鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1514~キャロル・セラ

2018-04-30 12:16:34 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、キャロル・セラです。

行きつけのそば屋さんのBGMがいつもおしゃれで、とても気に入っています。
先日はユーミンのフランス語版が流れていました。
何曲も何曲も。
ふんわり空気のような歌声。
誰?
帰宅後に調べるとキャロル・セラという方が歌っていることを知りました。
早速TUTAYAでレンタルしました。

「ルージュの伝言+ANNIVERSARY」
1. あの日にかえりたい
2. 少しだけ片想い
3. CHINESE SOUP
4. やさしさに包まれたなら
5. 海を見ていた午後
6. ベルベット・イースター
7. 雨の街を
8. 卒業写真
9. ルージュの伝言
10. 魔法の鏡
11. 中央フリーウェイ
12. 曇り空
13. たぶんあなたはむかえに来ない
14. グッド・ラック・アンド・グッドバイ
15. DOWNTOWN BOY
16. 翳りゆく部屋
17. 12月の雨
18. きっと言える
19. 航海日誌
20. ANNIVERSARY

ユーミンのお洒落なメロディにフランス語がよく似合います。
ドライブのお供にぴったりです。
このアルバムのジャンルは「カフェミュージック」というそう。
強く主張しないその歌声は、確かにカフェのBGMやドライブのお伴に最適。
繰り返し聴いていました。

その後しばらくたってからNHKのテレビ番組のエンディングで、今度は竹内まりやのフランス語版が流れていました。
確かNHK-BSの「Doki Doki! ワールドTV」という番組だったような気がしますが、あまりテレビを見ないので自信はありません。
ただその声は、もしやキャロル・セラ?と直感しました。
とりあえず「フランス語」「竹内まりや」をキーワードにネット検索をしました。
TUTAYAやAMAZONでは見つかりませんでした。
番組のために特別に制作したのかな?
あきらめ半分でヤフオクをチェックすると、意外にもすぐに見つかりました。
キャロル・セラの「セゾン・ダムール」というアルバム。
980円という手頃な価格ですぐに落札することができました。
それから到着までの待ち遠しかったこと!

実際に聴いてみると、竹内まりやのメロディもフランス語が似合います。
早速ドライブのお伴をユーミンからこちらに変更しました。

「セゾン・ダムール」の収録曲は次に通り。
1. 恋の嵐
2. 駅
3. カムフラージュ
4. September
5. シングル・アゲイン
6. After Years
7. 真夜中のナイチンゲール
8. 幸せの探し方
9. 象牙海岸
10. 告白
11. 家に帰ろう
12. マンハッタン・キス

いにしえの名曲シリーズを繰り返し聴いています。
古い曲ばかりなのは、2001年制作のため。
17年後の今、続編を誰か制作してくれないかな。
そのときは次のお気に入りをぜひ入れて欲しい!
「元気を出して」「人生の扉」「毎日がスペシャル」「もう一度」
「マージービートで唄わせて」「みんなひとり」「今夜はHearty Party」

ちなみに改めてAMAZONをチェックすると、「Saison d'amour」というフランス語の題名で中古販売していました。
最初のチェックで見落とした理由は判りません。
AMAZONでは、なんと2万円超えの高値がついていました。
先にこちらを見つけていたら買っていたかな?
金額が金額だけに、あきらめていたかもしれません。

とにかく今回は、AMAZONで高値の出品を見落とした上で、ヤフオクで安値の出品に出会っており、実にラッキーだったといえます。







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お気に入りその1513~モダン

2018-04-27 12:28:56 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、モダンです。

原田マハの「モダン」を読みました。

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
ニューヨークの中心、マンハッタンに存在し、1920年代から「ザ・モダン」と呼ばれたモダンアートの殿堂。それが「MoMA」ニューヨーク近代美術館。
近現代美術、工業デザインなどを収集し、20世紀以降の美術の発展と普及に多大な貢献をしてきたこの美術館を舞台に、そこにたずさわる人々に起きる5つの出来事を描いた自らの美術小説の原点にとりまくんだ美術小説短編集がついに刊行。

