鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1422~原色爬虫類カメ目図鑑根付

2017-09-29 12:38:32 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、原色爬虫類カメ目図鑑根付です。

先日の原色両生類カエル図鑑に続き、今回は原色爬虫類カメ目図鑑です。
しかも根付(ストラップ)になっているので、お気に入りの一匹を持ち歩ける特典付き。
部屋に飾るだけよりも、こちらの方がいいです。

タカラトミーアーツの商品情報を引用します。
=====
大人気の原色フィギュアが、身につけられる根付ストラップになりました。
「ミドリガメ」
「クサガメ」
「スッポン」
「ヒラリーカエルガメ」
「インドホシガメ」
「ガラパゴスゾウガメ」
「アオウミガメ」
「ヒメウミガメ」
「ゼニガメ」
「ミナミイシガメ」
「トゲヤマガメ」
「マタマタ」
「ワニガメ」
「アカウミガメ」
「タイマイ」
の全15種。
=====

原色立体図鑑というのは全く便利なものです。
本物以外では無理だった、好きな角度からの観察が可能なのです。
最近はパソコン上で好きな角度から観察できる3D図鑑もありますが、実際に触れて観察できるということはとても大きいと思います。

前回のカエルの時は、濡れツヤ感が無いことを残念に思い、柔らかさがないことも本物と違いました。
今回はカメ。
乾燥していて、固いことは本物と一緒。
違和感なく受け入れられる要素がタップリです。

15種のカメを表から裏からジロジロ確認して、初めて知ったことがあります。
お腹の甲羅の模様が、リクガメとウミガメで大きく違うことです。
リクガメのお腹は実に様々な模様が楽しめます。
背中の甲羅からは想像がつかない幾何学模様が多いです。
なぜあんな模様になったのかは想像がつきません。

反対にウミガメのお腹には目立つ模様がありません。
どの種も白っぽい色一色です。
こちらはなぜそうなったのかが想像できます。
魚と一緒で、お腹を白っぽくすると、下から狙われた時に海面の明るさに紛れることができる保護色だと思います。
逆に甲羅の色が濃い色で共通しているのは、上から狙われた時の保護色なのでしょう。

図鑑好きですが、これまでそんなことを考えたこともありませんでした。
やっぱり原色立体図鑑って素晴らしいです。
もっとジロジロ観ていたら新たな発見ができそうな気がします。

残念だったのは、カエルシリーズにような丁寧な説明書が付いていないこと。
図鑑を名乗るなら必需品だと思います!



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お気に入りその1421~みをつくし④

2017-09-28 12:18:28 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、みをつくし④です。

今回は「みをつくし料理帖」第4巻「今朝の春」です。

内容紹介を引用します。
=====
月に三度の『三方よしの日』、つる家では澪と助っ人の又次が作る料理が評判を呼び、繁盛していた。
そんなある日、伊勢屋の美緒に大奥奉公の話が持ち上がり、澪は包丁使いの指南役を任されて―――(第一話『花嫁御寮』)。
戯作者清右衛門が吉原のあさひ太夫を題材に戯作を書くことになった。
少しずつ明らかになってゆくあさひ太夫こと野江の過去とは―――(第二話『友待つ雪』)。
おりょうの旦那伊左三に浮気の疑惑が!? 
つる家の面々を巻き込んだ事の真相とは―――(第三話『寒紅』)。
登龍楼との料理の競い合いを行うこととなったつる家。
澪が生み出す渾身の料理は―――(第四話『今朝の春』)。
全四話を収録した大好評シリーズ第四弾!!
=====

清右衛門によって明らかになったあさひ太夫の過去。
それを知った澪は、大胆にも清右衛門に取引を持ちかけます。
取引の結末は実に粋!
それまで不安に押しつぶされそうになっていた澪とともに、読者も胸がすく思いがしたでしょう。
清右衛門が真の戯作者ならば、今回の一件であさひ太夫から澪に関心が移ったことでしょう。
そして清右衛門が示したあさひ太夫を救う方法の途方も無さ。
戯作者ならではの夢のような筋書きですが、澪ならもしや、と思わせるところが憎い。
この先きっと御典医のご子息である源斉、土圭の間の小野寺などが、陰で手を差し伸べてくれることでしょう。
そして吉原の又次、両替商伊勢屋の娘など、豊富な
彼らは損得では動きません。
澪の真摯な人柄と料理の才覚にうたれた人たちです。
小野寺の母上が澪を評した言葉は、思い出す度に感動がよみがえります。
類は友を呼ぶ。
素敵な人の周りには素敵な人が集まるのですね。
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お気に入りその1420~竹鶴政孝パート274

