ネコと

2015年12月31日 14時10分34秒 | マーロックの日記

                                                  ザァァ      ン

                         ――  ♪ ♪ ♪

    ・・・

机をみる・・・

本棚の横のゴミ箱の横。

そこにボードPCが置いてあって、それでテレビみてる。

集中していて、シッポがたれてる。

「・・・」

たまに鳴く。

「ミャ~♪」

子ネコもいる。

メインダイニングで、黒猫が一緒に連れてきた。

ブラシでバサバサするのが気に入ったらしく、私の手の側でゴロゴロしてる。

私はベッドを背もたれに座って、本を読んでいた。

「・・・・」

でも、なんだか読む気になれない。

眠くもならないし。

ひざの上に本を置いたまま、ボーっとするのもいい。

           パサ

本を閉じて横に置く。

横にビーズクッションが置いてあって、そこに子ネコがいる。

          バサ  バサ

バサバサする。

「♪」

                   ――  ♪ ♪

    グィ

子ネコを掴んで、黒猫の所に行く。

                    トコ

「・・・」

おとなしい。

            トコ

「ニャ~」

            ポト

黒猫の横におく。

「♪」

            ――

私はイスに座る。

                      ――  ♪ ♪  ♪

子ネコは黒猫の横に座って、一緒に画面を見てる。

「・・・・」

私はボーっとする。

からあげカレーはおいしかった。

   ――

黒猫の背中をさわると、シッポが動いた。

こっちは見ない。

          ゴク

置いておいた紅茶を飲む。

                   カタ

ゆっくり顔をうごかす。

見えるものもゆっくりうごく・・・・

        ミャ ♪

                     

                              ――  ♪ ♪  ♪

                                                 ザァァ  ――   ン


木の枠

2015年12月30日 13時13分19秒 | 黒猫のひとりごと

                                               ザァァ  ・・・   ン

                            カラ  ・・・

    

葉っぱが転がる・・・

船の森に来た。

メジロとマヒワの家がある。

          カラ  カラ

空は暗い。

夜のごはんの前に、僕は船の中を歩いている。

子ネコもチワワも、ノロマさんにさらわれた。

リスも一緒に連れ去られた。

だから僕だけ。

「・・・」

            ピィ ♪

メジロがいた。

           チュン

もう1羽もいる。

マヒワも、2羽いるはずである。

森にはランタンライトがいくつかあって、夜でも歩ける。

土に木が生えているけど、石の道もある。

人間が歩きやすいように。

落ちて丸まった葉っぱが、その上をコロコロ転がっている。

僕の前に近づくけど、ネコパンチでたたいたりはしないのだ。

乾燥していて、パリッとなってしまうから。

                                    パタタ  ――

「チュ♪」

マヒワが来た。

            ピピチュ  ♪

もう1羽もいる。

マヒワ達の家は、もう少し森の奥にある。

だけど4羽とも集まった。

もうすぐ斧さんが来る時間だと思う。

ごはんを持って。

         カラ   カラ

                         ぺチッ

ニャ

僕の前を通過した葉っぱを、マヒワがクチバシで突いた。

「♪」

細かくなった葉っぱが、パラパラ流れて行く。

まだ大きな葉っぱもある。

「・・・」

マヒワは、それはつつかない。

                         ――

                                             ザヮヮヮ  ・・・・

風で森がゆれる。

              

足音が近づく。

「ニャ~」

斧さんが来た。

「・・・・」

「♪」

            パタタ  ・・・

                              ピィ ♪

4羽が頭や肩に飛び移った。

             チュン チュン  ♪

      ピピ  ♪

                                チュ チュ  ♪

マヒワは小さな粒で、メジロはオレンジ。

「ニャ~」

僕のは?

