とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

所沢ミューズでジュリアード弦楽四重奏団を聴く

2013年06月02日 | 所沢ミューズ


 思えば昨年12月にミューズでのゲルギエフ、マリンスキーによる幻想交響曲を心待ちにしていた時に、病院から母の様態急変をつげられ、やむなくコンサートチケットを無駄にして以来、チケットの前売り予約は諦めていたため、その後はミューズに行く機会を失い、母の四十九日が終わってチケット予約になったため、今日のジュリアード四重奏団のコンサートが2013年の最初のコンサートになった。
 しかも、ジュリアード四重奏団創立以来のVaのサミュエル・ローズの引退公演とあって実質、初代ジュリアードのお別れ公演だった。先に我がブログで東京四重奏団の解散の報について述べたが、サヴァリッシュの訃報と言い、わが音楽を楽しませてくれた世代が鬼籍に入るなど、私自身が、無職の年金生活者になったのと同様に時代は大きな世代交代のまっただ中にいることを肌身で感じた。


 今日の開場はこれまた久しぶりのミューズマーキーホールで 客席700人の中ホールだった。開場時残券50席の張り紙があり盛況と言える状況だった。弦楽四重奏曲には調度良い広さで、席も最良の場所だったことから、響きも素晴らしく、正直音楽を聞く楽しさを味わった。演奏の選曲については、引退公演ならば、バルトークかラベルを入れて欲しかったが、ジュリアードの引き継ぎ式を兼ねる狙いもあるのだろう、モーツァルトとベートーベンの正攻法で組み立てられた。ないものねだりだがせめてモーツァルトが13か15番であれば嬉しかったが、ベートーベンが横綱番付だけにモーツァルトが前座になってしまった。
 それでも半年ぶりの生の響きを堪能し演奏自体もチェロのクロスニックがリードしローズのビオラをもり立てていた感じを受けた。
 個々の曲目については、後日myコレクションの比較をかねて述べたいと思う。
 

アンコール :バッハ:フーガの技法より
       ハイドン 弦楽四重奏曲台31番より


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