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2023-10-04 06:31:09 | お話しを聴く
https://www.youtube.com/watch?v=AMn97JxtOCQ
【伊藤貫の真剣な雑談】第16回「プーチンの知恵袋、セルゲイ・カラガノフ!!」[桜R5/9/30]

聞き書きします・・・

現在のロシアで一番影響力のあるセルゲイ・カラガノフという経済学者兼軍事学者に関しての講演をする。

カラガノフ氏はプーチンの知恵袋とか懐刀と呼ばれている人。欧米諸国だけでなくロシアでもプーチンに対して知的影響力の強い人だろうと評価されている。1952年生まれ現在71歳。
経済学と国際政治学と核戦略理論で多くの論文を書いている。それだけでなく文明論に関しても多くの論文を書いている。現在は、モスクワ高等経済大学外交政策学部学長。

彼にとって国際政治学というのは文明のあり方と切り離せないもの。
ロシア人というのはどういう人間であるか。ロシアが目指している国家のアイデア若しくは理想というのはどういうものであるか。ロシア人というのは、そもそもどういう性格の人間であるかと。
何故、彼はそういうことを問題にしたがるのかというと、ロシアは1990年代エリツィン政権の時代に酷い目にあい、アメリカ、クリントン政権がエリツィン政権に
経済改革(ショックセラピー)というのをやらせたのだが、ショックセラピーというのは犯罪行為であった。

経済援助によって注ぎ込まれたお金は、ロシア人やアメリカ人によって盗まれてしまった。つまりアメリカ・クリントン政権はロシアを助けると言って大量の経済援助を注ぎ込んだが
それは殆ど全てロシアの金融業者かアメリカの金融業者(ゴールドマン・サックスとかジョージ・ソロスのヘッジファンド等)に盗まれてしまった。

アメリカの押し付けたショックセラピーは大失敗であった。国民のGDPは5~6年で半額。当然のことながら平均的なロシア国民の生活水準も半分になって、腐敗していたエリツィン政権は
年金とか医療制度の予算もゼロにしてしまった。
ロシア男性の平均寿命は1987年には67歳であったが、1996か97年には57歳になってしまった。10年間で10歳も落ちてしまった。何百万人の人が病死、自死、アル中で死んでしまった。

国民は欧米から押し付けられた民主主義というものをやってみたら、政治家は皆腐っていて、腐った政治家がエリツィンを筆頭として国有財産(ロシアの自然資源)を実際の価格の2~3%の
値段で犯罪的な金融業者に売り飛ばして、濡れ手に泡で、少ない人でも1~2年で数千億円、多い人は数兆円儲けた。

この腐敗行為に参加した人たち(オリガーキーと呼ばれる)の8割はイスラエルの国籍を持つ二重国籍者であった。エリツィンの後、プーチンになってこれらの金融の犯罪書を取締を始めたが
彼らの大部分が逃げ込んだのもイスラエル。イスラエル国籍を持つ人達は、そういうことをやる。

ここから、今日の話。
ロシアが共産主義のイデオロギーから開放されて、自由主義・民主主義・資本主義というイデオロギーを始めたわけだ。
ロシア人というのは単純なお人好しな人が多い。普通のロシア人の9割は間抜けで騙されやすい人たちで、そういう人たちが酷い目に遇ったわけだが、
この人たちはアメリカやIMFに民主主義や資本主義をやれと言われて、ころっと信じ込んでしまった。で、実際には惨憺たる状況になった。
ロシア人は我々はアメリカに騙された(ヨーロッパにも騙されたけれども、当時の対露政策の主導権を握っていたのはアメリカのクリントン政権)
当時のクリントン政権の対露政策を牛耳っていたのはゴールドマン・サックスの前会長ルービン出会ったから、
ロシア人の多くは「我々はウオールストリートのユダヤ系の金融業者に酷い目に遇わされた」と思って、ロシア人の何と9割がエリツィン政権の末期になると、
我々は資本主義が嫌いであると、民主主義も信用しないと、自由主義も向いていないと。
これはクリントン政権の犯罪的な対露政策とエリツィン政権の無能と腐敗に最大の責任があるのだが。

ロシア人の8割9割は乱暴者で粗暴かもしれないけれども、非常に実直でびっくりするほど正直で庶民的な人が多い。ロシア人はヨーロッパ人ほど気取らないし、
多分日本人よりも気取らない。
弱点は、だらしがないとか命令されないと動かないとか。政府がある一定の方向に行くと、それにくっついていくから頼りのない人たちが多い。

