませんか。
ただし電子書籍のみの発行。
電子書籍は購入してまで読みたくないという考えなので今は読めずにいます。
続編のような本は限られた読者しか期待できないため出版コストをかけられず、フルカラーで読者の満足度を高めるには電子書籍という選択肢しかなかったのでしょう。
この手の軽い本の居場所として理解はしますが、まだ電子書籍は購入しません。
二度と読まないであろう本は古書店に持って行き、格安で次の読者の手に渡る、という流れが大好きなのです。
また何度も手に取りたい美しい絵本や図鑑、画集は電子書籍では味気なく、やはり紙の本がいいです。
途中からパラパラとめくり、お気に入りのページで手を止めるのも楽しみです。
これらは全て電子書籍にはできないこと。
事実、キンドルを持っている妻でさえ紙の本ばかり買っています。

話が違う方向に行ってしまいましたが、本書は身近な冒険を楽しみたい方におススメの本です。




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お気に入りその2126~深海学③

2022-08-24 12:52:35 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「深海学」③です。

分厚い本「深海学 ―深海底希少金属と死んだクジラの教え」の感想パート3です。
ようやく読み終えました。
今回は深海に到達しているマイクロプラスチックからスタートしました。

・マンガン団塊と熱水噴出孔は効率の良い金属鉱物として脚光を浴びている。

・カーボン・ニュートラル社会において化石燃料を使わずに発電し蓄電するために
 莫大な量の金属類が必要になることから、深海開発が注目されている。 

・しかし深海はまだ研究が進んでいないため鉱物掘削に着手するには早い。

・深海生物は生命活動のサイクルが長いため、破壊されると元に戻るのに
 長い時間がかかる。
 試験掘削の跡地は30年経っても掘削の痕跡が消えていない。

・また海流の流速があまりに遅いため、採掘作業で泥を巻き上げると
 長期間滞留し、深海生物の多くはマリンスノーを食べられず餓死するだろう。

その後は本文があっという間に終わってしまい、注釈ページが延々と続いていました。
これは予想外でした。
結論として著者は、深海はまだ研究の進んでいない領域であり人が簡単に手を付けてはいけないだけでなく、人類や地球環境を守るための聖域であると主張しています。
本書を読んで深海への理解を深めた方は著者に同意することでしょう。

ちなみに訳者あとがきを読んで本書の著者が女性であることに気づきました。
外国の方で学者でない方が書いたことだけをおさえて読みましたからいささか驚きました。
波の荒い海域で調査船に乗り込みレポートしたこと、これまで3回に分けて感想を書かなくてはならないほど多方面に取材したことを考え合わせるとエネルギッシュな男性作家をイメージしていました。
著者ヘレン・スケールズが第二のレイチェル・カーソンとして深海を守り、地球環境を守ることを願います。



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お気に入りその2125~美術館と映画館

2022-08-22 12:56:05 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、美術館と映画館です。

お盆休みは、初日から墓参り、美術館、墓参り、映画館と続き、最終日は家で梅干しを干すくらいでのんびりする予定でしたが、雨で中止となりました。
ここでは美術館と映画館について書きます。

北海道立近代美術館で観たのはエジプト展。
正確には「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」。
コロナのため入場数に制限があったことから入場まで待たされましたが、その分、会場は空いていて観やすかったです。
知り合いが「西島秀俊の音声ガイド、良かったよ」と言っていたので初めて音声ガイドを使いました。
彼女が西島のファンだったので話半分に聞いていましたが、実に便利なものでした。
注目すべき展示について詳しく解説してくれて大いに助かりました。
音声ガイドはこれからも活用しようと思います。
たくさんの棺とミイラ、副葬品がありましたが、有名だったのはツタンカーメンの石像一体だけでした。
それも頭が無く、背中の碑文でツタンカーメンと判ったもの。
全体的に、今から2000~4000年も前の遺物が実にきれいな状態で遺っており、当時をより具体的に思い描くことができました。
ミュージアムショップではブックカバーを買いました。
鮮明に遺った死者の書がプリントされています。
会場で観たどの死者の書よりも美しいものですっかり気に入りました。
帰ってから調べると、描かれた神々の様子からおそらくはツタンカーメンの死者の書と思われます。

