鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2012~ビュフォン

2021-03-31 12:18:17 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、ビュフォンです。
科学と芸術が融合した博物画を鑑賞することが大好きです。
特に荒俣宏氏が博物画に凝っていた頃の著作や監修した本をワクワクしながら読んだものです。
中には残念に思った本が何冊かありました。
そのひとつが、荒俣氏が監修した「ビュフォンの博物誌」です。
ケース付きの大型本で高価でした。
1000点を超える原色博物画を鑑賞できるとあって奮発して購入しました。
ワクワクしながら本を開いたところ、すぐに落胆しました。
いくら大型本とはいえ1ページに4枚の博物画を納めては縮小し過ぎ。
ハズキルーペを使っても細部が確認できません。
結局十数ページ鑑賞しただけでお蔵入り。
どうせなら作品数を1/4に厳選していいから、1ページに1枚を納めて欲しかったです。
・・・という愚痴は横に置いておきます。
そのリベンジではありませんがいいものを見つけました。
ビュフォンの鳥類博物画集です。(ただし英語版)
タイトル:Birds: Mini Archive with DVD(英語)
発行:2011/8/30
ペーパーバック:288ページ
寸法:2.54x17.02x19.3cm
著者:Georges-Louis Leclerc de Buffon 
内容紹介はgoogle翻訳に頼りました。
=====
Birdsは、パリの自然史博物館の創設者であり、鳥類学の創設者としてJohn James Audobon、John Gould、Alexander Wilsonを予見した人物である影響力のある自然主義者Georges-Louis Leclerc de Buffonの珍しい魅力的な絵を紹介しています。
ブッフォンの野心的な36巻のイラスト入り作品は、現在まで4セットしか残っておらず、博物誌、ジェネラルエパルティキュリエールからの彼の鳥の絵の複製は、歴史的でかけがえのない試みとなっています。
コリンズデザインのミニアーカイブシリーズは、この見事な挿絵の本とそれに付随するDVDで初めてブッフォンの作品を公開し、自然界の美しさを受け入れることに情熱を注ぐ人に貴重なリソースを提供します。
=====
日本語として不自然ですが言わんとすることはだいたい判ります。
ビュフォンがオーデュボンやグールドなどの鳥類博物画の大家に影響を与えたことや、ビュフォンの鳥類博物画を複数の貴重な原本から集めたことが紹介されており、実に魅力的です。
サンプルページでは博物画が大きく掲載されていました。
海外の古書店の出品。
送料込みで1500円ほどで、DVDまで付いています。
この価格ならハズレても文句はありません。
自動翻訳機「ポケトーク」の助けを借りて図版を鑑賞したい!と思いすぐに注文しました。
1か月後までに届かなかったら連絡ください、というメッセージが添えられていましたが、まさか本当に届かないとは・・・。
さらにもう2日待ってから連絡すると、メッセージが届きました。
 追跡記録をつけていないため届くかどうか判らないので、返金します。
 もし届いたら楽しんでください。
輸送の途中でどこかに消えてしまったようです。
画集の鑑賞を楽しみにしてだけに意気消沈・・・。
ところがさらに半月後、長旅を終えた画集が届きました。
諦めていただけにうれしかったし、返金を申し訳なく思いました。
早速「ポケトーク」を片手に鑑賞会です。
画集だけあって文章はまえがきの他は種名のみ。
実にあっさりしたもの。
ビュフォンの細部まで丁寧に描かれた美しい鳥類博物画が1ページに1~3羽ずつ、たっぷり収録されています。
満足いくまで鑑賞し、栞を挟んで翌日また、という日々の心地よかったこと。
「ビュフォンの博物誌」もこのサイズで鑑賞したかったなぁ・・・。
ちなみに付録のDVDはまだ観ていません。
本と同内容なら、パソコン画面より本で鑑賞したいと思うのは古い人間だからでしょうか?


コメント (2)
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お気に入りその2011~大人向け絵本

2021-03-29 12:15:44 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、大人向け絵本です。
大人向け絵本を3冊読みました。
①せかいいちうつくしいぼくの村
内容紹介を引用します。
=====
きょう、ヤモははじめてとうさんとまちへいく。
ロバのポンパーもいっしょだ。
いちばですももやさくらんぼをうるのだ。
===== 
スモモやサクランボがたくさん収穫できる美しい村。
そこに住む善良な人々の静かで平和な暮らしが描かれています。
主人公は親の仕事の手伝いをする優しい男の子。
これからもずっと幸せな日々が続くと思っていたのに・・・。
ある日突然、村は戦渦に巻き込まれ無くなってしまいました。
村人たちの行方はわかりません。
突然の出来事に、戦争の恐ろしさと愚かさを思い知らされました。
本書は著者の実体験が元になっています。
物語の舞台になったアフガニスタンはこれまで、軍事クーデター、ソ連軍のアフガニスタン侵攻、タリバン政権誕生、テロ組織アルカイダ誕生、アメリカ同時多発テロと、平和とは程遠い歴史をたどってきました。
現在も国内でテロや襲撃などが横行しており、外務省が退避勧告を出している危険地域です。
昨年、現地でボランティア活動に取り組んでいた中村哲医師が殺害されたニュースは忘れられません。
中村さんの功績を後世に伝えるために制作された絵本「カカ・ムラド」と併せて読むことをお勧めします。