『楽園のカンヴァス』で、山本周五郎賞を受賞、本屋大賞三位を獲得した原田マハが、半年間勤務し、『楽園のカンヴァス』でも重要なモチーフとなった〈ルソー〉の「夢」も所蔵する「MoMA」が舞台。
『楽園のカンヴァス』とは、世界観を共有し、その作中人物も登場。
「新しい出口」は、マティスとビカソ、そしてある学芸員の友情と別れを描いた作品。
そのほかにも、アメリカの国民的画家〈アンドリュー・ワイエス〉と〈フクシマ〉の原発事故について描く「中断された展覧会の記憶」、MoMAに現れる一風変わった訪問者にまつわる監視員の話「ロックフェラーギャラリーの幽霊」、初代館長アルフレッド・バーと、美しきMoMAの記憶を、インダストリアルデサイナーの視点から描いた「私の好きなマシン」、美術館に併設されたデザインストアのウィンドウにディスプレイされた日本に待つわるものについての意外なエピソードをつづった「あえてよかった」など、著者ならではの専門的かつ、わかりやすい視点で、芸術の面白さ、そして「MoMA」の背景と、その歴史、そして所蔵される作品群の魅力を、十二分に読者へと伝える待望の「美術館」小説集。
=====

著者得意の美術小説を短編で堪能しました。
これまで読んできた中編や長編とは一味違いますが、これはこれで有り。
十分楽しむことができました。
MoMAや収蔵作品に関するエピソードを交えながら登場人物たちのドラマが語られます。
3・11や9・11などが暗い影を落としており、中にはPTSDになって夢をあきらめ退職するスタッフも登場します。
ひとつひとつの作品の小説としての完成度は、中長編ほど高くないかもしれません。
けれどもそれを上回る美術作品や美術館に関わる情報を得られることに原田マハの原田マハたる価値があり、ファンはそこに満足するのではないでしょうか?
そして登場人物たちの感動的なエピソードが織り込まれることで満足感はさらに高まります。
カスタマーレビューの評価はおおむね辛口ですが、それにめげず短編・中編・長編を問わず著者が書きたいものをどんどん書いて欲しいと願います。

ちなみに本書の中のお気に入りの作品は「私の好きなマシン」。
「マシーン・アート展」でベアリングの美しさの虜になった女の子。
彼女は初代館長アルフレッド・バーの著作を読み漁り、やがて工業デザイナーになります。
アルフレッド・バーとの偶然の出会いはドラマチックであり、ラストのスティーブ・ジョブズから届いたラブコールには痺れました。
科学技術は芸術と相反するものではなく、互いに影響し合い、時には重なり合うものだ、という考え方に大いに共感しました。

これまでルソーやピカソなどの近現代美術にはあまり興味がありませんでしたが、著者の影響で徐々に興味が湧いてきました。
先日MoMAの古い展覧会図録を入手したので、ゆっくり鑑賞しようと思います。

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お気に入りその1512~映画DVD鑑賞

2018-04-25 12:29:58 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、映画DVD鑑賞です。

妻が一泊二日で不在なのでストックしていた映画DVDを観ました。
「君の膵臓をたべたい」と「ドリーム」「怒り」の3作。
久しぶりに腹いっぱい映画を鑑賞してすっかり満足しました。

①君の膵臓をたべたい

AMAZONのストーリー紹介を引用します。
=====
高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師となった【僕】(小栗旬)。
彼は、教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していく―。
膵臓の病を患う彼女が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、【僕】(北村匠海)と桜良は次第に一緒に過ごすことに。
だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々はやがて、終わりを告げる。
桜良の死から12年。
結婚を目前に控えた彼女の親友・恭子(北川景子)もまた、【僕】と同様に、桜良と過ごした日々を思い出していた―。
そして、ある事をきっかけに、桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを知る2人-。
ラスト、きっとこのタイトルに涙する――
=====

紹介文には他に
=====
刺激的なタイトルと、そのイメージを裏切る美しいストーリーが話題を呼び、
累計250万部突破の大ヒットベストセラー小説が実写映画化!
興行収入34億を超える「2017年、最も心に響く感動作」
=====
ということが書かれています。

知り合いから紹介されて読んだ原作は、純粋に生と死を考えさせられる感動作でした。
その後FBで映画もいい出来だと知り、観る事にしました。
結果としては確かに良い出来でした。
若手2人が原作通りの純粋さを見事に表現していました。
残念だったのは小栗と北川のパートを加えたこと。
実力と存在感があるだけに、主題である若手のパートの印象を薄めてしまいました。
原作が星5つなのに比べ、映画は星4つといったところ。
といいつつも、まんまと感動の渦に巻き込まれてしまいました。
ぜひもう一度観たいと思える素敵な映画でした。