映画館で観たのはジュラシックワールド。
ジュラシックパーク・シリーズの最後の作品です。
ああいうジェットコースタームービーを思いっきり楽しむなら4DX。
3Dの上に椅子が動き、水がかかるのですから臨場感たっぷりのはず。
ポップコーンとアイスコーヒーを持参して入場しましたが、失敗でした。
予想以上に激しい椅子の動きに圧倒され、食べたり飲んだりする余裕はほとんどありませんでした。
パイレーツオブカリビアンのときは飲み食いできる時間がかなりありました。
今回はあまりに頻繁に椅子が動いたため、観終わったときはどっと疲れていました。
もっと緩急をつけた方が盛り上がったかもしれません。
ただ伝説的恐竜映画の見納めなので制作陣も見せまくりたかったのでしょう。
これまでのシリーズのオールスターキャストで腹いっぱい恐竜を堪能しました。
ラストとして満足できる作品でした。

今年のお盆休みは天候に恵まれませんでしたが、予定していた行事をスムーズに消化できました。
そういえば2度目の墓参りの帰り道、急に土砂降りになりました。
家の窓が開けっぱなしだったので慌てて戻ると降っていません。
お隣さんはベランダで焼肉をしているではありませか。
その後もわが家には雨が降らず、わずか数百メートル向こうの土砂降りを不思議な気持ちで眺めていました。




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お気に入りその2124~深海学②

2022-08-20 10:28:17 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「深海学」②です。

分厚い本「深海学 ―深海底希少金属と死んだクジラの教え」の感想パート2です。
今回は1/3から2/3の辺りについてです。
本書では深海に関わる広い知識を学ぶことができます。
その一端を忘れないうちに書き留めます。

・古生代二畳紀?に強烈な地球温暖化により海中の酸素濃度が極端に低下したことがあった。
 それにより海中生物の多くが絶滅した。
 深海生物はほとんど影響を受けなかっただろうから、熱水噴出孔や冷水湧出帯で生きる生物が
 進化して絶滅した生物を補完したのではないかという仮説が生まれた。
 ところが雪男ガニを調べるとわずか数千万年前に誕生した種であることが判り、その説は
 否定された。
・サンゴの大半は深海に棲息している。
 浅いところのサンゴは褐虫藻と共生して光合成により得た栄養を分けてもらっている。
 ストレスや温暖化で褐虫藻がいなくなると白化して死ぬ。
 深海のサンゴは海山の壁に棲息し海流が巻き上げる養分を捕獲して生きる。
 季節ごとに海流が変わるため年輪のような成長線があり年齢が判る。
 深海のサンゴ・カイメン・ウミユリはなぜか長寿命。
 数千年の寿命を持つものもいるそう。
・深層海流は膨大な熱量を輸送するため、冷え過ぎや暖め過ぎを防ぐ大きな役目をしている。
 その流速が落ちつつあり、それとともに運ぶ熱量も減少しつつある。
 温かい海流の恩恵を受けてきたヨーロッパが将来寒冷化する恐れがある。
・最近また熱水噴出孔が生命誕生の場だったのではないか、という説が浮上している。
 原始的生物同士が共生する様は後に一体化する予兆のように見える。
 よく似た化石も見つかっている。
・新薬、特に新しい抗生物質の発見が期待されている。
 人類は植物が身を守るために作り出した化学物質を薬として活用してきた。
 深海のサンゴやカイメンは地上の植物よりも効果の強い化学物質を多数作り出しており、
 その中から新薬を見つけ出す研究が続けられている。
 増え続ける抗生物質耐性菌に対抗するため期待したい。
・25年で大人になり250年も生きる深海魚が美味しいと知るや世界中で乱獲された話で、
 その際に底引き網で数百年から数千年生きたサンゴの森が壊滅されたことを含めて、
 深海の環境を調査せずに欲しいものだけを獲る不当行為は厳しく規制しなくてはならない。

深海についての新知識が次から次へと登場し、飽きることなくここまできました。
残り1/3にはどんなことが書かれているのでしょうか?
期待しています。
近頃はyoutubeでも深海モノばかり観ています。


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お気に入りその2123~FLY AWAY

2022-08-17 12:40:50 | 鬼平
今回のお気に入りは、FLY AWAYです。

独身貴族の頃、竹内まりやの歌をバックに自家用ジェットが飛ぶというレーザーディスク(LD)「FLY AWAY」を持っていました。
お気に入りで何度も視聴したものです。
その後LDとプレーヤーの生産が終了したことをきっかけに廃棄しました。
前後してレコードの針の生産が終了したというニュースを聞き、レコードとプレーヤーも廃棄しました。
今思えば壊れていなかったのだから保管しておけば良かったです。
当時はLDやレコードの良作はDVDやCDで復刻するものと信じていたのです。
結局どれもこれも復刻せず随分後悔しました。

先日ヤフオクで「FLY AWAY」のLDが安く出品されているのを見かけて久しぶりに観たくなりました。
LDをDVDにコピーすると観れるのでコピー業者を探しましたが、札幌にはいないため関東までLDを送らなくてはならないようです。
トータルすると結構な費用が掛かりそう。
他にもプレーヤーを買って再生することも考えましたが、動作品は高価。
LD1枚のために購入するのは無謀すぎ。