「・・・ゥゥ」

斧さんは口ごもる。

                          ポト

木の棒の先に、木の枠が付いてる。

そこがマヒワ達の食事場所。

           ピィ ♪

                      ツン  ツン

   チュチュ  ♪

おいしそうにたべてる。

木の枠のすぐ近くにも、ランタンライトがある。

「・・・・」

                

見ていた斧さんが、歩く。

森の下にある部屋じゃなくて、板の床のある方。

もう仕事を終えて、帰るみたい。

大食堂にいくのかもしれない。

お昼ご飯の時、そこで子ネコたちをさらわれた。

常にその危険はあるけど、ごはんを食べないわけにはいかない。

    

僕も追う。

そして、子ネコやチワワを救出するチャンスでもあるのだ。

ノロマさん達は食べるのが遅いから。

                 

                               タ

                                                  ザァァァ    ン

夜になって、風はつめたい。

           

石の道を進むと、森の外。

上にお月様もいる。

「ニャ~」

耳をうごかす。

「・・・」

お日様と同じで、お月様も返事はしない。

もうごはんは食べたのかな。

          

大きな陰が行く。

斧さんは人間の中でも大きい。

ガードさんやマッチョさんよりも。

高さだけなら、ノッポさんが高い。

そんな斧さんの肩にも、僕はジャンプしてのれる。

ジャンプしないけど。

                                   ヒュルル   ・・・

僕はお魚がいい。

お肉でもいいけど。

         カララ  ・・・

葉っぱが追ってくる・・・・

           

                                             ザァァ  ――   ン


壁がみえる

2015年12月29日 11時52分48秒 | マーロックの日記

                                                    クォ ーーー

                               ザァァ  ――   ン

   ニャ~

黒猫が鳴く・・・

沈む太陽に。

船は港を出て、湾を西に向かってる。

まだ流氷が多く、タグボートが先導してる。

速度はゆっくり。

部屋にはベランダがあって、小さなテーブルとイスもある。

「・・・」

黒猫はテーブルにのってる。

湾曲した車の周りで子ネコたちと遊んでいた様だけど、昼食を食べにメインダイニングに来た。

そこで、チワワや子ネコはノロマさんが連れて行った。

リスも。

「・・・・」

下をみる。

氷が浮いてる。

薄いの破片の中に、厚みのあるのもいくつかある。

伸びた影が波でゆれてる様な感じ。

船を包んでいた霧は晴れて、陸地もみえる。

鳥やアザラシが、大きめの氷の上でくつろいでる。

                               ザァァ  ――    ン

                                                      ヒュルル  ・・・

風は強いけど、つめたくはない。

         カタ

                       トコ

中に戻る。

「・・・」

      ――   タ

黒猫も来た。

                         カララ  ・・・

ドアを閉める。

「・・・・」

暗い。

                  トコ

部屋の灯りを点けよう。

                                         ―――――

「・・・・」

天井の白い光が、歩きやすくなった足元を照らす。

                                   ――   タ

黒猫が本棚の上に跳び乗った。

「ニャ~」

前足を私にみせる。

「・・・・」

肉球にほこりが付いてる。

            トコ

折り畳みの、3段の踏み台がある。

                           カタ

それに乗って棚の上をみると、ほこり。

「・・・」

ほこりとりで掃除する。

    

           ニャ~

おや。

こんな所にも木のタマゴ。

炭を入れた袋もある。

黒猫が運んだんだろうか。

「ニャ~」

黒猫を掴んで肩にのせる。

アルコールで拭いとこう。

本棚に置いておいたから、それを取る。

少し硬さのある紙のタオルで拭く。

             シュ ――

                           キュッ

「♪」

きれいになった足場を、黒猫がすりすりしてる。

棚の横に、細長いゴミ箱がある。

              ポィ

     

本棚の上に肘を付いて、あごをのせる。

「・・・・」

壁がみえる。

     