②ドリーム

AMAZONのストーリー紹介を引用します。
=====
1961年、アメリカはソ連との熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。
NASAのラングレー研究所には、ロケットの打ち上げに欠かせない“計算”を行う優秀な黒人女性たちのグループがあった。
そのひとり、天才的な数学者キャサリンは宇宙特別研究本部のメンバーに配属されるが、そこは白人男性ばかりの職場で劣悪な環境だった。
仲の良い同僚で、管理職への昇進を願うドロシー、エンジニアを目指すメアリーも、理不尽な障害にキャリアアップを阻まれていた。
それでも仕事と家庭を両立させ夢を追い続けた3人は、国家的な一大プロジェクトに貢献するため自らの手で新たな扉を開いていくのだった……。
=====

全米で「ラ・ラ・ランド」を超えて特大ヒットしたそう。
日本でもこういう中身の濃い映画が大ヒットするようになったらいいなと思います。
原題の「Hidden Figures」に対し、単純な「ドリーム」という邦題がつけられたことも同様。
原題の意味は「隠された人(または数)」だそうで、こういう地味な題名でも中身が濃ければ客を呼べるという米国民の精神性の高さを尊敬します。

女性だから、黒人だからと評価されなかった時代に、主人公の3人は最先端の技術者集団NASAで地位向上を成し遂げます。
まさに米国人好みのサクセスストーリー。

天才数学者の主人公は、ジェミニの再突入の軌道計算を託され、見事成功させます。
黒人計算係たちは、誰もが手を余したIBMコンピューターを見事に稼働させ、正規雇用と昇進を勝ち取ります。
彼女たちに対するスタッフたちの言葉遣いや表情は徐々に変化していったことでしょう。
それらの微妙な変化は、残念ですがよくわかりませんでした。
「あいまい」を不得意とするはずの米国人が「あいまい」を表現したこのシーン。
日本人の「あいまい」を米国人が理解できないように、米国人の「あいまい」を日本人が理解するのは難しいということでしょう。
次に観るときはその点に注目したいと思います。

③怒り

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
『悪人』の李相日監督が吉田修一の原作を映画化。
ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。
犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。そして事件から1年後。
千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。
=====

日本映画界の主役級が勢ぞろいしたオールスターゲームのような作品。
このメンバーなら日本アカデミー賞11部門受賞は当然かも。
カスタマーレビューにも作品を評価する声が多かったです。

彼が殺人犯かもしれないと疑心暗鬼にとらわれ、それが間違いだったと知った時。
大切な人に疑われた人の、つらく悲しい胸の内。
大切な人を信じきれなかった人の、後悔にさいなまれる苦しい胸の内。
役者たちは迫真の演技をみせてくれました。
特に宮﨑あおいと妻夫木聡は、これほど演じ甲斐のある役をもらって幸せだったのではないでしょうか?

でもあえて言います。
原作も映画も好きではありません。
犯人の気持ちを男が代弁するシーンがありましたが理解したくありません。
今後二度と読まないし観ないでしょう。
でも・・・。
こういう怒りの醸成過程っていうのが現実にあるのでしょうね。
恐ろしいことです。


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お気に入りその1511~石狩日誌

2018-04-23 12:43:59 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、石狩日誌です。

以前北海道命名150年ということで読んだ「絵本・北加伊道」。
その巻末で紹介されていた松浦武四郎の著作3冊の内、どれかを読もうかなと思い、検討しました。
ただしサラサラ読めないと困るので、現代語訳されたものに限定しました。

①「近世蝦夷人物誌」
 現代語訳が見つからず諦めました。

②「蝦夷漫画」
 北斎漫画と同じく絵だけで楽しめるだろうと思い、現代語訳にこだわらずに
 探しましたが、彩色図版だけに高価だったので諦めました。

③「石狩日誌」
 現代語訳が見つかりました。
 しかも安価! これに決定。

今回読んだ「石狩日誌」は1970年に札幌で出版されたもの。
訳者は、丸山道子さんという郷土史家。
女性らしいやわらかい文章で翻訳しながらも、要所で舌鋒厳しいコメントをはさんでおり、実に読み応えがありました。
アイヌの方々に対する温かい眼差しが武四郎と同じなのも魅力でした。

訳者によると原本自体もやわらかな文章で書かれているそうです。
上司に提出した正式な調査報告書とは別に、江戸市民に興味を持ってもらうために要所をかいつまみ分かりやすく書いた、と武四郎が書いているそう。
蝦夷地の入門書という位置付けであり、江戸でベストセラーになったというのは本当のことでしょう。
本書はとても薄いのに、面白いエピソードがたくさん書かれています。
とてもすべてをご紹介できませんので、ご興味がある方はぜひお読みになることをおすすめします。
心に残ったいくつかをご紹介します。

