卒業写真～あの日に戻んてきた！～

　この日は特別なお客様のご予約を受けちょって…、何かスペシャルなもんを探して、湯魂ろいろい…。



　色々見たがやけんど、帯に短し襷に長しで、やっとこさ買うたがァが「蜂蜜醗酵酒ミード（シークレット・オブ・クレオパトラ）」っちゅう何やら有難そうなお酒。湯魂イメージやと、冷やいちょいて実生ゆの酢をチョイとたらしたら食前酒にボッチリな筈…。



　特別なお客様いうがは、「北川村立小島中学校昭和２６年卒業生同窓会」で、なんと卒業後６４年目！けんどスペシャルは、それだっけぢゃあないぜよ。



　実は「ゆずの宿」の建っちゅうくに、小島小学校が在って、今の駐車場あたりが校庭やって、校庭を挟んで反対側に小島中学校が在った…。っちゅうことやきに、勢ぞろいしてくれちゅうご老人らぁは、７３年前からここで９年間学び、巣立って行っちゅうがよね～。



　歌のフレーズやと「青春の後姿を人は皆忘れてしまう…」ながやけんど、世話好きな人が「革の表紙」を開いて皆ぁを召集した結果…、「あの日にかえりたい」でせ～の～で戻んてきてくれたワケながよ。



　三年後の再会を約束しもって御ひらきっちゅうがも素晴しいちや。忙しさにかまけて同窓会らぁぞんざいにしちゅうけんど、見習ぅてちっと心を入れ替えんといかん。



　卒業してから６４回目の青玉をつけちゅう実生のゆずは、これからもず～っとここで見守ってくれゆう筈ですきに、長生きして何べんでも集まってきてよ～！

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