ザウルスでござる

真実は受け容れられる者にはすがすがしい。
しかし、受け容れられない者には不快である。
ザウルスの法則

C: イタリアのかかとの点字パターン:海底考古学36-C

2020-11-04 03:34:27 | 歴史、考古学

C: イタリアのかかとの点字パターン:海底考古学36-C

 

 

さて、“点字パターン” から “波板ストライプ” を見てきたわけだが、どちらの領域にも共通したものがあったことにすでにお気づきの方もいたことだろう。

 

拡大してみると、嫌でも目に入るであろう。そう、“ドット” である。“点字パターン” ではドットはかなり集中しており、配列も より “非自然的” で、“工作的:artificial ”  な印象が非常に強い。

“波板ストライプ” の領域(黄色の矩形)ではどうであろうか?たしかに “点字パターン” ほどの集中は見られない。しかし、以下のように3つ以上のドットが一直線上に並ぶ “真正ドットライン” がいくつも見える。ただ、ドットラインに属していないドットもたくさんある。

 

 これらすべてを網羅して見ていくかわりに、いくつかをサンプリングして見てみよう。以下の “ドットライン” のうち、調査対象としていくものを半透明の “オレンジ色” にしてある。

“点字パターン” では、どこも折れていない “真直線” は “水色のドットライン” で示し、屈折点のある “屈折線” は “ピンクのドットライン” で示していた。

しかし、この領域ではすべてが “真直線” であり、調査対象としたものだけを “オレンジ色” にしてあるだけである。

 

 

 

ドットライン1

 

 

 

 

 

 “点字パターン” で使った “2種類の三角の記号” をここでも使う。

● 白抜きの山型 △  が  “隆起ドット”  を示す。 

● 塗りつぶしの逆三角形 ▼  が  “陥没ドット”  を示す。

 

左から2つめの隆起ドットの高さは 47 m である。例によって、ここでも山手線を比例サイズで置いてある。「海底考古学」 では “巨大さ” が常に非常に重要なファクターである。とはいえ、その “巨大さ” も、しょせん人間の尺度で見ての “巨大さ” であることは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

ドットライン2

 

 

 

 

 

この “ドットライン2” では、4つのドットがすべて “隆起ドット” である。その高さも 100 m をゆうに超えるものがある。断面図左側の 285 m の高低差は厳密には “隆起ドット” の高低差ではない。海底表面画像をよく見ると、ここには大きな “段差” が認められる。

この “ドットライン2” の周りの “ドットライン a, b,  c” は互いにほぼ平行である。そしてそれらは “平行隆起帯” にそのまま平行に乗っている。“ドットライン2” はその平行の流れには合致していないが、“ドットライン b の下に見えるオレンジ色の “ドットライン3” とは比較的平行であるように見える。さて、この場所を少し角度を変えて見てみよう。

さて、「角度を変えて」 と言ったが、実は単に本来の “上が北” の向きに戻しただけである。それがわかるように広域図を右下にはめ込んである。

 方位を “南北/垂直” に調整すると、先ほどの “段差” がほぼ水平になる。その “水平(東西)の段差” の上には、“垂直(南北)の段差” が見えないであろうか?

さらにその上端から左に “水平(東西)の段差” が見えるだろう。ここまでかなり幾何学的な形状が辿れるように思う。そしてさらに左に “上下に対称的な巨大なマウンド” がある。

“ドットライン” は一旦脇に置いて、ちょっとこの気になる “巨大なドーム状の構造” を精査してみよう。

イタリア半島の靴底から真東に突き出している “構造” がある。“非自然的” で “工作的:artificial ” に見える構造が、誰に目にも明らかに見える。

 

 

縦(南北)の長さは 53 km あり、自然に形成されたとはちょっと考えにくい “上下対称の構造” に加えて、右(東)側に、これまた自然の造作とは考えにくい “矩形の構造” が右に伸びている。 さらにこの “東西南北に沿った対称性のある隆起” に対して、“45度斜めの平行な溝” が走るという “何重にも工作的:artificial ” な幾何学的構造” である。

この “巨大ドーム” の右側は “斜めストライプ” として見てきた “平行な溝” が走っているのだが、よく見ると、“巨大ドーム” の “ボトルネック” にもストライプはかかっている。

 

 

“巨大ドーム”  “南北断面線”

