高級広東料理「福臨門 家全七福」 再訪。
某日は“XO醤飲み”を目的とする6名での会食で、コース料理仕立て。
予約名を告げ、リザーブされた円卓の個室へ向かう。
窓の外には、皇居と遠くビル群が望める贅沢なロケーション。昼からリッチだ。
テーブル・セッティングは、ナプキン、箸置き、箸(縦置き)、レンゲ、茶杯(ソーサー付き)
おしぼり用トレー。着座後には、タオル地の提供があり、白いテーブルクロスを広げた
ターンテーブルには一輪挿しで花が飾られている。
以下の料理は、すべて幹事さんが、事前に足を運び、店側と打ち合わせをしたうえ、
提供されたものなので、今回の料理に興味のある場合は、お店へ確認等を願います。
料理は、大皿で供されるものと、各人ごとのポーションで供されるものが入り混じったスタイルで、
基本、大皿の場合はお披露目後に店側で取り分けてくれた。
なお、サーブ時に説明を受けられますが、卓上に菜譜の用意はないため
正確さに欠ける点はご容赦ください。
ドリンクは生ビールからスタートして、紹興貴酒陳年十年に進行。3本は飲みましたよ。
もちろん、中国茶も別注文。
三拼盆
(ノブロー) こいが今日の主役、激うまXO醤だよ。味の深みが凄えだ。
各組(2人)に1個用意されてるんだ。
①鹵水牛展(牛スネ肉の冷菜)②白切雞(蒸し鶏の冷菜)③燻蹄(豚スネ肉の冷菜)
鶏肉には手もとでネギ生姜ソースをかけていただく。豆板醤はお好みで各料理に。
それぞれに素晴らしい完成度の高さで、味に品の良さを感じられる。
自分は特に豚スネ肉の冷菜が気に入ってしまった。
例湯(各自分)
ニンジンとキャベツのスープ。
じっくり煮込まれているので素材の旨み、甘みが濃縮され、しみじみとした美味しさ。
取り澄ましたところのない素朴な味わいで広東スープの奥深さが光る。
優しい味わいにレンゲを持つ手が休もうとせず、一気に完飲してしまった。
齋素鵝
精進野菜をゆばで巻き焼いたもの。
これには香港スタイルに倣い、リーペリンソースをつけていただく。
かりっと綺麗に焼かれたゆばはベタつき感もなく、精進野菜の自然な美味さを
味わうことが出来る。
鮮蝦焼売皇
黄色い皮が嬉しい蟹子焼売。
もりもりとした豚肉の食感も豊かで、本日は幸運なことに飛子の量も多いように思える♪
金銭酥
銀座店【閉店】でもいただいた金銭酥は、バターの効いたサクサクのパイ生地に
金華火腿とエビをサンドしたもの。
部屋を担当してくれたスタッフさんによると、点心は今回の席用に、齋素鵝と金銭酥を
入れてくれたのだそう。
点心は事前にリクエストいただければメニュー以外のものも相談が可能で、
(点心の)種類は80種類ぐらい、そのうち常に出しているものは20~50種類ほど。
(季節ものもあるので用意できるものが限られてくるとのこと)。
また、香港テイストのものもご要望があれば作りますという話です。
荔芋香酥鴨(合鴨のタロ芋包み揚げ)
お頭付きであります。
同時にターンテーブルに置かれたのは、細かくカットしたシイタケ入りのとろみソース。
これを手もとでかけていただく。
「ソースは多めにかけていただいたほうが。頭の部分はかぶりついて召し上がってください。」
(ノブロー) ナイフとフォークもセットされるだ。付け合わせはレタスだで。
身を開き味付けした鴨にタロイモをつけて揚げたもの。
ひと口で説明すると素人ではこんな感じだが、とても手間がかかっているのだ。
むっちりとした鴨肉はソースをかけていただくことにより、衣のタロイモがとろんとして
次第にさくっと食感が、マッシュポテト状のねっとりとしたコクのある舌触りへと変わるのも面白い。
直球勝負のローストダックとは異なった、はじめていただく味わいに感動もひとしおです。
上汤豆苗(各自分)
豆苗も上質で、香りが高く食感豊か。
上湯も味がクリアで綺麗だから、バクバク食べれて飽きがこないのだ。
(寝太郎) 僕、これも楽しみにしていたんだよ。マジ美味いなあ。驚きだ。
鹹魚肉餅煲仔飯
「香港風の土鍋ご飯です。中華アンチョビと豚ミンチ肉を合わせ、タイ米で炊きました。」
――うおー!香り最高!
幹事さんの話によると、冬のシーズンを考えシェフが鹹魚茸蒸肉餠より鹹魚肉餅煲仔飯を
オススメしてくれたのだそう。一同のテンションも上がりまくりです。
取り分け直後はこんな感じですが――。
手もとで醤油をプラスさせ自分味を構築させるのだ。
がしがしがし。絵面的には険しくなるけれど、これが美味しいのです。
本場感があって豊かに味が広がり、品の良さも共存!そして、うま~い
土鍋に残ったご飯は次のお楽しみに。
香りをたたせるために、ワゴンでカセットコンロ始動。
スタッフさんがつきっきりで面倒を見てくれ
スープ投入!
張り付いたご飯を土手にしてますから
アレがどうなるか楽しみ。
それは香ばしいオコゲ!ネギと香菜も参加し
オコゲご飯おじや風の出来上がり。
お椀にソースや豆板醤を入れ、自分の好みに味を整えるのだ。
焼いたお餅をいただくような香ばしさがあって、二度目の美味さに突入。
これもまた新感覚の味わいで心もお腹も贅沢をさせてもらった。
さて、デザート前にはおしぼりの差し替えあり。細かく気を配ってくれてます。
沙馬と蛋撻(各自分)
中華風おこしとプリンタルト。
姜汁汤圆(各自分)
(ノブロー) スープは生姜がきっちり効いて甘みもしっかりだ。
もちもちのお団子を噛み切るとツブツブの黒ゴマがとろ~り。ご機嫌になれる美味さです。
広東料理の実力店。こちらは皆様にオススメしたい1軒です。
家全七福酒家 SEVENTH SON RESTAURANT 丸ビル店
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング 36F
TEL 03-3283-2002
営業時間/ ランチ(月~金)/11:30~16:00(L.O.15:00)
ランチ(土・日・祝)/11:30~16:00(L.O.15:30)
ディナー(月~土)/17:00~23:00(L.O.21:30)
ディナー(日・祝)/17:00~22:00(L.O.21:00)
定休日 無休
※お店の方々をはじめ、ご尽力頂いた幹事さんに感謝であります。