カラガノフは、ロシア人はアメリカとヨーロッパの真似をしてはいけないと。最近20年間、口を酸っぱくして言っている。
何故かと言うとロシア人にデモクラシーとリベラリズム(自由主義)は向いてないと。
過去1000年間のロシアの歴史を見ると、ロシア人というのは集団主義者であると。集団に所属してないと安心できない。ロシア人くらい所謂
個人主義というものから遠い存在はいない。
彼らはどこかの集団に所属していて、その集団の中に入って一緒に頑張れと命令されると、すごく頑張る人たち。
しかし一人ひとりになって独立心を持って全てのことに自己決定して自己実現、自己評価、一人ひとりで頑張れと言われると彼らは嫌がる。
そこらへん僕は日本人に似ているのではないかと。
ロシア人に欧米の経済学のモデルを持ち込んでも駄目なのだ。マルクス主義を持ち込んでも駄目だっただけでなく、欧米のケインズ経済学や個人主義的で
拝金主義的なシカゴ学派的な経済学を押し付けてもロシア人は動かない。動かないだけではなく、そんなのは楽しくないと。

僕も、欧米人の経済学とか国際政治学とか国際関係論とか政治思想史は一応頭に入っているが、欧米の経済学・社会学・政治学・思想史・心理学・教育学
こういうモデルを、そのまま日本に持ち込んでも失敗するだけだというふうに感じている。
国民には気質とか価値観というものがあって、どういうことでモチベートされるのかという、モチベーションの在り方が違う。
カラガノフ教授が言うには、今のヨーロッパ人とアメリカ人には人間にはスピリット(精神)若しくはソウル(魂)に基づいて動かされている存在であるという視点が殆ど掛けているように思うと。
しかしロシア人というのは一見野蛮なように見えて精神とか魂を本気で信じている人たちで、精神的な或いは魂によるような動機づけがないと、ちゃんと動かない人たちなのだ。

例えば、その証拠として1990年代に民主主義・資本主義・自由主義で大失敗したわけだ。当然のことながらロシア人は我々は共産主義で大失敗して
その後アメリカ的なヨーロッパ的な民主主義・自由主義・資本主義を持ち込んだら、それでも大失敗をしたと。
ロシア人はガッカリして皆自信喪失症になって価値判断を失って自暴自棄になる、若しくは無気力になってしまったロシア人がとても多かった。

そこで何が起きたか。奇跡のようにロシア人のキリスト教信仰が復活した。20年前、ロシア正教に所属していると答えるロシア人は31~32%しかいなかったのに、20年後には何と70%がロシア正教の信者になった。これは世界史において奇跡的なこと。
そのせいで最近10年間、ロシアでは新しい教会が3万も建設されている。
これを見てもロシア人という奇妙な人たちが、どれほど精神的な魂の拠り所求めている国民かというのが分かると思う。

もう一つカラガノフ教授が言うのは、欧米の自分が豊かになるための自己実現を目指せば良いというような議論ではロシア人は絶対動かない。
それには興味がないのだ。ロシア人は何かというと、ずっと前から特定に集団に属し、友人関係を大切にし、一番モチベーションを感じるのが家族と祖国と神であると。
カラガノフ教授に言わせるとロシア人というのは家族と祖国と神に使えるために生きているのだと。欧米の個人主義者やマテリアリストで生きているロシア人というのは非常に少ないそうだ。

カラガノフはロシアの最高のエリート階層に所属しているが、彼はロシアのエリート階層のロシア人に対する裏切りということを非常に感じていて、
彼の論文を読むとロシアのエリート階級が、いかに最近30年間普通のロシア国民を裏切ってきたかということを大きな論文で書いている。

僕は日本のエリートも欧米の経済学・国際政治学・政治思想・社会システム・教育学というものを、そっくりそのまま持ち込んで
日本の社会・経済・外交思想・教育を変えようとしている。
だけど、そういう欧米の社会学なり教育学なり心理学をそのまま持ち込んで、日本人に欧米のマネをしろというのは全く上手く行ってないと思う。
最近30年間の日本の経済が停滞してきた理由も、最近30年間リーダーシップを取ってきた人たちは所謂団塊の世代と言われている人たちなのだが、
団塊の世代の人に限ってアメリカとかヨーロッパの猿真似をしたがる。
30年40年、アメリカとヨーロッパで生活してきた私が思うに、団塊の世代で日本のモデルは欧米にあり、日本の社会科学・人文科学のモデルも欧米諸国の学会にある。
欧米の学者の理屈を真似すれば日本は上手くいくはずだと言っている団塊世代の人たちは非常に軽率であるというふうに思う。

