チュン ♪
ォォォォォォ ・・・・・
――― ♪ ♪
いいにおい・・・
モグ モグ
「おいしいわ♪」
コニが、ホットケーキをたべている。
メープルシロップの、おいしそうなにおい。
zzz
zzz
トレーラーの中は暖かくて、耳ネコとポメラニアンはテーブルの上で寝てる。
まだミニだから、遊ぶとすぐ寝るのである。
「チュ」
マヒワも、僕らと同じテーブルにいる。
ジュゥゥゥ
ピチュ ♪
ホットケーキは、キッチンで男が焼いてる。
くつろぐ方のマヒワとメジロは、暖かい空気の出る近くにいる。
パク
ト
焼いているのを見に行こう。
僕はマグロのお刺身もらったから、もう満足である。
パンいらないし。
「おなかすいたの?」
パタ
バレッタさんが、何か言った。
パタ
別のスリッパ。
「中は暖かいな」
ポールさんが来た。
「コーヒーのおかわりですか?」
「・・・うん」
スル
キッチンのテーブルにのる。
金属なので、ひんやりするのだ。
ジュゥゥゥ
「パンケーキたべますか」
男がポールさんに言った。
「・・・うん」
パタ
返事をしたポールさんは、コニたちのいるテーブルに去った。
火のないコンロから、ホットケーキを焼くいいにおい。
「クゥ♪」
右のカウンターの近くで、ノロマさんがチワワと遊んでる。
ミニ2匹が眠って、遊んであげていたチワワが暇になったためである。
ポト
「・・・・」
小皿にホットケーキをのせて、男がこっち見た。
「ニャ~」
焼けたみたい。
コト
パタ
男がテーブルに置いた小皿は、バレッタさんが持ち去った。
それを見ていた僕の前に、男が手を伸ばした。
指がひとつ、伸びている。
ぺチ
左前足でタッチする。
「・・・」
僕がホットケーキいらないことは、知っているはずである。
カットメロンならいるけど。
パタ
手を引いて、男はまた背中を向けた。
僕はテーブルの上で、ジッとしている。
もう、ひんやりしない・・・・
チュン ♪
ォォォォォ ・・・・・
ジュゥゥゥ
――― ♪