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●「日本人は新聞やテレビなんかが言うことを素直に信じちゃう傾向がある」 「戦時中はみんなが大本営発表に騙されて…変わっていません」

2023年05月05日 00時00分56秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち 報道特集(2017年7月8日)↑]


(20230418[])
そして、《なんで日本がこんなに言いたいことが言えない国になっちゃったのか》…。

   『●「これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、開発によって恩恵
     を得るのは一握りの富裕層にしか過ぎません。この樹々は一度失ったら…」


 以前のリテラの記事…《金平茂紀氏と対談した坂本龍一は、清志郎を偲んでこのように語っている。「清志郎のことで言うと、これは僕も強く思っていることで、きっと清志郎もすごく言いたかったことだと想像するんだけど、なんで日本がこんなに言いたいことが言えない国になっちゃったのかってことなんですよ。それをずっと清志郎は言っているんですよ。僕も本当にそう思う。なにが怖くてみんな言いたいことが言えないんだろうと。みんなもっと言いたいことを言いましょうよ。それは、個人も、ミュージシャンも、メディアも、みんなそうですよ」》。

   『●《メディアコントロール》…こんな「広報」マスメディア
      ばかりでは第25回参議院議員通常選挙が思いやられる
    《ロックスター忌野清志郎。この世を去って、はや十年。
     でも今も、今だからこそ、あのフレーズが聞こえてきそう。
     みんな、アイシアッテルカーイ-。

      ♪何 言ってんだー/ふざけんじゃねぇー/核などいらねえ…。

     おなかの底から“絞りたて”とでも言うような少ししゃがれた
     あの声が、真っすぐこちらへ向かってきます。伝説のロック
     バンド、RCサクセションが歌う「ラヴ・ミー・テンダー」。
     エルビス・プレスリーの代表曲に、ボーカルの清志郎さんが、
     日本語の“訳詞”をつけました》

 日刊ゲンダイのコラム【佐高信「追悼譜」/坂本龍一と名物編集者だった父と脱原発の新右翼】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/321484)によると、《新右翼といわれた鈴木邦男の「お別れの会」が開かれるのと時を同じくして坂本龍一が逝った。この2人に共著があることに触れた追悼記事はなかった。その対話は2014年に出ている。 題して『愛国者の憂鬱』(金曜日)。オビに「教授、右翼と何の密談ですか!?」とあり、「脱原発、天皇制、音楽の起源ーー。世間が アベノミクスに浮かれ、レイシズムの言葉が飛び交う中、危機感に駆られた2人が緊急会合!  10時間にわたり思いを語り尽くした」 と続く。》

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/321484

佐高信 評論家
1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。

佐高信「追悼譜」
坂本龍一と名物編集者だった父と脱原発の新右翼
公開日:2023/04/17 06:00 更新日:2023/04/17 06:00

■坂本龍一(2023年3月28日没 享年71)

     (坂本龍一氏(2023年3月28日死去、享年71)
      /(C)共同通信社)

 新右翼といわれた鈴木邦男の「お別れの会」が開かれるのと時を同じくして坂本龍一が逝った。

 この2人に共著があることに触れた追悼記事はなかった。その対話は2014年に出ている。 題して『愛国者の憂鬱』(金曜日)。オビに「教授、右翼と何の密談ですか!?」とあり、「脱原発、天皇制、音楽の起源ーー。世間が アベノミクスに浮かれ、レイシズムの言葉が飛び交う中、危機感に駆られた2人が緊急会合!  10時間にわたり思いを語り尽くした」 と続く。

 2人は2012年に首相官邸前で開かれた脱原発の集会で会った。偶然、隣り合わせにすわったのである。編集者に紹介されたのだが、 坂本は鈴木を「右翼だからさぞかし怖い人だろう」と思っていた。新左翼の人間とも話す「変わった右翼」として知ってはいた。坂本の鈴木評を引く。

「初めて会って、至近距離で見た鈴木さんの目の、なんと穏やかなこと。もう少しで仙人になってしまいそうな好々爺の目です。こんな優しい目をした人にあまり会った記憶がありません。きっと長い時間、孤独に耐えて思索してきた人の目だろう、そしてこの脱原発の集会で会うとは、なんとも象徴的に今の日本の状況を表しているとも

 坂本の父親の一亀は、鈴木が好きな三島由紀夫や高橋和巳を育てたとも言える名物編集者である。だから、『愛国者の憂鬱』にはこんな場面もある。鈴木が小田実の『何でも見てやろう』を読んで感動したと言うのを受け て、坂本がこう答えるのである。

「あれはうちの父が書かせたんですよ。学生だった小田さんに『1年かけて世界を廻って来い』って、お金を渡したんです」

 「おわりに」で鈴木はそれに応じて「一亀さんは多くの作家を見出し、育て、大奥(※「多く」?)の作品を作った。でも、この世に生み出した最大の作品は『坂本龍一』だと思う」と言ってい る。確かにそうかもしれない。

 国民がマスメディアを信じる率が日本だけ突出して高いことを坂本は危惧していた。

「70%ぐらいの人が信じてるようです。フランスは、お上の言うことは信じないという伝統があるので、ずいぶん低いですね。マスメディアを信じる人の割合も、40%とか、半分以下です。どうも日本人は新聞やテレビなんかが言うことを素直に信じちゃう傾向があるようです」

 それを受けて、鈴木が共鳴する。

戦時中はみんなが大本営発表に騙されて反省したはずなのに、変わっていません

  私は坂本に会ったことはないが、彼と結婚していた矢野顕子とは対談した。

 矢野の辞書に「配慮」というコトバはなかったが、猫を飼うようになって転換したのではないかと尋ねると、彼女は答えた。

「たしかに猫は配慮ないですからね。前の亭主が問題だわ(笑)。彼が猫好きだったんですよ、すごく」(文中敬称略)
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●《自民党右派…政界の右派のみならず、それを支える日本最大の右派改憲団体、日本会議など》も統一協会と《「蜜月」関係を築いてきた》??

2022年08月29日 00時00分44秒 | Weblog

[※ 「自民党と旧統一教会の闇」(週刊金曜日 1386号、2022年07月22日) ↑]


(2022年08月20日[土])
本来は支持者こそが提言しなければならない善後策であるはずだ》(斎藤貴男さん)。アベ様大々大々支持の日本会議の皆さんは、我先に、統一協会批判を展開すべきなのでは?
 ブログ主は、なぜに真の右翼や真の保守の人たちが統一協会に文句の一つも発さないのか?、…を理解できません。「反共」? 《日本人信者を食い物にした資金が、旧統一教会から北朝鮮の現体制に流れていた構図がある》、統一協会のどこが「反共」なのですかね? 《旧統一教会問題が再燃して以来、日本会議系の右派文化人らは総じて口を閉ざしているそうした沈黙自体が旧統一教会による右派工作の産物の一つといえそうだ》、まぁ、所詮は「ウヨク」「ウハモドキ」なんでしょうね。真の右翼、真の極右とは違う訳だ。

 室井佑月さん《安倍元首相が、旧統一教会の天敵だった? ふぁっ、飲んでるお茶を噴いてしまったぜ。教会のダミー団体の人を、安倍さん主催の『桜を見る会』に招待していたじゃん。教団の大会に、嬉々としてお祝いメッセージ出してたじゃん。最近の報道では、安倍さんの了解がなければ、選挙の時、教団に応援を頼めなかった、ということまでわかっている。他の番組出演者も、なぜそのことを指摘しない? 情弱か?》、また、《「岸田さん突然目覚めて検察動かしてくれないかな」(中野昌宏・青山学院大学教授)…あれほど韓国に拳を振り上げていた清和会の人たちが、韓国の宗教、旧統一とズブズブだった。宗教というか、宗教を隠れ蓑にし、日本人を騙して、国民の財産や女性を強奪している犯罪集団な。そして、その教えも反日だ。サタンの国の日本人は、過去の罪の清算をしろという。つまり、清和会の政治家たちも、自分らの支持者を騙してたってわけよ。そりゃあ、反社の詐欺集団とも気が合うべ。このことは、知ってる人は知っていた。もちろん、中野先生も、メディア業界にいるあたしも知っていた。しかし、清和会の圧力なのか、そのことがメディアで取り扱われることはほぼなかった。そして、中野先生がTwitterでついその真実をつぶやくと、清和会のゲッベルスとあだ名される世耕参議院幹事長が、速攻で訴えてきた嫌がらせだな。さすが、ゲッベルス(あ、褒めてません)! こんな恐ろしい恫喝を見せられたら、みんな萎縮するじゃん。お仲間には地上波の「電波を止める」と恫喝する美女(怖いから、褒めときます)もおるんだし。そんな人らとおれば、岸田さんはまともに見える。ちょっと夢見てしまうんだよな。》

 さて、田原牧論説委員による、東京新聞の記事【旧統一教会と日本会議、「野合」の運動史…歴史認識が対立しても「とりあえず共闘」の打算】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/196569?fbclid=IwAR062OaE_BFjyD7L_JCamI14QyEHMcRMwEb5AhJOZDMsM1q6fR6iBJ0yhOU&fs=e&s=cl)によると、《原理講論は、旧統一教会の会員向けホームページで読める。それによれば、「日本はサタン側の国家」で「あらゆる民族はこの祖国語(韓国語)を使用せざるを得なくなる」のだという。こんな教団側と共闘してきた右派が、他者を「反日」だと攻撃する資格は全くないと思うのだが。》…うぅ~ん、それでも理解できないです。要は、カネ? 《しかし、教会側にも利用する意図がある。相手が議員の場合、官憲からの組織防衛とともに、政策面への影響も狙ってきた…活動方針の一つとして「議員教育の推進」を掲げている》…自民党の闇は深い。ニッポンはホントにこのままでいいのだろうか? 《「こちら特報部」が指摘したように、少なくとも自民党の改憲たたき台案(18年)は、その前年に勝共連合が公開した改憲案と内容がほぼ一致している》、あぁぁ…。

   『●「統一協会、暴力団、日本会議に神道議員連盟…どうするの」と
     ヤジり返して、アベ様にそれらの真偽を確認してもらうべきだった
   『●あとの祭り…《故人の過大評価、美化・神格化…「安倍元首相の悲願は
        憲法改正」「憲法改正が安倍元首相の夢だった」》の垂れ流し…
   『●《二〇二一年時点で民主主義国は八十九で、権威主義国は九十。世界人口
       の七割の約五十四億人が権威主義下で暮ら》す…91国目に堕ちる?
   『●《私は意見を言いません、強いものの近くにいたいのです、という宣言
      に、音楽業界の偉い人がすり寄っているという光景は、あまりに…》
   『●前川喜平さん《「暴力と言論」…言論の衰退と暴力の増長の悪循環を
     止めるには言論を立て直すしかない。だから今言論が委縮してはいけない》
   『●《メディアコントロール》という置き土産 … 《新聞・テレビはこの
      宗教団体の名前を報じていないが、ネット上では「統一教会」…》
   『●《彼のしたこと、しようとしてきたことはただただカネ儲け、戦争が
     できる国への道づくりだった》…それを支持する「1/4」と「2/4」
   『●《「民主主義への挑戦・冒涜」という点で言えば、それこそ安倍政権の
        8年とは、まさに民主主義への挑戦と冒涜、否定の連続であった》
   『●《元首相の死によってすべての疑惑を闇に葬り去るどころか、安倍氏を
     神格化しようとしている》…「民主主義を断固として〝破壊〟する決意」
   『●「不気味な兆候」は既に現実になっている…《まさに言論の砦たる
        メディアとメディア人の役割が問われています》(青木理さん)
   『●《少数意見を尊重し、歩調を合わせようと努めて議論を重ね、成り
     立ってきた戦後民主主義ではないか。それを「聞かない」とは。…》
   『●《メディアコントロール》は続いている…《だからといって、政治》と
     統一協会の《関係について徹底追及がおこなわれているわけではない》
   『●武田砂鉄さん《繰り返し問題視されてきた団体…付き合いが深い議員…。
      再発防止のためにも、宗教と政治の関係を洗い出すのが必要不可欠》
   『●つまり、アベ様は《堂々と、司法の場でも違法性が指摘されている》
     統一協会の《実質トップの名前を自ら挙げ、敬意を表したのである》
   『●キシダメ首相は「民主主義を断固守る」ために国葬を行うというが、
     (政界地獄耳)《よほど民主主義を逸脱し独裁的ではないのか》?
   『●統一協会名称変更問題…《実体が変わらないのに、名称を変えることは
         できない》はずなのに、《あり得ない》ことがなぜ可能になったの?
   『●元文科相からして、統一協会とズブズブだったのではないのか? 反面
      教師として、文科省道徳教育教材『わたしたちの道徳』に載せては?
   『●伊達忠一前参議院議長が元総理に統一協会票を依頼したと驚きの証言…
     《今回…安倍さんは…。『井上(義行氏)をアレ(支援)するんだ』…》
   『●汚染責任者アベ様という壺の蓋が割れた瞬間に、自民党“統一協会汚染”
      物質が壺から噴出…衆参院議長、防衛相、文科相、国家公安委員長…
   『●《暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または
     個人》=統一協会…《自民党が大っぴらに反社とつながっていることに》
   『●茂木敏充幹事長、統一協会と「党としては一切関係がない」…《その
     爛れた関係が岸信夫防衛相や二之湯智国家公安委員長、末松信介文科相…》
   『●《法外な寄付を集め、家庭を崩壊させるような活動が問題に…次々と関与が
       判明する自民党こそ、教団との関係を国会の場で丁寧に説明すべき》
   『●《このように安倍氏の一存で統一教会の組織票の差配が決まっていたと
     すれば…》…もはや開いた口が塞がらないよ。どこまでズブズブだったの?
   『●安田菜津紀さん《安倍政権とは何だったのか…「強きにすり寄り、
      弱きをへし折る政権」…「引き継がれた『膿』を出し切るのはこれから」》
   『●統一協会汚染議員一掃…《支持者こそが提言しなければならない善後策
      …あれだけ奉り続けた…元首相が、彼らのせいで殺されたのだから》
   『●斎藤貴男さん《安倍政治の最大の罪は、民主主義を完全に形骸化し、
     日本社会を根底から腐らせたこと…》《ネポティズム》《冷笑主義の蔓延》
   『●《〈関連団体とは存じ上げませんでした〉…「統一教会の何が問題
     なのか正確に承知していません」…しらじらしいにも程がある》お維
   『●悍ましい構図…さらには、アベ様が票の差配までするほどズブズブ
       ヅボヅボだった訳ですが、そんな自民党に投票するとはねぇ…
   『●統一協会…《自民党の政策決定や政権運営にどのような影響があった
     のか、真相を解明して再発防止策を講じる》べきなのに、全くその気無し
   『●憲法53条…《本来国会は開かなければならないが、安倍内閣では
     その要求を無視し続けていたことがある。岸田政権も応じる気がない》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/196569?fbclid=IwAR062OaE_BFjyD7L_JCamI14QyEHMcRMwEb5AhJOZDMsM1q6fR6iBJ0yhOU&fs=e&s=cl