・武四郎は函館奉行所直属の御雇として北海道内陸の探査を命じられた。
・職務は、北海道の川筋や山系を調査し、道路計画をたてること。
・「石狩日誌」は1858年に調査行を行い、1860年に書かれた。
・1858年5月11日に石狩を出発
 アイヌたちと舟で川をさかのぼり、徳富を経て忠別(旭川)に到着
 5月19日 旭岳(または忠別岳)に登頂、留辺蘂・愛別を経由
 閏5月22日 石狩元小屋に帰り着き、42日ぶりに髪を結い、風呂に入った
 ※太陰暦では1年は13カ月で、閏5月は5月と6月の間の月だそう。
  5月11日から5月31日までで20日、閏5月1日から閏5月22日までで22日、
  合計42日となり、勘定は合う。
・調査行の結果、石狩川上流から天塩川上流に越える道筋、北見に出る道、また留萌に出る道、十勝に通ずる道などを計画し、その旨を奉行所あてに見込書として提出した。
それらは古来から伝わるアイヌたちの合理的で便利な交通網であり、現在の鉄道や道路の大半は武四郎の意見と一致している。
・のどかな紀行文として書かれているが、幕府の出版統制が非情に厳しく、政治的な問題やその批判などを内容に入れることができなかった。
・熊の気配を感じながら野宿した晩に、警戒しなくて良いのかとアイヌに問うと、熊は悪さをしないから大丈夫と太鼓判を押した。翌朝、鍋に残った食べ物を食い荒らされたことを知り、これは熊の仕業でないのかと問うと、かわうその仕業と言い張ったそう。武四郎はアイヌの(熊=神)信仰に半ばあきれて笑うばかりだったようだ。
・武四郎の著作は「感情的な表現が多く資料的な価値がない」と長く評価されこなかったが、それは違う。明治の世は、藩閥政治が優先され、薩長から外れた者たちは阻害された。御用商人たちによる圧力がその陰にあったのではないかと考える。そのため島判官や武四郎のように、薩長外のアイヌを擁護する人道主義者は、後の世までことさら低く評価され続けることになった。
・本書は現代の登山家にとって江戸時代の登山記録として貴重とされる。

もっとご紹介したいのですがきりがないので、石狩川流域の広大さがよく表れている文章を引用して終わります。
=====
石狩川のその巨大なことは今更申し上げるまでもありませんが、まず西北は厚田・浜益・増毛山に接し、その支流・雨竜川は留萌・苫前・天塩に近く、また石狩川本流の源は北見湧別川・常呂川の水源に近く、支流・辺別川の源は十勝に接し、支流・空知川の水源は十勝の佐幌川の源に入りこんでおり、支流・夕張川は浦河・三石・新冠・静内・沙流に近く、支流・千歳川の源は勇払・白老・幌別の諸川の源と隣り合っていて、豊平川水源は有珠の長流川に近く、虻田の尻別川の水源にも隣接しております。
そしてまた(東は?)余市岳、オタルナイ岳にも接していて、北海道の広さの約二分の一の地域の水がすべてこの大河にそそいでいることになります。
従ってその流域の土地は肥沃で、漁業も盛んであり、樹木はよく生い茂り、川筋を丸木舟で遠くまで往来出来るのです。
=====

本書により、松浦武四郎は北海道の名付け親というだけではなく、北海道の地名の記録者であり交通網の発案者でもあったことを知りました。


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お気に入りその1510~続・しかけ絵本

2018-04-21 12:09:47 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、続・しかけ絵本です。

別冊太陽「しかけ絵本」で紹介されていて読んだ絵本をもう一冊。
「仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界」

まずはAMOZONの内容紹介を引用します。
=====
猫は近眼って、知ってました?
猫はとてもひどい近眼。
牛と馬は真正面がよく見えない。
鳥は人間よりもずっとよく見えていて、ヘビは動きを敏感に察知する目を持っている。
最新の研究成果に基づき、動物や昆虫の目に世界はどのようにうつっているのかを同じ光景を描き分けることで表現した、世界ではじめての視覚絵本。
動物の目をめくると、そこに見えている世界が広がる、驚きが一杯の仕掛。
親子で楽しめ、科学の面白さを自然に体感できる、画期的な大判絵本です。
最新科学の成果とそれに基づく推測を交え描いた、世界で初めての視覚科学絵本。
=====

動物たちが見ている世界を科学的に体感できる視覚絵本です。

以前、日高敏隆が紹介していた、ユクスキュル著「生物から見た世界」を思い出しました。
「臭いと体温だけを頼りに獲物に獲りつくダニから見た世界は、人間から見た世界とまるで違う」
当然と言えば当然ですが、動物たちはそれぞれ特有の知覚世界の中で生きているのです。
それを「環世界(環境世界)」というそうです。

