私自身は、夏男だった。子供のころはクラスメイトがそれぞれ、田舎に帰り夏休みの宿題に、様々な作品を出したのを、うらやましく思った。田舎のない私はそれこそ毎日のように学校のプール通いが夏休みだった。以後も、水泳・登山と夏はアウトドア―を楽しんできたが、中年になって腎臓の左全摘手術後、夏がとてもつらくなった。とにかく腎臓の悲鳴が汗となって、異常に汗をかくようになった。以来、遊びも冬が主体のスキーがメインになった。しかし60歳を過ぎると前立腺がんになって、これまた全摘手術を受けると、それこそ尿のメイン経路が入口から出口までが破壊を受け、あくまで個人的な解釈だが、半端ない発汗を伴うようになった。
そんなことから、かみさんの嗅覚は汗でわたしの健康状態をかぎ分け、「外出禁止令」を発動する。ゆえに、このところ、自宅監禁状態が続いている。最も、今年の夏は、季節そのものが、気象庁の言う「かつて経験したことのない」事態の連続だ。しかし、ニュースを見ると、日本だけのことではないらしい。そんな私の過去2週間を羅列してみると。
7月24日
息子の結婚話が持ち上がり、泥縄式で慌てて、畳の取り換えと網戸の張替えを、今住んでいる家を購入した不動産屋に依頼した。以前、畳の取り換えと障子の張替えをNetで調べた業者に依頼したが、「悪かろう、安かろう」の仕事で苦情を言っても拉致があかず、「安物買いの銭失い」になった。今回はアドバイスを受け、予定外の「猫部屋」の雨戸も取り換えた。畳も、アドバイスに従い、割高と思ったが、国産畳表を選んだ。それこそ「カミサンと畳は新しいほうがが良い」を実感した。また雨戸も明かり、風量調整ができるとは思いがけない良さだった。いたずら好きな我が家のニャンコにズタズタにされた網戸がよみがえった。
しかし現在はエアコンの風が当たるところでいつもごろ寝している、「さくら」である。
8月1日
かつての子供部屋をカミサン専用部屋に取られた。途端にエアコンが壊れた。即カミサンから買い替え要求が来たが、7月23日に購入したが取付工事は待たされた。ようやくのことだった。しかも工事に来た人は私と同年配と思われる人で1人だった。しかも気温は35度を超え取付工事の不安よりこの人の生命が不安になった。午後1番の最悪の気温状態でも、何とか無事完了した。
8月4日
息子が帰ってきた。と同時に、先日結婚相手の両親にあいさつに行き結婚の承諾を得たとの報告に来た。しかし相手は勤務医で、息子は、海外出張と、ビッグサイト、幕張メッセでの登壇予定の原稿作成に、仕事が忙しく結婚式どころか休みが取れない状態だという。それにしても偶然とはいえ結婚相手が、姉の中学・高校の同窓生でしかも、三年の卒業時には同じクラスで記念写真に写っていたとのことで、息子もびっくりしたそうだが、世の中は広くて狭いと思った。それはまさに我が大学時代、同じ部室の部屋で、漫画ばかり読んでいて、いつも過激な発言をしながら、いざデモの時には「俺は執行猶予中だから、参加しない」と言っていたペンネームGが、テレビ・雑誌で評論家として登場していることを知ったときと同じくらいの驚きだった。
そんなことでこの猛暑の毎日は、取り敢えず朝5時に起き親父の残してくれた、趣味で集めた切手取集の整理に充てている。親父は孫の結婚式を楽しみにしていたが、他界し、その後お袋から、孫名義の通帳を渡された。その後お袋が他界したときに、生前親父が趣味で収集していた膨大な切手を引き継いだ。これも生前、「お金に困ったときにはいくらかの足しにはなるだろう、それはお前の好きにしろ」と言っていたが、正直私には趣味ではなく、我が家では管理する場所がなくほったらかし状態だった。
息子の結婚話で、とりあえずどのくらいの価値があるのかと、AmazonでJSDA編の日本切手カタログ2018年版を購入して調べている。それにしても数がはんぱではないので、やり始めた当初は現金で残してほしかったと、つくづく思った。切手の発行時期、図柄を見ていくだけで、1枚の切手背景に惹かれ、なかなか前に進めない。図柄の背景とこの図型を彫った人の技術。それこそ「ウィキペディアへようこそ」をタブレット開きながら、地名・仏像・etcを調べながら、それこそ高校教科書を読むがごとく、なかなか目的が前に進むない。亡き父から高校教育のやり直しを言われている心境で取り組んでいる。
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