中国料理「龍鳳」再訪。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/0c/07bdec31da30183e5a33a899e9fc9772.jpg)
某日は当店と深い親交を持つ幹事さんのお声がけによりメンバーを集っての春節宴会。
料理は幹事さんにお任せで、詳細な内容構成はわからない
ミステリーなお楽しみ会食であります。
当日、菜譜の用意はなく、大皿で供され、サーブ時にも細かい説明はありませんでしたから、
記録の正確さに欠ける点はご容赦ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/d2/f806009e6a46a003f1d900b82fbcbfa3.jpg)
焼き物盛り合わせ
脆皮焼肉(皮付き豚バラ肉の焼物)と叉焼。
脆皮焼肉はクリスピーポークまたはクリスピーローストポークとも表記される焼き物。
肉に塗り込んだ塩の加減も良く、カリカリに香ばしい皮目とバラ肉の柔らかさが
食感の対比として楽しめ、脂身にナチュラルな甘みを感じます。
叉焼は味付け自体は悪くはないのですが、ちょっと噛み応えがある感じ。
個人的に軍配を上げるとしたらクリスピーポークかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/08/435ae6180fcfdc90e783cf3fdb0c7f45.jpg)
佛手瓜と胡瓜、白菜の甘酢漬け
甘酸っぱさが箸休めにも役立つ1品。
手抜き感はなく、真面目に作ったことが伝わる飽きのこない味です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/8e/5fd52cf62bf8142b09cee1763c8c99ae.jpg)
砂肝の冷菜
臭みのない砂肝はシャクっと軽快な歯触り。
胡椒をピリッと効かせ、酒のつまみに嬉しい冷菜です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/44/5b6cb1568721cc0fb4715c490a06ff8c.jpg)
腸詰め
甘さに強いクセがなく、こなれた旨さを発揮。一本筋の通ったバランスの良い味わいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/c2/bc02215e2aee5f69f604822fa4041c90.jpg)
豚足
幹事さんのお話によると調味には南乳を使っているよう。
この匙加減が見事で、南乳の風味が突出しすぎず、コクを生かして
タレは甘からず辛からず、絶妙な塩梅。ピーナッツとの相性も抜群です。
こんな美味しい豚足は久しぶりだわ。
ぷるぷるとろとろとはこの豚足のために使う言葉だと心底思いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/8c/242b69e65be712898119acca76e03b55.jpg)
(レンタロー) 南乳猪手。基本と伝統に忠実な広東料理に好感度がぐいぐい上がるだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/8a/ee675511d1fa5d5dbbff762b95391157.jpg)
春菊と塩漬肉スープ
飾り気のない普段着なルックスに好奇心を煽られます。
目視できた具材はたっぷりの春菊とスペアリブ、ハト麦。
骨付き塩漬肉のエキスが入り込んだスープは、味に深みがあり、春菊の香りが食欲をそそる。
漢方っぽいスープと言うより家庭的な温かみを感じさせる味でしっかり美味い。
春菊は大好きなのでお替わり3杯いただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/f7/516c6105bbcd36f74aedeca3563fd318.jpg)
髪菜とドンコの旨煮
春節ですから、縁起の良い食材、髪菜が使われています。
周りをチンゲン菜で囲み、ドンコに絡め合わせるようにして提供。
髪菜自体にクセは無く、甘めの煮込みで古典的な味わいにほっと落ち着きました。
これ、美味しいわあ。この日の宴会料理の中でも記憶に強く残りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/a4/472fed563803d07ef8b317c41cc97bf6.jpg)
話梅。温めた紹興酒にといただけましたが、この独特な甘みと風味は私の苦手とするところ。
個人的には、紹興酒ではなく料理に使いたいアイテムであります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/f5/fe3efab8dda0242bd9e1e7dbb026527e.jpg)
巻揚げ
きつね色に揚がった皮にみっちり詰まった具材はその形状を残しパワフル食感。
カット檸檬とセットされた塩胡椒をつけて。完成度の高い巻揚げでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/b0/ebf82b1ed6025dec1f179608c3c8baa0.jpg)
ホタテ貝柱と海老しんじょ揚げの旨煮
ウドと絹サヤをチームメンバーに、肉厚ホタテとしんじょ揚げはエビ感たっぷり。
塩味をベースに海鮮の旨味も加勢し、淡くではなく、はっきりした味付けです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/ff/54609a11e7f9f4150a23af452c4117ab.jpg)
清蒸魚
黄ハタを使用。
参加メンバーさんに教えてもらったのですが、当店はしいたけソバが美味しいことで
お客様の高い定評を得ているのだとか。
頂には、それを明示するように、ネギ、香菜のほか、スライスしたシイタケも。
タレにシイタケの風味が入り込んでいるため、通常のものとは趣の異なる味わい深さで
黄ハタはふっくらとして身離れが良く、しっとり。火入れの妙が光ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/6a/0777dbe397e9b6ceb3c1bd372141da2e.jpg)
広東ダック
お披露目後、広東ダックは肉付きで提供。甜麺醤ベースのタレもセットされ、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/22/f1f68c7c7fbab2d191cfa5334fb2df59.jpg)
綺麗に焼けた薄餅に薬味はキュウリと白髪ネギです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/fc/f669ec9bc56add2b0bb10d39d76d8c54.jpg)
久しぶりに手巻きにトライ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/c0/872f44ae51cc95296ccce58e77534f74.jpg)
北京ダックと広東ダックの明確な違いは難しいのですが、一般に皮のみの
削ぎ切りが北京ダックで皮と肉の両方が広東ダックとして分けると
私自身、この料理ばかりは断然北京派。
他店のことで申し訳ないのですが「北京遊膳」さんのそれが理想なのです。
したがって、薄餅に巻いたのは肉からはぐれた皮とタレと薬味。
バリッという擬音がないのは承知の上。がぶりと噛り付くと皮はしっとりとして
脂もじゅわっと。タレの甘さも相まり、けっこうずっしりとお腹にこたえるので1つで十分。
傍らでアヒルの肉付き部分を別に食べましたが、肉の味が濃く、文句なしに美味い。
ああ、プラムソースが欲しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/d3/040043330c3f326b0fb44416c2a93863.jpg)
海蛎炒飯
秋冬季限定のスペシャリテ。聞くところではもち米炒りなのだとか。
青菜とミックスさせた風貌は上海菜飯っぽくもあり、期待値も高まります。
甘辛く味付けした牡蠣をソースごとかけ、仕上げに粉山椒を散らした炒飯は
おこわのようにもっちりとして、山椒の香りに甘辛さがマッチ。
家常的な温かみも兼ね備えた季節ならではの味でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/0e/26c27d03419b38438726ab98c79c527a.jpg)
文旦の皮入りプリン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/15/4a6dea6299700e3caff912353ae1b992.jpg)
手間をかけ、皮は苦みを抜き、果肉とともに使用。
皮に微かに残る苦みが甘さを引き立て、ホイップクリームとも好相性。
混ぜて食べるととても美味かったです。
以上が春節宴会での料理。
日本人の舌に合うよう程よく融合させた味がお得意なのだ、
とばかり思っていましたが、基本と伝統に忠実な広東料理に脱帽。
本場感溢れる料理に通常ではわかり得ぬ店の真価を再認識できたように思います。
龍鳳
神奈川県横浜市中区長者町7-112 伊勢佐木センタービル2F
TEL 045-261-0308
営業時間/11:00~15:00 (L.O.14:15) 16:30~22:00 (L.O.20:50)
定休日 水曜日 -店舗情報「食べログ」より-
※お店の方々をはじめ、ご尽力頂いた幹事さんに感謝であります。