2017-09-26 12:40:02 | 竹鶴
今回のお気に入りは、裏印です。

今年初めてニッカのオールドボトルを落札しました。
1955年頃に販売していたレアオールドのボンチャイナです。
写真はその底面のマーク。
磁器容器のメーカーを表すマークだと思い、ネットで調べましたが判りません。
このマークは「裏印」というそうです。

竹鶴政孝は、ウイスキーを入れる容器にこだわりました。
高級ウイスキーに、ノリタケ、カガミクリスタルという一流メーカーの容器を使いました。

ボンチャイナの中身は2級ウイスキー。
販売価格は特級の半分以下でした。
一流メーカーの容器を使う予算はありませんでした。
それでも飲み終わった後にデキャンタとして使用されるであろうことを考えると、予算ギリギリまで良いものにこだわったとことでしょう。
だからこそどこのメーカーで作られたものかが気になります。
当時のニッカウヰスキーに協力した陶磁器メーカーはどこだったのでしょう。
きっとそのメーカーの社長も竹鶴政孝同様こだわりのある人物だったのだろうなあ、なんて想像しています。

どうかこのマーク(裏印)のメーカーをご存知の方はお教えください。
よろしくお願いいたします!

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お気に入りその1419~原色両生類カエル図鑑

2017-09-25 12:33:45 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、原色両生類カエル図鑑です。

手業が光る細密画が大好きで、これまで多色石版の古い図鑑を集め、くり返し鑑賞してきました。
最近は細密細工にも興味を持ち、「国宝土偶5種」「埴輪と土偶+土器&青銅器12種」という細密再現されたミニチュア、続に言うガチャポンや食玩などを手に取って3Dで鑑賞することを楽しんでいます。
現代の細密細工の技術で再現された古代遺物は、博物館や資料写真から見ることができない角度からの観察を可能にします。
特に写真でしか知らない遺物を立体的に感じることは、それを製作した人々により近づける気がして気に入っています。

プラスチックによる再現が適しているのは、表面の固いモノ。
生物でいえば昆虫・甲殻類・魚類・爬虫類・両生類などで、ツヤあり、ツヤ消しを問わず良いです。
見た目も手触りも。
鳥類・哺乳類は羽毛や毛の触感を再現できないため、見た目だけでしか楽しめません。

ということで今回届いたのは「原色両生類カエル図鑑(新改訂版)8種」。
タカラトミーアーツの立体カプセル百科事典のシリーズです。
メーカーの商品情報を引用します。
=====
お待たせしました。
『原色カエル図鑑』に待望の2006年度版が登場です。
もちろん全種新規創造ですよ。
「ニホンアマガエル」
「モリアオガエル」
「イシカワガエル」
「ニホンアカガエル」
「リュウキュウカジカガエル」
「ヒメアマガエル」
「アズマヒキガエル」
「ウシガエル」
「アカメアマガエル」
「ミツヅノコノハガエル」
「ベルツノガエル」
「アイゾメヤドクガエル」
「シークレット」3種
の全15種ブッチギリのクオリティです!
=====

今回入手したのはその内の8種
「二ホンアマガエル」
「二ホンアカガエル」
「アカメアマガエル」
「イシカワガエル」
「モリアオガエル」
「ミツヅノコノハガエル」
「アズマヒキガエル」
「ウシガエル」

シリーズ15種の中の8種ですが、アマガエルとアカガエル、モリアオガエルの3体があれば良し、と思っていたので満足です。
北海道にはニホンアマガエルとエゾアカガエルの2種しかいません。
馴染のカエルを思い浮かべ、原色立体図鑑をじっくり観察しました。
造形はお見事。
残念なのは皮膚のツヤ。
もっと濡れツヤ感が欲しかったです。
あれだけ皮膚が乾燥しているとつらそうで、霧吹きをかけてあげたくなります。
そう思うのは実物そっくりだからでしょう。

