中国料理 郷村菜 蔬菜「蓮香」
場所は、白金高輪駅方面から都道305号線を恵比寿方面へ向かった道沿い。
最寄駅は白金高輪になる。
当店は、「ナポレオンフィッシュ」で料理長を務められていた小山内耕也氏が
独立しオープンさせた新店。(オープン日は、2015年12月18日)
さっそく小山内シェフのお任せコースをいただこうと、2015年12月、同士が集まった。
店の前には綺麗な花がいっぱい並んでおり、名前を見ると、お祝いを送られている
メンバーも錚々たる顔ぶれだ。期待値も高まる。
スタイリッシュな店内は左手奥に厨房を配し、その前にはカウンター席。
ほか片側ソファのテーブル席でレイアウトされ席数は23席ほど。
冷蔵庫がフロア中央にあるので、お酒は客自ら選び取り出すスタイル。
現在、店はシェフと奥様の2人体制だが、スタッフさんはこれから募集されるのかも?
当日、卓上に菜譜の用意はなく、料理は全て大皿での提供で、各自での取り分けが必要。
サーブ時に口頭説明がありますが、聞き取りが難しく、正確さに欠ける点はご容赦ください。
補足的に、店内の黒板メニューを参考にして記します。
3種盛り合わせ
①ウニと押し湯葉(百夏)木姜子風味・・・しっかりした歯触りの押し湯葉は木姜子と好相性。
爽やかな風味で箸を進めさせる。
②西双版納アーモンド
③大根・ドクダミのサラダ・・黒板メニューの大根・ドクダミ・ミント西双版納レモン風味になるのかしら。
ドクダミは雲南のものとのこと。カシューナッツも加わり、一見穏やかそうですが、
大根をかじるとハッとする辛さがある。この刺激的な辛さもハーブを使うことで、
清涼感のある味わいに仕上げています。
※西双版納(シーサンパンナ)は
『中華人民共和国雲南省最南端に位置するタイ族の民族自治州』-Wikipediaより-
料理は中国西南地方を主軸とし、国境を接する隣国の影響を受けエスニックな要素もあり、
シェフのセンスで様々に提供される。
鉢鉢鸡 四川省自貢市名物
(ノブロー) ピーナッツが散らされ、下にはセロリも入っているだよ。ベストマッチだべ。
ソースは香味野菜入りで旨味の層が深く、ふくよかな甘さの中に爽快感のある辛さが
力強く生きている。この加減が素晴らしく、激烈に美味い。完飲すべし!
また、柔らい鶏肉は皮の部分まで美味いのだから、申し分ありません。
青菜の発酵おから炒め
青菜への火入れ加減が凄腕!
シャキシャキ感が半端なく、調味にはニンニクも程よく使用されているようですが、
乳酸発酵おからのナチュラルな塩気と旨みが味に丸みを出し、飽きのこない美味さに。
(寝太郎) うまー!僕的には青菜炒め史上かなりの上位だよ。最強と言いたいくらいだ!
黄ニラ、ニラ、きのこ、自家製小魚、豆鼓炒め
説明によると、小魚と豆鼓を一緒に漬けこんだもので、中国ではポピュラーな調味料なのだそう。
香り高い炒めもので、豆鼓が塩っ辛くないので、これもぽくぽく食べれて味も良い。
酒の肴にも喜ばしい1品です。
白身魚と春菊の土鍋仕立て
(ノブロー) 唐辛子と頂には香菜だ。
オイル入りの汁で煮込んだ白身魚は魅惑のふかふか食感。
唐辛子はちょこっと同席している程度なので辛くはありません。
春菊の香りもマッチして、安心感をもっていただける味わいです。
発芽大豆のドクダミに漬けこんだみそ炒め
これも良い香り。豆の食感も豊かで、ピリッと辛く、酒の最高の朋友。
カキの唐辛子とセリホンの漬物蒸し
ぱっと見は給食のソフト麵っぽいのですが、中国(河北省と聞いたように思いますが)
の太いビーフンと一緒に蒸したもの。
(ノブロー) 漬物蒸し言うても、牡蠣の美味さを損なわない絶妙な味付けなんだよ。
湖北のオムレツ 名物百花菜入り
ぷりっぷりの海老を百花菜の塩気で食べさせるもの。
たまごのふわふわしっとり感も素晴らしく、技量の高さを感じます。
(寝太郎) ガツンと目の覚めるスパイシー使いをするかと思えば
こういう優しい味もある。メリハリがついて、シェフは引き出し持ってるなあ。
桂林豆腐
唐辛子味噌(桂林醤)を使った豆腐の煮込み。
エッジの効いた四川的な辛さではなく、旨味のある辛さで、コクもしっかり。
ひと味違う美味しさで食べ手を魅了する。
サーロインと青トマトの炒め ミント風味
肉とトマトは一緒に食べることを推奨。
(ノブロー) お肉うめえ!こりゃあ質のええ肉を使っているだよ。でへへ。
雲南省のポルチーニを使った煮込みそば
仕上げには黒胡椒。
ポルチーニ茸の風味にぽくぽく食感の豆鼓と鹹蛋のコクが合わさり、ともかく美味い!
シェアするのでなければ、抱え込み独り占めしたいぐらいです。
(ノブロー) すっげえアレンジ力の高さだで。しかもウルトラうめえ!びっくりだよ
シェフは発酵系の旨さを調理に生かす名手。
料理のところどころに発酵調味料を使われていて、コクのつけ方がとても上手だ。
凄い新店が白金高輪にできたものである。予約の取りにくい店になる日も近いことだろう。
雲南の先にはベトナムがある。個人的には隣接国とリンクした料理も楽しみで興趣が尽きない。
蓮香(Renshan)
東京都港区白金4-1-7
TEL 03-5422-7373
営業時間/ 18:30~21:30(L.O.)23:00(CLOSE)
定休日/ 不定休