5月18日にフェースブックの株がNASDAQに公開された。
公開直前に発行株数を大幅に増やしたり、直前になって売り出し予想価格をこれまた大幅に引き上げたり、
その割にひと儲けを狙った株主の期待を裏切り公開後の株価が大方の株主の予想に反してパッとしないこともあって
何かと風当たりが強い。
今になって、PERはグーグルと比べて悪すぎるだの、広告媒体としてのビジネススキームがあいまいだとか言いながら、
後は、お定まりのようにザッカ―バーグ氏の経営手腕、(結局株価を上げることだが)に期待したいとのコメントなどが飛び交っている。
ザッカーバーグ氏が、株主価値の最大化に関心がないとも、株価を上げるための努力などまったくしないとも思わないが、
彼の優先順位は、あくまでも 「小さな町の住民同士がお互いのことをわかってそれぞれに関係づくりをしている」ような図式を
地球全体のレベルで実現してしまうことであり、そのための基盤としてのフェースブックのさらなる機能追加だったり、使い勝手の改善だ。
彼には大きな夢を実現するために莫大な資金が必要であり、その手段としての今回の株式公開だったと考えたほうが良いのだ。
ハーバード時代から、これまでも彼の目指すところはいささかも揺らいでいない、規模がとてつもなく大きくなってきただけであって、
これからも、それが変わると思えない。
彼は、世界中の人々を、自然体のありのままの姿で、しかも短時間のうちに、つなげてしまおうとしているだけだから。
その先に何が起こるか、何か面白いことが起こりそうだというレベルの確信は持っているかもしれないが。まだ、本人もわかっていないだろう。
月々のログインユーザーが9億人近くになり、彼の大それた野望も夢物語ではなくなって、All people on Facebookも見えてきた。
フェースブック社の株を買うことは、彼の夢に賛同してこれの実現を助けることと考えるべきで、ゆめゆめ、金儲けなど
考えるべきではないのだ。
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