雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

いまだテルマエ

2012-08-16 01:13:23 | 面白い...映画/音楽
「アベンジャーズ」を3Dで見てきました。
豪華絢爛。派手。楽しい。
エンターテイメントとして何の不満も無い作品でしたが、
僕の中での今年一番は......
今日の時点では未だ「テルマエ・ロマエ」でございますな。
はいー(´▽`)ノ

それで、もう昨年の話しになりますが。
読んでいてとても面白く、
「是非映画にしてほしい!!コレ!」
と強力に思うような本に出会いました。
高野和明さんの「ジェノサイド」。
各所で話題にもなっていたかもしれませんが......コレです。



出来ることであれば、
この本に関しては「テルマエ・ロマエ」的な方向ではなく、
「アベンジャーズ」の様なハリウッド・ライクな......
というかハリウッドで、英語で、
インターナショナルなキャスティングと公開規模で作って欲しい!
と思う様な作品でした。
こんな風に思える「スケール感」のある作品というのは、
日本ではなかなか思い浮かばないのですが、
そう言う意味でも僕にはちょっとした衝撃と嬉しさを喚起させてくれた作品です。

著者の高野さんは、
元々ハリウッドの映画制作業界から日本のテレビ番組制作業界と、
そんな映像制作畑を渡り歩いてきた人らしく。
なるほど、
読んでいてカメラのフレームワークまで見えてくるような描き方をするわけです。

高野さんによると、
この作品は二十歳の頃から二十五年以上もの時間をかけて
構想を練ってきた物語のようなのですが。
特徴としては、
大きなギャップのある様々な対極構造の中で話が進むという点でしょうか。
地道な生活を送るイチ大学院生の生活世界と、
世界を動かす大国の軍部や政治の中枢世界。
薬品開発に関わる小さな研究所世界から、
大きな利権や欲望が渦巻く大国や大企業の裏世界。
真の世界像と、
支配階級に都合の良い様に統制される情報がもたらす世界象。
東京都町田市の片隅にあるアパートと、
アフリカ、コンゴの密林......等。
そんな対極的な世界を行ったり来たりする話しが、同時に、
パラレルで進んでいくという感じ。
その辺りのスケール感はまさにハリウッド映画向き。

そして、
エンターテイメントなのにとても強い「リアリティ」もあります。

何故か!?
日本に対してのネガティブな解釈やニュアンスが多くあって。
配役における民族の配置に関しても、
強い主観の様なものが......的な。
ディテールを見ると、
もしかしたら多くの批判も出てくるような部分もある作品かもしれませんが、
直木賞、芥川賞を狙う!
という作品ではないと思います?ので。
読んで楽しむには必要十分のディテールと世界観ではないかと思います。
そんなこんなで僕的には、この作品は

「ハリウッドで是非に......」

となる次第なのでございます。

「アベンジャーズ」にいちいち
ディテールを突っ込んでいたら大変ですしね。(^^)
細かいことは抜きで、
想像力があって、スケールが大きく、
面白ければ最高!
これは、きっとそんな解釈で楽しめる小説。
映画化してくれないかなぁ......楽しみに待とおっと。

あと、「プロメテウス」も面白そう。。


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