踏み台から下りる。

                    スル  ――

黒猫は、器用に棚の段をするする下りてくる。

    トコ

壁に杖が立てかけてある。

滑りにくいように、持つ所に自己癒着のグリップテープを巻いていた。

もう外したから、全体が金属の質感。

光沢の抑えられた黒。

       トコ

扉付の棚に靴を入れていたけど、金属の棚に移動させた。

ブラシでバサバサしよう。

「――」

黒猫がみてる。

靴をバサバサする前に、黒猫をバサバサする必要がある。

           コト

黒猫用のブラシをとる。

やわらかい馬毛ブラシ。

「ニャ~」

上を向いたまま近づいてくる。

                ――

ラグの上に座る。

         バサバサ

「♪」

黒猫が転がった・・・・

          ゴロ ゴロ  ♪

                                              ザァァァ  ――    ン

                              ザザァァ   ・・・・


子ネコと

2015年12月28日 05時11分28秒 | 黒猫のひとりごと

       ミャ ~

                    カタ

屋根にのる・・・

湾曲した車の上。

通りにはあまり人はいない。

子ネコとチワワを救出した僕は、商店街まで逃げてきた。

屋上のレトロな車のドアは、男が閉めたから。

「・・・・」

その男がいる。

僕らに背を向けて、きっと罪悪感でこっちを見れないのだ。

「ニャ~」

非難する。

「キキ」

リスもいる。

チワワにのってる。

「・・・」

男の横にいて、一緒に向こうをみてる。

無言の抗議である。

       トコ  ・・・

こっちを向いて接近する。

「・・・」

僕をみてる。

           ――

手が伸びてくる。

「ミャ♪」

子ネコを撫でた。

            トコ   ・・・

そして去った。

「クゥ」

       タ     タ

                          トン

チワワは車の中に入った。

リスも一緒。

                                 ――   ・・・

                                                     ゥゥゥ   ・・・・

「ニャ~」

             ――   ト

子ネコを呼んで、移動する。

通りの横の建物は、デコボコしてる。

上手く進めば、3階部分まで行ける。

          ――  タ

子ネコは、もう付いて来れる。

特訓するのだ・・・・

                    ニャ~

                                   ミャ~

                                                    ゥゥゥ  ・・・・


移動させる

2015年12月27日 22時52分47秒 | マーロックの日記

                                           ザァァァ    ――    ン

                       ゴト

       キキ

「・・・・」

リスが木のタマゴを運ぶ・・・

シダ―ウッドのタマゴで、私が移動させたばかり。

せっかく掃除してるのに。

「キキ」

フワフワするラグマットを部屋全体に敷いて、靴はドアのすぐそばで脱ぐようにしている。

散らかった本を集めて、本棚の整理をしていたらカミソリを見つけた。

私はヒゲがあまり生えてこないので、数日ごとに数回なぞるだけでいい。

なので切れ味はぜんぜん落ちない。

1本でずいぶん長い間使えるから、3本とか4本入りのを買うと、残りがどこかに行く。

そして本棚のいちばん左下に、2袋一緒にいた。

たぶん前に見つけたときに、ここなら見失わないだろうと思って置いておいたらしい。

T字のじゃなくて、まっすぐなやつ。

3本入りの袋には2本残っていて、4本入りのは開封されていなかった。

なので4本入りのから1本出した。

今度は分かりやすいように、鉛筆とかの置いてある場所においた。

「・・・・」

続きは後でやろう。

          トコ

「外に出よう」

「キキ」

リスのほほに入れるには大きい木のタマゴを、抱えて来る。

      グィ

気に入ったらしい。

タマゴはいくつもあるし、ハンガーにかけるのとかもある。

ひとつあげよう。

      トコ

リスとタマゴを掴んで行く。

黒猫達の所に連れて行こう。

あいつらは、屋上のレトロな車とプロムナードにある湾曲した車をアジトにしている。

                            ゴソ

靴を履く。

屋上はまだ雪も降ることもあるし、レトロな車のドアは閉めてきた。

だから、たぶん湾曲した車にいる。

チワワと子ネコも一緒だと思う。

                         カチャ  ――

                                                パタン

廊下に出る。

6階の左舷、海側の部屋。

        トコ

もともとこのタイプがもっとも安い部屋だったけど、新しい船に移ってからは、海側じゃない部屋もある。

移動前の乗客でそこに住む人はいないから、希望する乗員が使ってる。

6階デッキにはそれはない。

8階デッキが公園になっていて、その上は吹き抜け。

公園の両側はマンションみたいになっていて、そこに乗員が住んでる。

斧さんも、そこに移った。

マッチョさんは船底のまま。

部屋を出てすぐ近くの階段を下りれば、プロムナードに行ける。

だけど、そのまま後部に向かう。

メインダイニングに行く前に、大きならせん階段がある。

内側の壁もなく、3層吹き抜けのプロムナードを見下ろせる。

浮く船もある。

湾曲した車は、そのらせん階段を下りた近くにある。

「・・・」

リスの目が細い。

指でなでてみる・・・・

       トコ

                         

