暇になっても忙しい

定年を迎え、会社との雇用契約も終了。以前よりもだいぶ自由になる時間が増えてしまった今、さて何をしようかと。

第三回東京地下鉄巡礼団会合報告

2009年05月07日 | 東京地下鉄巡礼団
平成21年4月24日、いつもの銀座教文館カフェで会合が始まりました。

今回は、教文館の大会議室で、新保取締役から教文館の歴史や建物にまつわる興味深いお話を伺うことができました。

今のビルは1933年、アメリカ聖書協会と教文館の共同ビルとして竣工しました。 今でも、教文館側と聖書協会側がロビーの真ん中で区切られて、それぞれ左右対称にビルの設備が作られているのがわかります。

翌年、ビルの一階にできたのが「ブラジルーコーヒー販売所」で、これは、カフェというよりも、コーヒー宣伝推進のための場所でした。この壁画として藤田嗣治が
9月5日から10月5日にかけてブラジルの「大地」を表す、縦2,3メートル、
幅12メートル強の絵をキャンバスに描きました。


ところが、このコーヒー販売所を閉鎖するにあたり、アスムスンというブラジルのコーヒー王は、このキャンバスをそのままブラジルに持ち帰ったそうです。

この絵は、フジタ工業によって買われ、広島の「ウッドワン美術館」に収蔵されているそうです。 ところが、ブラジルのコーヒー王は、自宅に持ち帰ったキャンバスを、自宅に飾るには大きすぎるということで、約3分の1を切り取ってしまいました。


この上の左部分が、そっくり切り取られて行方不明になっています。どなたか
行き先をご存じでないでしょうか。


巡礼団は、日比谷線の八丁堀駅73段上がったA2出口から510メートルの鉄砲洲神社へ。 御神職から説明をいただきました。
昭和10年に建てられた社殿は空襲にも遭わず、そのまま今に残った堂々たるもの
です。



社殿の右奥には、冨士講ちなんだ富士塚が裏のマンションと競うようにそびえています。


続いて向かったのは、築地市場の入り口近くにある波除稲荷神社、鉄砲洲神社からは約1300メートルほどの距離になります。鳥居を見上げる団員のN氏。

境内には、鮟鱇塚、活魚塚、玉子塚など、いかにも築地らしい塚がずらっと並んで
いるのも微笑ましいものです。

ついで、場内に入ると、牛丼の吉野屋一号店が。ここが、かの吉野屋発祥の店かと思うと感慨深いものがあります。

最後に向かったのが、築地市場の守護神、魚河岸水神社。徳川家康と共に江戸に
やってきた森孫右衛門が神田明神境内に末社のひとつとして当時の日本橋魚河岸の
繁盛を願って祀ったものです。 参道を鉄の水門で守っているところが、この場所が水辺に近いことを思わせるものでした。

と、言うことで、今回の会合は、大江戸線 築地市場で解散となりました。

次回は5月29日の午前11時、教文館カフェです。
参加は、自由ですので、どうぞ奮ってお集まりください。

歩んだ記録は、店主のマイマップからご覧いただけます。

http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

店主のランニング記録

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