夢のLeidi Laidi

着物と宝塚、ほぼ半々

おとなしやかな服

2014-07-16 15:42:13 | 洋裁
「赤毛のアン」には、印象的な場面が沢山ありますが、
あの「ふくらんだ袖の服」の件と言えば、
「ああ!」となる方、多いのではないでしょうか。

アンが念願の「ふくらんだ袖の服」を手に入れるのは、
マシューからのクリスマスプレゼントで…
でしたよね。


友達に囲まれて楽しげにしているアンを見て、「何かが違う」と、マシューは思う。
他の少女たちに比べても、生き生きとして、ひときわ魅力的に見えるアンなのに、
何が引っかかるのだろう、と。

そして、アンだけが、少女らしい可愛らしい服を着ていない事に気付いて、
リンド夫人にアンのための「ふくらんだ袖の服」を
依頼する…あのエピソードは、印象的でした。

もちろんアンへの愛情あればこそですが、女性の服飾になんか無頓着なはずのマシューが
「なんか、ヘン」と気づくというあたりが、心に残ります。

さて、マシューが違和感を覚えるほどに地味だった、
マリラお手製のアンの普段着はどんなものだったのか。
実のところ、パフスリーブにフリルいっぱいの夢のドレスよりも
気になっていました。

ひだの無い胴にひだの無いスカートが続き、どこもきっちり細身で、
三枚とも同じ型紙で作られた、飾り気も何も無い服。
アンをして「気に入ったつもりになるわ」と言わしめた服。

何が不満なんだと聞かれて、「あのう…きれいじゃないんですもの」と
答えて、マリラを仰天させてしまうわけです。

まぁ確かに、女の子が「きゃ~」と、ワクワクするような服では
ないですねぇ。

でも、「さっぱりとした、きちんと仕立てられた新品」、
「おとなしやかで実用向きの服」ってのも、心惹かれるものが
ありませんか?

なんて言うか…日々のしょうもない迷いとか煩悩から解放されそうな…。

と、いうわけで、作ってみました。




お見事に地味ですね。

マリラ作のアンの地味服は長袖だったと思われますが、
夏物なので肘丈袖。
夏物とはいえ、二の腕出す勇気ありません (^◇^;)。

胴とスカートは切り替えなしにしました。
多分、アンのは切り替えで、スカートは少しフレア入ってたのではないかな。

マリラは許してくれないでしょうが、実際に着る時は、こうなりますかね。








アンは帽子に花飾りをつけちゃって怒られたけど、
そりゃデコりたくもなりますわね。


そう、デコりたくもなる。

問題は、私が日曜学校に生花満載の帽子で行ってしまっtたアンよりも更に
煩悩まみれだって事なんですが…以下次号!



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