この “断面線” は、敢えていちばん幅の広いところではない箇所を選んでいる。いちばん幅の広い、“ドーム” の平行な箇所での幅はすでに上で見てきたように 53 km である。しかし、この、ボトルネックに向かう、幅の狭まる箇所での幅は 48.4 km である。この “巨大ドーム” の南側の平坦な部分との “高低差” はかなりあって 約 1.3 km である。しかし、北側での高低差はこの半分ほどであり、 “上下非対称” である。

断面図で “上下対称” になっていないのは、“ドーム” の北側に “アネックスのような構造物” が接しているためである。上の画像の “下向きの白い矢印” の箇所である。下の画像では、L字 が右に倒れたような補助線の部分である。

 

 

“巨大ドーム” の “東西断面線”

“東西断面線” とは言っても、西(左)側はイタリア半島の靴底に埋まったようにつながっている。左から右へのスロープは、海底表面画像の印象の通りで、ここには意外性はない。ドームのボトルネック部分の高低差は約 1.1 km で、“南北断面線” で見た高低差(約 1.3 km)よりも小さいが、こちらの方が “勾配” は大きい。

補助線なしで、あらためて全体を見て頂きたい。

かなりのドットとドット列がここにも見られる。

 

 

 

 

 

ドットライン3

さて、ドットラインに戻ってきた。

 

 

 

 

この “ドットライン3” ではドットが5つもある。“陥没ドット ▼” が2つ、“隆起ドット △” が3つである。

2つめの “陥没ドット” だけ高低差を表示している。この数値を元にして他の陥没ドットや隆起ドットの高低差もほぼ推定できる。左端の陥没ドットの高低差は 50 m ほどであろう。左から2つめの隆起ドットの高低差も同じくらいであろうか。しかし3つめの隆起ドットの高低差は 80 m はあるだろう。最後の右端の隆起ドットは 30 m そこそこであろう。それにしても、海底表面画像だけで “陥没ドット” か “隆起ドット” かを見分けるのは容易ではない。

 

 

 

 

ドットライン4

 

 

 

 

 

ここはイタリア半島の海岸線からわずか 13 km の海域である。

 

 

 

 

Bovalino というイタリアのリゾートの沖合 13 km に位置している “ドットライン” である。

 

 

 

 

 

 

 

下の写真でもおわかりのように、ドットラインに属さないドットが海岸から 13 km 以内にも無数に存在する。“ドットライン4” のすぐ上にも、ほぼ直線上に並んでいるドットが少なくとも4つある。さらに海岸寄りにも同様の “ドット列” が見える。

ここでの5つのドットはすべて “隆起ドット” である。北(上)からの光が5つの円錐の斜面にみな同じように当たっているのがわかる。右から2つめのドットの高低差は 47 m であるが、右側が切り立っているのでもっとありそうに見える。実際、右側で計測すると、243 m になる。この隆起ドットがたまたま段差の段上のエッジに位置していただけである。

 

 

 

 

 

ドットライン5

最後のドットラインである。

 

 

 

“ドットライン5” の界隈は “ドットライン” が特に立て込んでいる。もちろん “ドットライン” に属さない “フリーのドット” も無数にある。実際、「“ドットライン” はもっとたくさん “引ける” じゃないか!」と思う読者もいることだろう。たしかにそうである。特に今、下で見る 複数の “ドットライン” に “交差” するような “ドット列” は結構あるのだが、“ドットライン” の “錯綜・混乱” を避けるために敢えて少なめにしている。 

この “ドットライン5” では “隆起ドット” と “陥没ドット” が2つずつである。左端の “隆起ドット” は高低差が 185 m もある。2番目と3番目の “陥没ドット” の高低差もほぼ同じくらいと見てよさそうだ。右端の “隆起ドット” の高低差は 150 m ほどであろう。

“陥没ドット” だけで、あとは大きさと深さのバリエーションだけであったらずっとわかりやすい気がする。しかし、“隆起ドット” が “陥没ドット” と同列に存在しているのがわたしを困惑させる。

いや、“隆起ドット” というものが、“非自然的で規則的で巨大なパターン” で存在しているだけでもうお手上げである。その発生のメカニズムも、その機能、その意味も、わたしにはまったく理解不能である。おそらく、われわれ人類の理解をはるかに超えるような理由とメカニズムによって出来ているのだろう。

 