②見てごらん!名画だよ
内容紹介を引用します。
=====
ゴッホ・クレー・シャガール・マグリット・クラナハ・セザンヌ・ウォーホル・ムンク・ターナー・ボナール・モネ・マティス・フェルメールなど、入場無料の美術館へようこそ。
好きなページをひらいてお気に入りの絵を見つけよう。
=====
以前かこさとしの絵本「うつくしい絵」を読みました。
かこさんによると、絵画鑑賞とは画家が絵を通して何を伝えたかったのかを読み取ることだそうです。
画家が心を込めて描いた人物や動物から彼らの心を推察するのです。
さて本書は・・・。
見開きの片方に作品が掲載されています。
見開きのもう片方には、子どものような素直な感想と、画家や作品についての解説が書かれています。
肩ひじ張らずに素直な気持ちで絵画鑑賞することができます。
それにしても名画が次から次へ・・・、一体いくつ紹介されていたのでしょうか?
ジャンルや時代をランダムに紹介していて、まさに自由気まま。
また自分の好みでない作品がたくさん含まれていたので新鮮でしたし、よい刺激になりました。

③いのちの時間 ~いのちの大切さをわかちあうために
内容紹介を引用します。
=====
小さな虫から人間まで、その「いのち」と「死」を見つめ、深い印象の絵と短いながら奥行きのある言葉で、やさしくその意味を語りかけてくれます。
子どもには難しい大切な人や動物の「死」についての理解がきっと深まります。
推薦の言葉 アルフォンス・デーケン(上智大学教授)
「この世にあるすべてのいのちは、与えられた時間を精いっぱい生きている。おとなとこどもが生と死の豊かな神秘について語りあおうとするとき、この本は豊かな想像力を育む得がたい一冊となろう。」
=====
「死はとても悲しいこと
 でも、それは生まれる前から
 花、人、鳥、魚、木、動物
 すべてのいのちに約束されたこと」
「長くても短くても
 いのちの時間にかわりはない
 はじまりがあって、おわりがあって
 その間には
 “生きている時間”がみちている」
心に残った一文を引用しようとしても、選ぶことが困難。
あっという間に読み終えますが、大切なメッセージだらけ。
「死について」「命について」考えるときに読むべき本です。
大人も子どもも。
お気に入りの絵本「アンジュール」を読んだときと同じく、魂を揺さぶられました。

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お気に入りその2010~さだまさし

2021-03-26 12:28:36 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、さだまさしです。
最近小説を読んでいないのでそろそろ・・・と思っていたところ、妻から手渡されたのがさだまさしの「ラストレター」。
さださんの小説といえば「風に立つライオン」や「アントキノイノチ」が最高でした。
半自伝小説「かすてぃら」もまあまあ面白かったです。
今度も期待して読みました。
出版社の内容紹介を引用します。
=====
ラジオ局に入社して4年目の新米アナウンサーの寺島尚人は、ある日、聴取率0%台、誰も聴いていない深夜放送の≪大改革≫に名乗りをあげてしまう。
「みんな小さな人生を生きている。それを伝えたいと誰もが思っている筈です。そんな葉書を……小声で、ただひたすら愚直に読んであげるのはどうでしょうか」と。
大抜擢で番組を任されることになる。
しかし自分でスポンサーも探せと命令されたり、ライバル局に邪魔をされたりとトラブル続出。
だが新米アナウンサーの青臭い情熱が、それまで傍観するだけだったラジオ局の人々を動かし、団結させていく。
そして、Twitterでもなく、メールでもなく、ファクスでもなく、ラインでもなく、リスナーから届く≪葉書≫で番組を構成していくというやり方が支持を得る。
特に、一緒に泣いたり本気で怒りながら読み上げる「ラストレター」という企画が目玉コーナーとなり、人気番組となるのだが……。
ラジオ局で働く仲間たちをめぐる、愉快で心温まる物語。
1981(昭和56)年から12年半、文化放送「さだまさしのセイ!ヤング」を続けてきた著者の、経験に基づく深夜ラジオ小説!!
=====
主人公は新米アナウンサー。
変人のベテランから“聴取者の小さな声を丁寧に拾うことがラジオの使命”と聞かされ大いに納得。
俺が言ったことを上司に伝えてこい、という指示に従うと、なぜか自分の主張と勘違いされて局内に広まり、やがて社長の耳にまで届きます。
こういう落語のようにドタバタした展開は、これまで読んできたさださんの小説にはありませんでした。
期待した真面目な感動小説ではありませんが、これはこれで面白くて感動的で、どんどん物語の世界に引き込まれていきました。
ある時は、新米アナウンサー・寺ちゃんの身になり、またある時は、ダジャレの笑いとハガキの感動に彩られたラジオ番組を身を乗り出して聴く聴取者になって読みました。
毎日時計を見て、もう読めない、まだ読める、と判断しつつ読んだ、お気に入りの作品でした。
本書は経験を元に書かれているため、変人だらけの登場人物たちが実に生き生き描かれています。
いつしか、一通のハガキを介して語り手と聴き手が気持ちを共有するこの素敵な番組のファンになっていました。
もっとずっと聴いていたかったけれど、この番組は小説の中のもの。
読み終えた日はとても残念で寂しかったです。
読後、ラジオの魅力を再認識しました。
ラジオは見えない分、想像力の力を借りながら聴きます。
そのため感じ方は十人十色。
自身の経験や感覚で補強しながら聴くため、テレビより共感できるメディアです。
さらにハガキという通信手段の魅力も再認識しました。
電話やSNS、メール、FAXと違い、自分の感情を直接ぶつけるのではなく、一旦落ち着いてから書くものだから、より一層相手と共感できます。
本書でラジオでハガキが紹介されることの魅力について改めて気づかされました。
本書を読みながら何度も「日高晤郎ショー」を思い出しました。
北海道の方なら知っている、毎週土曜日9時間生放送のお化け番組でした。
30年以上続いた番組で、一体何枚のハガキを読んだのかな。
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お気に入りその2009~たくさんのふしぎ6