                                                    ォォォォ   ・・・・


ドアがひらく

2015年12月27日 15時15分34秒 | 黒猫のひとりごと

                                               ザァァァ       ン

                      ザァァ   ・・・・

     ザク

足音・・・

僕らの船は雲の中にいるみたいで、あたりは白い。

海から霧がどんどん出てきているのだ。

空が明るいから、お日様はいる。

風は温かい。

「あ・・・あった」

「うん」

ノロマさんの声。

    ――   タ

僕はバス停のイスの下に隠れる。

屋上にあるバス停の横には、レトロな車がある。

僕らの秘密基地だけど、ドアが完全に閉まっていて中に入れない。

               ザク   ・・・

姿が出てきた。

「♪」

フワリさんとノロマさん。

「♪」

チワワと子ネコもいる。

救出するチャンスである。

「・・・」

僕には気づいていないのだ。

                  

バス停の周りは、雪がなくなってる。

斧さんが移動させたんだと思う。

           

ニャ

              カチャ

フワリさんがレトロな車のドアを開けた。

「♪」

「ミャ~」

子ネコと一緒に、中に入る。

僕らの秘密基地がバレてしまうのだ。

          

ノロマさんはチワワを抱えたまま、こっちを見てる。

「・・・・」

しゃがんだ。

「いた」

「クゥ」

僕はみつかった。

「ニャ~」

そこは僕らの秘密基地ではないよ。

「おいで」

僕はごまかす。

                   サク

・・・また足音。

「・・・」

男だと思う。

           トコ

「あ、マロックさん」

トレイを持ってる。

「クゥ」

                   カタ

バス停の細長い木のイスに座った。

         

フワリさんも出てきた。

「・・・おいしそう」

「うん」

「たべよう」

「うん」

        ミャ

フワリさんが、子ネコをバス停に放した。

「少しみててもらえますか?」

「うん」

               

2人は去った。

「クゥ」

チワワと子ネコを忘れて行ったのだ。

「ニャ~」

ラッキーである。

チワワも子ネコも助けることができたのだから。

「ほら」

僕のごはんみたい。

              ――   トン

イスにのる。

お魚。

マグロじゃないけど、おいしそうなお刺身である。

                   

「ミャ~」

子ネコも来た。

チワワもいるし、僕の分は少なくなる。

しょうがないのだ。

          パク

「・・・」

男は、お餅をたべてる。

                          モグ   モグ

「・・・・」

お椀から湯気。

あったかいみたい。

僕もたべる・・・・

                   パク

      ミャ~  ♪

                              

