ぜんこうさん - BLOG

チャリンコ、タイガース、酒など、好きな時に好きな事を書かせてもろてます
→最近は、サイクリングと読書ばっかり(^^;)

7月の読書メーター

2017-08-01 05:32:15 | 読書メーター
7月に読んだ中ではSFっぽいのも楽しめたけど、やっぱり「世界は蜜でみたされる―一行物語集」が良かったです。再読したい本がまた増えた


7月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3349
ナイス数:465

ねにもつタイプ (ちくま文庫)ねにもつタイプ (ちくま文庫)感想
図書館で何を借りようか悩んでいたら、目が合ってしまった。「久しぶりに岸本佐知子さんの妄想の世界に浸かってみるか~」と思いワクワクしてる自分がいた(笑)・・・借りるの3回目(^^) 岸本さんの個性の一言では表せないものが気になります・・・友人に欲しいような欲しくないような(^^;) きっと何も頭には残らないけど、きっとまた読みたくなる本です、これ。
読了日:07月02日 著者:岸本 佐知子
世界は蜜でみたされる―一行物語集世界は蜜でみたされる―一行物語集感想
『とっておき名短篇』で飯田茂美さんの「一文物語集」を知ったものの図書館になかったので同じような(?)本書を借りてみました。 これも「一行」じゃなく「一文」の物語が333篇。 超短いショートショートと言うか、長い短歌というか。 1文だけでも、情景が目に浮かぶものが多い。 シュールで、ちょっと怖かったり、クスっと笑えたり。 僕にとっては、きっとまた再読したくなる本です。 最初の1篇・・・世界のすべての人びとを愛するために、彼女は電話帳を開き、ひとりひとりの名前を精魂こめて覚え始めた。
読了日:07月04日 著者:飯田 茂実
SF JACK (角川文庫)SF JACK (角川文庫)感想
堀晃さんが入ってたので図書館で借りました。 堀さんの「宇宙縫合」は新今宮だの貝塚だの葛城山だの僕の出身地に近いところで話は進むけど、時空とかの話で頭がウニウニ(^^;) 一番良かったのは宮部みゆきさんの「さよならの儀式」、ロボットと人間、いったいどっちが人間らしく扱われるのか考えさせられました。
読了日:07月08日 著者:新井 素子,上田 早夕里,冲方 丁,今野 敏,小林 泰三,堀 晃,宮部 みゆき,山田 正紀,山本 弘,夢枕 獏,吉川 良太郎
暴走する正義: 巨匠たちの想像力[管理社会] (ちくま文庫)暴走する正義: 巨匠たちの想像力[管理社会] (ちくま文庫)感想
昭和30年代、40年代に書かれたとは思えない、今読んでも十分にゾッとするし、今の世の中の問題提起にもなっているような短篇集(マンガもあるけど)。 「処刑」星新一、「闖入者」安部公房、「カンタン刑」式貴士・・・このあたりが一番怖かった。「巨匠たちの想像力」というシリーズの2冊目から読んでしまったけど、このシリーズはもっと読んでみたいと思う。
読了日:07月18日 著者:日本SF作家クラブ
dele ディーリーdele ディーリー感想
死ぬ前に願いをかなえる「MOMENT」とは逆(?)に、死後にデジタルデータを削除するという会社"dele.LIFE"の所長ケイのとこで働いている祐太郎が主人公のお話が5篇。「MOMENT」の森野葬儀店あたりも出てくるかと思ったけど、それはなかった(^^;) 祐太郎も妹の死を背負ってるし、車椅子生活のケイもそうなったのには何かありそうだし、シリーズ化されそうな予感。
読了日:07月20日 著者:本多 孝好
あしたは戦争: 巨匠たちの想像力[戦時体制] (ちくま文庫)あしたは戦争: 巨匠たちの想像力[戦時体制] (ちくま文庫)感想
巨匠作家たちの戦争に関するアンソロジー。何作かは既読。「東海道戦争」筒井康隆さんのスプラッターはやはり強烈。 しかし、なんで人類って戦争をやめないんでしょうね。 隣国は敵という前提で考えてしまうし。「ポンラップ群島の平和」荒巻義雄さんの話だけは平和な星の話で良かったです。でもその星に行った地球人(火星生まれ)は戦争犠牲者やったんですが。
読了日:07月21日 著者:日本SF作家クラブ
恋愛仮免中 (文春文庫)恋愛仮免中 (文春文庫)感想
やっぱり年齢的に荻原浩さんの「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」、原田マハさんの「ドライビング・ミス・アンジー」あたりが身近に感じられる。 このアンソロジーを読んでると、恋愛に関しては、若いうちは女性が仮免中、男は一生仮免中という気がする(^^;)
読了日:07月22日 著者:奥田 英朗,窪 美澄,荻原 浩,原田 マハ,中江 有里
たそがれゆく未来: 巨匠たちの想像力[文明崩壊] (ちくま文庫)たそがれゆく未来: 巨匠たちの想像力[文明崩壊] (ちくま文庫)感想
たそがれゆく、というとおり、全くバラ色じゃない未来が描かれた14篇。松本零士の「男おいどん」の外伝(マンガです)、懐かしかった~。小松左京「カマガサキ二〇一三年」は先日「SF JACK」で読んだ堀晃「宇宙縫合」とほぼ同じの未来の乞食の話でビックリした。 樹下太郎「夜に別れを告げる夜」はなかなか粋なオチでした。
読了日:07月24日 著者:日本SF作家クラブ
あおぞら町 春子さんの冒険と推理あおぞら町 春子さんの冒険と推理感想
アンソロジー『捨てる』に入っていた「花子さんと、捨てられた白い花の冒険」の花子さんを春子さんに変えての連作集。読友さんの感想で本書を知り図書館で借りました。 野球選手(2軍or1軍半)の拓郎の妻の春子の生活と、その生活の中での謎解き。 軽く読めたし、後味も悪くない。 シリーズ化するなら続きも読みたい。 春子が働きだすみたいだし・・・でも拓郎が1軍に行けばいいけど、なんとなく故障もしそうな気がする(^^;)
読了日:07月25日 著者:柴田 よしき
人工知能の見る夢は AIショートショート集 (文春文庫)人工知能の見る夢は AIショートショート集 (文春文庫)感想
読友さんの感想で本書を知って図書館で借りました。 人工知能(AI)に関するショートショート集+研究者さんの解説。 いろんな話のごった煮状態ですけど、楽しめました。 中でも人間とAIの区別がつかないような話が面白かった。実際にそこまで進歩するのはまだまだでしょうけど。
読了日:07月26日 著者:新井 素子,宮内 悠介
パーマネント神喜劇パーマネント神喜劇感想
表題作を含む連作4篇。「トシ&シュン」だけは『時の罠』で既読。でもこの話だけ読んでもいまひとつ理解不能やったけど、本書の流れの中で読めば納得。 最後の表題作は題名から吉本新喜劇みたいなお笑いかと思いきや、人情ものやん、泣けました。 万城目さんは長編が多いけど、こういう短篇のほうが僕は読みやすくて好きです。 個人的には最近あかんから神頼みしてみるべきかなぁ・・・
読了日:07月29日 著者:万城目 学

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コメント
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