次に考えたのはyoutube。
誰かアップしていないかな?
願いもむなしく、見つかりませんでした。
諦めかけていたそのとき、bilibiliさんという方のHPで動画が公開されていることを知りました。
中国の方のようで操作メニューは漢字ばかり。
でもHPを開くとともに動画が再生されるので中国語を翻訳せずとも視聴が可能です。
ありがたい話ですし、便利な世の中になったものです。

久しぶりに視聴した「FLY AWAY」はわずか25分ほどの短いものでした。
そうそうこういう映像と挿入曲だったと懐かしかったけれど、あっという間にエンディングです。
記憶とは随分違うものです。
収録曲が6曲なので短いのも仕方ないですが、LDの容量を考えるとアルバム1枚分くらい楽々収録できるので、その方がゆっくり視聴できたのに、と少々残念に思いました。
このLD、1987年に制作されたそうですから35年も前のもの。
今さら文句を言っても仕方がありませんね。
今後も、竹内まりやの伸びやかな歌声と大空を軽やかに飛ぶ自家用ジェットの映像を楽しみたくなったらbilibiliさんのHPを訪れたいと思います。

(収録曲)
①FLY AWAY
②磁気嵐
③象牙海岸
④LITTLE LULLABY
⑤二人のバカンス
⑥夏の恋人


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お気に入りその2122~男3人飲み会

2022-08-15 06:53:57 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、男3人飲み会です。

息子の提案で、息子と娘婿と3人で飲み会をすることにしました。
娘が結婚することが決まってから何度もお酒の席はあったのですが、3人だけで会うのは初めて。
その日を目前にしたある日、息子がポツリ。
「姪っ子の顔を観に行こうと思ったが妹がいないので止めた」
娘婿がいるなら行けば良いのに、と言うと
「二人だと何を話したら良いか分からないので照れるでしょ」
・・・そうか、まだそういう間柄だったのです。
考えてみると息子は娘婿と会った回数が私たちとは比べものにならないほど少ないのです。
ここは私が気を使うべきでした。
3人で酒を酌み交わし、どうでも良い話で盛り上がれば、すぐに仲良くなれるものです。

ということで行きつけの居酒屋さんへGo!
そこは以前、天ぷら定食のお店、家族で晩御飯を食べによく行っていたものです。
居酒屋さんになってからも酔っぱらいの隣に座り、家族で天ぷら定食を食べていました。
子どもたちが成人してからは天ぷらをはじめ料理がおいしい居酒屋として家族で利用してきました。
息子も娘も物心ついたときには常連だったお店です。

ある日店主から1~2年で閉めようと思うと告げられた時には息子や娘に緊急連絡を入れました。
赤ん坊に母乳をやっている娘はまだ行けないのに困ったことなったと悔しがっていました。
とりあえず私と妻、息子の3人で飲みに行き、美味しい料理を堪能しました。
その時に息子から男3人で来ようという話が出て今回の件となりました。

それほど口数の多くない3人が酒の勢いを借りてとても楽しい席となりました。
どうでも良い話に花が咲き実に楽しかった!
ついつい飲み過ぎ、次の日は少々二日酔い気味。
これもたまには良いと納得しました。(珍しく妻も納得してくれました)
ちなみに転勤族の娘婿から来年あたり転勤がありそうという話がでました。
それまでの間に何度か席を設けたいと思います。

その日、家に帰ると妻から、娘のところは断乳したので近々女同士で飲みに行くと言われました。
いつも家族で行っていた店に行けなくて悔しかったのでしょう。
特に娘は妊娠してから大好きな日本酒を断っていたのですからなおさらです。
快く送り出すことにしました。
久しぶりの料理とお酒を堪能して来て欲しいと思います。

それにしてもそのお店、閉めるのを考え直してくれないかな。
それが何よりの願いです。











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お気に入りその2121~胃カメラ

2022-08-12 12:55:49 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、胃カメラです。

毎年健康診断を受けている病院は最後に医師の診断結果を聴くシステムです。
例年「ちょっと気になる点はこれこれだけれど、心配するほどではない」という診断ですが今年は違いました。
「胃にポリプがあるようなので胃カメラをお勧めします」
春にある事があり、久しぶりに胃がチクチクする経験をしたのでそれが原因かもしれません。
即座に精密検査を希望しました。
人生3回目の胃カメラです。
1回目は口から入れて想像を絶する苦しみを味わいました。
2回目は鼻から入れていとも簡単に終わりホッとしました。
3回目も当然鼻からを希望しました。
2回目の時に医師から「鼻から入れる胃カメラは細い分だけ見える視野が狭く、病変を見落とす可能性が高いのであくまで補完的な存在」とお聴きしました。
でも口から入れたときのあの命にかかわるのではないかと思うほどの苦しみは二度と味わいたくありません。
どうしてもと言うのなら全身麻酔をしてもらい眠っている間に入れてもらうしかありません。

