人間は自然によって生かされてきた・・・

2017-02-17 21:33:55 | 日記
司馬遼太郎氏は1996年2月12日に死没(72歳)。幾多の良質な本を書き残された。それらを読むことで気づきが生まれ考え方が変わり行動が変わり性格まで変わった。名文を以下に記す。『歴史とは?と聞かれると「それは大きな世界です。かって存在した何億という人生がそこにつめこまれている世界なのです」と答えることにしている。』
『歴史から学んだ人間の生き方の基本的なこととは?「昔も今も、また未来においても変わらないことがある。そこに空気と水、それに土などという自然があって人間や他の動植物、さらには微生物にいたるまでが、それに依存しつつ生きているということである。自然こそ不変の価値なのである。人間は空気を吸うことなく生きることができないし、水分をとることがなければかわいて死んでしまう。人間は自然によって生かされてきた。人間は自分で生きているのではなく、大きな存在によって生かされている。』
『自然物としての人間は決して孤立して生きられるようにはつくられていない。このため、助け合う、ということが人間にとって大きな道徳になっている。助け合うという気持ちや行動のもとのもとはいたわりという感情である。他人の痛みを感じることと言ってもいい。やさしさと、言いかえてもいい。本能ではない、訓練してそれを身につけねばならない。』『人間は、いつの時代でもたのもしい人格を持たなければならない。男女とも、たのもしくない人格に魅力を感じないのである。』『もう一度くり返そう。さきに私は自己を確立せよ、と言った。自分に厳しく、相手にやさしく、とも言った。いたわりという言葉も使った。それらを訓練せよ、とも言った。それらを訓練することで自己が確立されていくのである。そして“たのもしい君たち”になっていくのである。』(司馬遼太郎のメッセージ)明日、菜の花忌(第21回)に参加する。きょうの楽しかったことは○職業能力基礎講習⑱を無事に終えたこと、○リズンの体調が少し回復したこと、○家人手作りのチキンライス、ウマかったことだ。(16,260歩)