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ザウルスの法則

書評 「超限戦」:中国共産党の恐るべき本質:彼らは本気だった!

2020-11-04 08:33:21 | コロナ騒動

2020-03-15 

書評 「超限戦」:中国共産党の恐るべき本質:彼らは本気だった!

中国共産党が国内、世界に向けて発信するメディアとして、今やインターネットを使った 「人民網 People's Daily Online」 が非常に大きな影響力を持っている。

要するに、一党独裁政権の中国の “プロパガンダ砲撃部隊” である。以下の記事見出しは3月14日のものである。赤字はもちろんザウルスの加筆である。


 
 
 
 
 
この 「人民網」というウェブサイトは非常によく出来ていて、日本語版の日本語もミスや機械翻訳の痕跡がほとんどない仕上がりだ。
 
 
 
 
 
 
もちろん、発信する報道内容、記事はすべて中国共産党中央委員会の統制下にある。
 
 
 
 
 
早い話が、習近平支配の中国共産党の政策の正当化、礼賛、中国人民の賛美のオンパレードである。
 
 
 
 
 
 
 
政権批判はおろか、疑問すらも決して出てこないメディアである。
 
 
 
 
 
 
 
その点では、北朝鮮のメディアと変わらない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちなみに、この「人民網 People's Daily Online」は以下のように中国語と日本語を入れると、全部で10か国語で発信されている。
 
 
 
日本はおろか欧米でもこれだけの発信力を持っているメディアはあまりないだろう。
 
記事の見出しリストはさらに続く。
 
 
 
 
 
 
われわれはついつい、日本や欧米などの民主主義国家のように、世間に複数の政党、複数のメディアが存在することを当たり前と思っている。
 
 
 
 
 
 
しかし、地球上で最大の14億の国民は、単一の政党下のこうした単一の報道媒体に染脳されながら生きている。
 
 
 
 
 
 
そして、自国民の染脳と海外の人々の染脳のために、何万人という中国共産党員が日夜プロパガンダの砲撃を絶え間なく轟かせているのだ。
 
 
 
 
 
 
 
プロパガンダの “砲撃” と言うのには訳がある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これは “宣伝戦” であり、中華人民共和国は建国以来、ある意味でずっと戦争状態なのだ。中国人の発想では、“戦争” は軍隊が兵器を使ってすることだけではない。経済の領域も、文化の領域も、科学の領域も、そしてもちろん外交や国際政治の世界もすぐれて “戦場” であり、 “不断の戦争” が続行しているのである。
 
日本人も時には 「戦場のような忙しさ」 などと言うが、それはしょせん “言葉のあや” にすぎない。しかし、中国人にとっては文字通りの “戦争” であり、日々の生活は、覇権国家の目標遂行のための国民総動員の “不断の戦争” なのだ。
 
今の中国共産党の政策、外交は、「超限戦」の戦術そのもの である。そして、中国はどうやらずっとこの戦術で世界を相手にしてきたように思える。
 
 
 
 
 
この本を読むと、中国という国の、日本人には理解しがたい面が、軍事理論的にすっかり解き明かされているのに驚く。
 
敵を陥れることなら何でもやり、自国に有利になることなら何でもやる、これが 「超限戦」 の極意なのだ。兵器や軍隊の使用は最小限にして、どうしても必要な時だけにする。これ自体はいいことのように聞こえる。しかし、それは単に “軍事的戦争” がもはや “主戦場” ではないからなのだ。
 

 
毎日の仕事、飲食、テレビ、音楽、映画、ネットといった、一見非軍事的な、平時の日常生活がすでに主戦場である。
 
 
ということは、そうした無数の領域で “情報操作” がなされ、“染脳工作” がなされ、人々の意識が方向づけられているのだ。
 
 
 
