タァン
タ タ
銃声・・・
トロッコ駅の方から。
音は減っているけど、どうなっているだろう。
タ
「・・・あれか」
「ァゥ」
キャンピングカーが見えた。
廃墟の西側に向かう途中で、ニャッティラが斧さんを見つけた。
さらにコニたちも見つけて、そこにいたポールさんの指示でツイードたちを追っている。
二人と言っていたから、もう一人はローガだろう。
ロロロロロ ・・・・
エンジンの音。
すでに運転席に人がいて、でも車は動いていない。
フェルトが戻ってくるのを待っているのか。
ダァン
「!」
後ろ――
タッ
バァン
バランスを崩していた斧さんが蹴られたけど、両腕で防いでる。
「―――」
ローガ。
杖を引く――
――――
ギィィン
斧さんの棒を奪ったローガが打ってきた。
杖で打ち返したけど。
「あいつは戻らないぞ」
そこに隠れていたらしい。
キャンピングカーに乗っているのは、ツイードらしい。
ローガの奥で、斧さんも立ち上がった。
大丈夫そう。
「そう」
しゃべった。
―――――
ギィン
ギィン
ォォォオオオ ン
エンジン音が来る――
タッ
ザァァァァァァ ―――――
私の方に突っ込んできたキャンピングカーは、ギリギリの辺りで後輪をスライドさせて止まった。
「乗れ」
ちゃんと閉まっていなかった家部分のドアが開いてる。
タ ―――
ローガが乗る。
ツイードは銃を持っているだろうけど、こっちには向けてこない。
「このまま帰るのか」
「・・・・」
下がった窓から、こっちを見てる。
「財宝がほしかったんだろう」
ツイードはトレジャーハンターらしい。
「それ以外にも価値のあるものはある」
ガラン
「これはかえす」
ローガが斧さんの棒を地面に落とした。
「お前らとは目が違う」
ブォォォォン
後輪を滑らせて向きを変えていたから、そのままキャンピングカーが走り去る。
ォォォォォ ・・・・・
「・・・戻ろう」
「ァゥ」
私が車をよけるために蹴った地面の跡に、タイヤの跡が重なってる。
よけなければ、少しぶつかられていた。
上手く滑らせたな。
タ
少し北東方向に行くと、ポールさんやフェルトがいる。
コニとリフも。
斧さんが自分の棒を拾った。
ダッ
走る。
ここからそう遠くない。
ピピピ
ツイードは、少し笑ってた。
この辺りの廃墟をウロウロしていたみたいだから、ほかにも何か見つけたのかもしれない。
100年以上前のものが、置きっぱなしになっている。
タ
それか、コニの事なのかもしれない。
―――――――
音がする。
「ァゥ」
空から。
「・・・・」
ヘリコプターが見える。
「やっと来たな」
「ァゥ」
誰かが、助けを呼んでくれたらしい。
よかった。
タ
建物の屋根の上を、小鳥たちが飛んでる。
それよりずっと高いところにも、大きい鳥がいる。
もう霧は晴れていて、空もよく見える。
いい天気・・・・
タ
ゥゥゥウウ ―――
ピィィィィ