Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

横浜大戦争

2017-10-18 08:28:49 | 読書
蜂須賀 敬明,文藝春秋 (2017/6).

Amazon の内容紹介(「BOOK」データベースより)*****
ランドマークタワーの六十八階で、横浜の大神が「横浜大戦争」の幕開けを宣言。大洋ホエールズのユニフォームを着ている保土ケ谷の神を主人公に、戸塚・泉・栄の三姉妹、それぞれ身勝手な鶴見や金沢や港南、港北・緑・青葉・都筑の擬似家族、横浜中心部を司る中・西の姉弟などが、横浜の“中心”を決めるべく、くんずほぐれつの戦いを繰りひろげる。舞台は旧ドリームランド、山下埠頭、こどもの国などに展開し、驚くべき結末が待っている…。前代未聞にして空前絶後のエンタテイメント長編。*****

東京を離れて50年近くになるが,それまで東横線沿線 (東横は東京・横浜の略だと思う) に住んでいた.多少横浜に土地鑑があり,知人友人がいる程度でも面白く読めたが,たとえば生粋の広島人にこの小説を読み通せるかどうかは疑問.

横浜市には18の行政区があり,それぞれに土地神がいるという想定.神様たちの年齢は区が出来てからのらの年月に比例する.中高生の神もいる.区がふたつに分割した時はふたりの神様は兄弟(あるいは姉妹あるいは親子)という想定.男女の神様たちはきわめて人間的.ギリシャ神話みたいに,もっと性的に奔放な神々に設定すれば面白かったのに.巻末に登場する神様図鑑.章の扉にはいちいち地図があしらわれている.

闘争場面で戦っている本人たちが長広舌をふるうあたり,かってのジャンプやマガジンの劇画を思わせる.
途中で放り出そうかと思ったが,結局読了.終章は長すぎて退屈だった.

図書館本.

⭐︎⭐︎★

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