そしてその “方向づけ” は、国家目標を通じて巧妙に “自国の利益、覇権拡大”、“中国共産党の繁栄と延命” に向けられており、また “敵国への侵略” に向けられている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここで注意しなければいけないのは、これらの効果は劇的かつ即効的なものではなく、“累積的で遅効的なもの” ということだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
“覇権拡大、領土拡張という国家目標” を目指してはいても、中国人は非常に気が長い。それでいて、小まめな努力を怠らないのだ。
 
日本人は時々騒ぐが、長い目で物事を見ることができないので、すぐに忘れてしまう。
しかし、中国人は10年、20年、いや、100年かけても必ずや目標を達成する。
 
 
 
 
 
 
「超限戦」 とは、既成の境界、限度にとらわれずに、勝利という目的の為にはあらゆるものを手段とする戦術である。
 
 
既成の境界、限定の代表的なものは “ルール” と “モラル” ではなかろうか?ということは、「超限戦」 とは、要するに 「目的のためには手段を選ぶな」 という “マキャヴェリズム” である。
 
けっきょく、「超限戦」 とは 「どんな汚い手でも、ためらわずに使え!」 という教えである。
 
 
 
 
分かりやすい例を挙げよう。サッカーワールドカップが中国で開催されるとしよう。自国の中国チームを何としてでも勝たせたい中国共産党中央委員会は 「超限戦」 に従って、ルールとモラルという境界や限度を超えたあらゆる方法 を駆使して目的を達成しようとするかもしれない。
 
たとえば、 
● 選手村の対戦チームの監督の部屋に盗聴器を仕込む。
● 対戦チームに出す食事や飲み物に下剤や薬物を入れる。
● 対戦チームの選手に中国人美女を使ったハニートラップをしかけ、疲労(?)させたり、スキを見て酒に薬物を入れさせる。
● 第3国出身の審判たちに多額の賄賂を使って、中国チームにできるだけ有利な判定をさせる。
 
これらが立派な 「超限戦」 ということになる。「超限戦」 を教科書にすればこうなるはずだ。 
 
スポーツは政治や外交とは違うだろう、という声があるかもしれない。しかし、審判を抱き込むのも、中立であるべきWHOを抱き込むのも同じではなかろうか?
 
 
こんな例を挙げるまでもなく、“ルールとモラルを無視した中国の行動” は枚挙にいとまがない。
 
 
敵軍の戦車や大砲を鹵獲すれば大手柄だ。戦争で敵軍に奇襲をかけたり、罠にはめたりして成功すれば勲章ものだろう。“知財窃盗” や “為替操作” も同じ感覚でやっているからこそ、罪悪感もなく、延々と繰り返しているのではなかろうか?バレても、戦場で敵に見つかったのと同じで、逃げるか反撃すればいいのだ。
 
つまり、あらゆる場面が “戦場” だと思っているということだ。平時がすでに 「超限戦」 モード なのだ。違うだろうか?
 
 
「超限戦」 とは、ルールやモラルという境界や限度を超えたあらゆる方法を駆使して目的を達成することだ。早い話が、「何をやったってかまやしない!」 という論理である。
 
 
自分の家族・親族や国家の為ならば何をしても許されるという価値観が、彼らの常識として根底にあるからだ。
 
「超限戦」 という本は、そうした底知れぬ “中国人の常識” を軍事理論として体系化した本である。そういうものとして読むと学ぶところは多い。つまり、この本は著者の意図とは別に、中国共産党がヤクザ集団であることをわれわれに教えてくれているのだ。もちろん一部にはまともな中国人もいるであろうことは言うまでもない。
 
そして、「超限戦」 が最も熾烈に戦われている戦場が、一貫してメディアであり、そこで連日発射されているのが “プロパガンダの砲弾” である。
 
プロパガンダ” とは政治的目的を遂行するための大衆向け情報操作のことであり、歪曲、イチャモン、屁理屈、 そして、でっちあげ、自画自賛、我田引水のオンパレード  である。
 
 
“ニュース記事や論評” ばかりでなく、“写真や動画” も非常に効果的なプロパガンダとしてふんだんに使われる。
 
 
 