                                                 ザァァ  ――   ン


鳥がきた

2015年12月27日 01時06分59秒 | マーロックの日記

                                                ザァァァ  ・・・    ン

                                     クォ ーー

                ザァァァ     ン

街の灯りが消えて行く・・・

船が港から離れている。

もうすぐ太陽が出てくる頃。

昨日はたくさんたべたので、まだ朝ご飯を食べてない。

バレッタさんやフサさんたちは、港まで見送りに来てくれた。

ハットさんやマリオットさんとも別れたけど、フワリさんは船にのった。

家まで向かう方向は同じなので、エレガントさんの部屋に泊まって帰るらしい。

                                                  ボォォオオ  ―――

暖かい風。

すごい霧が出ていて、あたりは白い。

街の光は、その向こうに消えて行く。

「・・・」

黒猫も、屋上の手すり際に置かれている長イスに乗ってそれをみてる。

エレガントさんたちもいたけど、見送りのバレッタさん達が霧で見えなくなった頃に去った。

シャープさんはどこかにいると思う。

ノッポさんは、バスケットコートに張っている氷を壊しに行った。

                                    ザァァ    ――   ン

港には、小さな海氷が浮いてる。

あと1月ほどで、湾は凍結する様。

私たちの乗っている大きな船の前には、タグボートが3隻、氷に体当たりしながら先導している。

「・・・・」

光。

空の低い位置。

霧で霞んでいるけど、太陽が出てきた。

「ニャ~」

黒猫が鳴いた。

太陽が出てくれば、ポカポカする。

赤外線が皮膚の分子をゆらすから。

                                     ザァァ    ン

分子の結合には硬さがあって、軽い原子が強く結合していると揺れ方が速い。

そういう分子は、より振動数の高い赤外線で高い振動状態に励起される。

吸収したエネルギーで温度が上がって、その情報が脳に送られるので温かい。

分子の並進運動エネルギーの平均が温度。

だけど分子は並進運動の他に、構成する原子同士の位置がかわる振動をする。

比熱容量は、こうした振動が吸収するエネルギー分という事になる。

原子N 個の分子の場合、直線分子だと3N -5種、非直線分子だと3N -6種の振動をする――基準振動という。

水分子…H2Oは、水素2つと酸素1つが結合して出来ている非直線分子なので、3つの基準振動を持っている。

ひとつは2つの水素が酸素に近づく様な動きで、もうひとつは結合角が変化する動き――それぞれ伸縮振動と変角振動という。

3つ目は一つの水素が酸素から離れて、もう一つの水素が酸素に近づいて酸素も動く――これも伸縮振動。

二酸化炭素…CO2は、炭素1つと酸素2つが結合した直線分子で、4つの基準振動がある。

中心の炭素から、2つの酸素が離れる様に動く伸縮振動と、片方の酸素は炭素に近づくように動く伸縮運動で2つ。

もう2つは、炭素が上に動いて酸素が下に動く変角振動と、炭素が奥に移動して酸素が手前に移動する変角振動。

変角振動は伸縮振動より柔らかい場合が多いので、その振動数は伸縮振動よりも低い。

ベンゼン…C6H6は12個の原子で出来た非直線分子なので、基準振動は30ある。

複雑な構造の分子だと、様々な振動数の赤外線を吸収する――様々な結合を持つので。

                     ザザァァ       ン

                                                 クォ  ーー

白玉がたべたい。

空はどんどん明るくなる。

「行こう」

「・・・」

      トコ  ・・・

                        ―― タ

後部の建物を目指す。

そこに、私の祖国の料理を出してくれる有料のレストランがある。

        

黒猫も来る。

斧さんが、朝から屋上の通路の氷をデッキブラシで破壊してる。

だから歩きやすい。

「クォ」

明るくなった屋上の手すりに、鳥。

「ニャ~」

「クォ」

休んでるのかな・・・・

         ザク

                           ザザァァァ      ン

                                                 ボオオォォ  ・・・・・


ウロウロ

2015年12月25日 13時32分07秒 | 黒猫のひとりごと

                                             ゥゥゥゥ  ・・・・・

                             カタ

   ウィィィ   ・・・

「ピィ♪」

メジロが来る・・・

お掃除ロボットにのってる。

      パタタ

僕を見つけたメジロが、飛んで頭にのった。

                  ――   トン

だから僕がロボットに乗る。

     ウィィィ  ・・・・

                           パチチン  ♪

人間たちは、まだごちそうをたべてる。

             ――   

                                       ヮィ ヮィ  ♪

にぎやかな部屋から、キッチンに向かう。

「クゥン♪」

「♪」

コルトちゃんがレトリバーを撫でてる。

      パタ

「ありましたよ」

「ありがとう」

キッチンのテーブルにも、お手伝いさんとバレッタさん達がいる。

「アルバム?」

「うん」

「昔の写真ですよ」

「・・・・」

イスには、黒やヘテロも座ってる。

「?」

灰もいる。

「ああ・・・懐かしいね」

冷蔵庫を開けていたフサさんも来た。

      ウィィ

「♪」

マフラさんが、バレッタさんの頭を撫でてる。

「わたしも見ていいかしら?」

「はい」

家の人も来た。

                   ウィィィン

キッチンに人が集まってきたから、お掃除ロボットはまた暖炉の部屋に向かう。

「♪」

レトリバーのシッポが、また近づく。

「こんなところにまきがある」

「クゥ」

チワワもいる。

男がジッと見ていた薪が置いてある。

    ウィィィ

ロボットから下りる。

               ――   トン

薪の前にのる。

僕は気付いたのだ。

これは、爪とぎ用の薪だと思う。

           カリ カリ   ・・・・

「ツメといでるよ」

「クゥ」

ふふん。

                         ウィィィ  ・・・・

「♪」

チワワがロボットに乗って去る。

                                             パチチン

          カリ  カリ

ソファに、ハットさんとチーフさんが座ってる。

斧さんとマリオットさんもいて、トランプしてる。

                ムシャ  ムシャ

男は小皿を持っていて、スモークサーモンとサラダをたべてる。

カールさんが持っている画面を見てる。

       パク

                  ムシャ   ムシャ

「?」

たべながら、男が僕をみた。

        カリ  カリ

「ニャ~」

悪くない爪とぎだよ。

    ムシャ  ・・・

「ピィ♪」

メジロが薪に移動した。

               ――  トン

床におりる。

「子供のころの写真?」

「うん」

バレッタさん達がこっちに来る。

「これ、覚えてる?」

「・・・うん」

ヘテロが見てる。

何か秘密の本らしい。

バレッタさんが持っている大きな本を見るために、みんなが集まってくる。

それを持ってウロウロするから、人もウロウロ動く。

「ニャ~」

僕もみたい。

「目の色ですぐわかるね」

「うん」

「・・・・」

              

