さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

膵炎の点滴

2010年03月06日 11時01分27秒 | 慢性膵炎と日常生活
膵炎の点滴といえば、フサン、ミラクリッド、FOYの3種類。
この3つの薬効については、説明しているサイトがあるのでご覧頂くとして。
読んで頂ければわかりますが、
FOYにはOddi括約筋の弛緩作用があります。
そのため、十二指腸乳頭の働きに問題があって、
膵炎を起こしている場合にはフサンよりもFOYが使われるようです。

私が使ったことがあるのは、
フサンとFOYのジェネリックであるレミナロン。
膵炎関連のお薬のジェネリックはどれもイマイチ感が漂いますが
中でもこのレミナロンというお薬はイマイチ、
ではなく、ある意味最強。
右に出るものがないぐらいの破壊力があります。

レミナロンが漏れて静脈炎を起こした時の写真。
気持ち悪いので、画像を小さくしています。



↓ ↓ ↓



拡大バージョンはここここをクリック
左手(右側)が無事で、右手(左側)が漏れた手です。
太さの違いがわかるでしょうか?

この写真で点滴漏れから数日経過した頃です。
漏れてすぐであればステロイドの注射が有効だそうですが
私の場合は時間が経っていたため、
ステロイドの塗り薬のみで対応しました。
レミナロンを点滴していると、血管が痛め付けられて
あれよあれよというまに血管が赤くなってきます。
その後、更に漏れて腫れ上がり、腕全体が赤身を帯びます。
それでも本当に漏れたらこんなものではすまない、とは言われました。
(レミナロンの薬剤漏れについて、こんな記事があります。)

現在、私の病院ではFOYはジェネリックしか存在せず、
フサンは動注がある関係か先発が生き残っています。
ミラクリッドは使ったことがないので、わかりません。
おそらく、フサンもFOYも高価な薬なので、
DPC導入後赤字対策でジェネリックになったのでしょう。

ひどい静脈炎を起こした結果、私はフサンになりましたが
レミナロンを投与されている膵炎患者さんに遭遇することは
少なからずあります。
何事もなければいけれど、と複雑な気分。。。

FOYの一般名は「ガベキサートメシル酸塩」。
ジェネリックではパナベート、アガリット、アロデート等があります。
先発、後発問わず、
点滴漏れで投与部位に静脈炎、硬結、潰瘍・壊死障害が生じることがあり、
重症化することもあるので、
点滴が漏れないように注意をしなくてはいけません。

フサンの一般名は「メシル酸ナファモスタット」。
こちらも副作用に静脈炎がありますが
レミナロンの破壊力に比べたらどうってことはありません。
漏れて腫れた時でも、数時間で腫れが引きました。
ただ、続けて使っていると
血管が硬くなって、針が刺しづらくなるのは事実です。
残念ながらFOYの先発は使ったことがないので
FOYとフサンを比べることはできません。

いずれにしても
フサンとFOYはこのように静脈炎を起こすことがあるため、
軽症の膵炎の場合はミラクリッドが第一選択肢となることが多いようです。

<追記>

フサンがジェネリックに変わり、薬疹が出て使えなかったため、
現在、私が使っている点滴はミラクリッドになりました。
フサンのジェネリックは膵臓への効果としてはあまり変わらないように感じました。
FOYやフサンのゾロが人工透析の機械を詰まらせることがある・・・
ことからも、アレルギーは添加物等の違いによるものだと思われます。
ミラクリッドはフサンやFOYに比べると即効性はありません。
また、時間をおいた一回目はとても良く効くのですが
続けて打っていると効果が少なくなります。
ただ、静脈炎という副作用がありませんし、
元々体内にあったもの(原料は人尿)のためか
膵臓以外の部分にもじわじわゆっくりと効いてきて
だるさや倦怠感にはフサン等より効くような気もします。

膵臓の痛みに効果があるのは
私の体感ではフサン>FOY>ミラクリッド。
といった感じです。

この3つはそれぞれ阻害する膵酵素が違いますので
効果には個人差があるのではと思います。
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9 コメント

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お久しぶりです (kei)
2010-03-06 13:54:16
こんにちは。ハプスブルグ展大盛況だったのですね。私も東京で開催中に行く予定でしたがなんだかんだと行けずに終わってしまいました。ルーブル美術館展は行ってきました。ハプスブルグ展同様入場するまでに一時間はかかりました。 美術に詳しくない私でも心に響く何かがある絵は時代を超えても人に感動を与えるものですね。


FOYの点滴の話ですが…娘も膵炎の時はFOYを連続投与しています。2日目ぐらいから血管痛がある様でかなりツラそうです。 最近膵臓ちゃんの調子があまりよくないようで時々激痛がくるようです。毎日ハラハラドキドキです。
季節の変わり目体調を崩しやすくなりますのであゆさん、皆さんも膵臓他お身体には気をつけて下さい。
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本物の芸術品 (あゆ)
2010-03-06 18:36:46
>keyさん
私が始めて絵画を良い!と感じたのは
パリでルーブル美術館に行ったときなのです。
それまでは「絵なんて興味ないし」と思っていました。
それが、ルーブルを機に一転して、
その後は海外に行くと必ず美術館にいくことにしています。
素人が見ても「すごい」と思えるのが本物の芸術なのだと思います。