モリアオガエルは、オスメスが組になって葉につかまり泡をぶら下げている、あの特徴的な場面を再現して欲しかったです。

他のカエルはどうでも良い、と思っていましたが、昨日、旭山動物園で「アズマヒキガエル」を見てきました。
旭川と函館に外来種とはいえ生息しているそうです。
帰ってきてからミニチュアをじっくり観察するとソックリ。
さすがは原色立体図鑑。
納得の品質です。





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お気に入りその1418~みをつくし③

2017-09-22 12:30:34 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、みをつくし③です。

「みをつくし料理帖」第3巻は「想い雲」です。

内容紹介を引用します。
=====
土用の入りが近づき、澪は暑気払いに出す料理の献立に頭を悩ませていた。
そんなある日、戯作者・清右衛門が版元の坂村堂を連れ立って「つる家」を訪れる。
澪の料理に感心した食道楽の坂村堂は、自らが雇い入れている上方料理人に是非この味を覚えさせたいと請う。
翌日、さっそく現れた坂村堂の料理人はなんと、行方知れずとなっている、天満一兆庵の若旦那・佐兵衛と共に働いていた富三だったのだ。
澪と芳は佐兵衛の行方を富三に聞くが、彼の口から語られたのは耳を疑うような話だった―。
書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第三弾。
=====

珊瑚玉の簪(かんざし)にまつわる展開に感動の涙を流したかと思うと、怒りがこみ上げる・・・。
読み手の感情は、大きく揺さぶられます。
それにしても富三の野郎、又次でなくても一発かましたくなる悪党です。
そんな奴に一度ならずも二度までも陥れられるなんて、悔しくてなりません。
この上は、早く佐兵衛を見つけ出して真実を伝えて、救い出してほしい。
芳のために、佐兵衛にはどうか無事でいて欲しい、と願わずにいられません。

さてこの巻には他に、澪が吉原で鱧(はも)をさばくシーンが出てきます。
観た観た。
初めてドラマで観たのが、この回です。
これでみをつくしにハマり、小説を読むことにしたのです。
もっともこの作品ならどの回を観てもハマったでしょうね。
それだけ中身の濃い物語。
DVDのレンタルが始まったらぜひ借りたいです。


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お気に入りその1417~エヴァンゲリオン

2017-09-20 12:32:58 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、エヴァンゲリオンです。

遅ればせながらエヴァンゲリオンに入門しようと思い立ち、コミック全14巻を購入しました。
一時代を築いたその世界観は、ガンダムほど広がりを見せていないにしても、とても魅力的。
十二使徒とは?
エヴァンは電源車から電気を供給されながら戦うらしい。
など切れ端の情報しかないので、期待に胸が膨らみます。

AMAZONのカスタマーレビューによるとコミック版とアニメ版はその内容が違うそうです。
話題になったのはアニメ版の方で、コミック版は若干視点が違うそうです。
ただストーリーを完結している点でコミック版の評価が高かったので、こちらを選びました。
時々、ストーリーをどんどん展開して、謎をばらまいておいて、完結しない作品があります。
そういう無責任な作品は嫌いです。
謎は解決して終わってくれないとスッキリしません。
読まなければ良かった!とさえ思います。
そういう点でコミック版に期待しています。

学生時代にガンダムがブームでした。
ガンダム以前と以降ではアニメやマンガが大きく変わりました。
世界観をしっかり作り上げることが求められる時代になったのです。
読者はどっぷりその世界に浸る素晴らしさを求めています。
一種、体験を楽しむ、ということ。
エヴァンで新たな世界観を体験できることを期待しています。


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お気に入りその1416~みをつくし②

2017-09-18 08:37:54 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、みをつくし②です。

今回は「みをつくし料理帖」第2巻「花散らしの雨」です。

内容紹介を引用します。
=====
元飯田町に新しく暖簾を掲げた「つる家」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。
早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく澪。
だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で、澪の創作したはずの料理と全く同じものが「つる家」よりも先に供されているという。
はじめは偶然とやり過ごすも、さらに考案した料理も先を越されてしまう。
度重なる偶然に不安を感じた澪はある日、ふきの不審な行動を目撃してしまい―――。
=====