「!」

ノロマさんの肩にのる。

狭いから乗り辛いけど。

「見るの?」

「ニャ~」

バレッタさんの本を見る。

「昔の写真だよ」

写真。

たくさんある。

「・・・これ持ってたの?」

「うん・・・ポケットに入ってた」

「そう」

「おにいちゃんも一緒に見よう」

「・・・・」

             パタ

キッチンから足音。

黒も来る。

    ムシャ

「・・・・」

近くに来たから、男もみた。

「そこ座っていいですか?」

「いいよ」

トランプをしてるテーブルに、割り込んだ。

               パチチ  ・・・

    

僕はソファの背もたれに移る。

どうせ座る。

         パチ

手を伸ばして、斧さんの持っていたトランプを一枚弾く。

「・・・・」

        パタ

マフラさんとか、みんな来る。

                       ――  トン

狭くなりそうなので、先に逃げる。

            カリ  カリ

おや。

リスが爪とぎ薪を、かじってる。

「♪」

僕はチワワを追いかける・・・・

          ムシャ

                       パチチン

                                            ――   ゥゥゥゥ


届いた

2015年12月24日 14時19分54秒 | マーロックの日記

     ニャ ♪   ニャ ニャン   ♪  ニャニャ   ♪

                              ウィィィ  ♪    ミャ ミャ ミャ  ♪

         キキ キ キキ  ♪       ピチュ ♪   チュチュチュ  ♪

                                         パチン ♪   パチチ   ♪

         ニャ ニャン  ニャニャ  ♪

                               ミャ ミャ ミャ ミャ  ♪  クゥ~~ン  ♪

                ピピ ピィ ピィ ピピチュ  ♪

                                ニャ  ニャ~  ニャ ニャ~  ニャ ニャ ~~  ♪

          パチ パチチ  ♪

                                 ミ~  ♪

雪・・・

窓の外、フワフワしてる。

風はあまり強くなくて、玄関に飾ったLEDの間をゆっくり落ちてくる。

      モグ  モグ

「・・・・」

おいしい。

骨付きチキンをたべている。

暖炉のある広い部屋には、たくさん料理のお皿が置いてある。

種類が多くて、少しずつたべてる。

いろんな色。

ハムもおいしい。

                              ――  ヮィ ヮィ  

            ・・・    

大使館にいた灰や黒たち3人も、ポールさん達と一緒に来た。

老夫婦も。

サンタオフィスでバレッタさんが書いた手紙も、ちゃんと届いた。

      モグ モグ

「♪」

コルトちゃんは、お菓子の家をたべてる。

結構時間をかけて作ったみたいだけど、みんなに一通り褒めてもらって、マリオットさんに写真も撮ってもらって、満足した様でたべてる。

         パチチ  ・・・

                        パンッ  ――

金属のトレイに、薪がのせてある。

暖炉で燃やすためのもの。

だけど、この部屋とキッチンの間、飾られた棚の端っこに、私が作った薪の置物がある。

あまり手を加えていない。

料理は多くて、キッチンのテーブルにも置いてある。

移動するとき、みんなあの薪を見て立ち止まっている。

「・・・・」

わるくないと思う。

          パタ  ・・・

サラダもある。

野菜を食べることのメリットのひとつは、微量の毒を摂取する事。

植物の持っている毒で、細胞の抵抗力が高まっているらしい。

「・・・・」

                 ――    

この家の婦人は、フサさんやマフラさんも一緒にこの家で暮らさないかと提案した。

住み込みのおばあさんと2人では、広すぎるらしい。

だけどフサさん夫婦は、村に戻る。

吹雪とマフィアたちのせいで村はいろいろ壊れたので、戻って村の人と一緒に修理したい様。

バレッタさんは、しばらくこの家に残る様。

黒たち3人の裁判も見に行くつもりの様だし、首都にいた方がいろいろ身軽なので。

       ウィィィ  ・・・

お掃除ロボットが動く。

エレガントさんが新しいのを持って来て、婦人にプレゼントした。

自分で充電するタイプ。

                         ウィィィ  ・・・

                                                 ――   

       パチチ

暖炉の前に、レトリバーがいる。

フサフサまるまってる。

近くのソファに、シロネコがいる。

