今回のお気に入りは、たくさんのふしぎ28です。
①海をこえてやってきた
出版社の内容紹介を引用します。
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ヌートリアって知っていますか?
日本にすんでいる動物なんですよ。
町はずれの水鳥公園で、はじめてヌートリアに出会った“ぼく”が調べていくと、南アメリカ原産のこの動物が日本にすみつくようになるまでの、意外な事実がわかりました。
そして、それだけではなく、海をこえてやってきた生きものが、“ぼく”が住んでいる町の中に、他にもたくさんいることがわかってきたのです。
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ヌートリアって知っていますか?
日本にすんでいる動物なんですよ。
町はずれの水鳥公園で、はじめてヌートリアに出会った“ぼく”が調べていくと、南アメリカ原産のこの動物が日本にすみつくようになるまでの、意外な事実がわかりました。
そして、それだけではなく、海をこえてやってきた生きものが、“ぼく”が住んでいる町の中に、他にもたくさんいることがわかってきたのです。
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外来生物が在来種を絶えさせる恐れがあるため、池の水を抜いたり、網や罠を使って捕獲するテレビ番組が複数あります。
たった一回で全てが解決する訳ではないと思いつつも見いってしまいます。
外来生物たちは、来たかった訳でもないのに連れてこられた揚げ句に悪者扱いされているのは心外でしょう。
著者は外来種を忌み嫌うのではなく、いつどこにどういう理由でやってきてどのように生息域が広がったかを調査して紹介しています。
冒頭のヌートリアは極寒の地に行く兵隊の防寒服にするため養殖されていたそうです。
需要が無くなると野に放たれたのですから悪いのは全て人間です。
ムラサキイガイは貨物船のバラストタンクを通してヨーロッパから入ったそうです。
逆にオーストラリアなどで日本のワカメが繁殖しています。
卵や幼生を除去する仕組みがないと世界中の港が海洋生物の交換をすることになりそうです。
たった一回で全てが解決する訳ではないと思いつつも見いってしまいます。
外来生物たちは、来たかった訳でもないのに連れてこられた揚げ句に悪者扱いされているのは心外でしょう。
著者は外来種を忌み嫌うのではなく、いつどこにどういう理由でやってきてどのように生息域が広がったかを調査して紹介しています。
冒頭のヌートリアは極寒の地に行く兵隊の防寒服にするため養殖されていたそうです。
需要が無くなると野に放たれたのですから悪いのは全て人間です。
ムラサキイガイは貨物船のバラストタンクを通してヨーロッパから入ったそうです。
逆にオーストラリアなどで日本のワカメが繁殖しています。
卵や幼生を除去する仕組みがないと世界中の港が海洋生物の交換をすることになりそうです。
ちなみに本書には著者の調査ノートが公開されており、紹介された生物の10倍以上もの生物が外来種としてリストアップされていました。
テレビでおなじみのライギョ、ブルーギル、ブラックバス、ミシシッピーアカミミガメなどは当然載っていますが、驚いたのはモンシロチョウ。
えー、モンシロチョウも外来種なの?
調べてみると奈良時代に中国からハクサイなどについて入ったようです。
そんなに前でも在来種と呼べないのですね。
テレビでおなじみのライギョ、ブルーギル、ブラックバス、ミシシッピーアカミミガメなどは当然載っていますが、驚いたのはモンシロチョウ。
えー、モンシロチョウも外来種なの?
調べてみると奈良時代に中国からハクサイなどについて入ったようです。
そんなに前でも在来種と呼べないのですね。
②クラゲは花
出版社の内容紹介を引用します。
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クラゲはとてもふしぎな一生を過ごします。
クラゲの受精卵から生まれた幼生は、海底の岩などにくっつきイソギンチャクのようなポリプになります。
ポリプは自分の分身をたくさん生み出します。
分身の一部は春になるとエフィラというミニクラゲになって海中を漂いだし、やがてクラゲへと成長します。
そしてまた子どもを生むと死んでいきます。
けれども海底ではポリプが生き続けているのです。
じつは、海を漂うクラゲは、海底にいるポリプが繁殖時期だけに生み出す「繁殖のための分身」なのです。
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クラゲはとてもふしぎな一生を過ごします。
クラゲの受精卵から生まれた幼生は、海底の岩などにくっつきイソギンチャクのようなポリプになります。
ポリプは自分の分身をたくさん生み出します。
分身の一部は春になるとエフィラというミニクラゲになって海中を漂いだし、やがてクラゲへと成長します。
そしてまた子どもを生むと死んでいきます。
けれども海底ではポリプが生き続けているのです。
じつは、海を漂うクラゲは、海底にいるポリプが繁殖時期だけに生み出す「繁殖のための分身」なのです。
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山形県の加茂水族館から始まったクラゲブーム。
今では多くの水族館でクラゲの展示を行っています。
大きな水槽の中を無数のクラゲが思い思いの方向にのんびり泳ぐ様は、眺めているだけで心癒されます。
ということで今回は知っている様で知らないクラゲの秘密をお勉強しました。
今回学んだことをおさらいします。
・5億年以上前に誕生した古い生物
