ZZR1400GTR's Tagebuch(日記)

主に独逸・墺太利・瑞西・南チロルの欧州事情を発信。

岐路に立つ

2011-10-06 03:41:44 | ZZR1400
今週の月曜(祝日)、家から既に500キロ近く走ってきてしまって、この写真の時点で既にお昼過ぎ。右に行けばステルビオ峠(passo Stelvio)とあり、「ここまで来たのだから、遠回りになるけれども、いっちょ通っていくか」と、少し停まって地図を広げて思案していました。真っ直ぐ行って帰路につくか、もう少しツーリングしていくか、でした。

峠の天辺は2757mで舗装された峠道としてはイタリアでは最高度な峠道、欧州アルペン街道でも2番目、最大傾斜15%、総延長約50キロの堂々たるものです。でも、峠には行かずに帰路に着きました。まだ家まで約500キロもあり、その半分以上は田舎道で、大型連休で晴天続きで明日からは平日と来れば、イタリアからオーストリアを通ってドイツに戻る大渋滞が予想されたからです。

予感は的中して、途中10回程の大渋滞に巻き込まれ、峠道では対向車線走りまくり、高速でも2車線の真ん中をくぐり抜けまくり、昼飯も夕飯も給油の際にお菓子類をかじっただけで済ませましたが、家に着いたのは夜の22時を回っていました。峠に行っていたら大回りになったので翌朝の帰宅になっていたでしょう。

バイカーにとって 「岐路に立つ」 って、「決断を迫られる瞬間」 です。ものの数秒の事もあるし、数分かけられることもあるでしょう。でも、数時間は無いと思います。だからこそ普段使わないような脳の領域まで(笑)使って様々な想いが去来しながらの取拾選択になるのですが、捨てるものが取るものに比べて 「魅力的」 な場合には 「残念な気持ち」 が生まれ、引きずりさえします。