ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

世は常に栄枯盛衰

2015-09-12 15:04:13 | Weblog


江戸時代後期から大正時代頃まで栄えていた町並みも時代の変遷には勝てなかった。
しかし今も当時盛んだった漆器の製造販売の店が数件残っている。
直ぐ近くには1300年も続く菅原道真を祀った綱敷き天満宮がある。
神社の境内は海岸に沿って1キロ余の松林が続き、南の端には道真が太宰府への下向途中綱を敷いて休んだと言われる岩がある。
その側に天領の米や別子銅山の銅を運ぶ廻船が出入りした桜井河口港があった。
現在も潮が引くとかすかに港の石積みが海面から顔をのぞかせて昔日の賑わいの様を懐かしんでいるようだ。
神社の古い石柱には廻船業者の寄付社名が列び戦後の寄付者名には月賦販売業者の名がある。
愛媛県今治市の桜井地区は月賦販売の発祥地と言われている。
そのルーツは椀舟と言われた漆器の販売だ。
紀州の漆器を九州へ、伊万里の陶器を関西へと行商した商人が、買い手である農民の収穫時季に合わせて集金せざるを得なかった窮余の策だった。
戦後の復興期の当地の出身の月賦販売業者の商いは日本を席巻していたのでは、思える程だったらしい、が・・・今は・・・昔である。