旧統一教会と日本会議、「野合」の運動史…歴史認識が対立しても「とりあえず共闘」の打算
2022年8月18日 16時00分

 自民党右派を中心とする政界に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が浸透していた問題では、一つの素朴な疑問が浮かぶ。政界の右派のみならず、それを支える日本最大の右派改憲団体、日本会議なども同教会と「蜜月関係を築いてきたことだ。日本の右派と同教会は戦前の日本のアジア侵略をめぐる歴史認識では全く相いれない立場だ。「反共」が共通項とはいえ、なぜ数十年にわたって協調してきたのか。(論説委員・田原牧


◆「ジェンダー・フリー」を標的に

 蜜月の象徴的な場面があった。2000年代前半に全国で吹き荒れた「ジェンダーフリー・バッシング」だ。ジェンダー概念や性教育などが標的とされた。

 鹿児島県議会でも03年7月、「ジェンダー・フリー教育を行わないよう求める陳情」が採択された。

 提出団体の代表は歴史教科書批判の右派団体の事務局長で、陳情の紹介者は自民党の県議だった。

 この県議は当時、取材に1冊の冊子を示して「この内容に沿って県議会で質問した」と明かした。

 「これがジェンダー・フリーの正体だ」と題された冊子の発行元は、日本会議のシンクタンク的存在である日本政策研究センター

 冒頭に「暴力革命は不可能になった代わりに、共産主義者は別の方法で必ず日本解体を目指す(略)ジェンダー・フリーによる性別秩序の解体という事態とは、まさしくこの『暴力革命』を代替する『別の手段』の一つなのです」と記されていた。


◆酷似した論理展開

 旧統一教会も当時、バッシングに狂奔していた。関連団体「国際勝共連合勝共連合)」の同年の運動方針「内外情勢の展望」には「共産主義者は青少年の堕落を誘うべく過激な性教育論を学校に持ち込んで(略)」とあった。

 右派は復古的な家父長制の尊重、同教会は教義に沿った「純潔教育」が主張の根底にあったが、その論理の展開は酷似していた。

 当時、国会でバッシングの急先鋒だった山谷えり子氏(現・自民党参院議員)も旧統一教会の関連新聞「世界日報」の紙面に再三登場する一方、事務所のニュースレターには日本会議系団体が推奨する性教育批判の論文を紹介しており、双方に「配慮」していた

 しかし、不可解なのは歴史認識では対立するはずの両者の協調関係だ

     (1978年10月、日の丸はち巻姿で「元号法制化実現総決起
      国民大会」に参加した人たち=日本武道館で)


◆不可解な協調関係

 日本会議は右派団体の連合体だが、天皇主義の宗教団体「生長の家」の元信者らが中枢を担ってきた。生長の家は1983年以降に自民党と距離を置くようになったが、元信者らの現役時代には「靖国神社の国家護持」を掲げ、「自虐史観の克服」を訴えていた。

 一方、韓国が本拠である旧統一教会は、戦前の日本のアジア侵略に対し「日本の国家的悔い改めが必要」「日本という国の存在が人類全体にとってプラスなのか?マイナスなのか?」(関連団体「全国大学連合原理研究会」の青少年問題研究報告書2005)という立場だ。

 にもかかわらず、両者の協調は長い。日本会議は97年に設立されたが、その準備過程ともいえる70年代後半の元号法制化運動では、熊本県で生長の家政治連合(生政連)と勝共連合などが協力し、法制化推進のための県民会議を結成している。

 生政連が支援母体で、総務庁長官を務めた自民党議員、玉置和郎氏は勝共連合の顧問でもあった

 この協調関係は右派系文化人らの動きからも明らかだ。日本会議と関係する大学教授らは同教会系の団体「世界戦略総合研究所」でしばしば講演していた。彼らは同教会の関連団体「世界平和教授アカデミー」の機関誌にも執筆している


◆右翼陣営の一部を激怒させた「事件」

 では、日本の右派や民族派はこぞって、こうした旧統一教会側との関係を持っていたのだろうか。必ずしもそうではない。

 勝共連合設立に向け、旧統一教会創立者の文鮮明氏と笹川良一氏、白井為雄氏(児玉誉士夫氏の代理)、畑時夫氏ら右翼の実力者らは67年、山梨県本栖湖畔で会合を開いたが、赤尾敏氏(大日本愛国党総裁)らは呼ばれなかった。

 赤尾氏はその後、週刊誌で「あんなの(勝共連合)反動的ブルジョア反共運動だ。(略)現体制の擁護じゃないか」と批判した。

 さらに右翼陣営の一部を激怒させる事件が起きた。世界日報元編集長の副島嘉和氏と元幹部の井上博明氏が月刊「文芸春秋」84年7月号に執筆した旧統一教会の内部告発である。副島氏らは編集方針の違いから解任され、同教会からも脱会していた。

     (旧統一教会の関連団体「勝共連合」の活発な活動ぶり
      =1970年、東京・赤坂の勝共連合事務所で)

 記事の中で、副島氏らは旧統一教会には文鮮明氏と家族を前に主要国の元首たちがひざまずく儀式があり、天皇陛下の役を日本の旧統一教会会長が担っていると暴露した。この記事が出版される直前、副島氏は何者かに刃物で襲われ、重体に陥っている。

 事件後、民族派団体「一水会」の代表だった鈴木邦男氏は「『彼らは反共だから味方ではないか』と言っていた右翼の人々も、これを読んだら、とてもそんなことはいえないはずだ。実際、『許せない』『こんな反日集団は敵だ』と激高していた人が多くいた。僕としても前から、その性格は漠然と知っていたが(略)愕然とする思いだった」と週刊誌に寄稿している。


◆カネと動員力の「血盟」

 だが、そうした批判が後に日本会議を設立する人びとに響くことはなかった

 それはなぜなのか。

 ある右翼関係者は「日本会議を切り回す生長の家の元信者と原理研は『戦友』だから」と説明した。

 60年代末に学園闘争が盛んだった時代、長崎大などで民族派学生運動を担っていた元信者らと旧統一教会の学生(原理研)らは全共闘系の学生らとの衝突で、ともに闘った間柄だった。その「血盟」が続いているという解釈だ。

 一方、一水会の現代表である木村三浩氏は「勝共はカネも動員力もある。そして『反左翼』でとりあえず共闘する。同床異夢でも、安倍政権を支えることで一致していた」と話す。いわば、打算による野合だ

 加えて「勝共の初代会長は立正佼成会出身の人物。『日本の統一教会と韓国のそれとは違う』と説明した可能性がある」と語る。

 実益のための利用だとすれば、自民党などの一部議員たちが、選挙などに無償で提供される労働力ほしさから、旧統一教会と関係を結んだことと大差はない


◆協調関係をどう正当化? 沈黙する右派文化人

 しかし、教会側にも利用する意図がある。相手が議員の場合、官憲からの組織防衛とともに、政策面への影響も狙ってきた。旧統一教会の月刊誌「世界家庭」(2017年3月号)には関連団体の総会長が活動方針の一つとして「議員教育の推進」を掲げている。

 「こちら特報部」が指摘したように、少なくとも自民党の改憲たたき台案(18年)は、その前年に勝共連合が公開した改憲案と内容がほぼ一致している

 日本人信者を食い物にした資金が、旧統一教会から北朝鮮の現体制に流れていた構図がある。旧統一教会の教典「原理講論」では、朝鮮半島における日本帝国主義の「虐殺」「殺戮さつりく」が説かれている。反共で一致するにせよ、旧統一教会との協調を日本会議などはどう正当化するのか

 旧統一教会問題が再燃して以来、日本会議系の右派文化人らは総じて口を閉ざしているそうした沈黙自体が旧統一教会による右派工作の産物の一つといえそうだ


◆デスクメモ

 原理講論は、旧統一教会の会員向けホームページで読める。それによれば、「日本はサタン側の国家」で「あらゆる民族はこの祖国語(韓国語)を使用せざるを得なくなる」のだという。こんな教団側と共闘してきた右派が、他者を「反日」だと攻撃する資格は全くないと思うのだが。(歩)

【関連記事】旧統一教会系と歩んだ安倍氏「3代」…スパイ防止法を巡る歴史から闇を読み解く
【関連記事】旧統一教会と岸一族と北朝鮮 この奇妙な三角関係をどう考えるべきか
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●《緒形拳さんから突然電話をもらった…「君の『怒りていう、逃亡には非ず』を読んだら、興奮してしまって一睡もできなかったよ」という》

2020年06月10日 00時00分01秒 | Weblog

[※ ↑【怒りていう、逃亡には非ず―日本赤軍コマンド泉水博の流転 (河出文庫―文芸コレクション)/松下竜一】(https://m.media-amazon.com/images/I/51JJFTM6CSL._SL500_.jpg)]



日経新聞の「共同」配信記事を引用します。泉水博さんの死去の件、迂闊にも気づいていませんでした(2020年6月初旬時点)。さらに、ウィキペディアからも引用させていただきます。

 毎日新聞の記事【元日本赤軍・泉水博受刑者が死去】(https://mainichi.jp/articles/20200401/ddp/012/040/006000c)によると、《日本赤軍元メンバーで、岐阜市の岐阜刑務所に服役中の泉水(せんすい)博受刑者(83)が死去していたことが3月30日、関係者への取材で分かった》。

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https://twitter.com/chiekooyama/status/1268153136515960837

大山千恵子@chiekooyama

ぷれせんて「泉水博」義の兄貴 転載すなり渡辺亜人

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ぷれせんて「泉水博」義の兄貴 転載すなり渡辺亜人  千恵子@詠む...................

逢いたかったけど、逢えないままだった泉水博さん。ぷれせんて。転載許可をもらったので、転載。泉水博さんの追悼にかえて 渡辺亜人 岐阜刑務所の泉水博さんが亡くなりました。3月22日に心肺停止で病院へ運ばれ、27日の夜9時過ぎに亡くなったということです。ことの詳細を弁護士が問合せをしましたが、刑務所側は回答していません。亡くなった原因は未だ定かではありませんが、かなり以前から高血圧を薬で抑えていたよう...

blog.goo.ne.jp
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午後9:10 · 2020年6月3日
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 たまたま覗いた大山千恵子さんのブログ (https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/0aa4e00f3280a51dc7106f0380236f2c)で知りました。渡辺亜人氏の【泉水博さんの追悼にかえて】が転載されています。《検察権力は公安事件犯とは違う刑事犯である泉水さんへ、差別意識をむき出しにしていました。指名に応じないよう説得する役人に対し、「人質の命が保障されるなら取り消します。」という泉水さんに、「お前に何が出来る、何様のつもりだ。思いあがるな!」と罵倒したという。この差別意識は、日本へ送還された時のマスコミ報道にも現れ「ついに強盗殺人犯は、酒好きで、規律になじめずコマンドになり切れなかった。法律を“超えて”国外逃亡した男の、あわれな帰還…」などと彼の人格をおとしめています》。前半の経緯については、松下竜一さんの『怒りていう、逃亡には非ず ―――日本赤軍コマンド泉水博の流転』にも書かれていたように思います。渡辺亜人氏の【泉水博さんの追悼にかえて】、色々と勉強になりました。
 河出書房新社の《この本の内容》(http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309404721/)によると、《千葉刑務所に服役中、日本赤軍のハイジャックによってアラブへわたり、八七年赤軍コマンドとして捕えられた元“刑事犯”泉水博の数奇にして稀有な生の軌跡を描くノンフィクションの傑作》。私も、傑作だと思います。

   『●『松下竜一未刊行著作集2/出会いの風』読了(8/9)
    「最後に、講演依頼に「はがきいっぱいに豪快な筆致で「快諾」とあった。
     千言にもまさるこの簡潔豪毅な返事に」センセを唸らせた
     「私を演じた人」緒形拳さん。「緒形拳さんから突然電話をもらった…。
     /「君の『怒りていう、逃亡には非ず』を読んだら、
     興奮してしまって一睡もできなかったよ」という。/…泉水博の、
     数奇な運命をたどったノンフィクションである。
     「これを映画にできたら」という熱い思いを、拳さんは電話で伝えた。
     /「君はいい仕事をしているねえ」といわれて、…拳さんがこうして
     遠くから見ていてくれたことを知って嬉しさもこみあげていた」。
     室原翁の役とともに、実現してほしかった」

   『●『創(2010年1月号)』読了(2/3)
    「鈴木邦男さんの「言論の覚悟」(…)。国家の面子による、国家の損失。
     日本赤軍東アジア反日武装戦線、「〈思想〉が裁かれた」。泉水博さん」

   『●『松下竜一未刊行著作集5/平和・反原発の方向』読了(後半)
    「ガサ入れが結ぶ縁。日本赤軍コマンド泉水博さん(…)。
     『怒りていう、逃亡には非ず ―――日本赤軍コマンド泉水博の流転』」




【怒りていう、逃亡には非ず―日本赤軍コマンド泉水博の流転
    (河出文庫―文芸コレクション)松下 竜一】(https://bookmeter.com/books/134486
 (https://m.media-amazon.com/images/I/51JJFTM6CSL._SL500_.jpg

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https://r.nikkei.com/article/DGXMZO57434850R30C20A3CE0000?s=5

泉水博受刑者が死去 元赤軍メンバー
2020年3月31日 10:20

日本赤軍元メンバーで、岐阜市の岐阜刑務所に服役中の泉水博受刑者(83)が死去していたことが、31日までに関係者への取材で分かった。

関係者によると、泉水受刑者は22日夜に刑務所内で心肺停止の状態で見つかり、病院に搬送されたが、27日に死亡したという。

泉水受刑者は1960年、強盗殺人罪で無期懲役となり、その後、判決が確定し服役。赤軍の77年のダッカ・ハイジャック事件に絡み、政府の超法規的措置で釈放された。88年にフィリピンで身柄を拘束、逮捕され、再び服役していた。

〔共同〕
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%89%E6%B0%B4%E5%8D%9A

泉水博
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

泉水 博(せんすい ひろし、1937年3月10日 - 2020年3月27日[1])は、千葉刑務所で獄中者組合を結成した人物。千葉県木更津市生まれ。


人物
――――――
千葉県立木更津第二高等学校(現・千葉県立木更津東高等学校)を2年で中退後、職を転々とする。1960年、仲間と2人で会社重役夫人を刺殺し、1万5千円を奪った事件で逮捕された。泉水は無期懲役が確定し、千葉刑務所で服役した。

模範囚で仮釈放目前だったが、同じ刑務所の囚人が病気で吐血して苦しんでいるとき、看守を人質にとって、医者に見せろと要求をした。この行動が口コミで広がり、千葉刑務所に泉水あり、との噂が広まり、後の獄中者組合の結成につながった

1977年9月28日に起きたダッカ日航機ハイジャック事件では、強盗殺人犯で思想的背景や日本赤軍とは関係なかったが、獄中者組合の結成が反体制行動としてハイジャック犯側に評価され、釈放要求リストに指名される。日本政府は当初は泉水を「思想犯ではなく刑事犯」である理由から2人の釈放拒否の方針を持っていたが、ハイジャック犯に拒否をされ釈放対象となった。その後、日本政府によって超法規的措置によって釈放され、日本赤軍に参加。泉水は「喜んで出獄した訳ではない。当局に『自分で判断せよ』と突き放され、『一人でも(人質に)犠牲が出たら後悔するのは私』と考えた結果だった」[2]。その後、国際手配された。

刑法により無期懲役の時効が20年あったことから、20年逃亡すれば無期懲役がなされなくなる恐れがあった(刑の時効は公訴時効と異なり、国外逃亡の時効停止規定がない)。しかし、釈放から9年後の1986年6月7日にフィリピンで旅券法違反で逮捕され、日本へ送還されて勾留となり、刑の時効は不成立となった。1995年3月、逃亡前の無期懲役に旅券法違反の懲役2年が加算された。

2020年3月22日夜、服役していた岐阜刑務所内で心肺停止の状態で見つかり、病院に搬送されたが、27日に死亡した[1]。83歳だった。


参考文献
――――――
松下竜一怒りていう、逃亡には非ず 日本赤軍コマンド泉水博の流転』河出書房新社、1993年12月、ISBN 4309008739、河出文庫: 1996年2月、ISBN 4309404723、松下竜一その仕事刊行委員会版: 河出書房新社、2000年9月、ISBN 4309620736


脚注
――――――
1. ^ a b “泉水博受刑者が死去 元赤軍メンバー”. 共同通信社. (2020年3月30日) 2020年3月31日閲覧。
2. ^ 2020年4月9日 東京新聞 朝刊「こちら特報部」
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●「このまま死刑執行されてオウム事件は終わり、ということにされていいの」? 真相・全貌は解明されたか?