今回「動物の見ている世界」では、動物たちの視覚世界を体感することで、「環世界」の一部を身近に感じることができました。
ただし五感の内の視覚に限定していることを肝に命じて読みました。
例えばイヌは赤・黄・青の内、赤が見えない上、視力もあまりよくありません。
でも聴覚、臭覚などに優れ、とても活動的な動物です。
決して視力だけに頼って生きている訳ではありません。

・・・といいつつも、よくもまあこんな視界で生きていけるなぁと思うこともしばしば。
面白い視覚体験をすることができました。
いくつか心に残ったエピソードをご紹介します。

・ウマ → 視野が広く騎手の姿まで見える。逆に鼻先の草が見えず、ヒゲで確認して食べる
・ウシ → 正面が見えない。興奮すると視野が狭くなる
・カタツムリ → 色がなく、はっきりした形もない
・カメレオン → 同時に反対の方向が見える。エサを狙うときは両目で距離を測る
・ハエ → 身の回り全体を見渡す視界には太陽も含まれる。1秒間に200コマを区別できるため、人の動きをかわすことができる
・ヤマシギ → 自分の真後ろまで見える
・タカ → 1km先のウサギや水中の魚が見える。紫外線が見えることによりウサギのおしっこの跡も見える!
・フクロウ → 視力はヒト並み。優れた聴覚で補って狩りをする
・ミツバチ → 4500の複眼で見える世界は不思議な世界。花は見分けられるが、景色はかなりぼんやりしている
・ミミズ → 明暗がわかるだけ
・チョウ → 25000から30000もの複眼で見える世界は現代科学でも再現不能!
・哺乳類 → 多くは黄・青の2色型色覚、ヒトと類人猿などはさらに赤が見える3色型色覚

ポップアップ絵本と違い、動物の目の辺りの紙をめくるというだけの簡単なしかけですが、文章と視覚で訴えることで体験効果はバツグン!
「環世界」の元祖ユクスキュルに読ませたかったです。
今の子どもたちはこんな体験ができて幸せですね。


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お気に入りその1509~新宮晋

2018-04-19 12:06:21 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、新宮晋です。

先日読んだ別冊太陽「しかけ絵本」で一番の収穫は、新宮進(しんぐうすすむ)という造形作家を知ったこと。
調べてみたところ、彼は風で動く芸術作品を制作しており、ここ札幌でも北海道立近代美術館と札幌芸術の森美術館に屋外展示されているそう。
ネットで写真を見ると、確かに見たことがあります。
それぞれの作品の名を今回初めて知りました。
芸術の森は「雲の牧場」、近代美術館は「風の対話」と「光のリズムⅡ」というそう。
どれも風で動く作品。
今回読んだ絵本「旅する風」も風を感じるという点で共通しています。

今回は別冊太陽で紹介された「旅する風」と「くも」、そして彼の絵本第一号「いちご」の3冊を一気に鑑賞しました。

①旅する風

本に同封されたチラシの紹介文を引用します。
=====
朝、生まれたあたたかな風が、森をぬけ、砂漠に模様をえがき、海をわたって、鳥とともに大空をかける・・・
風の彫刻家、新宮晋のおこした風が絵本の中をふきぬけます
=====

枝を揺らす風。
帆船を力強く押す風。
イルカたちと追いかけっこをする風。
渡り鳥の群れとすれ違う風。
小屋から立ちのぼる煙をたなびかせる風。
そうそう広い砂漠に波紋を残す風も。

シンプルな色と造形が読者の感覚を鋭敏にさせ、絵本の中をふきぬける風を感じさせます。
しかも風と共に旅をする感覚。

煙がたなびくページが好きです。
風は上空から小屋を見下ろしています。
雪雲の隙間からわずかに小屋をのぞくことができます。
読者は風のように上空から見下ろしたり、地上から見上げたりできます。
室内照明の真下で見ると、さらに面白い景色が見えます。
舞い降りた雪が地上に届いた瞬間を光が見事に表現しているのです。
実に美しい光景でお気に入りです。

最後に、風はオーロラにつつまれてねむります。
ページを開くとしばらくの間、揺れつづけるオーロラ。
カーテンのように揺れるオーロラをよく表しています。
同時に風がオーロラの懐にもぐりこむ様もよく表しています。

②くも

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
オニグモの習性と時の流れを、空の雲、夜の星を背景に、トレーシングペーパーに描いた画期的な絵本。
高い芸術性が評価されました。
=====

