キィ ――
ゥゥゥゥ ・・・・
ポ ポ
風の音・・・
昨日より、風が暖かい。
コン
トレーラーの屋根に来た。
ハシゴは孤児院にあったのを借りた。
トレーラーの水タンク側の、窓のない場所にかけた。
「・・・」
しまネコもいる。
コト
もってきたトレイを置く。
トレーラーにあったもので、プラスチックでできたもの。
枠もあって、食べ物を乗せて来た。
孤児院では、ちょうど夜のごはんをみんなが食べているところ。
スーパーから持ってきたパスタ。
私はすでにそれを食べたけど、お腹いっぱいにはなっていない。
それで、こっそりトレーラーのキッチンに行ってきた。
みんな孤児院に行っているから、誰もいなかった。
冷凍のカルビ肉とライスがあったので、温めて持ってきた。
「・・・・」
おいしそう。
トレイには、L型のライトとマグネットライトものせて来た。
トレーラーには、財宝を探していた時にマッチョさんが用意していた大きなバッグが載せたままになっていた。
その中に入っていたライトで、L型のは航空機用のアルミ合金の頑丈なライト。
L型のはクリップライトの様に、バックパックなどに付けることもできる。
私が使っていたクリップライトと同じメーカーのもの。
マグネットの方は、ミニフックも付いていて、どこか引っ掛けることもできる。
どちらも、手のひらで隠れる小型のもの。
――――
両方点ける。
L型のは3Vリチウム電池と、単3型の電池の両方が使える。
3V電池なら、腕ライトと同じ光量。
明るい。
パク
カルビ肉とライスをたべる。
モグ
「ミャ~」
しまネコが鳴いた。
明るくなったからか、私が食べているからか分からない。
パク
おいしい。
ラジオの天気予報だと、また雨が降りそうだという。
でも今夜は、いい天気。
月も星もよく見える。
玄米茶のペットボトルもある。
ゴク
飲む。
目が光っているから、しまネコがこっち見ているのがよくわかる。
いいにおいがするから、気になっているのかも。
でもあげない・・・・
ミャ~
ヮヮヮヮ ・・・・・
ポォ