       ――

「♪」

頭をなでる。

シロネコもフサフサしてる。

   パタ

キッチンに行く。

食べるべきものがまだたくさんある。

おや。

「・・・・」

私のつくった薪を、ガードさんがみてる。

        パタ

私はその後ろを歩く・・・・

                  パチチ

                                 ニャ~  ♪

                                            ――   ガャャ   ♪


かたむける

2015年12月23日 13時22分25秒 | 黒猫のひとりごと

                                                     ――   ・・・・・

                            ヮィ  ヮィ   ♪

         パチチ  ・・・

雪・・・

窓の外。

フワフワ落ちてくる。

部屋の灯りでみえる。

お日様は空に現れる様になったけど、すぐ帰るからもう暗い。

カートにいっぱいの食べ物を買ってきたコックさん達が、キッチンで料理している。

ごちそうの予感がする。

          ――

                        パチン  ――

広い部屋には暖炉があって、薪が燃えてる。

部屋は暖かい。

「・・・・」

男は僕の横のイスに座って、薪を見てる。

「ニャ~」

燃やさないのかな。

枝の折れた部分を上にして、ジッとみてる。

             パタタ    ・・・・

                                   ピィ ♪

メジロは、部屋の中を飛んで移動して跳ねてる。

いろんな飾りがあるから、見物してる様。

「♪」

輪っかの飾りが気に入っているみたい。

           ――   ト

窓の側から離れる。

部屋のドアもあるけど、仕切りのない部屋が多い。

                          ト    ト

キッチンまで、ドアを通ることなく行ける。

                              ――     

                                                 ヮィ  ヮィ   

「・・・」

マヒワがいる。

部屋の中に飾ってあるツリーの上にのって、料理を見てる。

「チュ」

鳴いた。

          タッ

                                 ――   ト

冷蔵庫の上に、僕はほぼ助走なしで跳び乗る。

            トン  トン

「・・・」

骨付きチキンがみえる。

「・・・」

マヒワは抗議してるみたい。

                        ――  トン

僕は床に下りて、ツリーに近づく。

「ニャ~」

キッチンにいると、うっかりこんがり焼かれるよ。

「チュ」

     パタ パタ  ――

僕が注意すると、下りてきた。

背中にのったので、暖炉の部屋に行く。

「♪」

コルトちゃんは、ノロマさん達とクッキーで家をつくってる。

                          ――    パタ   ・・・

人の足音。

                ――  ・・・・

ポールさんと、ヘテロ達が来た。

話してる。

「やぁ」

灰が、僕とマヒワに気づいた。

「ニャ~」

返事して去る。

  クゥ ♪

仮面を付けた老夫婦もいるから、チワワがクルクル回ってる。

          ウィィィ  ・・・・

お掃除ロボットが来た。

広い家だから、どっかに行ってた。

「・・・」

リスが乗ってる。

あのロボット、エレガントさんがこの家に持って来た。

暖炉の前のテーブルには、紅茶。

いいにおいがする。

ハットさんが座って飲んでる。

隣にはシロネコがいて、まるまってる。

                         ィィィ  ・・・・

お掃除ロボットは、テーブルやイスの下も通る。

リスをのせて。

           パチン  ――

暖炉の前に、メタボネコ。

チンチラと一緒。

   パタ  ・・・

ヘテロが来た。

「・・・まだ、少し腫れてるね」

「はい」

「紅茶のむ?」

「うん」

        パタ

バレッタさんが去った。

           

僕は男のいるイスに近づく。

斜め後ろに斧さんがいて、様子を見てる。

      パタ

ヘテロも来た。

「・・・あれは?」

「・・・・」

斧さんの横で、男の背中をみてる。

「・・・・」

薪をみてる男の頭が、少し傾いた。

僕もかたむける。

「・・・」

やっぱり薪である。

パズルなのかな・・・・

            ウィィィ  ・・・・

                                   

                                                  パチチ・・・・