2021-03-24 12:43:09 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、たくさんのふしぎ6です。

一冊1テーマ。
今回は3冊楽しみました。

①恐竜はっくつ記
出版社の内容紹介を引用します。
=====
予備調査を重ねて地点を定め、いよいよ発掘。
果たして1億年の時をこえて恐竜の骨が姿を現わすだろうか。
わくわくする発掘レポート。
=====
最近、小林快次教授の「恐竜まみれ 発掘現場は今日も命がけ」を読んで恐竜発掘現場の生々しい様子を知ったばかりなので、本書を期待して読みました。
本書の舞台はマダガスカル!
これまで読んだたくさんのふしぎシリーズでもキツネザル・アイアイ・カメレオンの巻の舞台でした。
化石の巻にまで登場するとは思っていなかったので驚きました。
他にもシーラカンス、バオバブなど、珍しいものの宝庫。
行ってみたい!
日本から調査に行った一行は早速岩から露出した巨大恐竜の化石を発見します。
ところがこれでは掘り出すのに時間がかかるということで、さっさと次の調査地に移動します。
随分あっさり移動すると思ったら、すぐにナルホド!という状況が訪れます。
乾いた川底に巨大恐竜の化石が露出しており、砂地のため手だけでどんどん掘り出すことができるのだそうです。
こうしてブロントサウルスの他にも魚竜、首長竜などの化石が見つかります。
そのあまりの簡単さに「恐竜まみれ」で読んだ恐竜発掘の苦労話が嘘のように感じられました。
現実にはもっと苦労があったはず。
その辺りのことにも触れて欲しかったです。

②消えたエゾシロチョウ
出版社の内容紹介を引用します。
=====
北海道の海岸に広がる草原で、満開の花だと思ったのは、エゾノコリンゴの木にびっしりととまったエゾシロチョウでした。
エゾシロチョウはこの木の葉を幼虫のエサにして年々増え続けていきます。
ところがある年、葉を食べつくされて枯れてしまわないように、エゾノコリンゴも見事な作戦をたてました。
こうして観察を続けた6年目の春、突然エゾシロチョウの幼虫は消えてしまったのです……。
=====
エゾノコリンゴで団体生活をするエゾシロチョウの幼虫たち。
成虫になってもいつまでも群れています。
枝がしなるほど密集して夜を過ごし、朝日を浴びて羽が乾くと一斉に羽ばたくためパンという音が聞こえる程です。
こうして互いにわずか数10mしか離れずに暮らし続けます。
これではエゾノコリンゴはたまったものではありません。
毎年葉を食い荒らされ、いずれ枯れてしまいます。
ある年、エゾノコリンゴは葉を出すタイミングを数週間遅らせました。
この作戦により多くの幼虫を餓死させ、木は身を守ることができました。
そしてある年、病気の蔓延により全ての幼虫が死に絶え、この一帯からエゾシロチョウが消えました。
狭い範囲で集団で暮らす以上、こういうリスクがあることはわかっていたはず。
そうなる前にどうして生息範囲を広げなかったのかな?
こういうのも自然界の不思議のひとつです。

③ぼくたちのロボット
出版社の内容紹介を引用します。
=====
現在、ヒト型ロボットはテレビCMに登場するほど身近な存在になりました。
近い将来には、家庭にもロボットがやってきて、ともに生活するようになるでしょう。
そのためには、どんなロボットが必要なのでしょうか? 
ロボットに何が必要なのでしょうか? 
ヒト型ロボットを考えていくと、“心”というキーワードが見えてきます。
=====
著者は瀬名秀明。
科学者としての知識を生かしたSF小説が魅力で「ブレイン・バレー」や「パラサイト・イブ」は抜群に面白かったです。
また最近は彼が担当した「100分de名著」の「アーサー・C・クラーク」に触発されてSFの古典「幼年期の終わり」を読み、その壮大なスケールを満喫しました。
本書も楽しみにして読みました。
本書が書かれたのは2007年。
当時はヒューマノイドロボット・アシモがテレビCMに登場し、話題になりました。
本書では世界で初めてヒューマノイドロボットの開発に着手した早稲田大学の加藤一郎博士の研究をたどり、未来のロボットについて考察しています。
加藤博士が研究に着手した1970年は早稲田大学にコンピューターが導入されたばかりの頃だったそうです。
パソコンやスマホに頼り切っている現代とは大違い!
我が身を振り返ると、1970年代の終わり頃に大学の実習で初めてコンピューターを使いました。
フォートランという言語でプログラムを書き、大型コンピューターに計算させ、結果の文字や数字はドットプリンター、グラフはXYプロッターで印刷したものです。
それが今では音声で家電を操作したり、どこからでもインターネットに接続できる便利な世の中になったのですから驚きです。
数十年後はどうなっているでしょうか?
想像もつきません。
もしかしたらAIが進化して心を持ち、便利な世の中を通り越して、人の世自体が終わっているかもしれませんね。