オニグモは夏の夕方、風に糸を流します。
斜め右上、斜め左上、真下。
3本の糸を決めると、たくさんのたて糸を張ります。
ついで自分が歩くためのよこ糸を、中心から外へあらく張ります。
仕上げに、外から内へとネバネバしたよこ糸を細かく張ります。
あとは中心でじっと待つだけ。
途中獲物がかかったり、木の葉がからんだり。
朝には下の糸を切って下から上に糸を回収します。
そして暑い昼間は昼寝と決め込みます。

どこにでもいるオニグモ。
その習性を初めて知りました。
虫を追っかけていた子ども時代にこの本と出会っていたら、本のように夜通し観察していたかも。
夕焼け、一番星、満天の星空、朝露。
時間の経過が美しく表現されています。
トレーシングペーパーを使うことによりクモの巣を表と裏から観察できることも魅力です。

③いちご

AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
世界的な造形作家が初めて世に問う、いちご賛歌の絵本です。
「未知の世界の発見という、絵本本来の役割が鮮やかに成就した」今江祥智氏評。
=====

著者の絵本で最もカスタマーレビューで評価が高い作品。
1975年第1刷、2014年第23刷。
39年間で22回刷り増しされた、ロングセラー絵本。

前書きが魅力的です。
=====
いちごが大好き。
一口で食べられるほど小さいけれど、大きな自然から生まれました。
甘さも美しさも、そしてきびしさもその中にあるのです。
今まで訪ねたどの国でもおいしそうにいちごを食べる人を見かけました。
=====

絵本のページをめくると、いくらいちごが好きだからって、こんなにたくさんのポエムが生まれるか?とあきれるくらいのいちご好きだとわかります。
おっさんがおっさんにかけるにははばかられる言葉ですが、実にかわいい。

葉っぱだけのいちご畑から甘い香りが流れる。
太陽が金の雨を降らせる。
花びらが散ると小さなみどりの星が残る。
いちごのタネは金の鋲。
いちごの真ん中は太陽のとどかない白いつめたい世界。

まったくどれもこれも魅力的な表現ばかり。
いちごをたたえる著者の心がどんどん読者の胸に響いてきます。
これがロングセラーの底力なのですね。
「芸術」が持つ、言葉を越え、魂に直接響く力を感じることができた作品でした。

冒頭にも書きましたが、新宮晋を知ったことは最近では一番の収穫。
別冊太陽の編集者さんに感謝します!



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お気に入りその1508~別冊太陽「しかけ絵本」

2018-04-17 12:03:16 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、しかけ絵本です。

※昨日のブログ記事は先週の重複でした。
うっかりしていました。
あらためて第1508号をお届けします。

先日、行きつけの書店で別冊太陽の「しかけ絵本」を見つけました。
これまで別冊太陽の絵本特集で紹介されていた絵本を随分読みました。
特に今回は大好きな「しかけ絵本」の特集。
早速買って帰り、目を通しました。

しかけ絵本の種類が、思ったより多いことを知りました。
本書は次の5つに分類していました。
①飛び出す、②めくる、ひらく、③ひっぱる、まわす、④穴あき、切り抜き、⑤視覚で遊ぶ

全ての章で紹介されていた絵本をチェックし終えました。
名匠サブダをはじめ、すでに持っている絵本もありましたが、どこかで見かけたことがある絵本や初めて知った絵本などもありました。

今回の一番の収穫は、新宮進(しんぐうすすむ)という造形作家を知ったことです。
絵本だけでなく大型の芸術作品を制作する世界的な芸術家だそうです。
本書では「旅する風」と「くも」の2冊が紹介されていました。
AMAZONで検索すると絵本デビュー作「いちご」の評価が高かったので、まとめて3冊を選びました。

またデビッド・A・カーターというサブダとは違うタイプの天才的ポップアップ絵本作家にも惹かれました。
紹介されていた「あかまるちゃん」を選ぶことにしました。

別冊太陽ではサブダの最高傑作を「不思議の国のアリス」と紹介していました。
これまでサブダ・ファンを自称してきましたが、最高傑作を見ずに語っていたことを恥じ、この機会に読むことにしました。

そして読み物として興味を持ったのがギヨーム・デュプラの「地球のかたちを哲学する」と「仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界」。

以上合わせて7冊。
大人買いすることにしました。
先日秘密の臨時収入があったので、これくらい楽勝です。

問題は本棚。
すでにあふれ気味。
一部をダンボールに移して、7冊の到着を待っています。





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お気に入りその1508~縮小ニッポンの衝撃

2018-04-16 12:25:35 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、縮小ニッポンの衝撃です。

