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徳利蘭

2021年09月09日 | 花さんぽ・花めぐり

ラン科の植物じゃないのに蘭とつく「トックリラン(徳利蘭)」(Beaucarnea recurvata)、幹の基部がふくれて徳利のようになることから名付けられました。

では、蘭はと言うと、江戸・明治時代に日本に渡来した当時、珍しい植物に「蘭」と付けたそうです。他には「君子蘭」、「(独逸)鈴蘭」などがあります。

因みに、葉や花などが似ているとして名付けられた「葉蘭」、「熨斗蘭」、「折鶴蘭」、「松葉蘭」、「藪蘭」など、和名に蘭と名がつく植物は他にもたくさんあります。

前置きが長くなりましたが、先月末、つくば植物園の「トックリラン」に花が咲いていました。

同園の大きい株は数本あり、高さ6m以上で日本最大級とのことです。

本種は、大きく成長しないと花が咲かないそうです。同園の株は2008年頃から5年に1度くらい咲いているようです。

観葉植物(左側↑の鉢物より小さいもの)として一般家庭で育てられているものと比べると、その大きさが判ります。

成長は遅い植物ですが、原産地では10mほどに生長します。

本種は、キジカクシ科トックリラン属の常緑高木でメキシコ原産(乾燥地)。明治中期に日本に渡来。
別名は、旧属名の「ノリナ」(nolina)や、細長い葉っぱの様子が、馬の尻尾のように見えることから、英名から「ポニーテール(・パーム)」とも呼ばれます。

葉は線状で、長さ80~150cm、幅2cmくらい。花茎は長く、穂状に花がつきます。