内容紹介にあるように「店の中に隠密がいる」ことを知った時、あなたならどうしますか?
そう突きつけられた気がしました。
その後の澪の優しい対応は素晴らしかったです。
親のない辛さを知り尽くした澪だから?
いえ「つる家」の人々は誰もが温かい心を持っています。
皆が事情を察して少女を責めません。
この気遣い、優しさ。
たまりませんね。
人情に厚い、という古い言葉を、私はこれまで使ったことなど無かったと思いますが、まさにそれ。
情けは人の為ならず。
彼女たちの情けは、必ずや彼女たちを救うことでしょう。

物語はどんどん進みます。
一件落着しては、また難題が降りかかります。
まさに澪の「雲外蒼天」の相そのもの。

最後には暗雲を突き抜け、天に届くことを願い、読み続けたいと思います。
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お気に入りその1415~みをつくし①

2017-09-15 12:10:29 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、みをつくし①です。

いよいよ高田郁著「みをつくし料理帖」全10冊に手をかけました。

これまで著者の作品は、「あい 永遠に在り」を読んだことがあるだけ。
北海道開拓を目指した実在の医師の生涯を妻あいの目から描いた感動作でした。
今となっては作家の文章が読みやすかったという記憶しかありませんが。

ちょうど同じ頃、知人が書評ブログで「みをつくし」を絶賛しているのを読みました。
ただその時は関心がなくて、同じ作家の作品だという意識しかありませんでした。

ところが今年、妻からドラマ「みをつくし料理帖」が面白いと聞き、数話観て納得!
そうなると書評ブログの絶賛が思い出されます。
確か、シリーズものと書かれていたので、試しに1冊目だけでも読もうと思い、古書店に行ったところ1冊もありません。
きっとドラマの人気で、売り切れたのでしょう。

そうなると人は意地になるもの。
どうせ送料をかけて購入するのなら全巻セットにしてしまえ、ということでドーンと届きました。
ただ、全10巻ともなれば、なかなか手を出しづらいもの。
ようやく今回、満を持して読み始めました。

まずは第1巻「八朔の雪」。

物語は、種市が営む「つる家」を舞台に、謎の浪人・小松原と澪の絡みから始まります。
澪の愛嬌のある八の字眉毛と少し上を向いた鼻。
そのような描写から、ドラマで観た黒木華がドンピシャで思い出されます。
種市=小日向文世、小松原=森山未來、永田源斉=永山絢斗、芳=安田成美・・・という役者たちも小説を通して頭の中で役柄を見事に演じます。

災害で両親を失った澪を芳が引き取るまでの経緯や、種市が娘の面影を澪に感じていることを語る辺りなどは、涙なくして読むことができません。
周囲の人々の協力で料理の腕を上げていく澪の成長場面は、わくわくしながら読んでいます。

ああいいな。
読んでいると心地いい。
とても優しい気持ちになることができる素敵な物語です。
「みをつくし」の世界が、まだ9巻もあると思うと、楽しみで仕方がありません。







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お気に入りその1414~鬼平犯科帳パート103

2017-09-13 12:34:12 | 鬼平
今回のお気に入りは、五鉄のぐい飲みです。

先日、ネットオークションで「軍鶏鍋屋・五鉄のぐい飲み」を落札しました。

「軍鶏鍋屋の五鉄」といえば、そこで繰り広げられた鬼平犯科帳の名場面が、いくつも思い浮かびます。
平蔵と彦十が差し向かいで酒を酌み交わし、「鉄っつぁん」「彦」と呼びあうシーン。
密偵たちのいたずらに、平蔵が脅し文句ひとつを置いて立ち去る宴のシーン。
そこには決まってぐい飲みがありました。

今回の出品者の但し書きには次のように書かれていました。
・3個セット
・京都の骨董店経由で入手した
・口径8.9cm、高さ4.9㎝、縁の厚みは約3mm、高台径3.5cmくらい、その深さ5mm、重さ90g
・白磁。胴は青呉須絵で蘭が手描きで施されている
・欠けやキズなどはみあたらないが、溜まりや見込み部にケシ粒大の鉄飛びが其々ある