2018年07月07日 00時00分18秒 | Weblog


マガジン9のコラム【雨宮処凛がゆく!/第448回:オウム事件真相究明の会、立ち上げ。の巻】(http://maga9.jp/180606-2/)。

 《死刑囚らの死刑執行は、カウントダウンに入ったと言われている。いつ死刑が執行されてもおかしくない状況だ。…が、ここで問いたいのは、すべての裁判が終結した現在、オウム事件動機を含めた真相、全貌が解明されたと言えるだろうか、ということだ》。

 【オウム松本死刑囚らの刑執行 逮捕後23年、教団で初】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018070601001306.html)/《上川陽子法相が命令した…事件の詳細を語ることがないままの執行》。
 ブログを出すタイミングを逸している間に、死刑執行がなされました。本当にこれで良かったのでしょうか? 問題は解決したのでしょうか?

 森達也『A3』(エ―・スリー)…「『A』・『A2』に続く今回の「A」は、麻原彰晃氏の「A」。「吊るせ」、「殺せ」、というマスコミの作り上げたものではなく、麻原彰晃氏を別の視点から見たルポルタージュ。「詐病」と喧伝し、もはや真相の解明などに全く興味の無いマスコミ、騙されていることに気づかない、気づこうとしない人々」…。

 《オウム事件動機を含めた真相、全貌が解明されたと言えるだろうか》? 何も解明されないまま…「蓋」をするつもりだ。《このまま死刑執行されてオウム事件は終わり、ということにされていいのか?》

   『●『A2』読了
   『●『A3(エー・スリー)』読了
   『●『死刑』読了
   『●死刑廃止集会
   『●「死刑制度 国民的な議論を活発に」・・・
      「死刑制度存置派驚異の8割の我国」では全くそんな気配なし

   『●「彼を赦したわけではない。
      しかし死刑にして問題が解決するわけではない」

   『●ビンラディン氏暗殺再び
   『●光市母子殺害事件最高裁判決: 森達也さんの〝目〟
   『●森達也さん『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」
                               と叫ぶ人に訊きたい』書評

   『●「殺すなかれ・・・」・・・「彼らを処刑することが「社会正義」なのだろうか」?
   『●2016年報道の自由度ランキング72位:
       「メディアは二流ならば社会も二流」、アベ政治も…粗悪
   『●青木理さん「供述が立証の柱…もっと物証が欲しい。
        「通信傍受を縦横無尽に使いたい。司法取引も」と…」
    《共謀罪を導入しても、テロが起きる可能性はある。そのときが怖い。
     社会がファナチック(狂信的)になり、メディアや社会も一緒になって
     「もっと捕まえろ」「もっと取り締まれ」と暴走するのではないか。
     オウム事件を取材していた時を思い出す。警察はあらゆる法令を
     駆使して信者を根こそぎ捕まえた。当時、幹部が「非常時だから、
     国民の皆様も納得してくれる」と話していた》

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http://maga9.jp/180606-2/

雨宮処凛がゆく!
第448回: オウム事件真相究明の会、立ち上げ。の巻雨宮処凛
By 雨宮処凛  2018年6月6日

 6月4日、「オウム事件真相究明の会」を立ち上げた。

 その名の通り、オウム真理教による地下鉄サリン事件など一連の事件の真相を究明する会である。

 1995年、朝のラッシュ時の地下鉄にサリンが撒かれるという未曾有のテロ事件では、13名が死亡、負傷者は5800人にも上る。その前年に起きた松本サリン事件の死者は8名、負傷者は140名。オウムが起こした事件はこれだけではない。坂本弁護士一家殺害事件や信者やその家族の殺害など、多くの事件を起こしている。

 そんな一連のオウム裁判だが、今年1月、すべてが終了し、3月には死刑が確定した13人のうち、7人が東京拘置所から別の5カ所の拘置所に移送された。死刑囚らの死刑執行は、カウントダウンに入ったと言われているいつ死刑が執行されてもおかしくない状況だ

 「あれだけの凶悪事件を起こした奴らなのだから一刻も早く死刑にしなければ」という意見の人もいるだろう。が、ここで問いたいのは、すべての裁判が終結した現在、オウム事件の動機を含めた真相、全貌が解明されたと言えるだろうか、ということだ。

 、地下鉄にサリンが撒かれたのか。なぜ、あれだけ多くの人の命が奪われ、多くの人が人生をメチャクチャにされなければならなかったのか。なぜ、一介の宗教団体があのような事件を起こすに至ったのか。

 これらの問いに裁判が答えたのかと問えば答えは明らかにNOである

 なぜか。教祖である麻原が、事件についてほぼ語らないままに裁判が一審のみで終了したからである語らなかったのは、精神に変調をきたしたから。治療をして裁判を続ければいいものの、正式な精神鑑定がなされないまま訴訟能力ありとされ、死刑は確定。日本には三審制があるにも関わらず、戦後最大の刑事事件の首謀者とされる麻原の裁判は、三審まで審理が尽くされないままに終わってしまったのだ

 「でも、麻原って詐病なんでしょ?」 

 そんな声もあるだろう。実際、オウム裁判集結を伝えるテレビ番組などでも必ずと言っていいほど登場するのがこの言葉だ。しかし、06年、控訴審弁護団の依頼によって面会した精神科医の意見書では、麻原は詐病ではなく、突然の大きな物音にも無反応なほど重度の意識障害ということだ。専門用語で「昏迷」と言い、「昏睡」の一歩手前の状態なのだという。

 「でも、06年なんてもう12年前じゃん、古い情報だし…」という人もいるはずだ。なぜ、古い情報しか出せないのか。それは麻原がこの10年、外部の誰とも面会していないからである娘とも10年以上、会っていない弁護士ともだ

 麻原三女の麗華さんは、「オウム事件真相究明の会」のサイト「三女松本麗華氏から見た、父松本智津夫の現状」で、以下のように書いている。04年、麻原逮捕以来、初めて父と面会した時のことだ。

 「父はこの時点で対話不能、意思表示もできない状態になっており、父自身が面会を拒否していたことは考えられません」

 以来、彼女は面会を繰り返す。が、

 「わたしたちは述べ70回以上、父と面会しましたが、一度も会話が成立したことはありません。刑務官がびっくりするほどの大声を出したこともありますが、ピクリとも反応しませんでした」

 「東京拘置所は、父に精神に障害が生じていないという見解をとっています。しかし、実際は第一審当時から、おむつを着け、自分で排泄をコントロールできていません」

 「おむつを着けていることは拘置所も認めています。また、刑務官が服を着替えさせ、入浴に関しては刑務官が介助して、身体を洗っています」

 「父の様子を見たことがある、元衛生夫の方は、2000〜2003年頃の父の様子を次のように話しています。『入浴の際もその二人の刑務官が彼の体を洗ってやります。トイレ掃除に使うような、棒タワシを使って彼の体を擦るのです。(中略)その入浴後、浴室の始末をするのが我々の仕事です。その浴室の様子は本当にすごいですよ。タイルは糞だらけだし、棒タワシにもついています。そのタワシについた汚物を洗い流し、床に落ちた糞は靴で踏んで細かくして、そのまま水で流してしまいます。官の支給品である歯磨き粉を撒いて床をタワシで磨き、そのあとクレゾールで消毒する』また、布団や毛布もおむつからはみ出た糞尿まみれの状態で、それを使っていると、衛生夫の方は述べています。衛生夫の方の話も、父が昏迷状態であるという診断を根拠づけていると思います」

 このような「証言」から浮かび上がるのは、麻原に重篤な精神障害がある可能性だ

 麻原と面会した精神科医は、適切な治療によって精神状態の改善及び、訴訟能力の回復が見込まれると述べている。

 このまま死刑が執行されてしまえば、真実は永遠に闇の中だ。真相究明を求めるからこそ、「オウム事件真相究明の会」を立ち上げた。司法がちゃんと機能しているかどうか、そんな問題提起も込めている。

 6月4日、議員会館でこの会の立ち上げ記者会見をした。

 登壇したのは、森達也氏、宮台真司氏、田原総一朗氏、想田和弘氏、香山リカ氏、山中幸男氏、鈴木邦男氏、高橋裕樹氏、そして私。4月頃から、さまざまな集まりの場で「麻原死刑カウントダウン」の話になり、「このまま死刑執行されてオウム事件は終わり、ということにされていいのか?」という疑問を多くの人が持っていることを知り、急遽会を立ち上げ、この日を迎えた。私としては、「記者会見の前に死刑が執行されるかもしれない」という焦りの中で準備を進めてきた。

 そんなふうにバタバタの中で進め、記者会見当日も人手が足りず、登壇する著名人たちが椅子を並べたりと会場の設営からするような状況だった。

 この日、麻原の一審判決公判を傍聴した森達也氏は、その時のことを振り返って言った。

 「一言で言って、仰天しました。ほぼ歩けない状況です。被告席に座りました。ずっと同じ動作を循環してます。具体的にいうとこの辺に手をおいてこの辺をかいて、顔をくしゃっと歪めて。これずっと循環してるんですよ。動物園の動物、たまにいますよね。同じ動作を繰り返す、典型的な拘禁障害、初期症状だと思いました」

 「昼休み、顔なじみの記者何人かと会いました。『どうなの麻原』って聞いたら、『もうダメでしょう。おむつしてるのわかりましたか』。腰回りが確かに異様に膨らんでました。『もう大小便垂れ流しですよ』と記者の人たちはいうんですね。でもそれが記事になることはない。当然、判決は死刑です。その日の夜のテレビのニュース、翌日の新聞、だいたいみんな使うのは法廷画家が描いたイラスト。全部どこを使ったか。顔歪めたところです。キャプションでなんと書くか。『遺族を嘲笑とか、『高笑い。あれ、発作ですよ。でも記者たちの『あれだめでしょ』って言葉は紙面に乗らない、電波にも乗らない。僕はその傍聴したことを共同通信、朝日に書きました。黙殺でしたね。ほぼ。どれほどの反発がくるかと思ったらほぼ黙殺。多少あった反響は、詐病だってこと、なんでこのバカは見抜けないんだとかね」

 「こだわる理由ふたつです。ひとつは動機がわからない。どのようにサリンをまいたのか、サリンをまいたあとどのように信者たちは逃走したのか。ほぼ克明にわかってます。ただ、彼らはなぜそもそもサリンをまいたのか。指示をされたからです。指示したのは麻原です。じゃあ麻原はなぜあの時に。オウム絶頂期です。信者どんどん増えてました。メディアの人とたくさん対談したり、教団の中に愛人もいました。ハーレムですよ。その絶頂期になぜ彼はサリンをまけという指示をしたのか。どのような指示をしたのか。したかどうかも実のところはっきりわかってません。裁判ではリムジン謀議、井上死刑囚が証言したこれが唯一の証拠なんですよ。ところが井上は自身がそのリムジン謀議をのちに自ら否定しています。ということは、麻原を地下鉄サリン事件において共同共謀正犯にする根拠は崩れてるんです。動機がわかんないんですよ。動機が語れるのは麻原だけです。でも彼は一審途中から完全に精神的に崩壊したと僕は思ってます。本来精神鑑定やるべきでした。でも誰もそれを言い出せなかった」

 「もうひとつのこだわる理由です。結局のところ二審の弁護団が控訴趣意書を出さなかった。これで二審以降行われなくなったわけですけど、二審弁護団は裁判所と約束しました。控訴趣意書を出す日程を。その前日に裁判所は棄却を決定してる明らかに恣意的に棄却してます。理由はよくわからない。もしかしたら弁護団が控訴趣意書出す日程を記者発表しちゃったのでルール違反だと怒っての意趣返しかもしれない。でもそんな子どもレベルの意趣返しで戦後最大の犯罪と言われてるオウム事件の一番のキーパーソンの裁判を打ち切ってしまうありえないことですね。あるいは裁判を続けたくなかったのかもしれない。理由はわかりません。どちらにせよ、司法が機能してないとんでもない失態。これをしっかりと共有した上で先に進まなければいけない。そう思ってます」

 この会の立ち上げに対して、「オウムを利する」「あいつらの味方なのか」という声も届いている。が、このまま麻原に死刑が執行されたら。「弾圧の果てに殺された殉教者」というストーリーが作られていく可能性だってあるあのような事件を二度と起こさない。再発防止のためにこそ、真相究明は必要なのだ

 麻原の死刑執行がカウントダウンと言われる中、私たちは問題提起をした。

 これから何ができるのか。みんなで考えていきたいと思っている。



●「オウム事件真相究明の会」のサイトはこちら
   http://www.aum-shinsokyumei.com/

     (「オウム事件真相究明の会」の森達也さん(中央)、
                   宮台真司さん(左)と記者会見で)
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●「選挙の真の争点」は争われたか? 〔与党自公+癒党お維キト〕の狙いは成功したのか?

2017年10月24日 00時00分36秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



選挙前に書かれた、videonews.comの記事【安倍政権の下で国の形が大きく変わっている/鈴木邦男氏(一水会元会長)】(http://www.videonews.com/marugeki-talk/859/)。

 《とは言えいずれにしても総選挙が行われる以上、われわれはそこで何が問われているかをわれわれなりに考え、それぞれが独自の意思決定をしなければならない…時の権力者に選挙の争点を一方的に決められては有権者はたまったものではない。無論、選挙の争点は有権者が決めるものだ鈴木邦男氏とともに、安倍政権の5年間を振り返り、安倍政権とは何だったのかをあらためて検証し直すことで、選挙の真の争点とは何かを考えてみた》。

 2017年10月衆院選が終わった。アベ様と言う「国難」を争う選挙であり、《病的な嘘つき》による我欲の、そして、違憲な《森友捜査ツブシ》選挙だった。マスコミは、当初、「3極」と大騒ぎしていたが、〔与党自公+癒党お維キト〕 対 〔真の野党〕 … の「2極」という単純な構図だった。
 台風の影響があったとはいえ、相変わらずの低投票率…53・68%、前回に続き、戦後2番目の低さ。「眠り猫」は目覚めることがなかった。小選挙区制と云う欠陥選挙制度の下では、諦めなのか何かは知らないが、権力にとっては好都合、反権力側には致命傷のように思う。3割程度の投票で、2/3の議員を占める。恐ろしく民意を反映しない、ニッポン人には不向きな欠陥選挙制度。中選挙区制に戻しましょうよ…その方が、よっぽどマシ。もういい加減に学んだでしょうに、小選挙区制の欠点。

   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」「これから4年間で
          この国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」
    《つまり法案はさくさくとすべて通る。ねじれ解消良かったね。
     ならば二院制の意味は何だろうと思うけれど、もう言わない。
     だって将棋でいえば詰み。チェスならチェックメイト
     臨界は超えたもう制御はできない

 2014年12月衆院選の直後の森達也さんの予言はものの見事に当たり、アベ様による数々の「政」は酷いものばかり。森達也さん曰く、《つまり法案はさくさくとすべて通る》という哀しい予測が的中、この間 …《特定秘密保護法安保関連法の制定、武器輸出三原則の緩和、…刑事訴訟法の改正共謀罪を導入する改正組織犯罪処罰法の制定、国家安全保障会議の発足、…内閣人事局の発足》 … その時々の選挙の争点とは関係なく、アベノサギの裏でこれらが実行されてきた。

   『●いろんな意味で疲れます・・・住民基本台帳活用と
          アイドルによる「番宣」で「果てしない夢」へGO!

