シロバナエンレイソウ
このところの上がり過ぎた気温を調整するかのように、シトシトと雨が降っています。
明日にかけて雨量が増えるようだと、それに便乗して山の雪融けが加速します。
沿岸部は既に雪シロが落ち着き、早くも減水傾向に向かおうとする時、奥羽山系を源とする内陸河川は、これからが増水のピークを迎えます。
さて先日の米代川上流部、駆け足探訪の続きです。
先ずは末広橋上下。
もともと主流は右岸寄りではあったが、橋カミでほぼ一本に絞り込まれ、荒瀬となって駆け下る。
橋シモに三筋あった流れはなく、左岸は広い川原となった。
錦木橋上下。
大量に土砂が堆積する中、流れは右岸に片寄り、昨年までとはまったく異なる流れ。
橋カミに好ポイント出現か。
高屋橋。
カミのトロ瀬が橋シモで絞り込まれた流れは、かつての優しさを失い、右岸を激しい一本瀬となって流れ下っている。
浮き気味の底石が、しっかり落ち着けば、瀬釣り派には魅力的かも。
高屋橋シモ フクジュ下流
狐平橋(修復工事中)、用野目橋付近。
基本的には変化は感じられないが、下流高屋橋までの間の瀬は、小砂利に埋まっていそう。
用野目橋カミに出来るチャラ瀬と、シモの早瀬は天然遡上がある時には狙い目かも。
フクジュ前。
下流側は用野目橋カミに至るトロが広がり、アユ釣りポイントがかなり狭まった。
狙いは上流側河川敷広場前の荒瀬で、以前とは殆ど変わっていない。
広場のカミから上流久保田橋までは、底石豊富の良好な早瀬を形成、左岸の中州は消えた。
久保田橋(流失架橋中)、稲村橋間。
久保田橋カミは殆ど変わらず、そのカミの河川公園(カラー舗装)前は大きな変化。
上流部を代表する荒瀬が消滅、流れは左岸へ移動して現在は浮石(多分)の荒瀬を形成。
そのカミ稲村橋までは、かつての変化が失われ、全体がノッペリした流れに見える。
久保田橋シモ 久保田橋カミ
総じて言えることは、洪水後の岩盤域を除く米代上流部は、ノッペリ流れとその末端できつい段差の絞込みの繰り返し。
この後の増水などで、ノッペリ流れの中の土砂が消え、瀬の中の底石が安定した時、生まれ変わった新しい川としての魅力を発揮することだろう。
それまでは暫しの時間の経過が必要かもしれない。
さらには上流鹿角地区の浮沈は、天然遡上が豊富な上に立って、扇田堰堤の「新魚道と称する珍構造物」における魚食鳥類の被害が軽くて済み、「旧魚道」が従来通りの機能を発揮してくれるか否かに懸かっている訳で、今年の遡上期を大いに注目したい。
以上駆け足で見てきた状況であることから、正確さには欠けることを承知願いたい。
また今回は雪シロ増水中のため、平水に戻った時の状況などは、遡上時期に入ってからの再探訪で明らかにしたいと思っている。