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お気に入りその2008~カカ・ムラド

2021-03-22 12:50:05 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、カカ・ムラドです。
「カカ・ムラド ~ナカムラのおじさん」は、昨年12月にテレビで紹介された絵本です。
中村哲さんの功績を後世に伝えるためにアフガニスタンで制作された絵本2冊が合本となって日本語訳されたのが本書で、さだまさしさんも日本語訳に参加しています。
内容紹介を引用します。
=====
2019年12月4日、中村哲医師は支援先のアフガニスタンで、銃で撃たれて亡くなりました。
この本は、中村さんに助けてもらったことを後世に語り継ぐために、アフガニスタンで出版された2冊の絵本、『カカ・ムラド ~ナカムラのおじさん』と『カカ・ムラドと魔法の小箱』に解説を加えてまとめたものです。
『カカ・ムラド ~ナカムラのおじさん』は、中村さんがアフガニスタンで行ってきたこと、事実をもとに描かれた創作です。
『カカ・ムラドと魔法の小箱』は、作者のイメージする中村さんが登場するファンタジーです。
診療所を建てて病気を治したり、日照りが続いて乾いてしまった土地に水をひいて緑に変えたり――。
中村哲さんの志を受け取ったアフガニスタンの人々の思い、またアフガニスタンに寄せられた日本からの思い、2つの思いがひとつの形になった1冊です。
===== 
中村哲さんの功績は誰もが知るところですが、なぜ医師である彼が重機を操り、水路を建設することになったのかを、本書で改めて知りました。
医師として治療を続けながら、飲み水の衛生状態を改善しない限り、人々の健康を取り戻せないことを悟った中村さんは、井戸掘りを始めました。
ところが干からびた大地は井戸を30m掘っても、やがて枯れてしまいます。
止む無く大きな川から水路を数10kmも掘ることにしました。
娘の教科書を参考にして自ら図面を引き、重機を操作し、工事の陣頭指揮をしました。
こうして何本もの水路を完成させ、畑になった大地は福岡市の面積(343平方km)に匹敵するそうです。
数10万人の人々を救った大事業は、今も彼の遺志を継ぐ人々により続けられています。
あとがきに気になることが書かれていました。
アフガニスタンの子どもたちにとって一番のヒーローは兵士なのだそうです。
今後は中村さんのような方がヒーローと呼ばれる時代になってほしいと書かれていました。
アフガニスタンは40年以上平和な時代がない国です。
人々の関心事が健康より平和であることはやむを得ないことでしょう。
1日でも早く国内のテロがおさまり、平和が訪れることを願います。
本書を読みながら、さだまさしさんの小説「風に立つライオン」を思い出しました。
あの本の主人公も医師で、実在の人物をモデルでした。
読みながら涙腺が壊れたかと思うくらい涙が溢れたことを思い出します。
同名の曲はカーオーディオで聴くお気に入りの一曲です。
今回、さださんが中村哲さんに捧げる曲「ひと粒の麦~Moment~」を発表していることを知りました。
早速youtubeで聴きました。
 「戦に疲れ果てた貧しい人達には 
  診療所よりも一筋の水路が欲しい」
 「薬で貧しさは治せない」
 「私に出来ることを為せば良い」
さださんらしい歌詞とメロディに乗って中村さんの心が感じられます。
これもお気に入りの一曲に入れます。

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お気に入りその2007~たくさんのふしぎ5

2021-03-19 12:11:22 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、たくさんのふしぎ5です。
世の中はたくさんのふしぎに溢れています。
今回も好奇心を刺激され、満足満足。

①ぼくはカメレオン
出版社の内容紹介を引用します。
=====
体の色が変わったり、舌を矢のように発射して餌をとったり、左右の目がそれぞれ別のところを見られたり……。
カメレオンという名はよく知られていても、その素顔は意外に知られていません。
森の忍者といわれるカメレオンの忍法を紹介しながら、その謎に迫ります。
=====
カメレオンといえば、最近マダガスカルで発見された世界最小のカメレオンがニュースになりました。
指先にちょこっと乗った姿のかわいいこと。
尾を除くと1cmちょっとしかなくて爬虫類では世界最小なのだとか。
本書にはそれより少しだけ大きいカメレオンがやはり指先に乗せられて紹介されています。
マダガスカルには大きいのから小さいのまで、たくさんの種類のカメレオンがいるそうで、代表的なものを紹介しています。
気配を消して獲物を探すためにじっとしたまま左右の目玉だけを別々に動かし、獲物を見つけるとゆっくり開けた口から舌を発射します。
気配を消すために皮膚細胞の色を変えることもできます。
こんな不思議な生態のカメレオンをぜひ直に観察してみたいという人はたくさんいると思うのですが、現地では悪魔と呼ばれて嫌われているそうです。
子どもたちがカメレオンと一緒に写っている写真に笑顔がないのはそのためでしょうか?
本書で一番面白かったエピソードは、縄張りを守るためにカメレオン同士で争いになると勝負が決するまで、感情に合わせていろいろ色が変わるということ。
その勝負を最初から最後まで実況中継のように伝えてくれると楽しかったと思います。
逆に一番残念だったのは、現地の人々が森の木を切り、焼き畑の農地をどんどん拡大していることです。
ブラジルのライオンタマリンのように保護活動が行われていればよいのですが・・・。