 
欧米や日本のような民主主義の国では、政府や政党がウソやでっちあげの情報を公開すれば、マスコミからのツッコミが入る。だから、いい加減なことは、元首も閣僚も報道官もマスコミも言えない。
 
しかし、共産党一党独裁の中国では、報道するのは国営のメディアだけだから、何のチェックもないままウソやデタラメや歪曲がそのまま垂れ流される。そして、国際メディアにも平気でそのまま流れる。
 
つまり、邪魔が入ることなく非常に効率よくプロパガンダ攻撃が展開できる。これを西側陣営が批判、反撃してもとてもかなわない。とにかくイチャモン、言いがかかり、言い逃れ を、間髪を入れずにできるだけたくさん言った方が勝ちなのだ。どんなに転んでも、タダでは起きないのが中国である。
 
 
ウソでもデタラメでも歪曲でも、それによって自国が少しでも有利な立場になるのなら何だっていい、 「転んでもタダでは起きるな」 というのが 「超限戦」 の神髄 だ。
 
「超限戦」 は、軍事理論書、戦争論という装いをしているが、要するに 「ヤクザの指南書」 にすぎない。
言いがかりをつけ、抜け目なく相手の弱みに付け込み、取れるものを取れるだけ取れ、ということなのだ。
 
 
 
さて、日本人ほど “ルールとモラル” を重んじる国民 は少ないかもしれない。「超限戦」 で生きている中国人の目には、日本人ほどのカモはいない。ふつうの日本人は、ふつうの中国人が相手では 「かなわない」、つまり、「してやられる」 と思っていいだろう。チワワ v.s.  オオカミ のようなものだ。
 
 
 
ということは、日本という国は、中国には最初から負けているのだ。
 
 
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9 コメント

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Unknown (sy)
2020-03-16 21:30:47
ザウルス様 正に其の通り 共産党が潰れても其の闘いは引き継がれ 
中国人が勝利を収めるまで諦めること無く続ける事でしょう、世界中の国に
奴等は浸透しています、時間の問題です。
sy さま (ザウルス)
2020-03-16 23:20:51
中国には豊富にあって、日本には乏しい兵器があります。それは “人口” という兵器です。実はこれが超限戦を担う最も理想的な兵器なのです。兵士でなくて、民間人こそステルス兵器として理想なのです。中国はこれをすでに世界中に送り込んでいます。チベットも新疆ウィグルもこの人海戦術によって侵略されてしまいました。

今回のコロナウィルスは人口兵器にウィルスの弾頭をつけたようなものです。イタリア、イランは一帯一路のルートで大量に流し込まれていました。そして日本の北海道にも人口兵器で注入されていました。北海道はチャイナマネーにひれ伏して、広大な土地を売るは、大量の中国人を熱烈歓迎するは、で潤っていましたからね。

北海道はすでに一帯一路の東の端末と考えるべきでしょう。北海道に浸透した人口兵器は、機が熟せばいつでも “起動” させることができるステルス兵器です。
目からウロコの中国論 (H4)
2020-03-17 07:25:59
中国という国に対してモヤモヤしていたのが、目からウロコで納得できました。
「中国人はヤクザ集団」
「超限戦はヤクザの指南書」
書評としては奥が深すぎです。 ネット上でも中国についていろいろな意見がありますが、出色の中国論だと思います。
H4 さま (ザウルス)
2020-03-17 12:54:31
中国ほどでなくても独裁的な政治体制下に暮らす人間は今の世界ではどちらかというと多数派ですから、中国人の超限戦的発想は必ずしも世界での例外や異端ではないのかもしれません。
パンデミック、大災害、戦争といった危機に対して平和モードの発想しか持ち合わせていない日本のほうが例外かもしれません。日本は無防備、無抵抗をウリにしているマゾヒスト国家かも。
Unknown (Unknown)
2020-03-21 03:15:57
消された海底考古学の動画をまたアップしてほしいです。特に10が見たいです。あと、コロナに気御付けてください。
海底考古学の動画 (ザウルス)
2020-03-21 07:21:55

