「世界は恐怖する死の灰の正体」
反骨精神の記録映画作家「亀井文夫監督」の作品紹介です。1957年制作原水爆実験後の日本の被ばく実態を、余すことなく描いたドキュメンタリーな映像。奇しくも、監督の生地は現在の 福島県原町南相馬市だとか・・・。
戦前の作品には、《戦ふ兵隊》(1939)は公開禁止になり,亀井は逮捕,投獄された事もある。日本の文化映画の古典的名作とみなされるに至る短編に、小林一茶風の貧しい日本の農民の生活風景をからみ合わせした作品)《小林一茶》(1941)などがある。その戦闘的姿勢を一時〈後退〉させたあと,日本帝国主義と天皇制の侵略史をあばいた記録映画《日本の悲劇》(1946)を完成させるが,アメリカ占領軍に没収された。
5年後・10年後・2世代後・7世代後に発生しても、分からない 恐怖がある!
その亀井文夫監督が1957に制作した「世界は恐怖する死の灰の正体」です。副題は原水爆実験後の日本の実態でしょうか??
まずはご覧あれ!
この映画では、数多くの一線級の研究者が協力して制作ぬ参加している。当時は原子力平和利用(原発)はない時代です。しかし、医用放射線・医療用の放射性同位元素等の利用については人間に有益なものとして捉えているようです。そのため、原子力の平和利用を肯定する研究者・学者が協力者の中の多数を占めていたことも事実でしょう。
原発研究者たちは、日本原子力研究所の役員となったり、原子力委員会の専門委員として今日活躍したりする原子力村の住民も、残念ながら多いだろう。
単位換算
1キュリー(Ci)=約370億ベクレル(Bq)、
1マイクロキュリー(μCi)=約37,000ベクレル(Bq)
1マイクロマイクロキュリー(μμCi)=約0.037ベクレル(Bq)
1レントゲン=約10ミリシーベルト
例
ストロンチュウム90が115マイクロマイクロキュリー=約4ベクレル
セシウム137が240マイクロマイクロキュリー=約9ベクレル
1,500レントゲン=約15,000ミリシーベルト=15シーベルト
ストロンチュム89の放射線リンパ腫
この映画は、放射能・放射線の被曝・被ばく・被爆が生物に対する影響について相当突っ込んで研究しており、驚くばかりだ!!!
でも、彼の生まれ故郷が・・・まさか研究室の中になっているとは、皮肉なものですね。
彼は、現在のFUKUSIMAを予見して、原発の怖さを発信していたのだろうか???
「筆者の言葉」が気にかかる。
『死の灰の恐怖に、人間が作り出したものであって、
地震や台風のような天災とは根本的に違います。
だから人間がその気になれば、
必ず解消できる筈の問題であることを、ここに付記します。』
ここで言う「必ず解消できる問題」とは、人為的に死の灰を作らないと言う事でしょう。そう、原発を止める事は出来る筈だった!!!今からでも遅くはないと、映像が語っている。
私は原発に反対です柚子胡椒