②コテングコウモリを紹介します
出版社の内容紹介を引用します。
=====
子どもの時から動物好きの写真家、中島宏章さん。
北海道の環境アセスメント調査をする会社の仕事でコウモリの調査を担当することに。
でも中島さん、コウモリだけは好きではありませんでした。
ところが、調べるにつれ自分の思いこみはくつがえされ、ついにコウモリに夢中になってしまいました。
いまは、コウモリが大好きな中島さんが、とっても可愛いコテングコウモリのふしぎな暮らしを紹介してくださいます。
=====
札幌生まれ札幌育ちの著者による札幌のコウモリのレポート。
私も札幌生まれ札幌育ちですが、野生のコウモリを見たのは子どもの頃に死骸を拾った一回きり。
空を飛んでいるのを見かけても鳥と勘違いしていたのかもしれません。
冒頭で著者は“動物ハカセ”を自認していたのにコウモリについて無知だったと述べています。
世界には哺乳類が4300種いて、その内コウモリは1000種ほどを占めているそうです。
これはネズミに次ぐ巨大勢力。
そんなに成功している種だとは知りませんでした・・・。
さらに北海道には19種ものコウモリが生息しているそうです。
コウモリを見つけるまでに1年、撮影できるまでに数年かかりましたが、彼の熱意により技術が身に付き、詳しく観察できるようになります。
その過程が丁寧に描かれています。
15万円もするコウモリ探知機を外国から取り寄せ、苦手な英語の専門書を読み、睡眠時間を削ってフィールドでの観察を重ねました。
やがてオオイタドリの枯葉に隠れて休むコテングコウモリを簡単に発見できるようになりますが、その全てオスだとわかり、今度は子育てをするメスの観察を目指します。
メスは木の高い枝で安全に子育てしているらしいということを知り木登りの練習を始めた、というところでレポートは終わっています。
続報を期待したい観察記でした。

③雑木林の1年
出版社の内容紹介を引用します。
=====
昔は、ご飯を炊いたり、部屋を暖めるのにも薪や炭を使っていました。
その薪や炭にするための木を育てていたのが雑木林でした。
今は少なくなった雑木林の1年の記録です。
=====
内容紹介を読むと、本書は人と関わりのある雑木林、いわゆる里山について書かれているように誤解されます。
実際は住宅街に残された雑木林の生き物たちの四季が紹介されているだけで、人との関りは特に書かれていません。
舞台は横浜市内の住宅街に残された100m四方の雑木林。
そこにはざっと調べただけで植物450種、動物900種もの生き物がいました。
著者曰く、細かく調べると2000種はいたことでしょう。
この数字を見ただけで、わずか100m四方でもこんなに自然が豊かなのだと思い知らされました。
たくさんの生き物が互いに関わりつつ命をつないでいたのです。
その中のごくごく一部の樹木、草、キノコ、鳥、昆虫が季節ごとに紹介されています。
ただ本書が発行された1987年には、この雑木林はほとんど残っていなかったそうです。
おそらくは住宅地として造成されたのでしょうが、どれだけ多くの自然が失われたかを実感できました。
自分が住む地でもかつて同じように自然が失われたのです。
日本はすでに人口のピークを過ぎ減少の時代に突入しています。
これまでのように次々雑木林が宅地化される心配はありません。
今残っている雑木林をじっくり楽しむことが可能な時代に入ったといえます。
著者曰く、小さな雑木林でも、ふつう、木が100種はあり、キノコは100種ぐらい出て、昆虫なら800種はいます。
わが家の近所には数キロも続く防風林がありますが、遊歩道やお休み処が整備されているため、人が多くて落ち着きません。
そのかわりに車で20分のところにお気に入りの雑木林があります。
ここ数年、足が遠のいていましたが、今年は久しぶりにその豊かな自然を満喫したくなりました。

④うれし たのし 江戸文様
出版社の内容紹介を引用します。
=====
紺色の四角形を組み合わせた東京オリンピックのエンブレムをおぼえていますか? 
そのデザインは江戸時代にできた「市松文様」が元になっています。
たくさんの美しい文様や楽しい文様が、江戸時代に生まれ、現代にもうけつがれています。
どのようにして文様は作られたのでしょう? 
江戸の街にタイムスリップします。
=====
江戸文様は、貴族文化・武家文化を真似した大衆文化として誕生したそうです。
江戸時代という長く続く太平の世により、庶民の心に余裕が生まれ誕生した江戸文化のひとつ。
和の文化というのは昔むかしから続いてきたと思っていましたが、案外と江戸時代に誕生したものが多いのかもしれません。
鎌と輪とぬが描かれた「かまわぬ」は市川団十郎、東京オリンピックのエンブレムにも使われた「市松文様」は佐野川市松。
どちらも江戸時代の歌舞伎役者が流行らせたそう。
庶民の贅沢を禁ずる幕府に対して、洒落を利かせた江戸文様で対抗した庶民のバイタリティに拍手を送るつつ、どんな文様がどんな意味を持っているのかを知ることができました。
特に一年間の代表的な行事を追いながらの文様紹介は良いアイデアだと思います。
一番勉強になったのは七夕のページ。
織姫と彦星の話に登場する織姫ってお姫様かと思っていたら機織り娘のことだったのですね。
7月7日には布を神に捧げる儀式があり、機織りが関わることから転じたそう。
ナルホド。
さらに「七夕」について調べると、七夕という文字は元々「しちせき」と読み、7月7日の夕方という意味だったそうで、後に機織り機を表す棚機(たなはた)の読みをあてたそうです。
ナルホド、ナルホド。
60年も生きてきて七夕をなぜ「たなばた」と読むかなんて考えたこともありませんでした。
NHKのチコちゃんから「ぼーっとして生きてんじゃねーよ」と言われる前に知ることができて良かったです。