   『●血税と赤紙と・・・「主権者である天皇に
     徴兵制に基づき血を納めた」。そして、いま、アベ国王へ血税が
   『●子供たちと赤紙: 「学校保護宣言」に調印しない戦争好き、 
                      侵略戦争マニアな国々はどこ??
   『●「18歳選挙権」にさえ無関心?:  
      血税と赤紙と、そして、(経済的)徴兵制への第一歩か?
   『●アベ様の「誇りある国へ」= 
     戦争で「殺す側になる」「人殺しに加担する」、でいいのか?
   『●高校生による壊憲法案反対デモ: 
     赤紙を受け取る側の論理、人殺しに加担させられる側の論理
   『●自民党の武藤貴也衆院議員: 
     赤紙を送る側の(非)論理、人殺しに加担させる側の(非)論理
   『●悪徳企業型徴兵制……「(自衛隊の)派兵はもちろんのこと、
                  派遣も反対」の中山素平さんは泣いている
   『●武器輸出三原則から戦争できる国へ: 
     「青年将校」氏が種をまき、小泉氏が水をやり、アベ様が収穫
   『●「積極的平和主義」なアベ様という
        civili-UNcontrolな大暴走(out of control)
   『●経団連は、「プルトニウムをつくる装置」再稼働を後押し。 
             そして、国家戦略としての「武器輸出」を推進!
    「…頭に浮かんだのは、「死の商人」、「赤紙」。
      これまで数十回にわたって、CMLの記事について、
     以下を「つぶや」いてきました。
       - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
       ■「赤紙」が来る時代
        (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/c5aecf5f3f80e3bdca64d1b8b6603ed0
        『[CML 035569武器輸出に資金援助』
        (http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-December/035684.html)/
        「武器を売って手にした金で、
         娘はピアノを買ってもらい平和の曲を奏でる
       - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -」

   『●20XX年、再び戦争が始まった…: 
      立憲主義を否定し、クーデターで壊憲しといて、そりゃぁないでしょ
    「唯一引き返す最後のチャンスは2016年の参院選だった。救世主など
     必要なく、50%の「眠り猫」が目覚め、ネジレを取り返すことさえ
     できていれば…」

   『●グアムと沖縄: 「脅威にさらされ」続け、「標的にされ」続け、
                    「尊い犠牲」論を強いられ続ける人々

   『●「〈辺野古でよかった〉と言っているのと同じじゃないのか」?…
                       沖縄差別には沈黙な「本土」マスコミ
    《(以降の記述はフィクションです。念のため)20××年×月×日
     午前9時23分。沖縄の在日米軍××××基地に、
     巡航ミサイル59発が撃ち込まれた。寝耳に水のことだった。
     一体なぜなんだ? 被害は基地のみならず、近隣の住宅地も
     甚大な被害を受けた。基地内の死傷者に加え、沖縄県民に多数の
     死傷者が出てしまった。政府はただちに非常事態宣言を発令し、
     国家安全保障会議が緊急招集された》

   『●金子修介監督ショートムービー『希望の党☆』(2005年)…
                 「…を日本の政界が後追いしているみたい」


 立憲主義が問われた2017年10月衆院選、その「選挙の真の争点」は本当に争われたか? 〔与党自公+癒党お維キト〕の狙いは成功したのか? ルビコン川はとっくに渡河され、大政翼賛・独裁社会が到来し、9条は壊憲緊急事態条項が新設され…あなたに、あるいは、子や孫に「赤紙の来る時代へ…。《武器を売って手にした金で、娘はピアノを買ってもらい平和の曲を奏でる》(CML 035569)。

   『●「完全に司法に影響を与えようとする
     露骨な圧力にほかならない…暴挙」…着々と司法を掌握した効果
   『●政界地獄耳「民進と連合を解体し、自民助けた極右の党首」…
                      キトの目的と役割は達成されつつある

   『●「公平にしないと国民投票は成り立たないもの」…
       「公平・公正」、自公お維キトに最もほど遠い言葉
   『●アベ様は、「政治への強い志も知の蓄積の
      気配すらも見られなかった」(青木理さん)…原点回帰な9条壊憲

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http://www.videonews.com/marugeki-talk/859/

2017年9月23日
安倍政権の下で国の形が大きく変わっている
鈴木邦男氏(一水会元会長)
マル激トーク・オン・ディマンド 第859回(2017年9月23日)

 緊迫する北朝鮮情勢を横目に、永田町には解散風が吹き荒れている。

 北朝鮮やモリカケ問題は言うに及ばず、景気の先行きも不透明さを増す中で1か月もの政治空白を作ることには批判も多いが、日本人は得てして首相の解散権行使には寛容なようだ。メディアが解散は首相の専権事項との言説を当然のように垂れ流しているのは明らかな事実誤認だが、憲法7条に基づく首相の解散権については、1960年の最高裁判例が「政治と国民が決めること」とするにとどめ、判断を避けたままになっている。憲法7条以外に首相の解散権を定義する法律が存在しない以上、最高裁判決はわれわれ有権者がこの解散の正当性を判断しなければならないことを示している。この解散の是非自体が、来たる選挙の大きな争点の一つとして認識されなければならないということだ。

 とは言えいずれにしても総選挙が行われる以上、われわれはそこで何が問われているかをわれわれなりに考え、それぞれが独自の意思決定をしなければならない。

 安倍首相は25日にも記者会見を行い、解散の意向を明らかにするとともに、来たる選挙の争点を表明するとしているが、時の権力者に選挙の争点を一方的に決められては有権者はたまったものではない。無論、選挙の争点は有権者が決めるものだ

 そこで今回は右翼団体「一水会」の元最高顧問で、最近も天皇制や憲法改正問題などで積極的に発言をしている鈴木邦男氏とともに、安倍政権の5年間を振り返り、安倍政権とは何だったのかをあらためて検証し直すことで、選挙の真の争点とは何かを考えてみた。

 安倍政権は選挙のたびにアベノミクス消費税増税の延期といった経済政策を前面に掲げて選挙に臨み、すべての選挙で連戦連勝してきた。しかし、その後の政権の実績を見ていくと、経済選挙で勝ち取った過半数をに、実際は軍事や警察などの政府権限を大幅に強化する法律や制度の導入を専ら図ってきたことが目につく具体的には政府の情報秘匿権限を拡大する特定秘密保護法や集団的自衛権の行使を可能にする安保関連法の制定、武器輸出三原則の緩和、盗聴権限や司法取引制度によって警察・検察の権限を大幅に強化する刑事訴訟法の改正共謀罪を導入する改正組織犯罪処罰法の制定、国家安全保障会議の発足、官邸が幹部官僚の人事権を一手に掌握する内閣人事局の発足などだ。

 また、同時に3条委員会や8条委員会など本来は政府から一定の独立が保障されている行政委員会の人事も、最低でも最大野党からの同意を得るという長年の不文律を破り、与党単独で押し切ってきた。その中には、日銀の総裁や政策委員、NHKの経営委員会やNHK予算、内閣法制局長官、原子力規制委員会の委員などが含まれる。いずれも政府の政策に大きな影響を与える組織だが、安倍政権発足後、かつての不文律や慣習はことごとく破り捨てられ、安倍政権下では独立行政委員会は内閣の一部局のような位置づけになってしまった

 憲法学者の石川健治東京大学教授はマル激に出演した際に安倍政権による一連の不文律破りを、「民主主義のセーフティネットの突破」「一種のクーデター」と表現し、その危険性に警鐘を鳴らしている。

 ことほど左様に、この5年間で日本という国の形が変わったといっても過言ではないほどの重大な政策・制度変更が行われてきたにもかかわらず、それが必ずしも選挙で問われていないと感じるのは、なぜだろうか。メディアの怠慢だろうか。政治というゲームのルールが変わっていることに、長年お任せの政治に慣れ親しんできた有権者が、とびきり鈍感なのだろうか。

 いずれにしても、安倍政権下で行われてきた選挙では毎回、景気や税といった経済政策ばかりに焦点が当たり、その裏側で着々と進められてきたより大きな変革には十分な関心が払われてこなかった。メディアも有権者も、政権側が設定した政権にとって都合のよい争点に、まんまと乗せられてきた感は否めない。

 本来は右翼活動家として憲法改正を推進し、天皇を尊崇することにかけては誰にも負けないという鈴木氏だが、安倍政権による憲法改正や自民党の憲法改正草案が謳う天皇の国家元首化に反対の立場を取る。自民党の憲法改正案に謳われている愛国や家族を支える義務は、愛国者が自から進んで行うべきものであり、「国によって押し付けられるべきものではない」との考えからだ。また、天皇を国家元首とすることについても、政治利用目的が透けて見えるという理由から、今の政権の下で行うのは危険だと感じると鈴木氏は言う。

 安倍政権が実施してきた政策の中には、一定の効果をあげているものもあるだろう。安倍政権のすべてがダメだと言うつもりはない。しかし、ここに挙げられた政策の数々は、安倍政権の体質を如実に表すと同時に、個別の政策の是非を超えた、政権が変わってからも永続的に日本の針路に影響を与える法律や制度ばかりだ。目先のニンジンに釣られていると、国家100年の計を見誤る可能性があるのではないか。

 衆議院選挙は政権選択選挙と言われる。衆院の議席配分が事実上日本の首相を決定することになるからだ。であるならば、この選挙は単に目先の政策が問われているのではなく、国の行く末が問われていると考える必要がある。

 愛国者の立場から長年日本の政治と関わってきた鈴木氏とともに、この選挙が何を問うているかについて、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。

PROFILE
鈴木邦男(すずき くにお)
一水会元会長、作家
1943年福島県生まれ。67年早稲田大学政治経済学部卒業。70年早稲田大学大学院政治学専攻修士課程中退。同年産経新聞社入社。73年同社を退社後、右翼団体「一水会」を創設し会長に就任。99年顧問。2015年顧問を退任。著書に『言論の覚悟 脱右翼篇』、『天皇陛下の味方です』、『憲法が危ない』など。
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●「彼を赦したわけではない。しかし死刑にして問題が解決するわけではない」

2015年07月15日 00時00分21秒 | Weblog


asahi.comの記事【償いとは何なのか 「生きて謝罪を」弟を殺された兄】(http://www.asahi.com/articles/ASH6Q5W00H6QUPQJ00N.html?iref=comtop_6_06)。

 「しかし、あえて加害者との新たな関係を模索する遺族もいる。それはどんな償いのかたちなのか。弟を殺害されながら加害者の死刑執行停止を求めた原田正治さんに聞いた・・・・・・「被害者の気持ちをくんで、という人も多いでしょう。しかし、軽々しく『被害者感情』と言われることには抵抗があります。近づくことはできても、本当のところは分かり得ない。被害者遺族のぼくの気持ちは単純ではなく、なかなか分かってもらえません」」。


 「彼を赦したわけではない。しかし死刑にして問題が解決するわけではない」・・・・・・原田正治さんの以前の記事。

   『●『創(2010年12月号)』読了
     「鈴木邦男さん、「言論の覚悟/怨み・憎しみ。そして赦し」。
      原田正治氏、『弟を殺した彼と、僕』(ポプラ社)。「・・・彼を
      赦(ゆる)したわけではない。しかし死刑にして問題が
      解決するわけではない。・・・そして何と死刑執行停止を
      求める上申書を裁判所に提出する。・・・しかし原田さんの
      「願い」は叶えられず死刑は執行される。虚脱感の中、
      死刑制度に関心を深め、死刑廃止運動にも関わる
      ようになる」。死刑存置派に聞かせたい原田さんの言葉、
      〈単に「被害者遺族の気持ちを考えて死刑に賛成する」
      という声に、僕はさびしさや怖さを感じます。このような
      人は、僕のようなものを、/「家族を殺された彼らは、
      平穏に暮らす自分より気の毒でかわいそうな人」/
      と、一段下に見ていると感じます。その上、自分の
      ことを偽善者よろしく、/「いわれなくても被害者遺族の
      気持ちを推し量ることができる自分は、人間らしい
      上のある者だ」/と、心のどこかで考えている気がします。
      被害者のことなど真剣に考えてはいないのです〉」

 死刑裁判員制度

   『●『死刑』読了
   『●『創(2009年11月号)』読了
   『●「死刑制度 国民的な議論を活発に」・・・
      「死刑制度存置派驚異の8割の我国」では全くそんな気配なし

   『●「死刑のスイッチ」を強制する裁判員制度:
       「やった人でないと、この苦しみは分からない」


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http://www.asahi.com/articles/ASH6Q5W00H6QUPQJ00N.html?iref=comtop_6_06

償いとは何なのか 「生きて謝罪を」弟を殺された兄
磯村健太郎2015年7月9日07時41分

     (原田正治さん。左は明男さんの遺影。
      右は長谷川元死刑囚の描いた絵=大分県別府市、天田充佳撮影
     (長谷川元死刑囚が原田家にあてて書いた遺書
      =大分県別府市、天田充佳撮影)

 先月下旬、自民党が政権に戻ってからは12人目となる死刑執行が行われた。被害者遺族の多くは加害者の極刑を望み、世論の大半も死刑存続を求める。しかし、あえて加害者との新たな関係を模索する遺族もいる。それはどんな償いのかたちなのか。弟を殺害されながら加害者の死刑執行停止を求めた原田正治さんに聞いた。


 京都府内で1983年、横転したトラックから遺体が見つかった。原田さんの弟で、トラック運転手だった明男さん(当時30)。初めは事故と見られていたが、翌年、雇い主の長谷川敏彦・元死刑囚ら3人が保険金目的で殺害したとして逮捕された。


 ――明男さんが亡くなって32年。気持ちの変化はありますか。

 「1年ほど前からキリスト教の教会に通うようになりました」


 ――信仰を持つように?

