夢見るババアの雑談室

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マイクル・コナリー著「正義の弧」上・下巻 〈講談社文庫〉

2024-03-23 10:22:05 | 本と雑誌

 

 

 

長年 警察官を続けてきたが 私立探偵として生きようとするハリー・ボッシュを かつて同じ事件で組んだレネイ・バラードが立ち上げた未解決事件班に参加してくれと話しをもちかける

ボッシュが現役時代に犯人を逮捕できなかった事件を捜査しなおしてくれていいからーという条件で

ボッシュが気がかりだった事件とは 一家四人が行方不明となり その死体が埋められた砂漠で発見されたというもの

 

そしてレネイが新しく未解決事件を捜査する班を立ち上げる条件は 市会議員のジェイク・バールマンの若くして殺された妹・・・・・彼女を殺した犯人を見つけてほしい・・・・・

長年警察官として生きてきたボッシュには それなりの人脈もある

何よりも刑事としての勘

殺された 被害にあった人たちへの真摯な思い

だが・・・もうボッシュの体はぼろぼろだ

若い時とは違う

それでも不屈の精神で事件に 犯人に立ち向かう

今回もボッシュは幾度も危機にあう

銃口を向けられ 負傷もする

それでも・・・怯まない

 

一つの大きな事件が解決した後 ボッシュは姿を消す

一家四人殺しの犯人の逃亡先の手がかりを得て・・・単身そこへ向かう

当初 ボッシュには別な目的もあったが・・・・・

一方 連絡がとれなくなったボッシュを案じるレネイとボッシュの娘は 二人してボッシュの家に行き・・・・・そこでなんとも心配な薬を見つけてしまった

 

人の生命は永遠ではない

死ぬが運命 此の世に生まれてきた限り

消える時は やってくる

 

そうした寂しさ 或る種の苦さも

いつかマイクル・コナリーの作品からボッシュの名が消えてしまう日も訪れるかもしれません

 

 

古沢嘉通さん「訳者あとがき」では いつもマイクル・コナリーの作品や今後の翻訳予定についても書いて下さっています

 

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