さて。
やはりFOYは血管痛が強いようですね。
ジェネリックのレミナロンも1日1本血管がつぶれていました。
フサンだと1週間持つので、FOYは静脈炎を起こしやすいということなのでしょう。
季節の変わり目の気温の変動が激しいときは
消化器の調子が狂いがちです。
お嬢様がなんとかこのまま乗り切れますよう、
お祈りいたします。
返信する
FOY~アガリット… (MISA)
2010-03-09 20:28:42
私の場合、最初に急性で入院した前後は毎日FOYでした。
入院中は起床から夜中までで、よく漏れて途中休憩したり…。でも、結局全部入れるから、夜終わる予定が夜中にズレ込む感じで…。
友人に、盛大に腫れあがった腕の写メ送ったら、
「ツチノコ?」
って言われました。
でもお薬自体が効いていたのでOK。

翌年、別の某クリニックで毎日通ったアガリット、打った直後も一度も楽になった事なかったです。
毎日、落ち込んで帰宅してました。
個人差でしょうが、私には効果ナシでした
返信する
やっぱり (あゆ)
2010-03-09 21:16:13
>MISAちゃん
やっぱりFOYは先発でも静脈炎ひどいんだね。
あやうく、ツチノコの写真を調べるところだったわ。
(あるわけないしw)
血管が見えているのに逃げるのって
静脈炎で固くなってるのもあるんじゃないかな。
そして、ジェネリックはやはり効かないと。
私もレミナロンは二度と嫌だわ。
返信する
はじめまして (me)
2011-08-23 21:35:02
はじめまして、いきなりですみません。
その後、「つちのこ」はどうなりましたでしょうか?
すごく知りたいのです。
というのも、自分が今まさに、レミナロンにより静脈の炎症を起こしているのですが、ネットで調べても、当サイト他レミナロンによる副作用のよる炎症の最終顛末がわからず、とても不安になっています。
このことが発端で担当医師に対しても疑心暗鬼です。

私の経過を説明しますと、この8月3日よりDICで緊急入院したのですが、500mlのレミナロンを4日間でぶっ通しで、右腕に17パック点滴しました。

途中、よくある点滴が漏れているときに感じる痛みもなく、レミナロンの点滴について特に問題ないと思っていましたが、何となく点滴をおこなっている右腕を触ると熱をもっていたので、看護士にその旨を言うと、15パック目で点滴針の位置がかえられました。

その後、DIC治療も順調にすすみ、高熱も下がりましたが、1回目の点滴の針位置からはじまって、血管周囲は、かゆくて仕方なく、担当医に診てもらいました。ステロイドの軟膏を処方するので様子をみろとのことでした。明日診察にいきます。

こころの中で叫びました。だからいったじゃないか!!。

実は、担当医師からDICに陥っていることを教えられ、DIという言葉、症状自体初めての言葉で、自分に何がおこっているのか全く分からず、病院に持ち込んだ携帯電話で調べているうちに、ひん死の状況であることと、治療法は、レミナロン点滴なる対処、またレミナロンによる副作用、二次障害について知りました。
そうこうしている間に、案の定、担当医師からレミナロンを点滴するといわれたため、当サイトほか、ネットで調べた副作用の件について、また、その事前予防について確認したところ、24時間看護士が確認するから心配ないといわれました。

しかし、点滴跡のかゆみについては様子みとされてから、処方されたリンデロン-VGを塗り続け15日が経過しますが、結果、腫れ、硬化、かゆみ、いっこうにかわりません。

腕や、静脈はこのまま固くなり壊死してしまうことはないのでしょうか?
こんな悠長で無知と感じる医師にまかせていてよいのでしょうか?

ぜひとも教えてください。
返信する
レミナロン薬剤漏れ (あゆ)
2011-08-24 11:26:51
>meさん
はじめまして。
大変な状況だったのですね。
ICUの看護師さんから
「フサンやFOYは
膵炎治療よりもDICに使うことのほうが多い」
と聞かされたことを思い出しました。
フサンにしろFOYにしろ静脈炎を起こすことがあるので
CVを入れて使うほうが安心だという話を聞いたこともあります。
私の体験でもレミナロンは漏れているという感覚がないのに
血管が痛めつけられて、腕が腫れ上がるという印象でした。
この写真の状態まで腫れた時は、
腫れと発熱が引くまでに2週間強掛かったように記憶しています。
私の場合は、最初レミナロンの薬剤漏れとはわからず
数日放置されていた・・・という状態でした。
漏れた時はとにかく冷やしなさい、とかかりつけ医は仰ってました。
私のレミナロンの1日量は200mgぐらいだったと記憶しているので
meさんの投与量とは比べものにならない気がします。
レミナロンの薬剤漏れのその後については、
私の経験以外はお答えすることができませんが

内科医ではなく皮膚科医の診察を受けることをおすすめします。
早く治るといいですね。
どうぞお大事に。
返信する
Unknown (はぐりん)
2015-10-14 23:17:52
あゆさん、こんばんは(*´ω`*)
今、こちらの記事のお写真と同じ感じで右腕が赤く腫れています(>_
返信する
Unknown (はぐりん)
2015-10-14 23:19:17
あゆさん、こんばんは(*´ω`*)
今、こちらの記事のお写真と同じ感じで右腕が赤く腫れています(>_
返信する
はぐりんさん (あゆ)
2015-10-14 23:30:44
FOYのジェネリックを使われましたか?
あれはどんなにきれいに血管にいれても
浸透圧の関係なのだか、染み出すようにじわじわ漏れてくるのです。
結果、血管にそって血管炎を起こし、腕が赤く腫れます。
ひどい場合は皮膚が壊死を起こしますので、
ステロイドの注射が必要となります。
とにかく冷やすこと。
そしてステロイドの塗り薬を処方していただいてください。
このお薬の薬剤漏れは本当に怖いです。

なお、私のブログは泣き顔の顔文字を入れると
タグ認識されて、顔文字以降の文章が跳ねられてしまいます。(^^;;
泣き顔のときは(T_T)か(;;)をお使いくださいませ。
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