さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

膵炎と薬

2008年06月04日 14時39分33秒 | 慢性膵炎と日常生活
膵炎って何故健康診断で見つからないの?と思ったことはありませんか。
理由は簡単。
標準的な健康診断には膵臓の検査は含まれていない、から。
姉に「なんで膵臓は検査に入ってないの?」と聞いたところ
「滅多に引っかからないものを、健康診断に入れても意味がない」
とばっさり。

健康診断とはたくさんの人が引っかかるであろう疾患に対して行うものだそうです。
会社で膵臓が引っかかったという人は、
会社の人事が特別オプションを付けてくれた場合。
人間ドッグでは1泊2日レベルでないとアミラーゼは入ってきません。
エコーがあっても検査で見つかるレベルは、ある程度進行してからだし。
膵臓ちゃんはまだまだマイナー臓器なり。


ところで。
慢性膵炎の薬物療法は一般的には次のようになっているそうです。
 
 病態安定時   整腸剤、制酸剤(H2ブロッカー)、消化酵素剤
     ↓
             COMT阻害剤(コスパノン) 
     ↓
 病態不安定時 蛋白分解酵素阻害剤(フオイパン)
     ↓
            鎮痙剤(ブスコパン、コリオパン)
     ↓
 有 痛 時    鎮痛剤(ボルタレン、ペンタゾシン)

個人的には痛い時にはボルタレンでも効かないよっと思います。
となると、次はペンタゾシンになり、この中にソセゴンやペンタジンが含まれます。
ただし、これは鎮痛作用に有効限界があるのと、
中毒性があるのが難点といったところでしょうか。
ペンタゾシンはボルタレンと違い、神経系に作用する薬剤になりますが、
括りとしては非麻薬性鎮痛剤です。
また、レペタンも非麻薬性鎮痛剤になりますが、
こちらはモルヒネより鎮痛効果が長いそうです。


では、痛み止めの強さはどうなっているのかというと。
効力の強さにより3種類にわけられるそうです。

第一段階 ~軽度の強さの痛み~非オピオイド系鎮痛薬
    (アスピリン、ボルタレン、ロキソニン、ナイキサン、カロナール、ロピオン等)

    ↓
第二段階 ~軽度から中等度の強さの痛み~弱オピオイド系鎮痛薬
    (リン酸コデイン、オプソ、MSコンチン、塩酸モルヒネ、アンペック等)

    ↓
第三段階 中等度~高度の強さの痛み~(強オピオイド系鎮痛薬)
    (デュロテップパッチ、フェンタニル、オキシコンチン)


第二段階から麻薬になりますが、この中でも強弱があり、リン酸コデインが一番緩いものになります。
また、ソセゴン、ペンタジン、レペタンは第二段階で使われるようです。
慢性膵炎で使うことが認められているのは、
麻薬のうちコデイン、塩酸モルヒネ、フェンタニルのみ。
急性膵炎になるとまた違うかとは思いますが・・・
これはよくわからないです
詳しい人、お願いします。

ワタクシは急性膵炎の時にフェンタニルを、
現在はリン酸コデインを痛み止めとして使っております。
また、この痛み止めにプラスして
三還系うつ薬、向精神薬、抗不安薬等も補助で使うことがあるようです。
私が処方されたルボックスも、
私を黙らせておくためではなく、痛みの緩和が目的だったのです。(笑)
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12 コメント

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たしかに (とらこ)
2008-06-04 19:42:50
人間ドック(半日)の検査結果には「膵臓」欄にアミラーゼ等の項目はあるものの、検査はされてなかったです。
特別オプションと聞いて、なるほど納得です。
でもマイナーで、医者に見落とされることもある臓器だからこそ、検査に入れて欲しい気も…。

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膵ちゃん (トロロ)
2008-06-04 20:23:34
超マイナー臓器だもんねー。
そりゃ健康診断に入れても引っかかる人は少ないんだからって省かれるわな。
でも、最近増えてるんだってね。
やっぱ現代病?
エコーでわかった私はラッキーだった?
それほど酷かった???
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たら、れば ですが(^-^)☆ (ねこみみ☆)
2008-06-04 21:20:38
あゆさま☆

