ナス科のクコです。
北海道から本州、四国、九州に分布する落葉低木、林の縁や土手などで見られます。
高さは1メートルから2メートル、細い茎が分岐して立ち上がり、群生します。
葉は互生、同じ場所から数枚の葉が出ることがあります。
細長い卵型で先はあまりとがりません、葉身はうすく縁はなめらかです。
葉の付け根から花柄をのばして、1から3個の花がさきます。
花は筒形で、薄い紫色の花弁が5枚に割れて大きく開きます。
花から長い雄しべが5本突出して目立ちます。
花が終わると、冬から初春にかけて紅色の果実になります。
果実は酒につけてクコ酒になります。
房総の海岸沿いには多数のクコが自生して、一時は長寿の薬として採取されましたが、今どきは流行っていないようです。