 「いえ、ぼくは無神論者です。あの世があるとも思ってません。ただ、殺された弟に対して懺悔(ざんげ)のような気持ちが湧いてきて……。もともとは犯人の長谷川君に報復したい気持ちが痛切にあって、極刑を求めました。なのに、今、どちらかと言うと死刑制度はなくしたほうがいいという気持ちが勝っている。死刑廃止運動にも加わった。弟にとってこれでよかったのかな、と迷いがあるんです」


 講演などで死刑に疑問を投げかける。一昨年は、谷垣禎一法相(当時)に死刑全般の執行停止を求める要望書を出した。

 ――今になっても気持ちは揺れ動いているわけですね。ただ、内閣府の世論調査では死刑を容認する人が8割です。

 「被害者の気持ちをくんで、という人も多いでしょう。しかし、軽々しく『被害者感情』と言われることには抵抗があります。近づくことはできても、本当のところは分かり得ない。被害者遺族のぼくの気持ちは単純ではなく、なかなか分かってもらえません」


    ■    ■


 長谷川元死刑囚は他に2人を殺害したとされ、85年の一審判決は死刑。その公判段階から原田さんに謝罪の手紙を書き続けた。だが原田さんは、百数十通にのぼる手紙のほとんどを読まずに捨てていた。

 ――当時はどんな気持ちだったのですか。

 「ストレスのはけ口を求めてキャバレー通いをした時期があります。サラ金に手を出し、飲めない酒を飲む。自分が壊れていくような気がしました。事件後、ぼくはいわば崖の下に突き落とされました。悪いことはすべて長谷川君のせいだと恨んでいました」


 しかし事件から10年後に転機が訪れる。抑えきれない怒りをぶつけようと、原田さんは拘置所に出向く。長谷川元死刑囚は二審で控訴が棄却され、最高裁に上告中。面会室に現れ、「申し訳ございませんでした」「これでいつでも喜んで死ねます」と言った。思わず「そんなこと言うなよ」と答えていた。・・・・・・・・・。
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●「就活のための○○O○企業対策講座」 『週刊金曜日』(11月29日、970号)についてのつぶやき

2013年12月05日 00時00分54秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年11月29日、970号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、粟野仁雄さん【福島県・飯館村で県発表の倍の数値に 初期被曝量は平均で7mSvも!?】と【大藤理子の政治時評/神頼み人頼み体質の日本人はいつ自覚するのか。私たちは被害者ではなく主権者だと】

   [: 本多勝一さんの『貧困なる精神』でマルコムXについてなど、
       知っていた身としては、「ブラック企業」といった言葉を無批判に
       転用・使用していたことを反省]
        (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/5abe602c708ccb031fb14a9acc98dc97

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■①『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 「就活のための○○企業対策講座」 。片岡伸行氏【公安調査庁が東京五輪で特別調査本部設置 秘密保護法なくても黒塗り】。十分秘密隠蔽できる現状で、この隠蔽法でトドメ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/eec2d067b57ec87c2161c41c387a4d65

■②『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 粟野仁雄さん【福島県・飯館村で県発表の倍の数値に 初期被曝量は平均で7mSvも!?】、「県や国が御用学者たちと一緒になって村民を欺く経緯は〝犯罪〟そのものではないか」。賞を貰えるほどの・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/797b8589b831181d286075dbc770c1ea

■③『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 【福島みずほ〉対談〈佐藤優/日本版NSCとは「戦争指導最高会議」だ】、「警察が肥大化、社会を疑心暗鬼にし、国家を弱体化させる」「NSCと秘密保護法で戦争遂行国家になる」。戦前への回帰(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/d3baddad8191e3fd916e7f82c57bbd21

■④『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 取材班【STOP!「秘密保護法」11・21大集会 「廃案」を求めて一万人!】、「このままでは首相を取り巻く官僚が政府を牛耳り、治安官僚が支配する国家になる・・海渡雄一」。腹立たしいことに馬や鹿の耳には東風(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/688f9de94de2cbf265ad33165a806401

■⑤『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 田島泰彦http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/971506e2ffcb9da364fc2098b209d9f9http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/2e3d95d5ba4ab46702523623d4b8dd04)氏【廃案しかありえない稀代の悪法 修正案でも法案の危険性は変わらない】

■⑥『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 【大藤理子の政治時評/神頼み人頼み体質の日本人はいつ自覚するのか。私たちは被害者ではなく主権者だと】、「戦争に負けても、原発事故が起きても、「騙された!」という被害者感情が一時膨れ上がった後はまた・・」。騙されることの責任http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cc4e571fe8c3a2c5d50742ae0de4f0c7

■⑦『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 伊田浩之氏【原子力規制委は「規制の虜」のままか? 巨大地震が迫る伊方原発と再稼働】、「平然とウソをつく体質」「最新の知見を無視」「規制庁が四電に助け舟」「西日本汚染の危険性」。原子力「すいすい推進」委員会http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/976cc2457ab8d171c1c6f19c9a356899

■⑧『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 重見芳光氏【中村知事、再稼働に布石 愛媛県の専門部会に強力推進派】、「県の・・専門部会・・氏も加わっている・・氏は「プルトニウムの毒性は食塩と大差ない」とぶち上げて物議をかもした人だ」。いまや北大教授様(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/90b21e135cc77b9bca5b41d0fb3942ce)?

■⑨『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 伊田浩之氏【8割実話!『法服の王国』の著者 黒木亮氏が語る原発裁判】、「海渡雄一・・はこう語る。「伊方原発志賀原発の訴訟が主軸です・・」」「ずさんな審査なのに敗訴」。志賀原発訴訟http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/47ba0313476b87281aa3693f86ef71c9

■⑩『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 山秋真氏【新-わたしと憲法シリーズ 岡田和樹 上関原発を建設させないよう海で監視するカヤック隊員】、「原発反対行動を「妨害」だと中国電力が訴えるのは司法を利用した表現の弾圧」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e435036ea6a0b3e82459278c9e2b722e

■⑪『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / すごい面子の写真、松本ヒロさん【写日記その21】、「左から私、石川文洋さん、鎌田慧さん、鈴木邦男さん。・・ピースボート三〇周年記念パーティーでの一枚」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6825289b60b19442e4ab8d25aab34a58http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cc790bd1d012a03bd8cb9b59626a68b2

■⑫『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 矢崎泰久さん【発言2013】、「「特定秘密保護法」は明白に憲法違反である。廃案にならなければ、日本の民主主義は終焉を迎える。それでなくとも「違憲状態にある国会が、こうしたデタラメな法律を審議する資格など、どこにも見当たらない

■⑬『週刊金曜日』(2013年11月29日、970号) / 丸山昇さん【東京高裁判決で〝きわどい営業〟促進か NHKが申し込んでから2週間で受信契約が成立か!?】、「・・支払を義務付ける法制化はかつて2度も不成立に終わった・・ところが、義務化につながりかねないトンデモない高裁判決が出た」
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●「秘密保護法案は廃案に」 『週刊金曜日』(11月22日、969号)についてのつぶやき

2013年11月26日 00時00分41秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年11月22日、969号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、佐高信さん【風速計/まっとうな批判】、「亀井静香・・これは完全なモラルハザードだよ。カネさあればという精神がこんな事態を生み出してしまう」。そして、横田一さん【日本版NSC初代事務局長に推される谷内正太郎元外務事務次官の正体 鈴木宗男新党大地代表が激白!!】、「「密約文書」破棄の疑い」

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■①『週刊金曜日』(2013年11月22日、969号) / ようやく開封。「秘密保護法案は廃案に」。佐高信さん【風速計/まっとうな批判】、「亀井静香・・「福島では原発処理も出来ていない。放射能汚染水も垂れ流しだ。にもかかわらず、地震大国のトルコに原発を売り込もうとしている・・」」

■②『週刊金曜日』(2013年11月22日、969号) / 「「・・これは完全なモラルハザードだよ。カネさあればという精神がこんな事態を生み出してしまう」 亀井はこう憤慨しているが、最近これほど共感した発言もない。モラルハザードの安倍内閣が道徳教育の強化を進める。こんなパラドックスもない・・

■③『週刊金曜日』(2013年11月22日、969号) / 横田一さん【日本版NSC初代事務局長に推される谷内正太郎元外務事務次官の正体 鈴木宗男新党大地代表が激白!!】、「「密約文書」破棄の疑い」「権力が秘密を悪用する」。歴史の冒涜(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/48e060d7788746787cf705fb137ebed8

■④『週刊金曜日』(2013年11月22日、969号) / 柳澤協二氏【「日本版NSC」は安倍首相の〝思い入れ〟】、「首相の理念が暴走」「・・ような政治家がこの国のトップにいる点にこそ、今日の最大の危機・・」。思い入れ・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/d92190c91caf5da7f0e3edf026e06262

■⑤『週刊金曜日』(2013年11月22日、969号) / 【日本人と天皇 山本太郎参議院議員手紙騒動で考える】、鈴木邦男さん【誰に山本議員を批判する資格があるのか】、中嶋啓明氏【問うべきは「天皇(制)の政治」】。手紙「事変」というブーメラン(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/bdf289c4b576d23f2f12288b3df36ad4

■⑥『週刊金曜日』(2013年11月22日、969号) / 【いのちと仕事 映画『ある精肉店のはなし』公開記念対談 纐纈あや×田中優子 生々しい「人」と出会えたとき、乗り越えられるものがある】、「原発をつくらせない人々を撮った『祝の島』から三年」

■⑦『週刊金曜日』(2013年11月22日、969号) / 俵義文さん【検定教科書も作成、安倍政権で愛国心教育が強制へ 道徳の教科書化で子供の心を国家が管理】、「『心のノート』が国定教科書になるのか」。愛国心を強制してどうなるのか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/825bb0a6f4d76b15ee4df6913ba40696

■⑧『週刊金曜日』(2013年11月22日、969号) / 山口正紀さん【世論を知りたくない?『読売』 特定秘密保護法案】、「『読売』はどうか・・本文にも一〇面に掲載された「調査結果」にも、「秘密保護法案」に関する記述は一行もなかった何と、質問もしなかったのだ」!!

■⑨『週刊金曜日』(2013年11月22日、969号) / 岩本太郎氏【安世鴻さんの写真めぐる裁判支援の会が東京でスタート】、「副題は「ニコン『慰安婦』写真展中止事件裁判支援の会スタートイベント ~『慰安婦』、レイシズム、そして表現の自由を語る~」」

■⑩『週刊金曜日』(2013年11月22日、969号) / 砂川浩慶氏【「憲兵、二に特高・・・」軍機密保護法と特定秘密保護法案の類似点】、「・・この時期だからこそ、改めてメディアが報じることを求める。「後悔先に立たず」を繰り返さないように」。戦時中へ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/eba7913f790119052ad2a3313ebc4478
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●「ネットとデマと大震災」『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号)についてのつぶやき

2013年09月02日 00時00分12秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年8月30日、957号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、横田一さん【配管破断、ヒビ割れの可能性も 東電汚染水漏れに地震説浮上】と(株)金曜日【白川司郎氏の「原発フィクサー」裁判 勝利的解決についての弊社見解】。田中稔さんが原発スラップに見事に実質的勝訴!!

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■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 雨も上がり、ようやく到着。「関東大震災虐殺事件から90年 ネットとデマと大震災」。横田一さん【配管破断、ヒビ割れの可能性も 東電汚染水漏れに地震説浮上】。重大な異常事象(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/de8a67c4ba9616f27397e4de52a2a5b8

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 藍原寛子さん【楽観的な工程表に批判の声 福島で廃炉に関する初会合】、「汚染水の海洋流出について・・なんら触れられていない」「汚染水の源を閉めないといけないが、それが出来ていない」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b708c5d7e03c776fc0cff5e1012bff09

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 編集部【子ども・被災者支援法 基本方針なしは違法】。真野きみえ氏【大阪、脱原発運動の市民連続逮捕事件 最初の判決に無罪!】、「大阪地方裁判所・石井俊和裁判長は無罪判決を言い渡した」

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 田中優子さん【風速計 自衛権を解釈する】、「だとするとこの人事はやはり、武力による集団的自衛権を、憲法解釈の範囲内で大幅に認めていくためになされたことになる・・憲法は確かに歯止めになっていた・・自民党は自衛権の行使が目的なのではなく、武力の行使が目的なのである」

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 【村岡和博の政治時評/消費税、TPP、米軍基地、福島第一原発の汚染水など 課題をよそに国会は「夏休み」】、「・・汚染水、被災者支援、原発再稼働、原発輸出・・臨時国会召集を待てない課題が並ぶ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/de8a67c4ba9616f27397e4de52a2a5b8

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 湯浅一郎氏談【汚染水の海洋流出が示した、打つ手なしの福島原発事故処理】、「地下から海への漏えいに加え、貯蔵タンクからの三〇〇トンもの汚染水が明らかに・・」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b708c5d7e03c776fc0cff5e1012bff09

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 花岡和佳男氏【放射能で汚染された魚が、世界の海に拡散していく】、「今回の問題をきっかけに、「原発事故はまだ収拾していない」という認識を、国民の間で高めるべき・・」。そんな雰囲気が無いな・・国会は一体何を!?http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/de8a67c4ba9616f27397e4de52a2a5b8

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 田岡俊次氏【無意味な「集団的自衛権行使」 無理に解釈改憲しても米国は喜ばず】、「首相は「米国の厄介者」?」。戦争好きの番犬様にも喜んでもらえないとは・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/63ae1160a669df27f0dd5ba09fd68e85

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 坂本龍一氏×鈴木邦男さん対談【「個」の自由が無い日本社会が行きつく先は みんな落胆して精神世界に逃避するのではないか】、「いまや自民党の一党独裁体制!? 対抗勢力はなく、脱原発運動も困難な局面を迎え、排外主義は高まる一方だ」

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 能川元一【朝鮮人虐殺から「在特会」への記憶の連鎖】。内原英聡氏【東京都・横浜市の「副読本」改定問題 なぜ虐殺の二文字は消されたのか】。ハタやウタは強制するは・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8adfc28e3a834d65c8088d41cd74d9cb

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 編集部【しばき隊主催 野間易道さんがしばく理由】、「デマの方が広がりやすい」「虐殺した昔の日本人と今の日本人に根本的な違いは無い」。コドモにまでもが・・異常な世界(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cf6d40113805a963c76ad92330fd50b3

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 矢崎泰久さん【発言2013】、「原爆が投下され「核」の恐ろしさを知っているのに、原発を日本中に作り、3・11の悲劇を招いた・・諸君はただ騙されているだけなのだ。だからいつまでも悪政に苦しみ、泣き寝入りの日々を過ごすしかないのである。自由と平和があれば、そのほかに何を求めたいのか」

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) /  粟野仁雄http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/074bd299a37fab16c426dc8754e8f277)さん【今中哲二助教と行くチェルノブイリ原発(下) ウクライナの汚染地域の人々は今 「わからないこと」にどう向き合うのか】。「熊取6人組」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f4618f1153c07bdf5eb2472912d7c270

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / (株)金曜日【白川司郎氏の「原発フィクサー」裁判 勝利的解決についての弊社見解】、「田中稔氏に・・八月十二日に白川氏が訴訟の取り下げを東京地裁に届け、同十六日に田中氏が取り下げに同意」。原発スラップhttp://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/0e01abd31e7ba8eb17b953f4c1a9c529)に勝利

■『週刊金曜日』(2013年8月30日、957号) / 山口正紀さん【だれのための〈除染〉なのか フクシマの今】、「侵略戦争も原発震災も「なかったこと」にし、憲法破壊=壊憲に突き進む。この危険な〝アベノリスク〟に警鐘を鳴らすのが、メディアの役割だ」。壊憲(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b2a322ea2be40b0becb275fcb3a2931c
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●「アベノミクスに騙されないための政治経済学」『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号)

2013年04月01日 00時00分25秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年3月29日、937号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge

 今週のブログ主のお薦めは「山口正紀さん【冤罪の責任を問う裁判報道を 映画約束』から】」

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■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / ただ今到着。【アベノミクスに騙されないための政治経済学】。田中龍作http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C5%C4%C3%E6%CE%B6%BA%EEさん【安倍政権が脱原発拠点に攻撃 国が経産省前テント撤去に向け仮処分命令】。九電前テントも心配

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 明石昇二郎http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%CC%C0%C0%D0%BE%BA%C6%F3%CF%BAさん【東電刑事告訴・10万人の署名を提出 「東電本店の家宅捜査を」】、「検察は人手が足りないのか?」

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 三宅勝久http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BB%B0%C2%F0%BE%A1%B5%D7さん【原発スラップ訴訟第7回口頭弁論 豊かな東電人生紹介】、田中稔http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C5%C4%C3%E6%CC%AD)氏への原発スラップ

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 宇都宮健児http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%B1%A7%C5%D4%B5%DC%B7%F2%BB%F9さん【風速計/弱者を切り捨てる安倍政権】、「防衛費を11年ぶりに四〇〇億円増額する一方で・・・」。消費税増税なんかせずに、防衛費こそもっと削れ!!

