ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

フランクフルトの路上で

2011-12-09 21:03:03 | ZZR1400
出張先のフランクフルト、そこの夜道で見かけたこのバイク、「大事にされたバイクだな」 と思いました。年式の割りにしゃきとしていて、あいにく iPhone しか手元になく、しかし一生懸命に撮ってみました。後で考えてみると「何を興奮していたんだろう?」って思います。色々と理屈をくっ付けてみるのは簡単ですが、なるべく自分の心を見透かしたような「辛口批評」をしてみたくなり、ふとしたきっかけで考え直しています。その瞬間の記憶が枯れてしまう前に、なんとかしたくて仕方がありません。

「自分とバイクを重ねたのではないか」 と、今では信じるに至りました。どういう意味で重ねたのかと言うと、「年式の割りにしゃっき」 でしょう。「似た者同士」 に遭遇した際の「小感動」 のようなものです。欧州に来て「歳の割りに若く見える」と言われ続けて来たのですが、モンゴロイド系は白人に比べて若く見えるのです。しかし、30歳代で「若く見える」は肉体的にもまだ若いので気にもならず、40歳代で「若く見える」は気持ち的には「相応」かなと、しかし50歳を過ぎての「若く見える」はギャップを感じます。

「もう若くない」と分かっているのに、相手は本気で「若く見える」と言うので、その狭間に落ち込んで「落ち込む」のです。本当は、もっともっと「元気なオヤジ」で居たいのですが、「人生の折り返し」なんて言葉の薄っぺらさはとうに見抜いていて、残りの時間が短い予感があります。どの位かと言うと、半分の25年も怪しく、元気で居られるのはせいぜい15年か。それでも「希望的観測」のカサ上げ感があります。バイクに限ってみると、「速く走れなくなった」 ら、「面白さ半減」でしょう。

このブログ、2006年からお読みの方は重々ご承知ですが、「時速300キロの夢」実現の為に、またそれを記録する為に立ち上げたのでした。そして、それを達成してしまったらどんどん弛緩していき、目標を失った気がしています。20代に突破した時速200キロ、40代で時速300キロ、20年に一度のステップアップがインターバルなら、時速400キロは20年後、とても現実味はありません。「夢が無くなったオヤジ」になってしまうのが怖いのです。だから、どうしても次の目標を設けてみたくなったのですが、今はそれがまだハッキリしていません。