ぜんこうさん - BLOG

チャリンコ、タイガース、酒など、好きな時に好きな事を書かせてもろてます
→最近は、サイクリングと読書ばっかり(^^;)

嘘に嘘を重ねる

2007-01-20 10:55:59 | なんやかんや
いやー、仕事の話で何ですが・・・

以前に「みんな遅くまで頑張りましょう」のメールを飛ばしてくれたプロジェクトマネージャが率いるプロジェクトのお話。

僕は普段はシステムやプログラムの設計の手伝いに入ることがほとんどなんですが、このプロジェクトにはプログラムの製造・単体テスト(←プログラム1本単位のテスト)要員として参加しています。

契約形態は受託契約。本来受託契約というのは、設計書(プログラム仕様書)を一括でもらって、一定期間でプログラムを製造・テストし、一括で納品するもの。例えれば、設計図と材料をドカっともらって、完成品をドカっと納品するようなイメージ。

ところが今回のプロジェクト、受託契約のはずが、設計書が遅れて一括でもらえる状態にない。設計書の遅れと言っても設計者が悪いわけではなく、ユーザのレビュー(←設計書の検証)の遅れも大きな原因。機能的な面も検証しているんでしょうが、「てにをは」なんかの細かな修正がほとんどだとか。僕なんかが読んでも違和感ないんですが、ユーザさんには気になるんでしょうかねぇ。

そんでまぁ、困ったことに一括で設計書もらえないからあるものから現場で手を付けざるを得ない状態に・・・受託契約なのに派遣契約みたいな感じに。

派遣契約というのは、言わば「人貸し」。完全に契約元の指揮命令系統に組み込まれるわけです。困ったことに、そのプロジェクトマネージャさんまでも受託契約で来てることは忘却のかなた。そこの社員さんみんな直接「いつまでにプログラム作ってくれ」だの「これがおかしいから調べてくれ」だの言ってくる。

僕たちは受託契約だっちゅーの!しかも孫請けなので、プロジェクトマネージャさんの会社とは何の契約関係も無いの!
でもこの業界ではよくあることなんですよね・・・ブツブツ。
よくあることなんやろけど、U社の本社ビル内でそんなことになるとは思ってもみなかったですよ。

さて、契約の話はこのへんにして・・・
ユーザさんの設計書レビューが遅れてる・・・つまりユーザさんも遅れは認識してるはず。なのに、設計書のレビューが済んでないプログラムも作らされるはめに。
更に最悪なのは、プロジェクトマネージャさん、ユーザへの進捗報告で完成してないのに単体テスト終わってるとか嘘ばっか。

通常、プログラムの製造が終わって、単体テスト(←プログラム1本単位のテスト)、結合テスト(←単体テストの終わったプログラムを組み合わせての連携のテスト)・・・などと続くのですが、何と!単体テストしてないプログラムまで結合テストに乗っけてしまって、そこで出るバグ(不具合)に対して文句つけてくる。作った本人でさえまだ動かしてないプログラムでっせ!
変な例ですが、味付けしてない作りかけの料理を勝手に持って行って「味が悪い」とか文句つけられてるようなもんですよ。

もっと驚いたのは、まだ僕たちがプログラム作ったり、単体テストやったりしてるのに、結合テストが一部でしょうけど終わったことになってるらしい。

こんな嘘の報告を繰り返して、誰の利益になるんでしょうね。ユーザも嬉しくないし、僕たち開発チームも嬉しくない。嘘の報告してる本人の立場だって危ういだろうに。全てが困ってしまうだけなのにね。

嘘の報告してもいい場面もあるかもしれないけど、それは最後に取り返せる場合じゃないかな。例えば、ユーザさんに嘘の進捗報告しても、何らかの戦略として開発チームの意思統一がされれば、それを取り返せるように頑張るけど、今回みたいに開発チームには勝手に嘘の進捗報告されたら「もう勝手にせー!」ってなっちゃう。

こんな反面教師的プロジェクトって、長年仕事やってるけど初めてです。いい経験なのか?(-_-;)
コメント (6)
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