さて、今回の 「イタリアの長靴のかかとシリーズ」 はこれで終わりの予定であった。しかし、今回の記事の為に毎日のようにこのイオニア海という海域を1か月以上見ていて、自分でも予想しなかったものを “発見” してしまったようなのだ。それを最後に紹介したい。

 

“斜めストライプ” の範囲を示す “黄色の矩形” のほぼ中央に、或る日浮かび上がってきた “ダイヤモンド型の四角形”・・・。「まさか」 と思いつつもなぞってみると、水色の5本の断面線に囲まれるようにしつつも、黄色の矩形のほぼ中央に納まる位置と角度である。最初は 「正方形では?」 と思ったのだが、どうも違う。

そもそも “水色の断面線” は “斜めのストライプ” が見えている箇所の断面を見るためにその場所に引かれたものだ。見ておわかりのように “水色の断面線” の無い中央部分では残念ながら “斜めのストライプ” が崩れていてよく見えなかったので、断面線は引かれていない。代わりにその中央部分はまるで “自然力の作用” によるかのような “褶曲状の起伏” が山脈のように重なっているばかりで、“非自然的で直線的な斜めのストライプ” は見つけ難い。

つまり、わたしが見つけようとしているような “規則的なパターン” が残念ながら存在しないと判断した場所の領域自体が “左右対称性を持つ幾何学的で規則的な形状” であったということである。

わたし自身は特にこの “ダイヤモンド型” に固執するつもりはないし、今のところまだ裏付けが乏しいので、これについては “単なる自然のイタズラ” である可能性を排除できないと考えている。「海底考古学」 の調査では、こういった周辺的事象はいくらでも出てくるのだが、今回は例外的に記事に入れてみた。

 

 

もちろん、この黄色の矩形の中に 「そんな “ダイヤモンド型” なんかは見えない」 と言うひとも少なからずいるであろう。しかし、そういったひとたちでも “ダイヤモンド型” の外側の “波板状ストライプ” は目に入るであろう。それが見えれば上等である。

それとも、その “ストライプ” すらも見えない、と言うであろうか?そんなものは “単なる自然のイタズラ” だよ、と言うであろうか?(笑)

 

 

今回は地中海はイオニア海におけるさまざまなタイプの “海底巨大痕跡” を見てきた。

 

● 点字のように規則的に構成された “ドットライン” 

 

● 緯線・経線に沿った “立体的で平行なスジ”

 

 

● 緯線・経線に45度の角度に走る “波板状ストライプ”

 

● 上下対称の “ドーム状の巨大な隆起”

 

● “波板状ストライプ” の領域のほぼ中央に浮かび上がる “ダイヤモンド型”

 

 

さて、今回の記事では 工作的:artificial という語を何度か使ってきた。この語についてツッコミを入れたくなった読者もいたことだろう。「 “artificial” の訳は “人工” もしくは “人工的” だろ!」と(笑)。昨今 「いわゆる人工知能 AI 」流行(ばや)りのせいもあって、「 人工 イコール artificial 」と機械的に頭に刷り込まれていて、“自分の頭で考えるという面倒くさいこと” をしない人間が増えたようだ。人類の第2次低脳化現象 (2) あなたも今リアルタイムで “低脳化” している?

 

先に言っておこう。「人工的」 の正しい英語訳は “man-made:人が作った ” である。たしかに 「人工的」 を和英辞典で引けば ’artificial’ という語が筆頭に出てくる。しかし、’artificial’ の訳語としては 「人工」、「人工的」 は誤訳と言えるほどの “粗悪語” misnomer  (ミスノウマー) であって、不適切なのだ。

少なくとも、 'artificial'  イコール 「人工的」 とは “論理的に言えない” ことを説明しよう。

 

日本語の 「人工的」 の 「人」 とは何か? もちろん、“人間” のことだろう。違うだろうか? 「人工的」 という語には、 「人」 が入っており、動作主体をわざわざ “人間” であると “特定” しているのだ。しかし、この “特定” はそもそも必要なものであろうか?

