とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

年に一度の練馬でオペラ 「こうもり」を観る

2017年10月28日 | オペラ

 午前中「田んぼの会」から呼び出しを受けた。週末の雨続きに泣かされた今年の農作業は予定変更を余儀なくされた。午後に、脱穀を行うための準備作業を手伝い、午後の部は申し訳ないが、欠席させていただいた。短時間の作業ながら、びっしょり汗をかき、家に戻りひと風呂浴びて、食事をして出かけた。目的は秋冬もののアウトドアー用の衣類のバーゲン案内が入り、ショッピングの後にオペラ会場に行く予定を組んだ。

 まずは池袋西武、MILLETショップ。在庫はサイズなし。Foxfireは欲しかったアウターを見つけたがXLサイズ切れ残念!!!!。好日山荘、お目当て品なし。L-breathでやっとバーゲンでのMILLETのパンツを見つけて購入。

 練馬に出る。5時半着。開演まで1時間。駅そばの松乃屋でのトンカツ定食を食べ開場に。

 練馬文化センターの我が指定席は、2階最後方センター席。最安値席奥行きの狭い開場ゆえにオペラには過不足はない。ただし階段が急なことから、足腰の弱い方は避けてください。毎回会場で自力で登れない方を見るが、ホール側で事前警告を出すべきだ。今回の公演は、今までの中では1番空席を感じた。今回のハンガリー国立歌劇場の目玉はグルベローヴァのルチアだが、練馬のコウモリの配役は、2番手歌手で、むしろ日常の現地オペラと思えば良しとし、そもそもが、練馬での公演はおまけ公演なのだろう。しかし練馬の会場1200席は、歌手の声がそれこそ十分響き、巨大化したホール(NHKホール、文化会館etc)比べれば自然な形で「歌劇」が味わえる。ましてやここの2階席は開場全体が奥行きが狭いこともあって、音と演技がそれこそ身近で味わえる。私は正直好きだ。(ただしシンホニーコンサートは、響きが出すぎてよくない、所沢ミューズが数段優)

 軽快な序曲で幕開き。それなりに練れた舞台で、歌も演技も慣れ親しんだタレントたちでオペラの伝統と歴史を感じる進行だ。しかしだ、我が席の2番目前の席のおばちゃんグループの2人が前の列が空席を良いことに身を乗り出した。私の視界はもろに遮られた。1幕が終わりおばちゃんの後ろの席の人たちは空席を良いことに、自主避難した。2幕開幕直前に係の女性が飛んできて、おばちゃんに厳重注意を与えた。いい年こいての自己中は若者ならず、その親から変えなくてはと、後期高齢者の自動車事故と中老人世代50-60代のモラル低下が社会問題の主軸になるのではと思わずにいられなかった。

 オペラの楽しみの一つに非日常性の豊かさを味わうことだが、目の前で壊されたが、舞台はそれこそ年忘れオペラの代表作故、すべてを一時忘ればかばかしい物語に笑いこける楽しさは充分楽しめた。それにしても「古き良きヨーロッパ」は毎年日本に数多くのオペラカンパニーが出稼ぎに来るが、そうしなければ成り立たないものになったのだろう。毎年練馬でオペラを観ることのできることに、違和感を持つが、これも日本経済の過渡期現象なのだろう。

 そのうちこれらオペラカンパニーは日本を去り、中国に向かうのだろう。

会場を21時半に出て、途中石神井公園で寿司詰満員の急行に乗り替え我が家にたどりついたのは22時30分。なんだかんだ言いながらも、オペラを観るには練馬が限界だ。

私の手持ちあれこれ

  

1977年に二期会だったかどこか忘れたが、オペラを観て購入したが、ハイライト盤1300円でカラヤン+ウィーン国立歌劇場と言うことで値段の安さにつられて購入したLP。序曲も入って、カラヤンと当時のBig nameの名歌手をそろえた豪華版で、全曲盤 は、ガラコンサート付きで評判をとったが、ガラコンサートは、既録音を切り張りしたもので、悪評だったが、帝王カラヤンの名を高めた名盤と当時いわれたものだ。ハイライト盤だが、カラヤンのスタイリシュな演奏はさすが。CD版は当時はやった名曲全集のCDBookで解説本付きのものだが出版元が倒産してCDだけがデスカウンターショップで980円(当時のCDは2500円が相場)で売られ購入した。ヒルデ・ガーデンのメリーウィドー抱き合わせで、気軽に楽しめた。

カルロス・クライバーのDVD10枚組の1枚。これはまさしくクライバーの遺産。しかも1986年大晦日の公縁Live。ここではまさに地元だから味わえるバイエルン国立歌劇場の歌手で固めた演奏。ブリギッテ・ファスベンダーのオルフォスキーが聴き物・見もの。まさに千両役者

1991年にメトロポリタンオペラがリンカーンセンター移設して25周年の記念ガラコンサートの全容を2枚組のLDに収めた輸入もので、これの購入には当時まだバブル経済の残存であったがゆえに円高のおかげで購入できた代物だった。現在DVD化されたかは確認してないが、とにかく、メトロポリタンの金の力を見せつけられた内容の物だ。こうもりの部分は、3幕のパーティー部分に来賓として招待されたメトを飾ってきた大物が繰り広げるガラコンサートはまさにメトそのものの豪華絢爛だ。LDからDVDにダビングして楽しんでいる。セリフは英語で客の笑いが絶えない。

 2011年大晦日、ウィーンでの公演をNHKで放映したものをBDに録画。ウィーンの日常生活での年末・年始がNHKで味わえるありがたさ。そしてこれを楽しめ、支える人がいることが、衰えたりといえども、まだ西欧は黄昏にあり、沈んではいない証か。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