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お気に入りその2006~貴石

2021-03-17 12:10:17 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、貴石です。
ネットオークションに「貴石コレクション」が出品されました。
貴石とは宝石のこと。
原石でしょうが36種類もあると鑑賞しがいがありそうです。
紫外線ライトで蛍光性を調べるのも面白そうです。
1個当たり100円から200円ならいいかと早速入札。
その後高値更新され、よせばいいのに酔った勢いでこちらも高値を入れてしまいました。
何日かトップを走っていたときはヒヤヒヤしました。
落札したいヒヤヒヤではなく、落札してしまったらどうしようというヒヤヒヤでした。
その理由は?
これまで手元にある石コレクションは蛍光鉱物と化石くらい。
そのため今回の貴石は知らない名称ばかり。
入札してしまってから各々の石について調べる本末転倒ぶり。
調べ終わって出た結論は、このコレクションに興味なし、というものでした。
だからヒヤヒヤしていたのです。
これまで何度も晩酌中のオークションで気が大きくなり失敗していたのに、危うくまた繰り返すところでした。
幸い高値で更新してくれる人がいたので救われました。
晩酌中は高値で入札しないこと、と改めて自分に言い聞かせました。
なお、せっかく貴石について調べたので、記録のために残します。
 1)ローズクオーツ
 ローズクォーツは、水晶の一種で、ピンク - 薄紅色を呈する。
 紅水晶、ばら石英・バラ石英とも呼ばれる。
2)ロッククリスタル
 無色透明な石英
 水晶 
3)アメジスト
 紫色の水晶
4)アマゾナイト
 青緑色の微斜長石を天河石(amazonite、アマゾナイト)といい、
 微量の鉛によって色付いている。
5)ターコイス
 トルコ石
 青色から緑色の色を持つ不透明な鉱物
6)アフリカンジェード
 翡翠
 アフリカ産のカルセドニーの一種
 “ムトロライト” “ブッドゥ・ストーン” “バーダイト”と呼ばれる三種類の
 似通った石の総称です。
7)ロードクロサイト
 菱マンガン鉱(りょうまんがんこう、ロードクロサイト、rhodochrosite)は、
 マンガンの炭酸塩鉱物である。
 マンガンを得るための主要な鉱石鉱物のひとつであるが、
 色味が美しいものは半貴石として宝飾用途や収集目的で取引され、珍重される。
8)バイライト
 黄鉄鉱
9)アイアンタイガー
 鉄虎目石
 ジャスパー、タイガーアイ、ヘマタイトの混合石
10)ラピスラズリー
 方ソーダ石グループの鉱物である青金石(ラズライト)を主成分とし、
 同グループの方ソーダ石・藍方石・黝方石など複数の鉱物が加わった類質同像の
 固溶体の半貴石
 和名では瑠璃(るり)
11)ロードナイト
 ばら‐きせき【薔=薇輝石】
 マンガンの珪酸塩(けいさんえん)鉱物。
 淡紅・濃紅色で、ガラス光沢があり、透明ないし半透明。三斜晶系。
12)レッドジャスパー
 赤碧玉
 微細な石英の結晶が集まってできた鉱物(潜晶質石英)
13)珪化木
14)タイガーアイ
 虎目石
 角閃石(かくせんせき)と呼ばれる石の中でも、特にクロシドライト(青石綿)
 という青灰色をした繊維状の鉱物に、石英が染み込んで硬化した石
15)スノーフレークオブシディアン
 雪片柄の黒曜石
16)オパール
 蛋白石
 潜晶質であるため、厳密には準鉱物であるが、国際鉱物学連合ではオパールを
 正式な鉱物としている
17)マラカイト
 孔雀石
 緑色の単斜晶系の鉱物
18)トルマリン
 ケイ酸塩鉱物のグループ名。
 結晶を熱すると電気を帯びるため、電気石(でんきせき)と呼ばれている。
19)ラブラドライト
 斜長石の一種
 独自の遊色効果・ラブラドレッセンスが特徴
20)海ユリ化石
21)ルビーインゾイサイト
 緑色のゾイサイト(灰簾石/かいれんせき)に赤~エンジ色のルビーが含まれて
 産出したもの
22)三葉虫
23)ピクチャージャスパー
 和名:絵画碧玉
 内包物により絵画のように見える不透明石英
24)ネフライト
 透閃石-緑閃石系角閃石の緻密な集合。
 軟玉
25)アラゴナイト
 アラレ石
 炭酸塩鉱物の一種
26)フローライト
 蛍石
27)ホワイトハウライト
 ハウ石
 珪酸塩鉱物の一種
28)アベンチュリン
 印度翡翠
29)アンモナイト
30)オルソセラス
 化石
31)ユナカイト
 緑簾石(エピドート:緑色の部分)、長石(フェルドスパー:ピンク色の部分)、
 石英(クォーツ:白や灰色の部分)、微量の緑泥石(クローライト:濃い緑色の部分)
 などの鉱物が集合してできた天然石
32)魚化石ダスティルビ
33)ブルーレース
 空色縞瑪瑙(めのう)
34)ダルメシアンジャスパー
 火山性のトルマリンであるポイコリティック・トルマリンを含むクォーツと
 マイクロクリンが主な成分で、その名のとおりダルメシアンとジャスパーの
 混ざった石
35)メノウ
 メノウ(瑪瑙、碼碯、agate、アゲート、アゲット)は、縞状の玉髄の一種で、
 オパール(蛋白石)、石英、玉髄が、火成岩あるいは堆積岩の空洞中に層状に
 沈殿してできた、鉱物の変種
36)ソーダライト
 方ソーダ石とは準長石の一種で方ソーダ石グループに属するケイ酸塩鉱物

