Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

いつのことだか 思い出してごらん

2015-03-19 22:54:37 | メイの教訓

い~つの~ こと~だか~
おもいだして ご~らん
あんなこと~ こんなこと~
あっ~た~でしょう

うれしかったこ~と~
おもしろかったこ~と~
い~つに~な~っても~
わ~すれ~ない~

シンプルなメロディーに乗せて
春になり夏になり秋になり冬になります。

そして最後は

「一年中を思い出してごらん
 あんなこと こんなこと あったでしょう
 桃のお花もきれいに咲いて もうすぐみんな一年生」

で終わります。

こんなにシンプルな言葉と
こんなにシンプルな旋律が
どうしてこんなに心を揺らすのでしょうか。

それはたぶん
私たち大人にだって
いえ、長い年月生きてきた大人だからこそ
あんなこと、こんなことがたくさんあって
忘れてしまいたいことの何倍もの
いつになっても忘れたくない
あんなこと、こんなことがあるからなのでしょう。

卒業の季節がやってきました。
ふくらみ始めた桜の蕾の下を
保育園や幼稚園や小学校や中学校や
高校や大学を卒業した子供たちが
誇らしげに歩いて行きます。

卒業式をアメリカでは「Commencement(始まり)」と呼びます。
「終わり」ではなく「始まり」です。

先日、ある卒業式に出る機会がありました。
4月からまっさらなランドセルを背負って小学校の門をくぐる
48名の少年少女に園長先生が語りかけました。

「皆さんはこれから薔薇のアーチを出て
 それから門を出ます。
 一度門を出たら、もうみんなは○組ではなく『卒業生』であり『○○回生』です。
 門を出たら、また次の門が待っています。
 そうしてたくさんの門を抜けて歩いて行くのです。
 世の中を照らす明るい光となりましょう。」

6歳の少年少女たちに、先生の言葉の持つ意味を理解するのはむずかしかったかもしれません。けれども、「いくつもの門を抜けて歩いて行く」いえ、「歩いていかなくてはならない」というおぼろげなイメージはきっと心に深く残ったことでしょう。

良い卒園式でした。
そして私は今

い~つの~ こと~だか~
おもいだして ご~らん
あんなこと~ こんなこと~
あっ~た~でしょう

と口ずさみながら思っています。

ああ、あれからずいぶん遠くまで歩いてきちゃったなあ。
いったいいくつの門をくぐり抜けてきたことだろう
と。


読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。

ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