Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

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お一人様? お二人様?~アンタルヤ博物館の棺たち

2013-07-24 03:45:29 | トルコ


トルコの首都アンカラからバスで南へ8時間
私たちがゆっくりと時間をかけて滞在したのは
地中海に面した町、アンタルヤでした。

この町については
これまでもポチポチと書いていますので省略しますけれど
地中海沿岸の風光明媚なリゾート地というだけでなく
数々の古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡を周辺に擁する
歴史をたどる上でも重要な町なのです。

ここにあるのが「アンタルヤ考古学博物館」です。
旧市街から海岸沿いに走るバスにしばし揺られれば
海に面した道路に向かって
博物館の入り口があります。

近郊の遺跡群から発掘された貴重な品々が
数多く展示されているというのに
いつ行っても人の影もなく閑散としています。

博物館というのは本来
こうした静けさを伴うべきで
何千年もの昔の品々などというのは本来
こうした静けさの中でこそ見るべきだ、などと
妙に納得させられてしまうほどの
静寂です。

ここに
見事なレリーフを施した石棺の並ぶ一角があります。
そしてそこに
たぶんあまり気に留める人もいないと思いますが
不思議な石棺があるのです。

それをご紹介する前に
まずはこちらをご覧いただかなくてはなりません。


この棺は、夫と妻が一緒に入るように作られたものです。
棺の蓋の上に仲睦まじき夫婦の像があります。
当然、いくら仲が良くても共に亡くなるわけでもありませんから
どちらか先に逝った方が先に納められ
連れ合いが入って来るのを待つのでしょう。

ところが
ひっそりと、こんな棺もあるのです。
写真の出来栄えが悪いのですが
ほら、わかります?
並んで作られたはずの顔のひとつが壊されています。
(どうやら夫のようですが)


いったい何があったと言うのでしょう。
二人で棺を作ってから
「死んでからまで一緒になんているもんか!」と思わせるほどの
どんなことが起きたというのでしょう。

かくかくしかじか
古今東西、男と女の仲というものは
わからないものでございます。


ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように!


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