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お気に入りその2005~馬の本

2021-03-15 12:45:30 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、馬の本です。
「感動競馬場 本当にあった馬いい話 」(文庫ぎんが堂)
一昨年の秋、ノーザンホースパークの売店で買った文庫本です。
競馬はやりませんし、乗馬の趣味もありませんが、帯のコピーが気に入りました。
=====
馬は人を信じた 人は馬を愛した だから競馬は美しい
あなたの心が温かくなる29のエピソード
=====
素敵なエピソードがたくさんありそうで期待しました。
(その割には買ってから1年半も手を出しませんでしたが・・・)
29のエピソードのタイトルが全て下の内容紹介に載っています。
シロウトでも知っているキタサンブラック、ハルウララ、トウカイテイオーよりも、知らなかった馬のエピソードの方が心に残りました。
例えば生産者・錦野昌章が高く評価したタマモクロスが牧場倒産後にGIを制し、表彰式の生産者の席が空席だったエピソードはドラマティックでした。
また競走馬の応援を生き甲斐にしていた息子・恭平を亡くした母の下に、10年目にサプライズとして息子さんの名前を馬に付けましょうという申し出があったエピソードも良かったです。
しかもその馬が大活躍し、母を喜ばせたのはまるでドラマのようです。
ただ「奇跡の物語」「涙が止まらないエッセイ集」という内容紹介は大袈裟。
何となく良いエピソードがさらりと紹介されていたという印象。
そのため読後に馬や競馬が好きになるというほどではありませんでした。

内容紹介を引用します。
=====
勝った馬も、負けた馬も、みんな誰かの想いを背負って走っている─
誰よりも速く駆け抜けるために生まれる競走馬。
その一瞬のきらめきの陰には、奇跡の物語が溢れています。
馬と人の絆が生んだ実話だけを集めた、涙が止まらないエッセイ集。
心があたたかくなるエピソード29本を収録しました。
(本書は2016年11月刊『感動競馬場 本当にあった馬いい話』に書き下ろし原稿を加え文庫化したものです)
目次
淀に響いた日本一の歌声 キタサンブラック×北島三郎
騎馬隊を見守る一人の女性の夢 トウショウシロッコ×上坂由香
福山競馬最後の勝ち馬 ビーボタンダッシュ×藤田菜七子
誰もいない表彰台 タマモクロス×錦野昌章
騎手を守った奇跡の絆 シゲルスダチ×後藤浩輝
はだしのシンデレラが踊った樫の舞踏会 イソノルーブル×松永幹夫
日本に希望を届けた青い目のサムライ ヴィクトワールピサ×ミルコ・デムーロ
震災を乗り越えてつかんだ栄光 トーセンラー×藤原英昭
地方と中央を結んだ名牝の思い出 ライデンリーダー×安藤勝己
150万円の年度代表馬 モーリス×戸川洋二
最弱の馬と最強の騎手 ハルウララ×武豊
偉大なる父を乗り越える時 ウオッカ×谷水雄三
京美人が名付けた女の子の運命 ハンナリト×安田美沙子
子供たちの笑顔の中心にポニーがいる風景 ハッピーポニーショー×吉田勝己
異国で見つけた黄金郷 エルドラド×高岡秀行
全国に笑顔を届けたアイドルホース ラブミーチャン×Dr. コパ
奇跡の復活を称えた涙 トウカイテイオー×田原成貴
異国で頂点に立った道営馬の底力 コスモバルク×岡田繁幸
トップジョッキーが夢見たひとつの勝利 アグネスフライト×河内洋
史上初の茨城産ダービー馬を生んだ情熱 ウィナーズサークル×栗山博
夢を叶えるために必要なこと ジャスタウェイ×大和屋暁
31年ぶりの歓声 福永洋一×福永祐一
引退馬の聖母たち ナイスネイチャ×沼田恭子
生まれ変わったキョウヘイ キョウヘイ×横山恭兵
=====