・イソギンチャクやサンゴの仲間
・クラゲの一生
卵→幼生(プラヌス)→ポリプ→ストロビラ→エフィラ幼生→クラゲ→卵
ただしポリプが分裂して増殖する無性生殖も行う
・傘の端に複数の目がある
・ミズクラゲの傘の中の4つの模様は生殖器
・クラゲを木に例えると
ポリプは幹、クラゲは花、卵は種子
といえる
今では多くの水族館でクラゲの展示を行っています。
大きな水槽の中を無数のクラゲが思い思いの方向にのんびり泳ぐ様は、眺めているだけで心癒されます。
ということで今回は知っている様で知らないクラゲの秘密をお勉強しました。
今回学んだことをおさらいします。
・5億年以上前に誕生した古い生物
・イソギンチャクやサンゴの仲間
・クラゲの一生
卵→幼生(プラヌス)→ポリプ→ストロビラ→エフィラ幼生→クラゲ→卵
ただしポリプが分裂して増殖する無性生殖も行う
・傘の端に複数の目がある
・ミズクラゲの傘の中の4つの模様は生殖器
・クラゲを木に例えると
ポリプは幹、クラゲは花、卵は種子
といえる
クラゲは心臓や脳、骨が無くても、軟らかくて防御能力が無くても、速く動けなくても5億年もの長い間厳しい環境変化に耐えて生き残ってきました。
かつてダーウインが言ったそうですが
「生物の生き残る条件は大きくて強いことではない。
環境の変化に合わせられるものが生き残るのだ。」
という言葉がぴったり当てはまるのがクラゲなのかもしれません。
生物として理想形に近いといえそうです。
かつてダーウインが言ったそうですが
「生物の生き残る条件は大きくて強いことではない。
環境の変化に合わせられるものが生き残るのだ。」
という言葉がぴったり当てはまるのがクラゲなのかもしれません。
生物として理想形に近いといえそうです。
③コーヒーを飲んで学校を建てよう キリマンジャロとルカニ村
出版社の内容紹介を引用します。
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アフリカの最高峰キリマンジャロ山にあるルカニ村の人びとは、高級コーヒーとして知られるキリマンジャロコーヒーを作っています。
そのコーヒーを売ったお金は、診療所や、図書館や、学校を建てる資金になります。
「コーヒーを飲んで学校を建てよう」、そう言って応援しているのは、たくさんの日本の友人たちなんです。
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アフリカの最高峰キリマンジャロ山にあるルカニ村の人びとは、高級コーヒーとして知られるキリマンジャロコーヒーを作っています。
そのコーヒーを売ったお金は、診療所や、図書館や、学校を建てる資金になります。
「コーヒーを飲んで学校を建てよう」、そう言って応援しているのは、たくさんの日本の友人たちなんです。
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妻はフェアトレード製品を買っては途上国を支援しています。
途上国の多くは戦前まで植民地支配された国々で、現在も公正な取引ができず、経済的に苦しい状況が続いています。
コーヒーも不公正に取引されている製品のひとつです。
本書に登場する高級品のキリマンジャロコーヒーも、現地ではとんでもなく安い価格で買いたたかれていました。
ルカニ村ではコーヒー栽培の収益で子どもたちを小学校に通わせていました。
ところが買取価格を徐々に下げられ、子どもたちは学校に通えなくなり、診療所は閉鎖され、離農する者まで現れました。
その窮状に登場したのが日本のフェアトレード研究者・ヒデさん。
彼は日本の人々と適正価格で取引する仕組みを立ち上げました。
それによりルカニ村は子どもたちが小学校に通えるようになり、さらに図書館や中学校を建てることもできました。
その後、もっと高値で買い取るという誘いも来ましたが、長老たちはヒデさんとの友情を優先してそれを断ったそうです。
このような美しい関係が続き、ルカニ村の人々の暮らしが良くなっていくことを願っています。
さらに他の地域や他の製品でもフェアトレードが進み、途上国の人々の生活が改善されることを願っています。
コーヒーやチョコが少し値上がりする理由が、途上国の人々の暮らし向きを良くするため、ということなら、世界中の多くの人々が賛同すると思うのですがみなさんはどう思われますか?
途上国の多くは戦前まで植民地支配された国々で、現在も公正な取引ができず、経済的に苦しい状況が続いています。
コーヒーも不公正に取引されている製品のひとつです。
本書に登場する高級品のキリマンジャロコーヒーも、現地ではとんでもなく安い価格で買いたたかれていました。
ルカニ村ではコーヒー栽培の収益で子どもたちを小学校に通わせていました。
ところが買取価格を徐々に下げられ、子どもたちは学校に通えなくなり、診療所は閉鎖され、離農する者まで現れました。
その窮状に登場したのが日本のフェアトレード研究者・ヒデさん。
彼は日本の人々と適正価格で取引する仕組みを立ち上げました。
それによりルカニ村は子どもたちが小学校に通えるようになり、さらに図書館や中学校を建てることもできました。
その後、もっと高値で買い取るという誘いも来ましたが、長老たちはヒデさんとの友情を優先してそれを断ったそうです。
このような美しい関係が続き、ルカニ村の人々の暮らしが良くなっていくことを願っています。
さらに他の地域や他の製品でもフェアトレードが進み、途上国の人々の生活が改善されることを願っています。
コーヒーやチョコが少し値上がりする理由が、途上国の人々の暮らし向きを良くするため、ということなら、世界中の多くの人々が賛同すると思うのですがみなさんはどう思われますか?