地区センターで借りてきた「縮小ニッポンの衝撃」を読みました。
人口減少に関するものは「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」に続いて2冊目。

確実に訪れる「人口減少&超高齢化」を政府や国民はまだ直視していません。
誰も経験していないため、どう対処してよいかが判らないからかもしれません。
前例の無いことへの着手を苦手とする役人。
国民に負担を強いることを苦手とする政府。
恐ろしい現実を直視したくない国民。
誰もがこの大問題から目をそらしています。
このままではいけません。
NHK取材班はそれを白日の下にさらし現実問題として提起したスペシャル番組を放送しました。
とても反響が大きかったそうです。

ことは自分だけでなく子どもたちとその先の世代に大きく関わる重大事。
じっくり読みました。

AMAZONの内容紹介は、長過ぎるのでごく一部だけを引用します。
=====
私たちが生きる日本。
全国の実に8割以上の自治体で人口が減少した。
しかも、減少の幅は拡大傾向にある。
日本社会は、これから世界で誰も経験したことのないほどのすさまじい人口減少と高齢化を経験することになる。
=====

2040年の日本の人口ピラミッドは現在の夕張と似ている、という鈴木・夕張市長の言葉はとても興味深かったです。

全国で唯一財政破綻した自治体。
その再生への取り組みは、危機に瀕している多くの自治体は知りたくて仕方がないはず。

石炭産業が無くなり、観光産業へと大きく舵を切るもあえなく失敗。
粉飾決算がばれて財政破綻が明るみになりました。
夕張市の職員は給料を4割カットされ、市の予算は国の裁量で決められます。
8億円の税収に対し、26億円の返済をしています。
その差額は地方交付税交付金などでまかなっているそう。
「政策空屋」という聞き慣れない言葉が出てきました。
市営住宅の空家に入居させなかったり、入居者のところも命にかかわる傷み以外は修繕しないなどで、政策的に建物全体を空にするように仕向けるのだそうです。
そうして市民の住む地域を集約化していく、という構想。

東京23区に匹敵する面積を保有する夕張市。
点在する市民のための除雪、道路や上下水道、市営住宅の維持には莫大なコストがかかります。
市民の住む地域をいかに集約化するか。
第三者の目にはそれが必要なことは明らかですが、当の住人にするとたまったものではありません。
市職員と市民は苦しい選択をこれからも強いられます。

これらは他人事ではありません。
すべては日本が向かう道なのだと思いながら読みました。

鈴木市長のことが詳しく書かれていました。
同じ北海道に住みながらほとんど知りませんでした。
鈴木直道市長は2011年30歳で市長になりました。
給料は70%カット。
手取りで20万円を切る中、東京出張の航空券やタクシー代は自腹。
夕張市に建てたマイホームのローンも返済しています。
保育士をしている妻の助けがなければ生活が成り立ちません。
でも母子家庭の苦学生だった彼はその時代よりマシといいます。
なんとあっぱれな若者でしょう。
彼が提唱するコンパクトシティ構想が、苦しむ夕張を軟着陸させることを願います。
現在の夕張は40年後の日本です。
未来の日本は鈴木直道総理のもと、超高齢化に苦しむ日本を軟着陸させるかもしれません。
そんな期待を持ちたくなる人物です。

最後に本書のエピローグを引用します。
=====
2020年の東京オリンピックは、縮小ニッポンがもたらす歪みが噴出する分水嶺となる。
祝祭の先で私たちを待ち受けているのは、奈落の底へつながる絶壁かもしれない。
そうした厳しい状況の中で、私たちにできることは何か。
それは国も自治体も、そして私たち国民も、この過酷な現実をしっかり直視し、問題を先送りしないことしかない。
その上で、これまで当たり前だと思っていた行政サービスを縮めたり、自分たちの暮らす地域を縮めていくなど、一人ひとりが痛みを分かち合いながら「撤退戦」に身を投じなければならないだろう。
=====

これが私たちの未来です。
覚悟を決めて臨みましょう。



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お気に入りその1507~棟方志功②

2018-04-13 12:14:20 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、棟方志功②です。

先日行った棟方志功展で、志功の描く美人画に惚れました。
素朴でいて色気があって実に魅力的なのです。
大首絵が何点か出品されていたので、その復刻版などが売店にあればよかったのに・・・。
後日、低予算で額装できそうなものを探しました。
ちょうどいいのを見つけました。
読売新聞社が新聞購読者にプレゼントした額絵シリーズ「棟方志功の宇宙(せかい)」です。
毎月2枚×12カ月の計24枚セット。
別売りの専用ケースに入っています。
B4判なので飾るのにちょうど良いサイズです。