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お気に入りその2004~プライムビデオ

2021-03-12 12:42:42 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、プライムビデオです。
昨年末に息子からアマゾンプライム会員なら無料で観ることができるコンテンツがたくさんあると教えられました。
年が明け、妻から「星の王子ニューヨークへ行く2」を観たいので、3月までにわが家のテレビでプライムビデオを観ることができるようにして!とオーダーが入りました。
その辺りの知識がゼロなのでいろいろ調べると、「Fire TV Stick」をテレビに接続すると観ることができそうだとわかりました。
あたふたしながらも何とかWi-Fiに接続しIDやパスワードを入力して、ようやく観ることができるようになりました。
まだあまり観ていないにしても実に便利なものです。
現在のお気に入りは、妻「TRICK」、私「呪術廻戦」。
時間ができた時に、前回の続きから観ることができるのでとても楽ちんです。
娘夫婦はテレビよりyoutubeばかり観ていると言っていたので、先日来た時にどんなのを観ているのか聞くと「ひたすら魚をさばく番組」という理解不能の答え。
その内に観て何が面白いのかを確認したいと思います。
その際、テレビリモコンを一目見て一言。
「Fire TV Stick」が無くてもつながったはず・・・。
何と最近のテレビはWi-Fiに接続できるようになっているのだそう。
テレビがそんなに進化を遂げているとは思ってもいませんでした。
この前の休日、夕食の準備の際は、youtubeで竹内まりやとMs.OOJAをBGMで流すことができてとても便利でした。
以前から、なぜyoutubeに画面がほとんど動かずに音楽だけを流す番組が多いのかが疑問でしたが、BGMとして使うためだったのですね。
若い皆さんの足元にも及びませんが、これから少しずつ便利な使い方を習得していきたいと思います。
このように息子や娘の世代は、テレビでプライムビデオやyoutubeを観るのが当たり前。
私たち夫婦は、恐る恐る入門し、徐々に馴染んでいるところ。
40~50歳の友人たちに、娘夫婦がテレビ番組よりyoutubeばかり観ていると言うと「どんなのを観ているのかな?」と私同様に不思議がっていました。
どうやら20~30代と40~50代の間に世代間ギャップがあるようです。
話は変わります。
先日から妻が車の入れ替え話を進めています。
私は取りあえず走れば何でもよい派なので妻に任せきり。
ある日カーオーディオについて聞かれました。
HDDを内蔵しておらず、スマホやポータブルオーディオプレイヤーをつないで再生するのだそう。
こちらもテレビ同様進化しているようです。
車が届くのが楽しみです。
今回書いたことは、息子に言わせるとすべて今はスタンダードなのだそう。
私にとっては新発見で凄いものを見つけた、という感覚なのですが・・・。
これを読んでいるあなたは、常識と一笑に付すのか、新発見と驚くのか、どちらでしょうか。
例え出遅れていたとしても、焦らずに、自分なりの楽しみ方を見つけていきましょう。


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お気に入りその2003~東京少年昆虫図鑑

2021-03-10 12:38:05 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、東京少年昆虫図鑑です。
昆虫画家の安永一正さんの画集「安永一正の昆虫」を初めて鑑賞したのはいつだったでしょうか。
昆虫はもとより、植物や石ころの素晴らしい出来栄えに驚きを隠せませんでした。
今回ご紹介する「東京少年昆虫図鑑 ~「むし」と「まち」をめぐる46話」は昆虫画を担当しているのが安永さんであることは知っていましたが、著者が泉麻人さんなので読まずにいました。
だって「ナウ」を語る泉さんしか知らないので、昆虫についてまともなコラムを書いているとは思えなかったものですから。
でもタイトルから考えて、安永さんの昆虫画を46枚も鑑賞できそうなので、文章には期待せずに読むことにしました。
するとどうでしょう。
泉さんのコラムがとても面白いのです。
彼はわずか4歳年上で、私もそれほど変わらない時代を生きてきたため、読みながら少年時代の思い出が次々蘇りました。
ただ彼の幼少期から現在に至るまでの虫体験は、私と違い実に濃密です。
大都会・東京の下町で生まれ育ち、今は都市部のマンション暮らし。
下町暮らしでのたくさんの虫体験は納得できますが、現在においても都市部で出会った虫たちが度々登場します。
東京に緑や虫がまだそこそこ残っていることを改めて知りました。
テレビの「鉄腕DASH」で取り上げられる「ごく一部の緑豊かな東京」の姿と重なる部分が多かったです。
もう一点、昆虫オタクと呼びたくなるほどの高い知識にも仰天させられました。
ただそれは「昆虫学者」ではなく、地に足を付けた「昆虫マニア」として身近な話をたくさん紹介してくれました。
もちろん安永さんの昆虫画も46匹きちっと鑑賞できたことは言うまでもありません。
なるほど、本書はかつて昆虫少年だったオッサンたちが著者と一緒に少年時代を回想する懐古本だったのです。
あー面白かった!
この手の本は時々思い出しては開きたくなると思うので、古書店に持っていかないことにします。
最後に一言。
本書で唯一違和感を持って読んだ箇所があります。
それは「茶の間で扇風機が首を振っていた」ことを昔を懐かしむシーンで書いていたこと。
私の住む札幌ではまだエアコンではなく、夏は茶の間で扇風機が首を振っている家のほうが多いはず。
・・・とここまで書いてエアコンの普及率を調べてみました。
2015年総務省発表の普及率は次の通り。
 全国平均 86.4%
 普及率ベスト3は、
  1位 和歌山 97.2%
  2位 奈良と福井 96.7% 
 ワースト3は
  47位 北海道 25.7%
  46位 青森 51.7%
  45位 岩手 57.2%
 ちなみに東京は89.6%で平均より少し上
なるほど。
北海道では4軒に1軒にしかエアコンがありませんが、全国的には10軒の内8~9軒にエアコンがあるのですね。
北海道は例外中の例外であり、全国ほとんどの地域ではエアコンがあるのが当たり前ということを理解しました。

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