 

一方、英語の ’artificial’ には動作主体は何ら特定されておらず、単に “作られた” としているだけで、誰が作ったかについては何の示唆もない。その必要がないからである。

人間が作ろうが、人間以外の存在が作ろうが、“作られたもの” であれば 'artificial'  なのである。もし動作主体を “人間” であると特定したい場合は、さらに絞り込んだ表現である “man-made”  を使えばいいだけのことだ。

つまり、英語の 'artificial'  は、日本語の 「人工的」 よりも “抽象度” が高く、“はるかに広い意味領域” を持っているのだ。例えて言えば、或る動物を 「犬」 と決めつけず、「哺乳類」 と呼んでいるようなものである。

作る動作主体がチンパンジーであったり、エイリアンであったりすれば、作られたものは 'artificial' とは言えても、 'man-made':人工的(=人間が作った) とは言わないのだ。言えないのだ。当たり前だろ!(笑)

つまり、英語では人間以外が作ったものを形容する言葉として ’artificial’ がちゃんと存在するのだが、われわれの日本語の辞書には悲しいことにそれに相当する言葉がないのだ。自然発生的に生じた(= natural ) もの以外は、みな人間が作ったものだと勝手に決めつけて、それらをまとめて自動的に 「 人工的 → man-made 」 にしてしまうのだ。「四つ足の動物」 をどれもみんな 「犬」 と呼んでいるような “語彙の貧困” がここにはあるのだ。

 

砂浜に落ちている貝殻は 「 自然 = natural 」 であり、そのそばに転がっている壊れたサングラスは 「人工的 =  man-made 」 だ。そうだ、いいだろう。沖合に浮かんでいるヨットは 「人工的 =  man-made」  だ。その通り、いいだろう。

それでは、上空に金属的に光っているUFOはどうなのだ?これが 「 自然 = natural 」 でないとしたら、日本語では自動的に 「工的 = man-made 」 ということになるのか?(笑)

 

日本語の 「人工的」 という語には、「作られたもの」 は、「当然(?)人間によって作られたのだ」 という、“実に視野の狭い、人間中心主義的で性急な先入観” が潜んでいるのだ。なので、情けないことに日本語には人間以外の知的存在が作ったものを形容する言葉がないのだ。

この語彙の欠如は日本人の偏狭な思考、盆栽思考をそのまま反映している。いつまで経ってもこの重大な欠陥に気づかないのは、自己中心的な狭小な世界観に自己満足的に浸(ひた)っているからである。

いくら世界一の翻訳文化を誇っていても、“抽象的思考ができない未開人の言語” と、この点では変わらないのだ。むしろ、日本の翻訳文化なるものも、このように本当は誤解や浅薄な理解にとどまっているのに、よくわかる、すっかり理解したと思い込ませる手練手管の賜物である可能性がある。対象を自分の望むイメージに巧妙に変換する 盆栽化(bonsaization)の一例であろう。

こうした “言葉の貧困” がそのまま “想像力の貧困” と “思考力の貧困” をもたらしてしまうのだろうか?

いや、もしかしたら、“想像力の貧困” と “思考力の貧困” のために、自らの “言葉の貧困” にいつまでも気づかないと言う方が的確かもしれない。

 

ザウルスは何年も前からこの ’artificial’  についての日本語の致命的不備を補うつもりで、“工作的” という語を  ’artificial’ の訳語  として勝手に使っている。つまり、以下のように意味に応じて何年も使い分けてきているのだ。

 

  artificial  = 工作的 = 不特定の動作主体が作った                                    (人間を排除せず、人間以外である可能性も排除しない) 

● man-made = 人工的 = 人間が作った 

(「人工的」 は非常に誤解を招く語なので、通例 「人間が作った」 と表現する)

 

 

「でも、そんな “工作的” という語を持ち込むことに一体どれだけの意味があるのかねえ・・・」 というつぶやきが太鼓の音とともに聞こえてくる。(笑)

以下の1)と2)の質問の違いがわからないひとの頭は、“未開人の頭” と変わらないということだ。

 

1) 「海底考古学」 が対象とする海底の巨大で規則的な痕跡は、 “工作的なもの” だろうか? (artificial)

 

もし、NO だとしたら、自然に生じたものであることを科学的、合理的に説明できるか?

 

もし、YES だとしたら、

 

2) 「海底考古学」 が対象とする海底の巨大で規則的な痕跡は、 “人工的なもの” だろうか? (man-made = 人間が作ったもの)

 

もし、YES だとしたら、人間が作ったというその証拠はどこにあるか?

 

もし、NO だとしたら、人間以外の誰が作ったのか? 


 

 

 

 

 

 

 

 

A: イタリアのかかとの点字パターン:海底考古学36-A

B: イタリアのかかとの点字パターン:海底考古学36-B

C: イタリアのかかとの点字パターン:海底考古学36-C

動画「海底考古学」1~28

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