爺つぁま日記

北緯40度北東北の美しい自然と爺つぁまが行く四季の釣り

16-10-15 墓参り

2016年10月15日 | ウダウダ日記

もうじき紅葉真っ盛りを迎える岩洞湖を横目に、変わり果てた小本川に涙しながら北三陸の田舎へ。
娘一家を伴って、お盆にできなかった墓参りである。
男系の途絶えている我が家にあっては、時の流れとともに田舎の墓の存在が忘れ去られることのないよう、婿殿一家に伝えおくことが目的であった。
過疎化が進む寒村にあって変わらぬ美しい海山の景観は、一瞬5年前の大参事を忘れさせる。
しかし海辺の住民全てが高台に移転した後、天を衝くばかりに聳える防潮堤工事が佳境を迎えていた。
この大擁壁はいったい何を守るのか・・・、そこには人々の居ない荒地と細い川の流れがあるだけだ。
あの坂を下りながら眺めた懐かしい岬の景観はすっかり失われた。
急峻な杉木立の坂を上った展望のいい山の中腹にへばりつくように造られた墓地。
そこに眠る両親、海に生きて90余年、今何を思っているのだろうか・・・。

コメント
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