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7月の読書 幅広く♪

2017年08月07日 13時49分34秒 | ★★★毎月の読書まとめ
重いものから軽いものまで、かなり幅広い読書になりました
読み応え充分すぎて疲れきってしまうものもあったけれど
基本的に楽しく。
夏の各社フェアも今回はちょっとチェックしてみて、思いがけない収穫もあり、
夏読書は結構はかどっております。。。かも。


7月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3793
ナイス数:982

被害者は誰? (講談社文庫)被害者は誰? (講談社文庫)感想
再読)何にも考えないでサラリと読めるミステリー…なんて言ったら推理ものじゃない?いやいやちゃんと推理小説。でも考えるのは名探偵さんだしそれがトンでもない人でとにかく笑ってるうちに事件は解決(笑)ひょっとして間違えちゃうことまであったよーな?だからっていい加減じゃない。見事に読者の裏をかく短編集なのです。楽しかった。安心して笑えて考えすぎずにさらっと流せて、それでいてきちんと満足させてもらえる。何度読んでもさすがだと思います。
読了日:07月31日 著者:貫井 徳郎
おこだでませんようにおこだでませんように感想
図書館本)借りて直ぐに図書館で読む。泣きそうに、なる。こういうお話だったのか。おかあさんや先生側の私は人間で、そして一応の子育ては既に終わっているけれど、一枚の短冊に書かれた一生懸命のひらがなのことばが胸に刺さった。昔むかし、自分が子どもだった頃に同じような思いをしたことも思いだし。確かにこれは子どもたちよりも昔子どもだった大人たちの手にしたい絵本かもしれない。力強くそれでいてやわらかい線と色使いの絵がまた、とてもぴったりでよいです。
読了日:07月30日 著者:くすのき しげのり
おちくぼ姫 (角川文庫)おちくぼ姫 (角川文庫)感想
「とりかえばや物語」についで2冊目の田辺さん流古典。著者のアレンジ絶妙でサクサクすらすら一気に読んでしまった。どこか氷室冴子作品を思い出しつつ。あの時代に一人の姫と添い遂げて他に通う妻を持たないって設定あったんだなぁ。帯刀と阿漕カップルが楽しい。シンデレラと王子様も楽しい。悪役継母さんですら最後は受け入れられて、古典版ハッピーエンドはとても心地よく爽快に読めました。田辺さんの古典、もっと読んでみたくなっています。
読了日:07月28日 著者:田辺 聖子
ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)感想
奴隷制度について知らないわけではない。けれどその当事者からの生きてきた時間を語る言葉は想像を絶する過酷さで、自分がどれだけ甘いかを突き付けられる内容だった。著者が語る、人をただの物とする考え方や差別、迫害に暴力。そのために仲間でも信じられないところに追い込まれる環境。そこで必死にその時々に道を自ら選んで生き抜いた著者の姿と周りに集う同じ心を持つ人々。社会制度を当然の事と受け取ってしまうのは、結局はその制度に恩恵を受ける立場の者だからだろうか。疑問に思う瞬間はないのか。人としての様々なことを考えさせられる。
読了日:07月26日 著者:ハリエット・アン ジェイコブズ
トオリヌケ キンシ (文春文庫)トオリヌケ キンシ (文春文庫)感想
ひとつひとつ、それぞれに。抱える悩みや病。そのひとつひとつをどうやって克服していくのか。それぞれが自ら、また周りから差しのべられる手によって。加納さん自身の体験されたことをも含めて語られるそれぞれの短編が心に染みて力強くやわらかく包み込まれた。不器用にでも確実に目の前の地面を踏みしめて歩いていくしかない。そんなことも思う。人は弱いけれどきっとつよい。そう信じたい。切ないけれど。辛いけれど。それでもこんなに温かくやわらかいのだから。
読了日:07月23日 著者:加納 朋子
華竜の宮(下) (ハヤカワ文庫JA)華竜の宮(下) (ハヤカワ文庫JA)感想
圧倒されて疑問もあって納得もするけど許容できないものもある。来る未来は変わらず、その中でどう生き延びていくかが描かれて希望と絶望とを同時に味わっているような読後感。苦しい。けれどもイヤな感覚ではなく心地よい部分もある。語彙力なくて表現できないのだが、掲げられたものに真っ正面から挑んでこうなったのならば、と納得する所と全く受け入れられない部分が混じりあって混乱、かな。「僕」が見たこの星の最後の姿。ひとつの約束を抱いて行く先に希望を求める。切ない。哀しい。骨太なSF作品。また、読もう。
読了日:07月21日 著者:上田 早夕里
華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)華竜の宮(上) (ハヤカワ文庫JA)感想
