今回のお気に入りは、富士山噴火2です。
今まで読んだどの作品よりも迫力がありました。
絶望に押しつぶされそうになりながらもヒーローの勇気と才覚で何とか切り抜けるハリウッド映画のような作品でした。
高嶋哲夫氏が描いたのは「未来の歴史」。
科学的なデータに基づいた災害シミュレーションは、これまでも実際の災害と重なる部分が多かったです。
今回の「富士山噴火」は泥流、火砕流、山体崩壊と災害の規模が拡大していき、麓の都市が壊滅してしまいます。
近年の噴火災害でこれほどの被害は例が無いので信じられない気がしますが、これまで著者が書いてきた巨大津波、直下型地震、感染症パンデミックなどが実際の災害をかなりの精度で言い当てている以上、本書の内容も絵空事ではないのです。
日本は火山大国です。
富士山の噴火を予知するために膨大な予算をかけて研究と監視が行われていることでしょう。
それでも富士山の噴火を予知して複数の都市が壊滅する前にそこに住む数十万人を避難させることはできるのでしょうか?
政治家たちはどの時点で全住民避難という大きな政治決断をするのでしょうか?
そして時々刻々と変化する状況に対し、臨機応変に住民を避難させることができるのでしょうか?
本書では著者の他の作品と同じく、決断力のある政治家、正確に噴火を予知する科学者が登場します。
それに加え的確な避難計画を立案する指揮官であり自ら救出活動を行う勇敢な男が登場して被害を最小限に食い止めます。
でも実際はこのように人に恵まれた奇跡的な災害対応など物語の中だけでしょうね。
現実は、この三者(政治家・科学者・現場指揮官)が悪影響を及ぼし合い、迷走した揚げ句に助かるはずの命まで失われる結果に終わるのではないかと心配です。
著者のシミュレーションが警鐘になり、富士山噴火対策が進展することを願います。
ちなみに「M8」「TUNAMI」「富士山噴火」は登場人物が重なっています。
地震予知に挑む科学者、災害対応に尽力する政治家、人命救助に奔走する自衛隊員、危険を冒しつつ協力を惜しまない在日米軍将校。
互いに少しずつ縁があり繋がっています。
その縁を最大限に活用し組織を柔軟に使いこなすことで辛くも危機を脱します。
大自然を前に人ができることはわずかしかないことを実感しました。
これがいつか必ず起こることだなんて・・・。
恐ろしいことですが目を背けず出来る限り具体的な準備をしましょう。
とりあえず用意した高嶋哲夫作品を読み終えました。
もう1~2冊読もうかな。
今まで読んだどの作品よりも迫力がありました。
絶望に押しつぶされそうになりながらもヒーローの勇気と才覚で何とか切り抜けるハリウッド映画のような作品でした。
高嶋哲夫氏が描いたのは「未来の歴史」。
科学的なデータに基づいた災害シミュレーションは、これまでも実際の災害と重なる部分が多かったです。
今回の「富士山噴火」は泥流、火砕流、山体崩壊と災害の規模が拡大していき、麓の都市が壊滅してしまいます。
近年の噴火災害でこれほどの被害は例が無いので信じられない気がしますが、これまで著者が書いてきた巨大津波、直下型地震、感染症パンデミックなどが実際の災害をかなりの精度で言い当てている以上、本書の内容も絵空事ではないのです。
日本は火山大国です。
富士山の噴火を予知するために膨大な予算をかけて研究と監視が行われていることでしょう。
それでも富士山の噴火を予知して複数の都市が壊滅する前にそこに住む数十万人を避難させることはできるのでしょうか?
政治家たちはどの時点で全住民避難という大きな政治決断をするのでしょうか?
そして時々刻々と変化する状況に対し、臨機応変に住民を避難させることができるのでしょうか?
本書では著者の他の作品と同じく、決断力のある政治家、正確に噴火を予知する科学者が登場します。
それに加え的確な避難計画を立案する指揮官であり自ら救出活動を行う勇敢な男が登場して被害を最小限に食い止めます。
でも実際はこのように人に恵まれた奇跡的な災害対応など物語の中だけでしょうね。
現実は、この三者(政治家・科学者・現場指揮官)が悪影響を及ぼし合い、迷走した揚げ句に助かるはずの命まで失われる結果に終わるのではないかと心配です。
著者のシミュレーションが警鐘になり、富士山噴火対策が進展することを願います。
ちなみに「M8」「TUNAMI」「富士山噴火」は登場人物が重なっています。
地震予知に挑む科学者、災害対応に尽力する政治家、人命救助に奔走する自衛隊員、危険を冒しつつ協力を惜しまない在日米軍将校。
互いに少しずつ縁があり繋がっています。
その縁を最大限に活用し組織を柔軟に使いこなすことで辛くも危機を脱します。
大自然を前に人ができることはわずかしかないことを実感しました。
これがいつか必ず起こることだなんて・・・。
恐ろしいことですが目を背けず出来る限り具体的な準備をしましょう。
とりあえず用意した高嶋哲夫作品を読み終えました。
もう1~2冊読もうかな。