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 【村岡和博の政治時評/TPP参加で日本の主権を譲りわたそうとする安倍首相が「主権回復」を祝うというのか】(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BC%E7%B8%A2%B2%F3%C9%FC)、「沖縄切り捨ての歴史を直視するどころか、さらに目をそむけようという意識が露わだ」

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 佐高信http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BA%B4%B9%E2%BF%AEさん【抵抗人名録23/鈴木邦男】(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%CE%EB%CC%DA%CB%AE%C3%CB)、「「警察に取り締まられる右翼」と「取り締まられない右翼」」。「とある暴力集団」なんて後者の典型

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 矢崎泰久http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%CC%F0%BA%EA%C2%D9%B5%D7)さん【発言2013】、「安倍ゾンビ内閣には、つくづく腸が煮えくり返る思いがする。「市街地にある普天間基地は一刻も早くなくさねばならない」という反吐までまき散らして憚らない」・・・

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / ・・・矢崎泰久さん、「あの3・11の最大の教訓は、原発廃止に決まっている。それが出来ない内は、・・・権力にノーを・・・やってはならないことより、やらなくてはならないことが山ほどある。・・・直ちにやって解散総選挙をやれ!」

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 今週のおすすめ記事。山口正紀さん【冤罪の責任を問う裁判報道を 映画『約束』から】、氷見事件http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C9%B9%B8%AB%BB%F6%B7%EF)で無実の人を有罪にした中牟田博章裁判長が「再審請求を審理する資格があるのか」? ・・・

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / ・・・「また同じことが起きた。小沢一郎氏の元秘書三人・・・飯田喜信裁判長は・・・ゴビンダさんの控訴審で・・・逆転有罪判決・・・司法記者の間では「常識」だ。・・・報道は、「裁判長の誤認暦」に、全く触れなかった」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C8%D3%C5%C4%B4%EE%BF%AE)・・・

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / ・・・「司法記者にぜひ見てほしい映画がある。『約束 名張ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BB%E0%B7%BA%BC%FC%A4%CE%C0%B8%B3%B6)。迂闊にもタイトルの意味を今頃理解。再審開始決定取り消し門野博裁判長。元「齋藤記者怒りが、観客の胸にまっすぐ届く」

■『週刊金曜日』(2013年3月29日、937号) / 平井康嗣【編集長後記】、「「アベノミクス」だと、バブルを煽ろうとしているのは誰なのか。今それをよく見ておく絶好の歴史的機会だ。・・・メディアや代理店は・・・消費や投機に手を出すよう世間の焦燥感を煽っている」。賛成(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C3%DD%C3%E6%CA%BF%C2%A2
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●都民じゃないが、宇都宮健児さんに真の都知事に

2012年11月29日 00時00分18秒 | Weblog


CMLの記事http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-November/020825.html)、少し古くなりましたが都知事選で「小々皇帝」氏が楽勝するというgendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/139679)と東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012112702000136.html)。

 都民じゃないのですが、前〝ト〟知事があまりに酷すぎたので、それに、今の副知事「小々皇帝」氏にもほとんど期待できないし、是非、「東京なのに宇都宮、弁護士なのに健児」の宇都宮けんじさんに真の都知事になってもらいたいものです。都民の皆さんには投票所に足を運んでいただき、熟慮の上で、投票をお願いしたい。五輪招致・新銀行東京・築地移転など、「東京に原発を」・「我欲」など問題点・問題発言のてんこ盛りだった小皇帝・石原慎太郎〝ト〟知事の3.5期13年の空白・暗黒を宇都宮けんじさんに払拭してもらいたい。石原都政を否定できず、それを踏襲するにきまっている「小々皇帝」氏では、暗黒とまでは言わないが、空白都政が続くだけ。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-November/020825.html

[CML 021007] 東京を変えるキックオフ集会
hayariki.net info at hayariki.net
2012年 11月 15日 (木) 22:36:38 JST



「人にやさしい東京をつくる会」は東京を変えるキックオフ集会「宇都宮けんじさんとともに人にやさしい東京を!」を2012年11月14日、東京都中野区の「なかのZERO大ホール」で開催した。会場に入りきらないほどの集まり、熱気に包まれた。中野駅前ではギターを弾いて歌っている人がいた。「東京なのに宇都宮。弁護士だけど、けんじ」と。

「人にやさしい東京をつくる会」代表の中山武敏・弁護士が主催者挨拶をした。石原知事の辞任表明後に親しい人が集まって声明を出した。所属や立場を越えて、やさしい東京を作るという一点で集まった。多くの都民に参加を呼び掛ける。言葉と行動が一致して裏表がない。ヒューマニズムに基づいている。平和や人権は私達の行動で作り上げる。

続いてコメディアンの松本ヒロ氏のパフォーマンスである。「太陽の党は火傷しそうなので離しておきましょう」「私は平和を食い物にしていると言われるが、平和を食い物にすることは、戦争を食い物にすることよりいい」などの発言で会場を笑わせた。

宇都宮けんじ氏が思いを語った。石原都政を変える闘いに参加できることを喜ばしく思っている。東京に民主主義を取り戻す運動と思っている。「出馬してくれてありがとう」と激励された。脱原発の東京を作らなければならないと改めて認識した。原発のない日本は人にやさしい、環境にやさしい日本になる。

脱原発の運動は福島の被災者の支援、被害実態と向き合わなければならない。避難者には家族がバラバラになるケースがある。高齢者は環境が異なると体を壊す。配偶者が亡くなられたことを数日間も知らされなかった。見ず知らずの土地で火葬をしなければならなかった。原発事故は惨たらしい。原発事故被害は国が責任を負うべきである。東京都や東京都民は福島原発事故被災者を支援しなければならない。

私は弁護士として貧困問題に取り組んできたため、石原都政の福祉切り捨てを許すことができない。石原都政の福祉切り捨てで貧困と格差が拡大している。労働者の最低賃金は生活保護以下の水準である。石原都政は大規模開発をやってきたが、貧困と格差を拡大した。人に優しくない都政であった。

日の丸や君が代の強制は思想信条の自由を侵害する憲法違反。管理統制の一番の被害者は子ども達である。学力競争などがイジメの原因になっている。いじめのない学校を取り戻す。

憲法を守る。東京が平和のメッセージを出すことはアジア諸国との良好な関係を作る。


宇都宮氏と雨宮処凜氏の掛け合いである。

雨宮「宇都宮さんと言えば、あんパンと牛乳。反貧困ネットワークの会議でコンビニの袋から、あんパンと牛乳を取り出して食べていた。都知事選挙のへの立候補は思いきった決断」

宇都宮「もっといい人がいるのではないか、と思っていた。二年前にも声をかけられたが、日弁連会長を目指しており、断った。東京のような財政力のある都市ならば、貧困問題にできることがあると考えた。日弁連は福島原発事故以前からエネルギー政策の転換を求める決議をしていた。先進性があるが、決議だけではダメである。

福島原発事故被害における弁護士の発想は東電への賠償請求であった。しかし、この考え方では申し立てた被害者だけは救済される。現実には申し立てる余裕がない人も多い。申し立てない人が救済されなくてもいいということにはならない。国が責任をもって被災者の生活支援をすべき。

原発都民投票34万人の署名は重い。住民参加の仕組みについて考えていこうと思っている。

貧困問題では追い出し屋の問題などに取り組む。高齢者の施設など解決しなければならない問題がある。住まいは基本的人権の一つである。家賃補助をする。

公契約条例を制定して、最低賃金以上の企業にしか入札させないことを考えている。これは内需拡大になり、経済の活性化になる」

雨宮「石原都政で破壊されたものが復活しそうである」


続いて応援者の発言である。

鎌田慧「長い間、東京都の都民でいることを恥ずかしく思ってきた。東京ほど非国際的な都市はない。都知事が差別的な人間であった。女性や障害者、マイノリティへの差別。差別は犯罪である。彼は自分から投げ出した。これはチャンスである。デタラメで勝手放題の暴君は去った。後継者を指名する。民主主義ではない。脱石原都政、脱石原後継者、脱原発で日本を変えるチャンスである」

落合恵子「関係ないが、私は宇都宮出身である。脱原発の集会を栃木で行った。原発単体だけでなく、原発的体質を批判しなければならない。石原単体のみならず、石原的体質を批判しなければならない。人が生きていく痛みが分からない人が政治をやってはならない。選挙のためだけに脱原発を言ってはいけない。選挙の日まで怒りを抱き続け、やさしさに手渡したい」

佐高信「石原慎太郎には都民という言葉はなかった。国民としか言わなかった。猪瀬直樹を相手にしたくない。かつて猪瀬は小泉純一郎の子分であった。今は石原慎太郎の子分である。子分を親分にしてはならない。宇都宮さんは藤沢周平ファン。サラ金問題などでは暴力団の追い込みなど凄まじい問題と闘ってきた。

海渡雄一「私は原発訴訟に取り組んできた。宇都宮会長から日弁連の事務総長を任命された。宇都宮さん以上に都知事にふさわしい人はいない。その理由を5点述べる。

第一に弱いものに共感する素晴らしい人格である。
第二に人の気持ちを変えていく包容力がある。日弁連会長として、守旧派弁護士と議論になることもあるが、
第三に勉強熱心である。日弁連の会長となるとシンビジウムなどでは最初に挨拶して返ってしまうことも多いが、宇都宮さんはシンポジウムの最後まで聴いていく。真剣にメモをとる。
第四に行動力である。被災地に出かけるなどである。
第五に決断力である。ローンの問題などを解決してきた」


サプライズゲストとして、山本太郎氏が登場し、宇都宮氏と対談した。

山本「サプライズも何も一聴衆として来た。東京を市民の手に取り戻せる時が来た。宇都宮さんについて悪いことを言う人はいない。

現在、東京都は原発によって発電した電気を1ワットも使っていない。原発は不要と宣言するか」

宇都宮「宣言する」

山本「被災地の瓦礫の処理について」

宇都宮「住民の意見を聞く。石原はトップダウンで決めていたが、私は住民と話して決める」

山本「焼却文化は問題」

宇都宮「十分検討する」

山本「東京都には汚染されていく地域もある」

宇都宮「健康調査をやっていく」

山本「細かな土壌調査をやってほしい」

宇都宮「調査をしてきたい」


続いて湯浅誠・反貧困ネットワーク事務局長からのメッセージが読み上げられた。宇都宮氏とは共に貧困問題に取り組んできた。宇都宮氏から政治姿勢を学んだ。どのような政党も一面的ではないし、ある論点で対立する人とも別の論点で組める。宇都宮氏に理想的な活動家像を見る。


再び応援者の発言である。

鎌仲ひとみ(映画監督)「一緒に応援しましょう。東京が抱える様々な問題を一つ一つ解決していきましょう」

田中優子・法政大学教授「福島の事故は東京によって起こされたようなものである」

鈴木邦男・一水会顧問「今憲法を改正したら米国の傭兵になる。ギスギスした暗い戦争を準備するような東京ではだめだ」

鎌仲「都知事選挙では私達のネットワーク力が試されている」


続いて市民からの応援者の発言である。

土井とみえ「石原慎太郎の女性差別発言は酷い発言である。石原を提訴したが、不特定多数への発言は不法行為にならないとの理由で敗訴した。石原の都知事就任時は臨海副都心の開発の赤字で財政難であったが、福祉や女性施策を切り捨てた。一人以上の女性副知事を誕生してほしい」

星野直之・「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会共同代表「日の丸や君が代を強制し、従わない教師を処分することは石原教育行政の破壊的教育改革の象徴である。教師への管理統制が進み、教員の志望者が減っている。教師になってもパワハラなどで精神疾患になる若者も多い。教室に学ぶ喜びを回復する」

赤石千衣子(しんぐるまざあず・ふぉーらむ)「児童扶養手当てが削減されそうになった。宇都宮さんの助言でロビー活動し、撤回に成功した。東京都でも子どもの貧困が深刻化している。仕事に就けない若者がいる。東京都は定時制高校を統廃合した」

渡辺弁護士(築地市場移転問題)「築地市場は都政の重大な争点である。豊洲移転を東京都は進めている。移転予定地は汚染まみれ。築地市場は世界も認める食品市場である。東京都は土地を買い取っているが、汚染浄化を売り主に義務付けなかった。汚染浄化費用は都民の税金で使われる。豊洲移転は確定していない。やさしい都政であれば築地市場問題への結論は明白であると確信している」

黒田節子さん(原発はいらない福島の女たち)「東京の電気は福島で使われている。東京と福島と共に手を携えながら脱原発を進めていこう。東京の人と金と情報を正しく使って福島を助けてください。待ったなしの時間を未来の命のために使いましょう」


続いて会場やtwitterから寄せられた質問への一問一答である。

質問「野宿者の排除が行われている」

宇都宮「強制排除には反対する。区などによる強制排除を止めさせるべく全力をあげる」

質問「朝鮮学校の差別について」

回答「日弁連でも差別反対の声明を出した。これは個人の考えでもある」

質問「外環道や都市計画道路について」

回答「現在の状況下で、これ以上の道路建設はムダ。開発に金を使うならば福祉を充実させる。石原都政の大型開発は住んでいる人が幸せにならない」

質問「青少年健全育成条例について」

回答「表現の自由を侵害する。知事になっても見解を変えるつもりはない」

質問「性的少数者の人権や同性婚について」

回答「一個の人間として人権侵害は許されない」

質問「風営法によるダンス規制」

回答「京都で中村弁護士がダンス規制等に反対する運動を起こしているが私も呼びかけ人の一人。当然、規制は許されない」

質問「住宅政策について」

回答「日本社会では住まいの問題が基本的人権の一つとして理解されていない。ゼロゼロ物件で一日でも家賃の滞納をしたら、追い出されるという問題がある。住まいの保障が重要である。一方で都内では空き家が広がっている。家賃補助によってマッチできないか。ヨーロッパでは人間らしい住まいは基本的人権の一つとされる」