ねこみみも、いまさら
「たら、れば」ですが
アミラーゼ値だけでも、健康診断に含まれていればと思いました☆
毎年、健康組合の検査はありましたが、
この項目に膵臓の数値は含まれていなかったからです☆
そして、診断のくだる少なくとも2年前くらいから続いていた鈍痛、激痛も神経性胃炎として持ち越してきていました☆

ペンタゾシン、ソセゴンは処方しやすいのか、貰えていますが、デュロティップパッチはまだ今の病院では出されたことがありません☆
このあたりの境目は 先生の考えひとつなのか、どうか。
麻薬か 麻薬系でないかというところで、投薬の判断がわかれているような気もします☆

ねこみみ☆
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マイナー (マーサー)
2008-06-04 21:37:06
マイナーな臓器なため、無念ですわ。
私は若い時期から、多分膵炎を起こしていたのでしょうね。
人間ドックに行ってアミラーゼ値が高いことが度々ありました。
診察していただいた医師は、
「風邪気味の時はアミラーゼ値が高くなるので、風邪のせいでしょう。」
と言われ、医師の言葉を信じていましたが残念です
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そういえば... (あみ)
2008-06-04 22:08:24
人間ドックでERCPやって死んじゃった人がいましたね。裁判で病院側が負けたニュースを...

いけない~、お兄ちゃんの明日のネタをバラしちゃった!起こられる~(笑)

薬、膵炎患者の定番ですね。フオイパンが入ってなけりゃ胃腸炎と何も変わらないですよね。

痛み止め、お兄ちゃんは「メサドン」に魅力を感じているようです。
「メッサ、ドーンと効く~」(笑)

あっ、あさってのネタまでバラしちゃったよ。

でも、膵炎だけじゃなくて膵癌の早期発見のためにも膵検診を標準医療化して欲しいですね。
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Unknown (あゆ)
2008-06-04 22:22:00
>とらこさん
病気で血液検査する場合であれば、アミラーゼを入れても入れなくても値段に大差はありません。
(12点、120円、個人負担36円)
なのに健康診断だと入ってこないんですよね。
ちなみに姉によると、アミラーゼを健康診断で入れるとドンと値段があがるそうです。
何故???
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多分 (あゆ)
2008-06-04 22:23:11
>トロロちゃん
それは多分ドクター自らがエコーをやったからではないかな?
健康診断や大病院だと臨床検査技師がするので、初期の慢性膵炎をエコーで読める臨床検査技師なんて殆どいないと思います。
膵管の太さは機械が勝手に測ってくれるらしいけど。
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デュロティップパッチ (あゆ)
2008-06-04 22:26:37
>ねこみみさま
アミラーゼなんて膵炎になるまでは聞いたこともなかったです。
γーGTPやGOT、GPTがメジャーなのと対照的。
健康診断に本当に入っていて投薬を始めていれば、進行は遅らせることができたはずですよね。
日本では膵臓の病気が増えていることだし、難治性と言われている膵臓癌の早期発見のためにもアミラーゼを健康診断に入れて貰いたいものです。

なお、デュロティップパッチは慢性膵炎では保険適用外だそうです。
フェンタニルもパッチがあるはずので、これなら処方していただけるかもしれません。
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アミラーゼ (あゆ)
2008-06-04 22:28:51
>マーサーさん
風邪の時にあがるのは唾液腺型のアミラーゼですよね。
お医者さまもアミラーゼには膵臓型と唾液腺型がある、ということを一言ぐらい言ってくれても良かったんじゃない?と思ってしまいます。
痛い時に異常なしと言われるぐらい辛いことはないですから。
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へえっ? (あゆ)
2008-06-04 22:30:26
>あみちゃん
人間ドックでERCPなんてするところあるんだー。
あ、もしかしてその後安静を保たなかったってやつ?違うのかな。
メサドン・・・調べても載ってなかったよーん。
常に時代、いや、膵炎の一歩先をお兄ちゃんは歩いてるね。
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