ヒュルル ・・・・
ピピ
ソョョ ・・・
石がたくさん・・・
丘の上に、お墓があるのだ。
ノロマさんがお祈りに来たのだ。
「ニャ~」
「ミャ」
しまネコはずいぶん高く跳ねれるようになっている。
でも、まだまだ僕の方が高いく跳べる。
久しぶりに僕の強力なネコパンチを見て、しまネコは目を輝かせているのだ。
パチ
シッポもよく動く。
「ミィ」
シロネコは相変わらず大人しい。
シッポをシロネコの前に出してみたけど、かじらなかった。
あの大きな船に乗る前、子ネコだったシロネコは僕のシッポをよくかじっていたのだ。
子ネコよりも少し早く大きくなったのだ。
いつもノロマさんに抱えてもらっていたけど、メタボネコのようにはならない。
食べる量もすくないのだ。
ソョョ ・・・
ザリ
男が来た。
「・・・・」
ノロマさんはまだお墓の前。
「ニャ~」
ごはんは何?
「・・・・」
男は僕をみた。
あの目は、マグロかな。
・・・メロンかもしれない。
スリ スリ
前足でひげをさわる。
影が動いて僕らを覆う。
「・・・」
男が上を見たから、僕もみる。
雲。
青いところが減ってる。
ザリ
地面には、小さな石がたくさん。
リスがいたら、抱えてチワワのフードの中に隠しそう。
チワワ達は元気かな。
ソョョョ ・・・・
風がつめたい。
雨が降りそう・・・・
ザヮヮヮヮ ・・・・