上原公子・元国立市長が締めくくりの挨拶をした。これほどの人が集会に来てくれるとは思わなかった。やっと石原慎太郎が辞めてくれた。このチャンスを逃したら、歴史の恥になる。ネット社会で表現方法が変わってきた。新しいやり方で怒りを乗り越えていこう。都民の選挙にしなければならない。勝手連を山ほど作ってください。宇都宮さんの本を読むと涙が出る。イメージカラーはオレンジ。オレンジカラーに染めようと述べた。

サプライズゲストの山本太郎氏との対談は宇都宮氏の政治的センスを示した。山本氏は宇都宮氏の応援ではなく、脱原発についての自己の主張に同意を求めるスタンスであった。主催者側にはリスクある、文字通りのサプライズゲストであった。しかし、宇都宮氏は見事に対応した。まず原発からの即時撤退を即答した。これは電力の安定供給を理由に原発の再稼動を容認した橋下徹・大阪市長らとの大きな差別化になる。

「再稼動容認論者は脱原発派ではない」との見解は偏狭であり、ナイーブである。ギリギリの局面で再稼働を容認するということは電力供給への不安を増幅させる。その結果、企業としては自衛のために自家発電に傾斜する。このような状況自体が大阪維新の会の掲げる小規模分散型発電の推進につながり、電力独占を崩す戦略になる。故に再稼動容認論者を「偽りの脱原発派」と罵倒することは浅はかであるが、宇都宮氏の宣言は再稼動容認論者とは異なる脱原発の立場を鮮明にするものとして意味がある。

原発からの即時撤退には即答した宇都宮氏であったが、瓦礫処理については「住民の意見を聞く」と述べ、受け入れ反対の山本氏に同意しなかった。これは懸命な回答である。

同種の主張は、あぜ上三和子・東京都議(日本共産党)にも共通する。あぜ上議員は「人道的見地からガレキ受け入れ自体は否定しない」ものの、「安全性などを都民に何の説明もしないこと」を問題視した。「民主主義のプロセスを大事にする必要がある」と指摘する。

実際、北九州や大阪での過激な瓦礫焼却阻止行動に眉をひそめる良識派市民も多い。放射能の危険性を過剰に強調し、自主避難やベクレル・フリーを呼びかける過激な放射脳カルトは市民社会と相容れない。世田谷区で重層長屋の問題に取り組むグループが主催したシンポジウム「世田谷住民のリスクを考える9.1 緊急シンポ」でも福島第一原発事故の放射能汚染による健康被害は小さいという立場からの講演がなされた。脱原発は支持しても放射脳お断りという人々は多い。

管見はゴミの発生地処理という原則的立場から被災地の瓦礫受け入れには反対する。これは発生地処理の原則に基づくものであり、被災地の瓦礫を差別するものではない。それ故に1万7000ベクレルの放射性セシウムが検出された多摩地域の汚泥焼却灰を江東区に持ち込み、埋め立てることにも反対する。そもそも放射性廃棄物に限らず、一般の廃棄物にも発生地処理を主張する。放射能を特別視して被災地瓦礫焼却による汚染を騒ぎ立てる放射脳カルトには拒否感を抱いている。

http://www.hayariki.net/8/7.htm

放射脳カルト的な要素も含む山本氏の要望に是々非々で応えた宇都宮氏は「脱原発は支持しても放射脳お断り」の市民層が支持できるものである。但し、山本氏はゴミを焼却場で焼却する焼却文化そのものへの異議申し立ても主張しており、「放射能怖い」だけの放射能とは異なる見識を示していることを付言する。放射脳カルトが山本氏を神輿として持てはやすことは山本氏にとってもマイナスだろう。

東急不動産だまし売り裁判原告としては、宇都宮氏が「石原都政の大型開発は住んでいる人が幸せにならない」と大型開発見直しの姿勢を示したことに注目する。宇都宮氏は「住まいは人権」との立場から、ゼロゼロ物件の追い出し屋など住まいの貧困に取り組む。開発問題も居住者が立ち退きを迫られる点で住まいの貧困問題である。

さらに反貧困運動の出発点となる貧富の差は決して自由な競争から生まれたものではない。富の偏重は政府が特定の大手開発業者やゼネコンを潤すだけの大型開発に莫大な税金を垂れ流すことでも形成されている。大型開発の見直しは反貧困の闘いでもあり、ひとにやさしい都政が目指すべきものである。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/139679

ドッチラケ都知事選 猪瀬直樹副知事 楽々当選という絶望
2012年11月16日 掲載

これで都政の私物化はますます深刻化
 東京都知事選がドッチラケの展開になってきた。民主党などが立候補を要請していた舛添要一・新党改革代表(63)が「総選挙の対応に専念する」として出馬を見送ったからだ。衆院選に出る東国原英夫・前宮崎県知事(55)なんかはどうでもいいとして、松沢成文・前神奈川県知事(54)、宇都宮健児・日弁連前会長(65)、笹川尭・元科技担当相(77)など、既に立候補表明しているメンメンは、事前の世論調査では全然ダメだ。で、このままでは、猪瀬直樹副知事(65)が、ラクラク当選しそうなのである。

   「先週末に自民党が行った情勢調査では、猪瀬が支持率40%で
    ダントツでした。東国原は10%、宇都宮6%、松沢6%。メディアの
    調査でも同じ傾向です。自民党は党本部が猪瀬を推したが、
    都議団は難色を示していた。でも、こんな数字が出たことで、
    押し切られそうです」(都政記者)

 猪瀬は来週中に出馬を正式表明する見通し。石原慎太郎の太陽の党、みんなの党、公明党も猪瀬を支援するという。投票日が総選挙とのダブルになったことで、各党は都知事選どころではなくなり、「もう猪瀬で決まり」という空気だ。
 しかし、本当にそれでいいのか。猪瀬は石原都政の継承者だから、五輪招致や新銀行東京といった石原の“負の遺産”にスパッと見切りをつけることは絶対にできない。それどころか、都政をブン投げた石原から子飼いの特別秘書2人を「専門委員」として押し付けられても文句も言わず、黙認しているのだ。専門委員の報酬は月額33万5000円。たかり老人の公私混同で都民の税金が消えていくこんなデタラメにストップをかけられない猪瀬が新知事なんて、絶望的だ。ジャーナリストの横田一氏がこう言う。

   「猪瀬さんは、東電批判やエネルギーシフトは主張しているものの、
    脱原発ではない。八ツ場ダムについても、当初『都の需要予測は
    あまりに過大ではないか』と言っていたが、結局、石原氏のダム推進を
    見過ごした。著書の『日本国の研究』では公共事業のムダを
    指摘していたのに、変節です」

 そもそも、石原はなぜ知事を辞めたのか。新銀行で失敗し、五輪招致がほぼ絶望になり、尖閣という“オモチャ”も国有化され、居座っても非難の的になるだけなのが分かったからだ。しかし、まったく新しい知事では旧悪をバラされてしまう。だから身内の猪瀬にすべく、突然、ブン投げ、“後継指名”で流れをつくったのである。
 こういうことを政治の私物化という。猪瀬知事では、都政の私物化がますます深刻化することになる。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012112702000136.html

【社説】
東京都知事選 首都のかたち問うとき
2012年11月27日

 千三百万人を抱える首都の顔を選ぶ東京都知事選の告示が二十九日に迫った。衆院選と同じ十二月十六日に投開票が行われる。国政選挙の動向に振り回されないよう足元の自治を見つめ直したい。
 二〇一一年の春、東日本大震災と福島原発事故で日本中は大わらわだった。その最中に行われた統一地方選で、前都知事の石原慎太郎氏は四度目の東京のかじ取りを託されたはずだった。
 未曽有の複合災害からくみ取るべき教訓はまだまだ山積している。それなのに国政に転身するからと、その重責を任期途中で投げ出したのは身勝手極まりないと指摘しておく。
 降って湧いた都知事選だが、主な候補予定者がほぼ出そろったようだ。十三年八カ月ぶりに新人ばかりが争う選挙になる。
 作家で副知事の猪瀬直樹氏は石原氏から後継指名されている。対して前神奈川県知事の松沢成文氏、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏、元自民党総務会長の笹川尭氏らが都政刷新を訴える。
 東京新聞の都民世論調査によれば、石原都政を評価する人は「大いに」と「ある程度」を合わせて76%に達した。大半の人は変化を望んでいないように読み取れる。
 けれども、この結果がそのまま投票行動に反映されるかは甚だ疑わしい。候補者による論戦はこれからが本番だからだ。
 東京は世界最悪レベルの原発事故を引き起こした国の首都だ。電気の大消費地であり、東京電力の大株主でもある。原発に対する姿勢は間違いなく問われる。
 宇都宮、笹川の両氏ははっきりと脱原発を志向している。松沢氏は遠い将来にかけての脱原発依存を掲げ、猪瀬氏は原発の是非には触れず電力改革を主張する。
 都民世論調査では、選挙で重視する分野として「医療・福祉」や「教育・子育て」「雇用対策」が上位に並んだ。少子高齢化の進展や非正規雇用の増大、貧困などの問題が都民の暮らしを直撃している様子が浮かぶ。
 二〇二〇年夏季五輪の東京招致や千四百億円をつぎ込んだ新銀行東京の取り扱い、築地市場の移転、東京メトロと都営地下鉄の一元化といった大型事業をどう着地させるかも大事な論点だ。
 東京が目指すべきはグローバル時代の世界都市か、地域に目配りする生活都市か、それとも教育文化の都市か-など、候補者には自らが描く首都のかたちを示し、政策本位の論争をしてほしい。
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●『創(2011年9・10月号)』読了

2012年03月04日 00時00分06秒 | Weblog


『創』(2011年9・10月号)、9月に読了。3・11東京電力福島第一原発人災以前に読了したものが放置されたままだけれども、こちらを先に。

 特集「震災・原発とマスメディア」。
 おしどり「吉本芸人が見た記者クラブの実態/東電会見で目にしたヘンなこと」(pp.28-35)。

 佐高信さん「筆刀両断!」、「「専門バカ」でなく「専門もバカ」/原発御用学者達」(pp.70-73)。「原子力安全委員会委員長の班目春樹については・・・。ただ、なぜ、この男がまだ安全委員会の委員長なのか、デタラメが辞めない限り、私たちの「安全」はないことだけは明白である」。「「専門もバカ」のナンバーワンは、・・・山下俊一。・・・。/同じく福島県放射線健康リスク管理アドバイザーの長崎大学教授 高村昇もひどい」。なんと、年間20ミリシーベルトどころか、100ミリシーベルト以下ならば心配が無いと吹聴して回っているそうである。

 鈴木邦男さん「言論の覚悟」、「「事件・事故」からの自衛」(pp.72-75)。布川事件など、冤罪について。和歌山毒カレー事件甲山事件山田悦子さん。

 森達也さん「極私的メディア論 第62回/受賞と逝去、そして批判」(pp.80-83)。マスコミから無視された『A3』講談社ノンフィクション賞受賞。「読み終えて力が抜けた」〝大批判〟。

 編集部「いったい何が問題になっているのか/中国映画「南京! 南京!」の上映をめぐる懸案」(pp.106-111)。

 「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]ぢぢ放談/第25回 原子(アトム)なんていらない」(pp.130-137)。「 ・・・森達也さん・・・。・・・被災地でのメディアがひどいって言うの」。高木仁三郎さん、佐高信さん。

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●続・「死の町」にした者こそ糾弾されるべきではないか?(2/2)

2011年09月25日 00時02分58秒 | Weblog


つづき

 次に、東京新聞社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011092002000054.html)および筆洗(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011092002000039.html)。
 映像資料「2011915[5 /6]「原発とメディア」シンポジウム 1」(http://www.youtube.com/watch?v=_ihUFBCn1u8&NR=1)の上杉隆氏や森達也さん、高田昌幸氏(司会は篠田博之さん)の関連したコメントも是非聞いてみてください。被害住民・被爆住民になり代わっての過剰な反応、被害住民・被爆住民の気持ちの過剰な忖度、その部分は死刑制度の議論に似ていると思った。(このシンポに関しては、『創』出版のhttp://www.tsukuru.co.jp/tsukuru_blog/2011/09/15-2.html。また、鎌仲ひとみ氏や雨宮処凛さん、鈴木邦男さん、山本太郎氏の第2部http://www.youtube.com/watch?v=wXuTvHAV0Mg&feature=relatedもどうぞ。)

 それにしても、小皇帝 都知事の真に差別的言質は大して問題にもされず、都民は平気で選挙も通すし、マスコミは全くバカ騒ぎすることがない。東京電力 福島第一原発人災というFUKUSIMA直後も「東京に原発を」とまで言う訳ですから、原発推進派であり、虎の尾を踏んだ訳ではいないからでしょうね。マスコミの挙動、全く不思議です。


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011092002000054.html

【社説】

メディアと政治を考える 自由な言葉あってこそ

2011920

 政治家の発言をメディアが報じることで現実の政治が動く。そんな事例が相次いでいる。分かりやすい結末を追い求める落とし穴にはまっていないか。
 鉢呂吉雄前経済産業相が一連の「問題発言」の責任をとる形で大臣を辞任したのは、就任わずか九日目だった。
 問題とされた発言は二つある。まず九日の会見で福島第一原発周辺の地域を「人っ子一人いない。まさに死の町」と呼んだ件。次いで、同日夕から翌朝にかけて一斉に報じられた「放射能をうつしてやる」という記者への発言だ。

しゃくし定規の息苦しさ
 後者の放射能発言は鉢呂氏が原発周辺の自治体視察から東京・赤坂の議員宿舎に帰ったとき、宿舎のエントランスで記者団に囲まれた際に語った発言である。
 鉢呂氏は記者との懇談を非公式なものと認識しており「発言内容自体も正確には覚えていない」と釈明している。録音記録も残っていないようだ。
 いずれの発言も大臣として不適切な発言として批判を浴びて、当初は説明を尽くす考えだったが、放射能発言が報じられた十日夜になって結局、辞任を表明した。
 たしかにテレビカメラも入った会見で「死の町」という表現は適切とは言えない。ただ、絶対に許されないほど不穏当だったかと言えば、議論の余地は残る
 後に明らかになったことだが、細川律夫前厚生労働相も五月の参院行政監視委員会で民主党議員の質問に答えて「町全体が本当に死の町のような印象を受けました」と語っている。
 本紙を含めて新聞も「ゴーストタウン」という表現を使ってきた死の町」はだめだが「ゴーストタウン」ならいい。そんなしゃくし定規な議論が広がるようになっては、なんとも息苦しい。

