カステラな暮らし ゆるふわっ花観察記

花について日々思うことをあれこれと・・・

私的 フェルメール考 その弐

2008-11-16 09:14:32 | 絵と音楽と文学と・・・
昨日の続きになりますが デルフトの街は デルフト焼きという陶器があります
手描きの染付するロイヤルデルフトは デルフトブルーを主として描かれ
それは美しい陶器です
デルフトに行ったときには このデルフト焼きをひとつ手に入れたいと思っていました
マルクト広場前の小さないかにもオランダらしいデルフト焼きのお店に入りました
間口は狭く お店の中は半地下 一階 中二階などと 立体的に売り場があり
デルフトブルーのものから カラフルなものまで 
土産物のような 安いものから 高そうな工芸品まで
タイルから 食器花瓶 はたまたスプーンやフォークまで・・・
さまざまなデルフト焼きが 所狭しと でも整然と美しく 飾っています
デルフトの景色のタイルは キッチンをリフォームしたら絶対張ると決めていました
なので 今キッチンの作業台の壁に珪藻土タイルとともに
その時の思い出のタイルが このように張ってあります
毎日デルフトの景色を思いながら お料理しているわけです
手前の花瓶と食器類も そのお店で購入したもの
デルフトブルーのものと そうではない代表的な色彩のもの
宝物です うんと優雅にテイータムを過ごしたいときだけ使います
花瓶は 思いのほか 花活けが難しく 活躍する機会が少ないです 残念ながら・・・
タイル横にある風車と花瓶のミニは 国立美術館のお土産屋さんで買ったと思うのですが
これはきっと オランダ中に売っているはず
そうそうその時 靴型(オランダの代表的お土産です)のデルフト焼きのピアスも
購入しました これがまたかわいい!!
いつもは旅の土産は ひとつだけしか買わないくせに 
デルフトでは もう止まらなくなってしまいましたっけ・・・

土産物自慢はこのくらいにして
生涯デルフトから出たことがなかったといわれているフェルメール
こよなく愛したデルフトの街であっても
風景画はまだ2点しか見つかっていない
2点しか書いていないのではとも言われていている
一枚はデルフトの眺望
私とデルフトを結んだこの絵は 今のデルフトでもどこの位置から見て
書いたものかが分かっている
これもすごいことで フェルメールの生きた1600年代と街が
さほど変わっていないということ!!
実際 広場に立って教会を見上げた時
横にフェルメールがたっていても 不思議ではない感じがしてしまうような街なのだ
自分の歩く石畳の音が コツンコツンと響いている静寂な街
もう一枚の風景画小路のように 家の周りの路地でささやかに暮らす街
それが今も昔もデルフトの風景なんだと思う

小路という作品の場所探しが ずっと論争を呼んでいるようで
いろんな説があり こちらとしても楽しい限り!
デルフトの眺望のようにはいかないようで 二転三転している
でも街の至る所で こんなワクワクするような路地がたくさんあるんだろうね

2000年以降 このようなブームになり いささかフェルメールまわりも
騒がしくなりました
2007年には デルフトの街にフェルメールセンターなるものもでき
観光客もかなり増えたようです
きっと 以前訪ねた時のように 隣にフェルメールが立っているような
そんな街の静けさはなくなってしまったかもしれません
自分の中には1600年代と変わらぬセピアな街の記憶が生き続けています
何年かたったら また訪ねてみたいと思います
もう少し フェルメール熱がひいた頃に・・・

ちなみに タイル横の二つの缶
昨日のフェルメール展で買ってしまいました 
コーヒーと紅茶が入っています ただフェルメールの絵のシールが貼ってあるだけの缶
実は私 缶フェチ
蓋付き缶をこよなく愛してやまない!
・・・でこんなもの買って家族に笑われています
ついでに一緒に写してみました


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2 コメント

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おれも (ホリキ)
2008-11-22 09:21:44
フェルメールは大好きです。
オランダにいた時にたくさん行った美術館博物館の中で、心を引かれたのがマウリッツハウスのフェルメールと武器火薬博物館でした。

写真のような絵に心を引かれて、展示ロープのぎりぎりのところで顔を寄せて長い時間みてたら、警備員に「Back off!!(さがれ!!)」と言われてしまいました・・・。
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あら!うれしい!! (カステラママ)
2008-11-23 08:44:11
え~っ!そうだったの? フェルメール好きとは知りませんでした。オランダで修行してたんだもんね!
マウリッツハイスへ行っていたとは 羨ましい限りです。私もきっと 張り付いてみていたいと思います。

いつか まっつんとオランダ研修へ行こうといっていたのですが ぜひその時はご一緒して マウリッツハイスへも行きましょう!!

武器火薬博物館?!も 興味しんしんです。
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