現物を手にして不安になりました。
これは本当に撮影用小道具の流出品なのでしょうか?
真偽のほどをあれこれ推理しました。

まずは3個セットで出品されていた点。
その形から昼間は湯呑、夜はぐい飲みとして活躍したであろうことを考えると5客1セットが基本。
それが3個ということは、あとの2個が割れたり欠けたりして、流出したのではないか?
きっと第9シーズンまでや、毎年のスペシャルの撮影で使われている間に、何度も新調されたことでしょう。
時代劇の金字塔といわれる鬼平犯科帳。
京都で流出した小道具は、地元のファンの手に渡り、やがて骨とう店へ、という流れは容易に想像できます。

次に、第1~第9シリーズ、スペシャル、映画の映像を実際に確認しました。
題名から五鉄のシーンがあると思われるDVDをピックアップして高速再生し、登場するぐい飲みを確認したのです。
ところが、これだ!というものが見つかりません。
かろうじて似ているものは、2011年のスペシャル「一寸の虫」に登場していました。
五郎蔵と仁三郎が軍鶏鍋を囲むシーン。
逆光の中で何度か見えたぐい飲みがそれ。
他のDVDではもっと浅い作りで一回り小さいぐい飲みが多かったのですが、この時のはいつものとは違い、大振りで深め。
手元のぐい飲みに似ていないこともない・・・。
また実際に本番で使用されたのは2つですから、最初から予備を入れて3つしか用意しなかったという可能性もあります。

以上が休日の半日をかけて鬼平のDVDをチェックして得た結論でした。
大いに不安が残るけれど「可能性はゼロではない」ということ。

最初から真偽のほどは確認のしようがないことを知った上で行ったDVDチェック。
久しぶりにたくさんのDVDを前にして、五鉄のシーンがあったかどうかを思い出す作業と、そこに登場するぐい飲みの形状を確認する作業の繰り返し。
あれこれ思い出しながらの確認作業は楽しかったです。

近いうちにこのぐい飲みで一杯やりながら「鬼平」の世界に浸ろうと思います。




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お気に入りその1413~ここから先は何もない

2017-09-11 12:47:51 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「ここから先は何もない」です。

著者は山田 正紀というSF作家の方。
北海道新聞の図書コーナーで紹介されていて興味を持ちました。
あわせて読んだAMAZONのレビューで“名作SF「星を継ぐ者」に対するオマージュであり挑戦である”という一文を目にし、即、読むことにしました。
「星を継ぐ者」といえば、宇宙的スケールで書かれた人類史に感動必至の名作中の名作。
そのSF大作に挑戦した作品を日本人が書いたとあっては、読まずにいられません。

内容紹介を引用します。
=====
小惑星探査機のサンプルに含まれていた人骨化石。
その秘密の裏には、人類史上類を見ない、密室トリックが……!
書き下ろし長編SF。
=====
小惑星から発見された、化石人骨“エルヴィス”とは?
3億キロの密室殺人。
一気読み必至!
超弩級エンタテインメント。
=====

オープニングはなぜか我が街・札幌での追いつ追われつのシーンからスタート。
宇宙の話はどこへ行ったの?と思っている内に、徐々に主要メンバーが揃って行きます。
そして小惑星探査機に起きた理解不能の出来事と、小惑星から発見された人骨の謎が投げかけられます。
おお、来た来た。
この先、いったいどんな展開になるのか?
目が離せません。
紹介文の通り、確かに、空き時間すべてをつぎ込み、ほぼ一気読みしてしまいました。

読後感としては、「星を継ぐ者」への挑戦というにはスケールの小ささが否めません。
現存する技術・装備などを屈指して、モロに現実的な目で「星を継ぐ者」を書くと、本書の出来上がり。
という感じかな?
そして「ここから先は何もない」という差し迫った現実的な恐怖。
これはこれで「有り」ですね。
SF小説やSF映画で散々描かれてきた、すぐそこにある未来が、そういう世界であること、そしてそれが徐々に顕在化することを実感できる秀作でした。
(具体的に書く訳にはいかないため、ぼかした表現でゴメンなさい)
「星を継ぐ者」への挑戦、ではなくオリジナル作品として楽しむことをおすすめします。

それにしても本書の紹介文、誰が書いたの?
小惑星がらみの「密室トリック」は良いにしても、「密室殺人」は大間違い!
このコピーを書いた人は、本書をまともに読んでいないことがバレバレです。
本に興味をもってもらうために、コピーって大切なんだから、しっかり仕事してください。



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