ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

夏の終わり

2015-09-28 10:23:02 | Weblog


海から陸に向かった東の風が吹いていた。
木々は揺れているように思わないのだがペダルを踏む足に力を入れないといけなかった。
マラソンや自転車競技で人の影に入って走る様子をみるが、風に向かっているときは確かに人の後ろにかくれて風を避ける作戦は賢いやり方だ。
などと思いながらペダルを踏んでいるとその風を受けて北から南方向へウインドサーフをしている人が遠くに見えた。
東の風だから沖へ向かうときは向かい風で進めないのでは・・などと門外漢は不思議に思いながら海岸沿いを走っていくと岸壁に打ち寄せた波が壁面に突き当たり霧状のしぶきになって全身を潮の香りで包んで、薄くまとわりついて、唇をなめると塩っぱかった。
3キロの行程を走りきって戻ってくると先程遠くに見えていたサーファーが陸に上がってボードや帆を片付けていた。
尋ねると『向かい風のときはジグザグに進みながら風に向かって行くんですよ」と答えてくれた。
ちらっと子供の頃理科で合力・・とかいったことを習ったような気がした。それにしても波に乗って、帆を操作して、絶えず膝を曲げてバランスとっていなければ倒れてしまう、体力がいるスポーツだ。もうリタイヤーをした人かどうか気になって年を尋ねると、51才だった。まだまだ若い。
運動音痴の高齢者には、帆走しているときは何もかも忘れて至福の時だろう、と羨ましかった。