今回のお気に入りは、「球形の荒野」です。
2010年11月に放送された「球形の荒野」をようやく
観ました。
気が付けば録画してから1年以上経っていました。
松本清張の原作だから重い作品だろうとは思っていましたが、
予想をはるかに上回るスケールの作品でした。
ドラマのあらすじは次の通り。
『時は1964年。戦後復興に沸き返る日本。
その象徴である東京オリンピックが開幕をひかえたある日、
殺人事件が発生する。
捜査にあたった刑事たちが明らかにしたものは、終戦間際に
日本の平和を願うあまり、自らの死を偽造してまで、終戦
処理に奔走した外交官の存在だった。』
今まで、日本は本土決戦、1億玉砕へとひた走り、その結果
敗戦に至ったとばかり思っていました。
しかし、考えてもみれば、そんな時代でも、悲惨な戦争の
早期終結を願い奔走した人々がいたはず。
もしかしたらこれは、史実に基づいた作品なのでは?
そう思って調べてみると、スイスで行われた終戦処理、
「ダレス工作」に行き当たりました。
それは後のCIA長官ダレスと日本の外交官・武官・新聞社
特派員などが関わる終戦工作だったそうで、まさに「球体の
荒野」の登場人物たちと重なります。
史実では武官主導で工作が行われたそうですので、小説とは
違いますが・・・。
それでも日本の平和を願い奔走した人々がいたことは事実。
あれほどの絶望的な状況の中でも希望を持って手を尽くした
人々がいたのですね。
この事実が映像の作り手を刺激するのでしょうか?
「球形の荒野」は1960年の発表後、7回も映像化されて
いるそうです。
今回のドラマは、残念ながら視聴率をあまりとれなかった
そうですが、とても良質の作品でした。
特に、工作にあたった元外交官を国を売った裏切り者と考えて
いた元軍人の刑事が最後に、「彼がいなかったら、今の俺も
おまえもこの世にいなかっただろう」と考えをあらため、
感謝を述べるシーンは感動しました。
満足。満足。
この作品、DVD化されていないようですが、後世に残す
価値のある作品だと思います。
2010年11月に放送された「球形の荒野」をようやく
観ました。
気が付けば録画してから1年以上経っていました。
松本清張の原作だから重い作品だろうとは思っていましたが、
予想をはるかに上回るスケールの作品でした。
ドラマのあらすじは次の通り。
『時は1964年。戦後復興に沸き返る日本。
その象徴である東京オリンピックが開幕をひかえたある日、
殺人事件が発生する。
捜査にあたった刑事たちが明らかにしたものは、終戦間際に
日本の平和を願うあまり、自らの死を偽造してまで、終戦
処理に奔走した外交官の存在だった。』
今まで、日本は本土決戦、1億玉砕へとひた走り、その結果
敗戦に至ったとばかり思っていました。
しかし、考えてもみれば、そんな時代でも、悲惨な戦争の
早期終結を願い奔走した人々がいたはず。
もしかしたらこれは、史実に基づいた作品なのでは?
そう思って調べてみると、スイスで行われた終戦処理、
「ダレス工作」に行き当たりました。
それは後のCIA長官ダレスと日本の外交官・武官・新聞社
特派員などが関わる終戦工作だったそうで、まさに「球体の
荒野」の登場人物たちと重なります。
史実では武官主導で工作が行われたそうですので、小説とは
違いますが・・・。
それでも日本の平和を願い奔走した人々がいたことは事実。
あれほどの絶望的な状況の中でも希望を持って手を尽くした
人々がいたのですね。
この事実が映像の作り手を刺激するのでしょうか?
「球形の荒野」は1960年の発表後、7回も映像化されて
いるそうです。
今回のドラマは、残念ながら視聴率をあまりとれなかった
そうですが、とても良質の作品でした。
特に、工作にあたった元外交官を国を売った裏切り者と考えて
いた元軍人の刑事が最後に、「彼がいなかったら、今の俺も
おまえもこの世にいなかっただろう」と考えをあらため、
感謝を述べるシーンは感動しました。
満足。満足。
この作品、DVD化されていないようですが、後世に残す
価値のある作品だと思います。