言葉狩りのメカニズム
 放射能発言も気になる点がある。発言があったのは八日夜だが、同夜も翌朝もメディアは一行も報じていない。ところが、九日の「死の町」発言が明らかになった後の同日夕からテレビ、新聞が大きく報じ始めた。
 そこには「批判スパイラル」とも呼ぶべきメディアの特性がある。いったん批判の標的を見つけると、さらなる批判の材料を追い求め、スパイラル(らせん)状の軌道に乗ったかのように一斉に標的を追い詰めていくのだ
 メディア各社はみな激しく競争している。一社が書けば、他社が後追いする。そこには多少の疑問があっても一応、批判の輪に加わらなければ、それ自体が意図的な報道回避と受け取られかねないという懸念も働いている
 発言があった日から一日遅れになった今回の放射能発言報道は、そんなメディア全体の電子回路にスイッチが入ってしまったような展開だったのではないか。
 どんなタイミングでどんな内容を報じるかは、メディアの裁量である。たとえ非公式なオフレコ発言であったとしても「報じるに値するかどうか」の判断はメディア自身に任されるべきだ。それは言論報道の自由と不可分である。
 その点を指摘したうえで、多くのメディアが「批判スパイラル」一色に染まっていく状況を恐れる。それは言論や価値判断の多様性という社会の根幹をむしばむ事態につながりかねないからだ。
 それぞれのメディアが自由に判断した結果、同じような報道のトーン、価値判断に陥っていくとすれば、なおさらである。「批判スパイラル」が実は「同調の言葉狩り」になってしまう。それは多様性の尊重とは真逆の事態と言ってもいい。
 批判スパイラルを加速させた背景には「問題はいずれ国会で大騒ぎになる」という判断がある。そういう見通しを織り込んだ記事もあった。メディアだけにとどまらない。鉢呂氏自身も辞任に際して、その点を考慮しただろう。
 ともに「国会で問題になる」という見通しを前提にして、メディアは記事を書き、政治家は身の処し方を考える。結果があっけない大臣辞任という幕切れだった。
 問題発言で大臣が辞めたのは、菅直人政権で二〇一〇年十一月に辞任した柳田稔元法相、ことし七月に辞任した松本龍前復興相に続いて三人目だ。輿石東幹事長は放置できないとみて、情報管理を徹底する方針を打ち出した。

不自由さが自殺行為に
 問題発言がメディアで批判され、国会紛糾を恐れるあまり、大火事になる前に先手を打って大臣を辞める。そんな展開が当たり前のようになってきた。
 自戒を込めて書く。メディアも政治家も少し冷静になろう。考える時間が必要だ。言葉で仕事をしているメディアや政治家が、言葉に不自由になってしまうようでは自殺行為ではないか。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011092002000039.html

【コラム】

筆洗

2011920

 福島第一原発の事故で、亡くなった人は一人もいないじゃないか-。原発推進派には、こんな発言をする人もいる。慣れない避難所生活の中、持病を悪化させて亡くなったお年寄や、将来を悲観して自らの命を絶った農家や酪農家の姿は見えないのだろうかそんなことを考えている時、哲学者である内山節さんの近著『文明の災禍』を読んだ。原発事故が奪ったのは住民の未来の時間であるという。「人間の営みが未来の時間を破壊した。日本では、おそらくはじめて」。その思想の射程の深さに共感した殺人は被害者の未来の時間を破壊する。原発の事故は地域の未来の時間を丸ごと破壊する。「未来の時間を破壊することが平気な社会、それは恐怖に満ちた社会である」という哲学者の問い掛けは重い未来の時間を奪われた土地は「死の町」そのものである。前経済産業相の発言も長期間、人が住むことができない福島の厳しい現実を直視する契機になれば、意味があったのかもしれないきのうも全国で脱原発を求める行動があった。作家の大江健三郎さんらの呼び掛けで東京で開かれた集会には、過去最大の六万人が参加した。うねるようなにぎやかな人の流れが、ゆっくりと繁華街を通りすぎる先頭を歩いたのは、福島の人たちだった。二度と私たちの未来を奪わないで。そんな心の叫びが聞こえてきた。
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 最後に、videonews.comの映像資料(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002066.php)。東京新聞論説委員の重要な証言。やはり「原子力癒着ムラ」の官僚の人事という大虎の尾を踏んでしまった、というのが裏の真相だったようです。こんなことやってて(経産省の官僚にこんなことやられてて)、民主党は本当に大丈夫か!? 映像の中で指摘されているが、枝野経産相に本件(原発推進反対派が委員会のメンツに居ない旧人事のままであれば)を突き付ける度胸のあるマスコミ記者がいるかどうか? 案外、経産省が墓穴を掘ったのかも??

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http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002066.php

ニュース・コメンタリー (2011年09月17日)
鉢呂大臣の辞任は脱原発人事の発動直前だった
インタビュー:長谷川幸洋氏(東京新聞論説委員)


 「死の街」、「放射能をつけちゃうぞ」などの発言の責任を取り、就任9日目の9月11日に辞任した鉢呂吉雄前経産相は、脱原発政策を実行に移すための人事を発表する直前だったことが、東京新聞論説委員の長谷川幸洋氏の取材でわかった。
 長谷川氏は、鉢呂氏が辞任した翌日の12日に鉢呂氏に単独でインタビュー取材した。鉢呂氏はこれからの日本のエネルギー政策を決める総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の委員に多数の脱原発派を送り込むことを決め、既に事務方に指示していたことを明かしたという。 長谷川氏によると、鉢呂氏は現在の委員構成が15人のうち12人が原発推進派で占められていたため、これでは福島後の議論は期待できないと考え、新たに9~10人の反原発・脱原発派の委員を追加任命する意向だった。その委員候補リストまで事務方に渡していたという。
 長谷川氏は「人事は官僚にとって最大の権力の源泉そこに介入されることは、官僚がもっともいやがること」「鉢呂氏は虎の尾を踏んだ」と経産官僚による辞任工作あったとの見方を示すが、具体的にどのような経緯で辞任に至ったかについては、取材中という。
 長谷川氏はまた、鉢呂氏には「放射能をつけちゃうぞ発言」をした覚えはなく、その時の映像や録音テープも存在しないとみられることから、かなりの歪曲があった可能性もあると指摘している。
 政治と官僚の関係を長年ウオッチしてきた東京新聞の長谷川幸洋氏に、鉢呂氏辞任の裏面を聞いた。

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●『創(2011年3月号)』読了

2011年08月05日 00時14分10秒 | Weblog


『創』(2011年3月号)、2月に読了。

 いつもながらの石原慎太郎都知事のご発言。news eye(pp.70-71)。「今どき珍しいレベルの差別発言/石原都知事のゲイ差別発言にマツコ・デラックスが反論」。「・・・この人のこういう発言がなぜ放置されたままなのか不思議でしかたない。条例改正をめぐるマンガ家に対する蔑視発言もひどかったが、ゲイ差別発言も相当なものだ」。「同性愛を遺伝のせいとし、「どこか足りない」って、これは差別反対運動が盛んな頃なら抗議殺到の発言である」。「・・・表現者と思えないお粗末さで、議論を広げようもない。・・・中村うさぎがこう書いている。/《たぶん、心があり得ないほど鈍磨しているうえに、他人の言葉を理解する論理的思考もできないんだと思う。要するに、ボケジジイよ。/ああいうジジイには、何を言っても無駄。言葉が通じないんだもの》」。

 これもnews eye(pp.72-73)。渡部真氏「いま総務省会見で何が起きているのか!?/会見めぐりフリーランスと総務省記者クラブが対立」。畠山理仁さんらフリーランス記者の記者会見解放運動。
 news eye(pp.74-75)。優れたドキュメンタリー番組「光と影 ~光市母子殺害事件 弁護団の300日」の斎藤潤一さんと武野勝彦さんが、私には理解不能であるが、戸塚ヨットスクールに関するドキュメンタリーを作ったらしい。
 佐高信さん、「ニッポン文化低国を撃つ!/筆刀両断!/浅薄な歴史観と情けなさ 菅直人&市川房枝」(pp.76-77)。「ここで菅は明らかに「除名」をする社会党を批判しているが、いま菅が小沢一郎にやろうとしていることは、それ以上の無理筋である」。

 鈴木邦男さん、「言論の覚悟/表現者の告発」(pp.78-81)。これまた私は理解できないが、「・・・今年は若松孝二監督が三島由紀夫の映画を撮る。・・・。/・・・でも若松監督は右も左も超えている」。

 篠田博之さん「ジャーナリスト黒木昭雄を自殺に追いやったものは何か」(pp.90-98)。

 長岡義幸さん「東京国際アニメフェアをめぐる攻防戦/まだ終わっていないぞ! 都条例改定問題のその後」(pp。108-115)。作家センセが聞いてあきれる、例の「非実在青少年」問題。東京国際アニメフェアに不参加のマンガ家や出版社に向かって、石原センセは「吠え面かくのは向こうだ」とのたまったとか。でも、大赤字の見込みとなり、吠え面と大恥をかいたのは都知事の方でしたとさっ

 少し誤解もあったかな? ネット上の情報によると、無駄使い体質など阿久根市政そのものにも大問題があった模様。そうでなければ、(関わり方は他の方法があったとは思いますが)仙波敏郎さん大河原宗平さんが係りを持つはずがない。
 今西憲之さん「落選会見でもマスコミ批判/阿久根市・竹原前市長とマスコミとの激烈攻防戦」(pp.122-129)。

 「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]のぢぢ放談/第20回 スポーツなんて知らない!」(pp.130-137)。今月のベストなお言葉、「 ・・・AKB・・・。/矢崎 どう、オタクのアイドルは?/ ひとことで言えば、ひどい(笑)。やっぱり素人だよね。なんで、あんな子たちががお金を取れるのか、不思議でならない。・・・。/矢崎 身体も出来ていない、踊りもなってない。歌がうまいってわけでもない。/ 要するに「かわいい」でまとめちゃう。「すばらしい」とか「すごい」っていう賛辞じゃないんだよね」。読書の楽しみには共感。「矢崎 ・・・最近は電子書籍が騒がれているけど、あんなのは最低だと思うよ。あたかも出版界の救世主のように言われるのは大間違い。出版社は自滅する可能性もあるし、読む側にしても、あんなので読書の楽しさが満たされるなんてオレは思わないね」。

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●「映像や写真って「撮る」ものだと思っていた」

2011年07月31日 17時48分12秒 | Weblog


THE JOURNALの記事(http://www.the-journal.jp/contents/shinoda/2011/07/19.html)。

 既に終わってしまったシンポ。
 綿井健陽さん、「映像や写真って「撮る」ものだと思っていた」。まっとうな真のジャーナリストの感覚。

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http://www.the-journal.jp/contents/shinoda/2011/07/19.html

原発報道をめぐるペンクラブ声明と719シンポジウム

 日本ペンクラブから『原発と原発事故に関する情報の完全公開を求める声明』を出しました。
 私も起草に関わりましたが、声明文をまとめたのは吉岡忍さん。ちょっと長いけど、吉岡さんらしいいい文章です。
 原発報道については、綿井健陽さんがブログでこう指摘しています。

【東京電力】【IAEA】提供に続いて、今度は【内閣広報室】提供の写真が登場http://t.co/30d0w6D 写真や映像って「撮る」ものだと思っていたら、テレビや新聞では「もらう」ものになったようだ。ずっとこのまま提供写真でやるつもりか?これが報道写真・映像か07/16

 本当にその通りで、東電や統合本部の提供写真や提供資料に依拠した報道をいつまでも続けているという報道のあり方は、異常です。5月のシンポジウムで共同アピールを出し、政府にも働きかけているのですが、いつまでも改善されないのはどうして? まさか大手マスコミはこっちの方が楽だと思っているのじゃないだろうな。
 大手マスコミの記者に聞くと、原発で一般の市民に取材をすると、最近は「マスコミは信用できないから」という言葉を発する人が多くて困ったと言います。これだけ市民の間にマスコミ不信が噴き出しているのに、どうして取材・報道の検証や見直しを行おうとしないのか不思議です。
 昨年、マスコミの検察報道に対する批判が噴出した時はまだ新聞などが紙面でそれを取り上げ、反論というか弁明をしていましたが、原発報道については7月12日付で朝日新聞が「原発取材 厚い壁」という検証記事を載せたくらい。リードに「大本営発表に追随した太平洋戦争時の報道に似ているとの批判も出ている」と現実を認識しているらしい記述はあるものの、全体的に何となく他人事ふうで、批判部分は識者コメントで処理というスタイルです。でも東京新聞や朝日新聞はまだいい方で、テレビ・新聞全体をおおう「危機意識の欠如」はいったい何なのだろうと思ってしまいます。
 さて、そんな現状を議論しようというのが7月19日の『創』主催のシンポジウム「原発とメディア」です。前回5月22日シンポは満席で入れない人もいたので、今回は四谷区民ホールという大きな会場を使用します。当日飛び込みでもたぶん入れると思うので、ぜひおいで下さい。・・・・・・。
 報道の問題だけでなく、7月17日に全国の原発訴訟の弁護団が集まり、秋以降各地で原発差止訴訟を起こしていこうという運動を進めている河合弘之弁護士(浜岡原発差止訴訟弁護団長)や、1千万人署名運動を呼び掛けている鎌田慧さんらに出ていただいて、原発反対運動についても報告・議論しようと考えています。いろいろな世代がいろいろな方法で進めている反原発の運動ですが、たぶん今後、様々な接点をもって連動していく可能性があります。鎌田さんなどは、60年安保闘争のああいう大衆運動をイメージしているようです(『創』8月号)。
 19日のシンポについては、以前も本欄で紹介しましたが、ちょっと変更が生じたのは、森達也さんが身内の不幸があって出演ができなくなったのと、『週刊金曜日』発行人の北村肇さんや最近原発問題で話題の吉本芸人「おしどり」に出演いただくことになったこと。山本太郎さんにもお願いしたのですが、ちょうどその日は仕事が入っていて難しいとのことでした。当日のタイムスケジュールもほぼ決まっているので、一応紹介しておきます。あくまでも予定なのでご了承ください。

緊急シンポジウム「原発とメディア」
【日時】
2011
719日(火)
開場1820分 開会1845分 閉会2130
・・・・・・。

【内容】
第1部 18451930
鎌田慧(ジャーナリスト)×河合弘之(浜岡原発差止訴訟弁護団長)
1950  おしどり(吉本芸人)  10分間休憩

第2部 20002045
原発報道について(パネルディスカッション)
金平茂紀TBS「報道特集」キャスター)
綿井健陽(フリージャーナリスト)
北村肇(『週刊金曜日』発行人/元毎日新聞記者)
進行・篠田博之

第3部 20452105
香山リカ(精神科医/立教大教授)
2120 鈴木邦男(一水会顧問)

 なお発売中の月刊『創』8月号は前号に続いて原発報道の特集を掲載しています。ぜひご覧ください。19日のシンポジウム会場でも販売します。
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 リンクが上手く貼られていませんが、『創』のWP(http://www.tsukuru.co.jp/)にシンポの簡単な報告が出ています。

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http://www.tsukuru.co.jp/

7月19日反原発シンポ、無事終了しました。
2011
71913:04

  台風が来ているのでお客さんが来てくれるか心配でしたが、約300人の入場者を得て、無事にシンポは終了しました。
  
『創』8月号の論者総登場という感じで何しろ出演者が多かったうえに、最後の香山リカさんと鈴木邦男さんの対談に「ぢぢ放談」の矢崎泰久さんが飛び入り登場で怪気炎をあげるなど、今回も盛りだくさんの内容でした。
 
『創』イベント初登場のおしどりの2人も、盛大な拍手に包まれ好評でした。終了後、四谷区民ホールの前の大衆食堂で矢崎さんと食事をしたのですが、シンポ帰りの客が多く、「よかったよ」と声をかけられて矢崎さんも満足げでした。
 最後は鈴木邦男さんらのグループの打ち上げに顔を出して深夜解散。ばたばたし通しのイベントでしたが、内容は濃かったと思います。5月のシンポに続いて来てくれた方、『創』を愛読してますと声をかけてくれた方々、ありがとうございました。
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