東日本大震災で被災地の人は何を検索したのか
http://searchblog.yahoo.co.jp/2011/09/post_125.html
東北全体を中心に広範囲で停電が発生したため、検証対象とした3県の3月11日の検索ログデータがほとんど残っていない。東北からの検索が止まってしまっていた。
3月11日は少しだけ存在する福島県の検索ログ、3月12日以降は3県の検索ログを元に考察。
【3月11日】
3月11日、福島県からの検索傾向が特に強い検索数上位のワード
1 「福島県」
2 「郡山市」
3 「いわき市」
4 「福島県庁」
5 「福島市」
他に「水道」に関するもの。
「○○ 断水」「○○ 水道」「○○ 水道局」
(※○○には市町村名など)
ガスに関連した検索数は少ない。
福島県内におけるガス供給停止が約2万戸(日本ガス協会)に対し、断水が42万戸(国土交通省水資源部)という被害規模の差によると思われます。
「災害伝言ダイヤル」「○○小学校」なども検索されています。
災害時にまず必要とされる情報が、水道、ガス、電気といったライフラインに関する情報だと推測できます。
【3月12日】
12日からは宮城県、岩手県からの検索が戻り始めました。
地震発生当日に多く見られた「○○ 断水」などに加え、
「○○ 給水」「○○ 給水場所」
といった当面の水を求めるもの、
また「○○ 配給」や「○○ 炊き出し」などの緊急性の高い検索が増え始めます
ほかに通信手段に関連するワード。
各携帯や電話会社、ひかり電話、「△△ 不通」などの通信に関するものが非常に多く検索されています。
他は初日同様、ライフラインやその復旧に関する情報の検索が非常に多く見られます。
12日以降、原発関連ワードが上位に登場しますが、今回は対象外です。
【3月13日】
「ガソリン」が急増。
3月25日前後まで非常に高い検索数が続く。
「○○交通」「○○交通局」「○○バス」
人々が積極的に活動をはじめている様子、さらには被災地においてローカルバスが重要な移動手段として利用されていることがうかがえます。
「入浴関連」のワード。
「○○ 風呂」「○○ 銭湯」「○○温泉」
【常に検索数の多いワード】
ここまで紹介してきたワードは、対象の日に検索数が増えたワードを取り上げたものでしたが、以下は地震発生日以降、常に高い検索数があったものをまとめたものになります。
・県庁、市役所、役場
・地元放送局、地元新聞社
・県教育委員会、学校
・県警、各警察署
・道路関連
・水道局、ガス局、電気のなどのライフライン系
・地元主要交通機関
被災地においてこれらのサイトは情報源として非常に期待されているということになりそうです。
(サイトから引用)
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このように整理し示してくれるサイト、大変貴重です。
私も被災直後は地震・津波の災害速報、交通情報、帰宅用地図をチェックしていましたっけ。(小川)