話は変わるが今回のウクライナ戦争に関しても、カラガノフ教授は愛国者だから当然ロシアの見方をするけれども、
彼は何と1997年、今から25年前に論文で、このままで行けばウクライナ問題を切っ掛けとしてロシアは大戦争を始めるだろうと。
ウクライナ問題を口実としてロシアは欧米諸国と衝突するだろうと。25年前に論文を書いている。先見性は凄い。

カラガノフ教授は明確にロシア人に民主主義は向いてないと言い切っている。
その理由は、ロシア人は一人ひとりで決めるのが凄く苦手だから。何かの集団に所属して上から命令が来ないと動こうとしない国民であると。
ロシア人の多く、特に自分のことをエリートだと思っているロシア人は自分たちは、ヨーロッパ文明やアメリカ文明に近い関係にあると思っていると。
ところがカラガノフは、そうではないと。
カラガノフに言わせるとロシア人というのは、彼の表現によるとユーラシア人若しくはユーロ・エイジアンだと。半分はヨーロッパ人だけれども半分はエイジアンだと。

ロシアは色んな騎馬民族に征服されてグチャグチャになって混じり合ってきた国民。ロシア人のDNAを調べるとアジア人の遺伝子が物凄く多いそうだ。
ロシア人の行動形態はアジア人に似ている。
彼が言うには、我々は無理にヨーロッパ人やアメリカ人と仲良くすることはないと。無理にアメリカやヨーロッパと商売する必要もないと。
今回の経済制裁でロシアはアメリカ、ヨーロッパと商売しなくなったが、カラガノフ教授はこれは結構であると。
それに最近はアジア諸国のほうがヨーロッパより経済成長率が高いのだから、この制裁をきっかけに我々は自分たちの経済取引の6~7割はアジア諸国とやれば良いと。ユーラシア大国として生まれ変われば良いと。

次に非常に重要なことを言う。
カラガノフ教授はロシアで多分ナンバーワンの影響力を持つ国際政治学者。その彼が今年6月国際政治学会で非常にショッキングな論文を書いて
その論文のせいでアメリカ政府の対露政策も変わった。アメリカのマスコミは殆ど報道しなかった。
何故かというと、この論文が世界中に広まると物凄く都合が悪いから。
この論文は今年の6月13日に発表された論文で、元々の題はディフィカルト バット ネセサリィ ディスジョット「難しいけれども必要な決断」

この論文は欧米諸国の軍部と情報期間にショックを与えた。日本語訳にはされてないと思う。教授のホームページに英語訳で出てくるから読めると思う。
彼はこの論文で非常に重要な事を言っている。
一つは、核兵器は使える兵器である。ロシアは今回の戦争において核兵器を使う用意があると。
欧米諸国特にアメリカは我々は核ミサイルをNATO諸国に射ち込む用意があると覚悟があるということを知るべきである。

二つ目は、アメリカの核の傘は偽物であると。ロシアに対して攻撃的な政策を取っているNATOの加盟国に核ミサイルを1発若しくは数発射ち込んだとしても、
アメリカは絶対にロシアと核戦争をしないと。核の傘は最初から無い、ウソであると。アメリカはヨーロッパのアメリカの同盟国を守るために、ロシアと核戦争をするなんて絶対に有り得ないと。ソ連時代から知っていたと、なぜなら私(からガノフ教授)はソ連時代から核戦略の専門家だったから。

ということを書いてしまった。これはアメリカにとって都合が悪い。
ヨーロッパ諸国(NATO加盟国の)と日本にとってもアメリカとの同盟関係は自主防衛を妨げるので都合が悪い。
ロシア・中国・北朝鮮の核ミサイルが怖かったら我々の言う事を聞けと、我々が核の傘でお前達を守ってやっているのだから軍事政策だけでなく
経済政策でも我々の命令を聞けと言って、同盟諸国を自分たちの属国若しくは家来にしてきた。
ろころがカラガノフが論文に書いたことが事実であるとしたら(事実であると伊藤氏は知っているが)、ヨーロッパ諸国にとっても日本にとっても
アメリカとの同盟関係というのは、非常に価値の少ない若しくは同盟関係があるがゆえに自主防衛能力、自主的な核抑止力を持てないのだから、
むしろ同盟関係がマイナスになっていると。カラガノフ教授はそれを書いてしまった。

