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とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

所沢でツィメルマンを聴く

2009年06月20日 | Weblog
最初にツィメルマンを聴いたのは2006年の6月雨の中のコンサートだった。このリサイタルはオールショパンだったがひどい出来だった。下記のHpで感想をのべた。

http://www.rivo.mediatti.net/~yyamamot/zatugaku060616html.html

2度目は2007年11月、この時はクレーメルとの好きなブラームスのVn Sonataがメインだった。このときはクレーメルの凄さに感動したが、脇役だったがツメルマンのできも素晴らしかった。あとで、かぜをひき体調は良くなかったそうだが、コンサートはめったに味わえない出来だった。

http://blog.goo.ne.jp/yyamamot7493/e/b5d13e07be1de55efc1cb759fd7ad574

今回は3回目の所沢。客の入りは8割程度のミューズとしては良い客の入りだった。プログラムも意欲的でBach のパルティータNo2、Beethovenの最後のソナタ No32 Brahms の晩年の4つの小品のドイツ三大Bの作品を一晩で取り上げ、最後に自国のシマノフスキの初期の作品ポーランド民謡の主題による変奏曲だった。
結論から言えば今日のコンサートは3度目の正直で彼の実力の凄さを知った。

パルティータはピアノの音色も変幻自在でスケールの大きい演奏だった。ベートヴェンはグールドが晩年にひいたらこんな演奏をしたかもと思うような、緻密な計算しつくされた、1楽章の叫びと2楽章の祈りの対比の見事さ。ブラームスの4つの小品は私自身が好きな曲だが、この作品に込められたブラームスのエッセンスであるロマンテシズムと哀愁感を4番のシンホニーのごとく演奏した。
最後のシマノフスキは初めて聞く曲だった。ドビッシーが出たり、ムソルグスキーの展覧会の絵だったり、スクリャービンの色彩が飛び出したりで、シマノフスキの音楽は何処?と思った曲だがツィメルマンのピアノの音色の多彩なことの証明する曲だった。アンコールを期待したが、なかった。しかし「雨だれ」的な曲をやられるよりはないほうが、今日のコンサートにはふさわしいと思った。

今月はシュタットフェルトに続き満足したコンサートを味わった。来月はこれまた所沢3度目のブーニンに3度目の正直の期待がかかる。

 


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