以下の記事から動画は開けます。英語版しかない場合は、字幕翻訳機能をお使いください。  

動画篇  「海底考古学」 9~27     

https://blog.goo.ne.jp/zaurus13/e/8716665d49926d0bd81539160a712175


動画篇 「火星考古学」 1~6 / 「海底考古学」 1~8
https://blog.goo.ne.jp/zaurus13/e/ee9bbda8e104679eed4ccdbd5d6780e6

Unknown (KYO)
2020-03-22 19:58:03
いつもありがとうございます。

>日本という国は、中国には最初から負けているのだ。

残念ですが、今回のウィルスの件でも、日本の政府の中枢からマスゴミまで、がれらの戦略によって完全に乗っ取られているように思いました。
1月だけで40万人もの中国人を入国させておいて今頃何を?と思っています。
ザウルスさんの仰るとおり、これは情報戦でもありますね。

中国の善意の人々の真実の声を中共に邪魔されずにネット上に挙げることが出来れば状況がマシになる、というかウィルスについて解るのでは?
そんな事が出来るのはアメリカとインドではないかと、トランプ氏とモディ氏を今まで以上に応援している今日このごろです。

しかしWHO命名のあの名前はロボットの名前みたいです。
感染したら5Gの技術によってロボットを操るように感染者の命をコントロール出来るんじゃないか?何てエイリアン襲撃のホラー映画のようなことを思ったりしています(笑)。
KYO さま (ザウルス)
2020-03-22 20:52:26
COVID-19 が 「ロボットの名前みたい」 とは、秀逸なご指摘だと思います。たしかにスターウォーズにでも出てきそうな名前ですね。習近平の子分のテドロスが、中国に世界の矛先が向かないようにという親分の意向を汲んだ苦心の命名ですが、やはり Wuhan virus  「武漢ウィルス」 がいちばん適切でわかりやすいですね。

あのテドロス事務局長がニュースで出てくると、必死に音声を消しています。あのエチオピア人の醸し出す、生理的、政治的な “不潔感” は並外れていますね。あの習近平のスポークスマンをいつまで国際世論がのさばらしているのか見ものでもあります。

また、KYO さまの 「中国の善意の人々」 についての言及は、もっともだと思います。今回のこの記事では、中国人の発想の根底に 「超限戦」 の論理が潜んでいるというふうにかなり単純化して書きました。

しかし、KYO さまのおっしゃるとおり、実際には中国には非常に明敏で英雄的な人々が潜在的に数多くいます。わたしがいつも思うのは、中国には日本人には決して真似のできないような、“ケタ外れなヒーロー” がしばしば出てくるということです。

天安門事件のときに戦車の前に立ちはだかった、あの 「タンクマン」 のような人間は、残念ながら日本には決して出てこないだろうと思います。そういう意味も含めて、中国にはかなわない、と思っています。
Unknown (KYO)
2020-03-23 20:28:31
ザウルス様

テドロスの描写の的確さに笑いました。(泣きたいような気持ちだったのですが、)
悪魔のペットとしては秀逸なキャラクターですね?!

中国は、老子、荘子が生まれ、達磨が訪れ、教えたた地なので、どんなに悪魔がその血を断とうとも、何処かでその種が芽を出しているのでしょうね。

が、ポストウハンウィルスは今以上の管理社会が待っていることを思うと、今なんとかしないと、芽が育って花咲くこともないかも。。。
今回のパンデミックだけでも多くの善意の中国人の配信者が消えていますね。。。

日本でも、ウィルス関係のニュースで胡散臭いものが起きてますね。(クルーズ船、日本人乗務員女性の感染や、隔離者施設で自殺した職員、等々)

こういう時なので、権力の公使、汚職が蔓延して日本の中国化が進みそうですね。

今後の展開を注視していくしかないですが、ザウルスさんのブログも楽しみに、参考にさせていただきたく思います。

宜しくお願い致します、

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