未来。地球規模の大災害。広大な海に変わったこの星で生き延びている人類。これだけの激変を倫理観を変えてまで生きてきたのに、それでも平穏な日々になると人がやっている事は良くも悪くも変わらない。新たな世界、仕組みの変化、人類の変革。その描写が細かい所まで見事で、苦手な科学的、化学的説明も何となく分かりながら次はどうなる?と読むことを止められない。恐怖心も抱きつつ。これはハードSF、ですよね?こんなに面白く読んでいいのかな。心をゆさゆさ揺さぶられながら下巻に行きます。この先一体どうなる?正直、怖い。
読了日:07月18日 著者:上田 早夕里
死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)感想
再読)「死神の浮力」からの遡り。短編集ではあるのだけれど、ラストに仕掛けられることで優しく穏やかな繋がりを知る仕組み。千葉さんが色んな年齢のいろんな人になっていたんだな、と、すっかり忘れていた死神のルールを思い出す。人ではない千葉さんが一週間とはいえじっくりと「人」と関わり観察する。だからこそのとことん人の物語。読み終わるとき人の死を扱っているのにこんなに温かい気持ちでいられるのはなぜだろう。
読了日:07月13日 著者:伊坂 幸太郎
カドフェス 発見!角川文庫 2017カドフェス 発見!角川文庫 2017感想
なんだかんだいいながら、一番読んでる本が多いのかなぁ。それにしてもメディアミックス多い…(^^;田辺聖子さんの「おちくぼ姫」カバーも素敵だし読みたいな。あーとはー既読本以外はうーん。。あ、「鹿の王」の1,2巻は先日購入したから和柄のカバー2枚はゲットいたしました。
読了日:07月11日 著者:KADOKAWA
とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニング KC)とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニング KC)感想
初作家さん)とても久しぶりに初漫画家さんの作品。長く積んでしまってありました。が。魔法使いの物語。今風?な運びと一緒にファンタジーの昔からの定番路線かな?もあり。可愛いのにちょっと不気味でもある絵柄も雰囲気を出して楽しんで読み終えて早速続きが読みたくなりました。あ、2巻が出ますね。読みます買います(笑)
読了日:07月10日 著者:白浜 鴎
死神の浮力 (文春文庫)死神の浮力 (文春文庫)感想
久々の千葉さん。ああ、そうだ。こんな人…じゃなくて死神さんだったな、と不思議な懐かしさを覚えつつ、でも物語の中身はかなり過酷。娘を殺され更にはその場面まで見せられながら犯人は無罪判決。その犯人に復讐することのみを糧に生きてきた両親のところにこの千葉さんが現れるんだから。。紆余曲折、笑いも残酷さも混じり合わせながら進むその先には。ああ。でもやっぱり死神業を全うする千葉さんがいた。何ともいえないやりきれなさと背筋が凍りつく恐ろしさ疎ましさと、そしてそこはかとない笑いも人の温かさも感じる世界がそこにありました。
読了日:07月09日 著者:伊坂 幸太郎
Dr.クージョ危機一髪!! 1 (花とゆめCOMICS)Dr.クージョ危機一髪!! 1 (花とゆめCOMICS)感想
実家で朝読書(笑)いやはや懐かしいー!軽く一巻を読んで大笑い。そか。まだ一巻ではあのとんでもない車両は出てこないね。うーん。持ち帰りたいけど自力で6冊は無理!
読了日:07月09日 著者:星崎 真紀
ナツイチ2017 ひとりの時間を、ひとりじめ。ナツイチ2017 ひとりの時間を、ひとりじめ。感想
リバーシブルブックカバーが欲しい~(笑)恩田陸さんを今版に買い直す、東野圭吾さんずっと迷ってた作品に手を出す、さてあと一冊は?今はファンタジーか推理小説の気分、です。今はみんなネコなのかなー。ハチさんもスタンプとか好きだったなー。
読了日:07月05日 著者:集英社
無菌病棟より愛をこめて (文春文庫)無菌病棟より愛をこめて (文春文庫)感想
たまたま本屋さんにあって何も考えずに買ってきて開いてびっくり。ノンフィクション。ご本人の闘病記でした。急性骨髄性白血病を発症してから弟さんからの骨髄移植を受けるまで。とてもリアルで何度も身がすくむような場面もそして涙する場面もありながら、ご本人の「いいとこ探し」にこちらも支えられて読了。その言葉選びがとても分かりやすく想像できる余白を持ち、さすがは作家さんだ、とも思う。あとがきと文庫版あとがきの2編にもまた衝撃を受け言葉で不特定多数の人に伝えようとする事の難しさも実感した。でもとにかく。→
読了日:07月03日 著者:加納 朋子
新潮文庫の100冊2017冊子新潮文庫の100冊2017冊子感想
開いてびっくり。今年は物語形式、ですか?キュンタがとっても可愛くておじいさんの語りかけが素敵で、ほんと、絵本にしませんか?と思う。で本題の読み物紹介は。「泣ける本」が一番多くてびっくり。「恋する本」は読んだけど…が一冊だけはわかるな(^^;そしてやっぱり泣ける本に手にしたい作品があります。
読了日:07月02日 著者:新潮社

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