アメリカは物凄くショックを受けてマスコミは何も書かなかったけれども、ペンタゴンとCIAは「これはマズイ、本当のことを書かれてしまった」と
こういう認識が世界中に広まったら誰もアメリカのことを信用しなくなると。NATOだけでなくアジアの同盟国との関係も全部崩れてしまうと。


カラガノフ教授の論文 に書かれていること
アメリカがこのウクライナ戦争を続けたいと思う限り、我々が現在のザポリージャ・ヘルソン・ルガンスク・ドネツク、こういった地域で
全て勝ってもアメリカは西ウクライナに軍事援助を与え続けるから、この戦争は終わらない。
アメリカは永遠に延々と5年も10年も15年もこの戦争を続けさせて、それでロシアを経済的に疲弊させるつもりだ。
つまり軍事的に勝てなくても戦争を続けさせることによってロシアを衰退させるつもりがある。
だからカラガノフが言うには軍事的にウクライナ軍をぶっ叩いて屈服させても、アメリカはこの戦争の負けを認めて引き下がるような国ではない。
だから単にウクライナを軍事的手段によって叩きのめすだけでは、この戦争は終わらない。とカラガノフは書いている。


次に彼が書いているのは西側諸国のリーダーたちは1970年代80年代に、核戦争に対して非常に鈍感になっている。
少なくとも1980年代の末までミッテランとかレーガンとかシラフとか、ああいう人たちが活躍していた時代は、
欧米のリーダーたちは米露が若しくはロシアとヨーロッパが核戦争をすることを心配していたと。
核戦争を避けることが西側諸国の最優先の課題であったと。


ところが1990年以降の西側諸国のリーダーたち、日本で言うと団塊の世代、全共闘時代のヨーロッパ人、アメリカ人。長い間欧米に住んできた私から言わせていただくと、団塊の世代
全共闘世代が馬鹿なのは日本に限られたことだけではなくて世界中で馬鹿。団塊の世代、ベビーブーマー世代は。この世代は人間的に信用できない。

アメリカでもヨーロッパでも駄目。この世代がリーダーシップを取るようになったのが1990年代から。1990年代からヨーロッパ人、アメリカ人の外交判断能力は幼稚で単純なものになった。
幼稚で単純な理屈を振りかざして相手を攻めたてれば、それで良いのだと。
例えばNATOを拡大しないとロシアに約束しておきながら、その舌の根も乾かぬうちにクリントン政権はNATO拡大を決定して、経済改革でロシアをめちゃくちゃに騙した。
それによってウオールストリートの金融業者は40~70兆円の利益をアメリカに持ち帰った。こういうことをやって次のブッシュ政権はイラクに大量破壊兵器があるという証拠は何も無いのに、百も承知でイラクは大量破壊兵器を持っている、我々は証拠を握っていると言ってイラク戦争をやって、戦争をやってみたら何もなかったと。
クリントン政権の苛烈な制裁によってイラクでは50万人の子供が死んでいる(経済制裁と医療品制裁によって)これに関して「どう思うか」と問われたオルブライト(国務長官)は
「価値があること」だと答えた。
次のブッシュ政権は嘘ついてイラク戦争を始めた。

そういう連中が今回ウクライナでクーデターをやらせて、今回の戦争に持ち込んで、ロシアを破壊しようと思っている。
ついにロシアは、そういうことをやるのだったら我々はポーランドやリトアニアとかラトビアの軍事基地に核ミサイルを射ち込むとエスカレートしてきた。

話を戻す。

1980年代の末までは核による抑止というコンセプトがまだ生きていて、1980年代末までのヨーロッパ人・アメリカ人というのは未だ真面目な責任感のある人たちが居たから、核戦争だけは起こしてはいけないという強い責任感は有った。

カラガノフ教授は最低過去30年間の指導者層の質・クオリティが物凄く下がっていると言った。40年前のヨーロッパとアメリカの指導者はロシアが追い詰められたらどうなるか
核兵器で反撃してくるくらい考えられたはずだ、1980年代までの政治家たちは。
1990年以降の政治家たちは、そういうことが理解できない。興味がないのだ。
全共闘世代・団塊の世代以降の七十数歳より若い政治家たちは各戦略理論の知識が殆ど無い。だからロシアが核を使うと言っても、そんなのハッタリに決まっている、使うわけねぇだろと言って済ませてしまう。
彼らは核兵器なんか使えるわけ無い、だから恐れる必要はないと言う。核戦術を勉強したこともないくせに。
北朝鮮が何十発何百発核弾頭を持とうと恐れる必要はないと、日本のマスコミ人や政治家は全然気にしてないわけだ。