口から入れる胃カメラが苦しいのは私だけではありません。
大泉洋をはじめとするチームナックスのメンバーは今でこそ全国区ですが、彼らが北海道ローカルで活躍していた頃に、全員で胃カメラを体験するという企画がありました。
あんなの簡単だと言いつつ一人ずつ呼ばれては施術室に入っていきます。
テレビカメラは中に入らず、施術後の彼らを一人ずつ取材しました。
見事に全員、ヨレヨレの疲れ切ったというより打ちひしがれた姿でした。
そうそう、胃カメラって拷問に等しい苦しみだからそうなるよねと同情しつつもつい笑ってしまいました。
今はすっかり有名になった彼らだからこそ、あのお宝映像を全国の皆さんにも見てもらいたいものです。

ところで私の身内に口から入れるのは平気、あの程度で苦しいとは情けないと言い放つ者が二人もいて困っていました。
こちらの苦しさを全く理解してくれないのです。
逆にバリウムの方が、飲んで姿勢を変える撮影の苦しさやその後の排出の苦しさが嫌だと言います。
その二人とは最近までずっと平行線でした。
ところがその内の一人が胃カメラでとても苦しい思いをしたそうです。
その人曰く胃カメラを操作する技師の腕が問題なのだと。
なるほど、上手な技師が操作すると楽で、下手な技師が操作すると苦しいのか・・・。
それなら下手な技師が操作しても苦しくならない胃カメラをメーカーに開発して欲しいものです。
ちなみに今回鼻から入れる胃カメラは性能がかなりアップしており、病変を見落とす可能性はかなり低減しているそうです。
メーカーはメーカーで改良を続けているのですね。

ということで胃カメラ3回目を無事に済ませました。
やはり鼻からだと楽ですね。
診断結果は異常無し!
という訳ではありませんでしたが、治療の必要が無い程度であり、生活習慣に注意するように、とのことでした。
まずは一安心。
先生のお墨付きをいただきましたので、もうしばらくは晩酌を続けられそうです。
ということでその晩は久しぶりにアニバーサリー用のウイスキーを味わいました。
「ザ・ニッカウヰスキーピュアモルト35年」
今じゃ買えない超高級品。
その芳醇な香りと味わいを堪能しました。




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お気に入りその2120~ウイスキーグラス

2022-08-10 12:50:06 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ウイスキーグラスです。

先日いつものようにジガーとグラスを洗い、ふきんでひと磨きしていました。
指先が引っかかってグラスを倒し、ヒビを入れてしまいました。
テイスティンググラスは脚付きでバランスが悪いため注意していたのですが・・・。
取りあえず本棚に飾っていたシャクルトンウイスキーのおまけグラスを晩酌用に用意しましたが、ロックグラスでトワイスアップは雰囲気からしてアウト。
急ぎ本格グラスを手配しました。

ちょうどそのときに手元にあったのが、モノマガジン最新号の特集「傑作品をもう一度」。
私の大切な趣味であるウイスキーに最適なグラスが載っているといいな、と願いつつページをめくるとありました!

「グレンケアン ブレンダーズグラス 170cc」

これまで使ったことがないグラスです。
記事を読むと「これしかない!」と思わせるほど魅力的な逸品。

その記事を自分用に記録したいので、モノマガジンさんには申し訳ありませんが、ここに引用させていただきます。
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ウイスキーを趣味にする者の大半が行き着くとまで言われる傑作グラス。
上が狭い口径は、アロマの揮発を防いで香りを溜め込み、広めの空間はウイスキーを多くの空気の触れさせる。

美しく機能的なグラスで芳醇な味わいを
ブレンダーなど多くのウイスキー関係者の意見を取り入れ、色合いや香り、味を最大限堪能するために完成した、究極のウイスキー用グラス。
業界最大のヒットともいえる100万個以上を売り上げ、現在はスコットランドにあるすべての蒸溜所に供給されている。
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「ウイスキーを趣味にする者の大半が行き着くとまで言われる傑作グラス」
このグラスでの晩酌が楽しみでなりません。

ちなみにうっかり者の私ですから洗っている内にまたヒビでも入れかねません。
AMAZONで2個セットを格安で販売していたので、それを注文し、先ほど届きました。
本格グラスで晩酌の雰囲気もアップすることでしょう。


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