その中に収録されていた美人画の大首絵は3枚。
ラッキーなことにすべて志功展で展示してあったものです。

1月配布 弁財天妃の柵
 1965年彫・1974年摺、板画・紙・彩色、27.0×22.0
 1974年9月5日に棟方板画美術館の開館と志功71歳の誕生日を記念して1965年の旧板を
 摺り、表裏両面から彩色した作品。
 1982年発行の近代美術シリーズ第14集の切手の原画

3月配布 胡須母寿花頌(こすもすかしょう)
 1974年、倭絵(やまとえ)、絹、51.3×68.4
 志功の妻チヤが愛したコスモスがモチーフ
 
9月配布 門世の柵(もんせいのさく)
 1968年彫・摺、板画・紙・彩色、34.3×29.0
 裏彩色、表一部彩色
 「門世」は志功の造語~世界への門という意
 別名
  安於母利妃の柵(あおもりひのさく)
  なでしこ妃の柵
 青森への望郷の想いが込められている 

この中で一番のお気に入りは「弁財天妃の柵」。
売店ではこれの切手を額装したものが売られていました。
でも飾ったり鑑賞したりするにはあまりに小さすぎでパスしました。
やはりB4判くらいないと見応えがありません。
美術印刷ほどの美しさはありませんが、短い間だけ飾って楽しむのなら十分です。

それにしても板画を裏から表から彩色して仕上げるとは、志功って何と自由な人なのでしょう。
「弁財天妃の柵」で画像検索をすると、そっくりだけれど少しだけ違う作品がいくつも出てきます。
それらはすべて贋作だと思っていましたが、同じ摺に別の彩色をほどこして仕上げるのですから、志功の板画は真贋の見極めがかなり難しでしょうね。

いつも思いますが、何かを深く調べると面白い発見があるものです。
今回もいい勉強になりました。


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お気に入りその1506~晤郎さんのおすすめ本

2018-04-11 12:13:57 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、晤郎さんのおすすめ本です。

先日亡くなった日高晤郎さんが、これまでラジオで紹介してきた本の中から何冊か読もうと思い、ピックアップしました。
「絵本365日」からは、安東みきえ・著、吉田尚令・画の「星につたえて」を選びました。
「読書三昧・週間三冊」からは、晤郎さんが星4つ以上の評価をした中から次の3冊を選びました。
葉室麟の「嵯峨野花譜」と手塚治虫の「手塚治虫 この短篇がすごい! 手塚プロダクション選 今こそ読むべき珠玉の11作品」、宮部みゆきの「この世の春 上下巻」。

宮部みゆきの時代物は妻が欠かさず買っているので、尋ねると案の定持っていました。
ということで他の3冊を注文しました。

到着第一号は絵本「星につたえて」でした。
AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
「何百年かたてば、また会えるかも」と、流れていってしまったほうき星に、つたえたい言葉があったクラゲ。
だけど……
「何百年ってどれくらい?」
星を待ち続けたクラゲは、老いてしまって……?
ちっぽけなクラゲと、ひとりぽっちで旅する ほうき星の、切なくも愛しい物語。
=====

クラゲがほうき星に伝えたかった言葉はその後・・・。
これから先を書くのは野暮というもの。

ただクラゲがその「言葉」を言えなかった理由だけは書けます。
クラゲはたぷたぷの涙の袋になっていました。
口を開けばぱちんとはじけて消えてしまいそうなくらいに。
だから言えなかったのです。

このシーンを思い出すだけで切なくて愛しい気持ちが蘇ります。

ぜひここから先はご自身でお読みください。
ナルホドそうだったのか!
きっと納得していただけるはず。

本の帯に著者のコメントがありました。
=====
だれにも大切な人がいます。
それは幸福なことですが、やっかいなことでもあります。
会えなくてさびしくなったり、ささいな言葉で傷ついたり・・・。
(中略)
だれかをとても大切に想えたとき、そしてその想いがちょっと苦しくなったとき、この本で一息ついてもらえたら幸せです。
=====

晤郎さんは3月10日に本書を朗読しました。
どんな気持ちで本書を選んだのかな。
間もなく空の星になるであろう自身を重ねたのかもしれません。

3月10日の放送は仕事で聴けませんでした。
HPによると「ラジオクラウド」でいつでも聴けるとのこと。
すぐにダウンロードをして聴こうと思ったらスマホでないと聴けないらしい。
ガラケーはいつも蚊帳の外。
近い内に妻のスマホを借りて朗読を聴こうと思います。






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