日本は徹底的に人材不足で、現在の日本がどれ程苦しい状態に追い込まれているかということを議論できる人が殆ど居ない。
驚いたことにヨーロッパとアメリカでも、そういう議論ができる人が三十数年前から殆ど居ない。そのことをカラガノフは指摘している。
彼が言うには核ミサイルをアメリカの同盟諸国に射ち込む必要があるけれども、だからといって同盟諸国の民間人を殺害する必要はないと。
例えばポーランド(ウクライナに義勇兵を一番多く送り込んでいる。西側諸国の軍事支援は殆どがポーランド経由)の軍事基地か軍事品を輸送している飛行場とかを核ミサイルで破壊するのが良いだろうと。
ただしカラガノフが言うには、我々はポーランド人を殺す気はないと。だから最初にポーランドに警告するから、ターゲットになる地域の住民は全て退去して欲しいと。
アメリカは米露核戦争になるのが怖いから、絶対に核ミサイルをロシアに射ち込むということはやらないと。
なぜならロシアは世界最大の核兵器所有国だから。


これでアメリカは完全にメンツを失う。
我々はこういうことをやることによって、アメリカのやった今回のウクライナ戦争が、どれほど間違ったものであるかということを、アメリカ並びに全世界の諸国民に教え込む必要があると、
私(カラガノフ)がこの議論を始めたのは、この議論を始めることでヨーロッパ諸政府、それからNATOの司令部が、今自分たちがどういうことをやっているのか、どれくらい危険を犯しているのかということを分からせるためであると。

伊藤氏
アメリカのランド研究所もこの戦争は早く終わったほうが良いという方向に向かっているから、この論文が切っ掛けとなって、アメリカの軍部・CIAとできればシンクタンクも、こういう愚劣な戦争を早く終わらせる方向へ向かってくれれば大変嬉しいなと思う。

                                   ・・・ここまで・・・

ロシア人には良い印象を持って無くて、どういう気質の人達なのか知りたくて視聴しました。乱暴者で粗野だけれども人が良いと伊藤氏は表現しています。
そして一人ひとりで行動するのは苦手で集団に属すると。かつての日本人に似ているところもあると思いました。しかし今の日本人は、集団に属するのを嫌う人も増えつつあると思います。
が、マスクを外せないのは個人の判断が苦手なせいもあるかもしれません。とりあえず集団に属していると安心するところは似ているのかも。

ロシアは、社会主義・共産主義で失敗し、民主主義・資本主義でも失敗しました。どちらも所謂DSに属しているといわれる人たちが関与していたのではと思います。
しかしロシアには先見の明のある優れた人物がいて、良い方向に導こうとしているようです。プーチン大統領が登場したことはロシア人にとっては幸運だったでしょう。
そしてプーチンを支える知識人も居ます。

ロシアのことを伊藤氏のお話から聞く度に、私は日本のことを想います。現在の政治家や指導者が日本人のことを考えているようには見えません。まず外国有りきで、そのために日本人から如何に搾り取るかという政策ばかりしているように思えます。私はロシア人が羨ましい。ロシアを大切に思う政治家や思想家が居るから。

ロシアは豊かな食物と資源と防衛力に恵まれています。日本には全て無いものばかり。この戦争は、アメリカが影で仕掛けたもので、ロシアは自らを守るために出てきました。
それはかつて日本にし掛けられたことと同じではないか。日本とロシアを一緒にするなという声もあるでしょうが。日本人の手から離れてしまったような我が国の政治に私は暗澹となります。
これから私達の暮らしにウクライナ戦争の影が大きく伸し掛かってくるかもしれません。上がった税金はウクライナの国民のためではなく、ウクの汚職にすくい取られて行くかも。
それをアメリカが望んでいるから。もう、どうでもいいやという投げやりな気分になります。アメリカはいつもそうやって争いを仕掛けていくらしい。

ロシアは核を使うかもしれないそうです。ポーランドは先日ウクライナへの援助について消極的な発言をし、その後取り消しにやっきと出ていました。もしかしたらカラガノフ教授の論文を目にしたのかも。
早く戦争を終わらせるべきなのに、負けが決まっているゼレン大統領は未だ、武器をくれくれ援助をしろと言います。本当の目的は長引かせることではないかと思います。
ウクライナやロシアのことは心配していませんが、私は日本のことだけが心配です。
                       
    
                    

                               クロアゲハ  羽が切れて傷んでいます
                                      連写の中の一枚から
                                           
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